CTIシステム(インバウンド/着信・受電特化)

CTIシステム比較5選|席課金・回線課金・拠点課金の差

課金が席数・回線数・拠点数に分かれ、10席1年でInfiniTalkの12万円〜からBIZTEL座席課金の230万円まで19倍開きます。BIZTELは同じサービス内でも回線課金なら約半分になります。

CTIシステムは掲載5サービスすべてが料金を公開しており、料金公開率は100%です。ところが課金の単位が揃っていません。席数で課金するもの、同時通話数(回線)で課金するもの、拠点単位で人数無制限のものが混在しています。

10席で1年使う場合を計算すると差がはっきりします。InfiniTalkのクラウド スタートプランは120,000円〜(月10,000円〜・20席まで・初期0円)、BIZTELの座席課金プランは2,300,000円(月15,000円×10席+初期50,000円×10席)です。19倍の開きがあります。

さらに注目したいのが、BIZTELの中に2つの課金体系がある点です。回線課金のライトプランなら10席でも初年度1,172,000円となり、同じBIZTELでも座席課金のおよそ半分になります。この記事では掲載5サービスについて、課金の単位、初年度の総額、機能の条件を一次データから整理しました。

結論:課金の単位・同時通話数・人数の伸びで絞る

先に結論を述べます。

1つめは、課金の単位です。席課金(BIZTEL座席プラン・CT-e1/SaaS)は人数に比例して上がり、回線課金(BIZTELライト・スタンダード)は従業員数に依存せず同時通話数で決まります。カイクラは1拠点課金で人数無制限です。オペレーターが今後増えるかどうかで、有利な体系が変わります。

2つめは、同時に何本の通話が発生するかです。BIZTELのライトプランは月額81,000円と安く見えますが同時通話3という条件があり、10席が同時に通話する運用では足りません。同時通話10のスタンダード30は月額140,000円・初期450,000円で、初年度は2,130,000円と座席課金に近づきます。

3つめは、初期費用です。InfiniTalkのクラウド版は3プランとも0円、MediaCallsのフルクラウド型は月額に含まれます。一方BIZTELは座席課金で50,000円/席、CT-e1/SaaSは300,000円〜、カイクラは181,000円〜が必要です。

CTIシステムとは

CTI(Computer Telephony Integration)システムは、電話とコンピューターを連携させるシステムです。着信時に発信者の顧客情報を画面に自動表示し、着信の振り分け(ACD)、自動音声応答(IVR)、通話録音といった機能を提供します。

インバウンド(受電)中心の用途では、誰からの電話かが鳴った瞬間に分かることが最大の価値です。顧客名や過去の応対履歴を確認しながら対応できるため、名前や用件を最初に聞き直す手間が減ります。

当メディアの調査では「CTI」という検索キーワードの指数は直近25か月で58〜84の範囲を推移し、平均は71.9でした。前半12か月の平均73.5に対し後半12か月は70.7とほぼ横ばいで、大きな変動はありません。直近の2026年6月は80、7月は76と高めの水準が続いています。

選び方:5つの確認ポイント

1. 課金の単位が席数か回線数か拠点数か

掲載5サービスの課金の単位を整理すると次のようになります。

サービス課金の単位料金
InfiniTalk(スタート)席数上限型月10,000円〜(20席まで)・初期0円
カイクラ拠点数(人数無制限)月31,000円〜(税込34,100円〜)・初期181,000円〜
CT-e1/SaaS席数+回線数+管理者数各月5,000円・初期300,000円〜
MediaCalls(フルクラウド)基本料+席数基本55,000円/月+1席3,500円
BIZTEL(座席課金)席数1席月15,000円・初期50,000円/席
BIZTEL(ライト)同時通話数月81,000円・初期200,000円(同時通話3・内線40)

人数が増えたときに料金が比例して上がるかどうかが最初の分岐になります。

2. 同じサービス内でも課金体系で総額が変わる

BIZTELは座席課金と回線課金の2系統を持ちます。10席で1年使う場合の初年度費用は次のとおりです。

  • こんな会社はおすすめ
  • 座席課金プラン:月15,000円×10席×12=1,800,000円 + 初期50,000円×10席=500,000円2,300,000円
  • ライトプラン(同時通話3・内線40):月81,000円×12=972,000円 + 初期200,000円1,172,000円
  • スタンダード30(同時通話10):月140,000円×12=1,680,000円 + 初期450,000円2,130,000円

ライトプランは座席課金のおよそ半分ですが、同時通話が3本までです。10席が同時に電話を受ける運用では足りません。同時通話10が必要ならスタンダード30となり、座席課金と近い水準になります。

席数だけでなく、同時に何本の通話が発生するかを見積もる必要があります。

3. 人数が増えたときの伸び方を見る

50席まで増えた場合の月額を比べると、体系の違いがはっきりします。

  • BIZTEL 座席課金:15,000円×50席=750,000円/月
  • CT-e1/SaaS:5,000円×50席=250,000円/月(+外線・管理機能ライセンス)
  • MediaCalls フルクラウド:55,000円+3,500円×50席=230,000円/月
  • カイクラ:31,000円〜/月(人数無制限のため10席時と同額)

カイクラは1拠点課金で人数が無制限のため、席数が増えても月額が変わりません。逆に席数が少ないうちはMediaCallsの基本使用料55,000円のような固定部分が重く感じられます。

オペレーター数が今後増える見込みがあるかで、有利な課金体系が変わります。

4. 初期費用とオンプレミス対応を確認する

初期費用の扱いも分かれます。

  • InfiniTalk(クラウド):0円(スタート・スタンダード・アドバンスの3プランとも)
  • MediaCalls(フルクラウド):月額の基本使用料に含まれる(年間保守も込み)
  • カイクラ:181,000円〜(税込199,100円〜)
  • CT-e1/SaaS:300,000円〜(要件定義・テナント構築・トレーニング含む)
  • BIZTEL:座席課金50,000円/席、ライト200,000円/契約、スタンダード30は450,000円

オンプレミスに対応するのはInfiniTalk(オンプレ版は初期298,000円〜・税抜)とMediaCalls(基本パッケージ500,000円+シート15,000円/席+エージェント20,000円/席の一括・税抜、年間保守はライセンス費の20%)の2サービスです。

5. 録音・AI・チャネルの条件を確認する

電話の受電以外にどこまで扱えるかも比較点です。

カイクラは通話録音に加えてAIによる自動文字起こし・要約・感情分析を備えます。掲載5サービスの中でAI機能を明示しているのはカイクラです。またSMS・Web会議・メール・LINE WORKS/LINE公式アカウントを一元管理でき、電話以外のチャネルも扱えます。

通話録音の条件はサービスによって異なり、BIZTELは録音時間300時間、InfiniTalkは365日保管です。時間で示すか日数で示すかが違うため、自社の通話量から必要な条件を確認する必要があります。

CT-e1/SaaSは設定変更作業費とカスタマイズ費を月額に内包しており、運用開始後に設定を変更する際の追加費用が発生しません。MediaCallsはACDでスキルルーティングや待ち呼に対応し、リアルタイムレポートを備えます。

独自データ:料金公開率と初年度費用の幅

当メディアが掲載5サービスの公式サイトを2026年7月時点で調査した結果は次のとおりです。

料金公開率は100%(5/5)でした。掲載5サービスすべてが金額を公開しています。ただし内訳は、プラン別の金額を明確に公開しているのがCT-e1/SaaS・MediaCalls・BIZTELの3サービス、下限のみを公開しているのがカイクラとInfiniTalkです。

10席・1年の初年度費用には19倍の幅があります。公開されている金額から計算すると次のとおりです。

  • InfiniTalk(スタート):120,000円〜
  • カイクラ:553,000円〜
  • CT-e1/SaaS:900,000円〜(シート10席分+初期。外線・管理機能ライセンスは別途)
  • MediaCalls(フルクラウド):1,080,000円
  • BIZTEL(ライトプラン):1,172,000円
  • BIZTEL(座席課金):2,300,000円

初期費用が0円なのは2サービスです。InfiniTalkのクラウド版(3プランとも0円)と、MediaCallsのフルクラウド型(月額に内包)です。

無料プランは0%(0/5)、無料トライアルは20%(1/5)です。カイクラの30日間のみで、機器を自分で設置するセルフスタートプランにより試せます。気に入らなければ返品で費用が一切発生しない形式です。

オンプレミスに対応するのは2サービスです。InfiniTalkとMediaCallsで、いずれもクラウドとの選択制です。

掲載5サービスの比較

サービス提供元課金の単位月額初期費用10席・初年度
InfiniTalkジェイエムエス・ユナイテッド株式会社席数上限(20席まで)10,000円〜0円120,000円〜
カイクラ株式会社シンカ拠点(人数無制限)31,000円〜181,000円〜553,000円〜
CT-e1/SaaS株式会社コムデザイン席+回線+管理者各5,000円300,000円〜900,000円〜
MediaCallsメディアリンク株式会社基本料+席55,000円+3,500円/席月額に内包1,080,000円
BIZTEL株式会社リンク席 or 同時通話数15,000円/席 or 81,000円〜50,000円/席 ほか1,172,000〜2,300,000円

各サービスの詳細

InfiniTalk

インフィニトーク

公式サイト ↗

PBX・CTI一体型のコールセンターシステムです。掲載5サービスの中で、公開されている月額の下限がもっとも低い水準です。

クラウド版は3プランで、スタートプランが月額10,000円〜(税抜・20席まで)、スタンダードプランが月額24,000円〜、アドバンスドプランが月額29,800円〜です。いずれも初期費用0円で、クラウドは20〜150席規模を想定しています。10席で1年使う場合、スタートプランなら年120,000円〜となり、掲載5サービスの中でもっとも低い水準です。

オンプレミス版も提供されており、初期費用298,000円〜(税抜)です。月額と詳細は要問い合わせとなります。

機能は着信ポップアップ、ACD着信、IVR、通話録音(365日保管)、顧客情報・応対履歴の一元管理です。秒課金プランなどの従量オプションも用意されており、短い通話が多い運用で無駄を減らせます。Salesforce、kintone、FlexCRM、SuiteCRM等のCRM連携に対応します。

コールセンター構築・運営代行のノウハウを持つBPO事業者が提供しているため、運用面での相談がしやすい体制です。

着信ポップアップ・顧客情報表示に特化したCTIです。掲載5サービスの中で唯一、1拠点単位の課金で人数が無制限となります。

料金は1拠点あたり月額31,000円〜(税込34,100円〜)、初期費用181,000円〜(税込199,100円〜)です。人数無制限のため、10席でも50席でも月額は変わりません。CTI単体、通話録音単体、CTI+録音セットの3系統がありますが、内訳の金額は要問い合わせです。

特徴はAI機能です。通話録音に加えてAIによる自動文字起こし・要約・感情分析を備えます。掲載5サービスの中でAI機能を明示しているのはカイクラで、応対内容を後から確認する工数を減らせます。

電話以外のチャネルも扱えます。SMS・Web会議・メール・LINE WORKS/LINE公式アカウントを一元管理でき、顧客管理・応対履歴・タグ・折り返しフラグの機能も備えます。

30日間の無料お試しが可能で、機器を自分で設置するセルフスタートプランにより、気に入らなければ返品で費用が一切発生しない形式です。初期費用181,000円〜がかかるサービスとしては、試しやすい条件になっています。なお1拠点単位の課金のため、複数の店舗や営業所に展開する場合は拠点数分の契約になります。

オンデマンド型のクラウドCTIで、ライセンスを積み上げる方式です。必要な構成だけを契約できます。

料金は3種類のライセンスで構成されます。シートライセンスがオペレーター1席あたり月額5,000円、外線ライセンスが1回線あたり月額5,000円、管理機能ライセンスが管理者1席あたり月額5,000円です。すべて同じ単価のため、席数・回線数・管理者数から月額を計算できます。初期導入設定費は300,000円〜で、要件定義・テナント構築・トレーニングが含まれます。

特徴的なのが、設定変更作業費とカスタマイズ費が月額に内包されている点です。運用を始めてから設定を変える際に追加費用が発生しません。掲載5サービスの中でこの扱いを明示しているのはCT-e1/SaaSです。

席数は月単位で増減でき、繁忙期だけ席を増やすといった運用ができます。ボリュームディスカウントも用意されており、大規模での導入時に単価が下がります。

最低構成は2席からで、数百席までの規模に対応します。IP電話・既存PBX・スマートフォンと柔軟に組み合わせられるため、電話環境を全面的に入れ替えずに導入できます。

MediaCalls

メディアコールズ

公式サイト ↗

IP-PBX、CTI、ACD、IVRが一体になったオールインワン型のコールセンターシステムです。中〜大規模のインバウンドコールセンターを対象としています。

フルクラウド型は基本使用料55,000円/月にシート1,500円/席とエージェント2,000円/席を加える方式です(税抜・年間保守込み)。1席あたりの追加は3,500円となるため、10席なら月額90,000円、50席なら月額230,000円という計算になります。初期費用は月額の基本使用料に含まれ、年間保守も込みのため、保守費用を別に積む必要がありません。

オンプレミス/ハーフクラウド型も提供されており、基本パッケージ500,000円にシート15,000円/席とエージェント20,000円/席を一括で加える方式です(税抜)。この場合の年間保守はライセンス費の20%となります。

機能はACD(スキルルーティング・待ち呼などの最適呼分配)、CTI(着信時の顧客情報連携)、IVR(自動音声応答)、通話録音、リアルタイムレポートです。オペレーターのスキルに応じた振り分けと待ち呼の管理に対応し、中〜大規模センターの運用を想定した構成になっています。

1席単位で増席でき、Salesforce、Slack、Microsoft Teams、各種CRMと連携します。

BIZTEL コールセンター

公式サイト ↗

クラウド型のコールセンターシステムで、掲載5サービスの中で唯一、座席課金と回線課金の2つの体系を持ちます。

座席課金プランは1席あたり月額15,000円・初期50,000円/席(税別)で、内線1番号/席(最大10)・同時通話1という条件です。10席で1年使う場合、月額分1,800,000円に初期費用500,000円を加えて初年度2,300,000円になります。

回線課金のライトプランは月額81,000円・初期200,000円/契約(税別)で、同時通話3・内線40という構成です。従業員数に依存しないため、10席でも初年度は1,172,000円と座席課金のおよそ半分になります。ただし同時通話が3本までのため、10席が同時に通話する運用では足りません。

上位はスタンダード30が月額140,000円・初期450,000円(税別)で同時通話10、さらにスタンダード50が月額350,000円、スタンダード90が月額650,000円です。スタンダード30の初年度は2,130,000円となり、座席課金と近い水準になります。

機能は着信ポップアップ(CRM連携オプション)、着信ルーティング・ACD、通話録音(録音時間300時間)、API連携IVRで、Salesforce等のCRMと連携します。着信ポップアップはCRM連携オプションでの提供のため、基本料金に含まれるかは確認が必要です。座席課金なら1席から始められ、数百席までの拡張に対応します。

よくある質問

CTIシステムの費用相場はいくらですか。

掲載5サービスはすべて料金を公開しています。InfiniTalkのクラウド スタートプランが月額10,000円〜(税抜・20席まで・初期費用0円)、カイクラが月額31,000円〜(税込34,100円〜・初期181,000円〜)、MediaCallsのフルクラウド型が基本使用料55,000円/月+シート1,500円/席+エージェント2,000円/席(税抜・年間保守込み)です。CT-e1/SaaSはオペレーター1席あたり月額5,000円に外線ライセンス1回線5,000円と管理機能ライセンス5,000円を加える方式で初期300,000円〜、BIZTELは座席課金が1席月額15,000円・初期50,000円/席(税別)です。

10席で導入する場合の初年度費用はいくらですか。

公開されている金額から計算すると、InfiniTalkのクラウド スタートプランが120,000円〜(月10,000円×12・初期0円・20席まで)、カイクラが553,000円〜(月31,000円×12+初期181,000円・人数無制限)、CT-e1/SaaSが900,000円〜(シート5,000円×10席×12+初期300,000円。外線・管理機能ライセンスは別途)、MediaCallsのフルクラウド型が1,080,000円(基本55,000円+3,500円×10席の月額×12)、BIZTELの座席課金プランが2,300,000円(月15,000円×10席×12+初期50,000円×10席)です。BIZTELのライトプラン(回線課金)なら1,172,000円となります。

人数が増えると料金は上がりますか。

課金の単位によって異なります。BIZTELの座席課金プラン(1席月額15,000円)とCT-e1/SaaS(1席月額5,000円)は席数に比例して上がります。MediaCallsのフルクラウド型は基本使用料55,000円に1席あたり3,500円が加わる形です。一方カイクラは1拠点課金で人数無制限のため、席数が増えても月額は変わりません。BIZTELのライトプランやスタンダード30は同時通話数による回線課金で、従業員数には依存しません。InfiniTalkのクラウド スタートプランは20席までという上限があります。

初期費用はかかりますか。

InfiniTalkのクラウド版は3プランとも初期費用0円です。MediaCallsのフルクラウド型は初期費用が月額の基本使用料に含まれます。BIZTELは座席課金で50,000円/席、ライトプランで200,000円/契約、スタンダード30で450,000円(いずれも税別)、CT-e1/SaaSは300,000円〜(要件定義・テナント構築・トレーニング含む)、カイクラは181,000円〜(税込199,100円〜)です。

無料で試せますか。

掲載5サービスに無料プランはありません。無料トライアルを提供しているのはカイクラのみで、機器を自分で設置するセルフスタートプランにより30日間試せます。気に入らなければ返品することで費用が一切発生しない形式です。BIZTEL、CT-e1/SaaS、InfiniTalk、MediaCallsは公式に無料トライアルの記載がなく、デモや見積りは問い合わせでの対応となります。

オンプレミスでも導入できますか。

InfiniTalkはクラウドとオンプレミスの両方に対応し、オンプレミス版は初期298,000円〜(税抜)です。MediaCallsはフルクラウド、ハーフクラウド、オンプレミスから選べ、オンプレミス/ハーフクラウド型は基本パッケージ500,000円にシート15,000円/席とエージェント20,000円/席を一括で加える方式(税抜)で、年間保守はライセンス費の20%です。BIZTEL、CT-e1/SaaS、カイクラはクラウドでの提供となります。

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