給与前払いサービス
給与前払いサービスとは、従業員がすでに働いた分の給与を、給料日を待たずに受け取れるようにする福利厚生サービスです。求人応募数の増加や人材の定着を目的に企業が導入し、料金は企業側の月額と、従業員が前払いを使ったときの手数料という二層構造になります。
給与前払いサービスとは
給与前払いは、従業員にとっては「給料日前の急な出費に対応できる」仕組みであり、企業にとっては採用と定着のための福利厚生です。アルバイトやパートの採用競争が厳しい業種では、求人票に「給与前払いあり」と書けること自体が応募数に効くとされ、導入が広がっています。
このカテゴリの料金は、他のSaaSと構造が違います。企業側と従業員側の二層になっており、企業側は初期費用(多くは0円)と月額基本料、従業員側は前払い1回あたりの利用手数料と振込手数料を負担します。1ユーザーいくらという月額課金ではないため、単価での比較が成立しません。掲載5サービスのうち、企業側の月額を明示しているのは前払いできるくんとCRIA(いずれも0円)です。
もうひとつの重要な軸が、前払い原資をどこから出すかです。サービス側が立て替える「立替型」(前払いできるくん・CRIA)、企業が資金を預ける「デポジット型」、企業の口座から振り込む「預託型」(楽天早トク給与)があり、企業のキャッシュフローへの影響が変わります。即給 byGMOはこの3方式から選べます。
給与前払いサービスの検索需要トレンド
検索インタレストは40〜70台で推移し、2025年以降はやや高い水準で安定しています。2025年3月の76が期間中の最大で、年度末や年度初めといった人の動きが大きい時期に関心が高まる傾向が見られます。採用競争の中で福利厚生として検討されることが多いカテゴリです。(出典:Googleトレンド/キーワード「給料前払い」)
給与前払いサービスの選び方の要点
立替型はサービス側が原資を立て替えるため、企業は資金を事前に準備する必要がなく、キャッシュフローを圧迫しません(前払いできるくん・CRIA)。デポジット型は企業が資金を預ける方式、預託型は企業の口座から振り込む方式です。楽天早トク給与は預託金方式で、前払い原資を企業自身の口座から振り込むため、給与支払いの原則に則り貸金業には該当しないとされています。即給 byGMOは3方式から選べます。
従業員側の負担は、前払い1回あたりの利用手数料と振込手数料です。前払いできるくんは申請額の6%(システム利用料)+振込手数料210円(税込)で、システム利用料の一部を企業が負担する設定もできます。楽天早トク給与は楽天銀行で受け取る場合に振込手数料が0円になり、1申請につき楽天ポイントが5ポイント(月3回まで)付きます。従業員が使う制度なので、負担の大きさが利用率を左右します。
企業側の月額は、前払いできるくんとCRIAが0円と明示しています。即給 byGMOは月額固定費がかかりますが金額は公式には示されておらず、楽天早トク給与も公式サイトに金額の明示がありません(第三者情報では月額基本料25,000円+従量とされていますが、公式の現行価格ではありません)。Paymeは初期費用0円と明示していますが、月額は問い合わせになります。
急な出費に備える制度なので、申請から着金までの速さが使い勝手を決めます。前払いできるくんは最短当日(即時着金)、CRIAは原則24時間365日リアルタイム振込(金融機関により翌営業日)、即給 byGMOは土日祝日を含め24時間リアルタイム着金(金融機関のメンテナンス時を除く)です。週末に対応できるかどうかは、実際の利用場面で差が出ます。
前払いできる金額は「すでに働いた分」で決まるため、勤怠データとの連携が前提になります。CRIAは企業が利用している勤怠システムと自動連携し、他のサービスも勤怠データの取り込みに対応します。連携できないと、前払い可能額を毎回手作業で算出することになり、担当者の負担が残ります。導入前に自社の勤怠システムとつながるかを確認してください。
給与前払いサービスの比較一覧(全5サービス)
Payme(ペイミー)
要問い合わせ導入初期費用0円で始められる給与前払いサービス。従業員は給与日を待たず働いた分を受け取れ、前払い額と手数料は毎月の給与から相殺される。ISMS・Pマーク取得のセキュリティ体制。
「このカテゴリに掲載してほしい」「料金改定を反映してほしい」といったご相談は、 編集部が内容を確認したうえで掲載・訂正します。掲載中のサービスの情報更新も同じ窓口です。