コールセンターCRM
コールセンターCRMは、顧客情報と応対履歴を一元管理し、電話やメールでの対応を支援するシステムです。掲載5サービスのうち料金を公開しているのは2サービスで、その2つは費用の構造が異なります。エディションの選び方で総額が数倍変わります。
コールセンターCRMとは
コールセンターCRMの料金公開率は40%(2/5)です。公開しているのはSalesforce Service Cloudとデコールcc.CRMの2サービスで、FastHelp5、inspirX、CTBASE/AgentProSMARTは個社見積りとなります。
公開されている2サービスは費用の構造が異なります。Salesforce Service Cloudは1ユーザーあたりの月額で、Starter Suiteが3,000円、Pro Suiteが12,000円、Enterpriseが21,000円、Unlimitedが42,000円(いずれも税別)です。初期費用の記載はなく、導入構築費は個社見積りとなります。デコールcc.CRMのクラウド版は月額1シート1万円〜に初期費用100万円〜が加わり、最低5席からです。
注意したいのがSalesforceのエディション選びです。公式ではEnterpriseがコンタクトセンター向けの標準エディションとされています。10席で1年使う場合、Starter Suiteなら360,000円ですが、Enterpriseでは2,520,000円と7倍になります。最安のプランを基準に検討を始めると、実際の見積りと大きくずれます。
同じ10席・1年でデコールcc.CRMを計算すると、月額1シート1万円で1,200,000円に初期費用100万円を加えて2,200,000円です。Salesforce Enterpriseの2,520,000円と近い水準になります。金額を比べる際は、どのエディションが自社の要件に合うかを先に決める必要があります。
コールセンターCRMの検索需要トレンド
「コールセンター」の検索指数は直近25か月で50〜68の範囲に収まり、平均は60.6です。前半12か月の平均63.0に対し後半12か月は58.4とわずかに下がっていますが、振れ幅は小さく安定しています。最大は2025年3月の68、最小は2025年12月の50でした。当メディアが調査したマーケティング系のキーワードが大きく上下する中で、変動の小さい分野です。(出典:Googleトレンド/キーワード「コールセンター」)
コールセンターCRMの選び方の要点
Salesforce Service Cloudは1ユーザーあたりの月額でエディションが分かれ、Starter Suiteが3,000円、Pro Suiteが12,000円、Enterpriseが21,000円、Unlimitedが42,000円(いずれも税別)です。公式ではEnterpriseがコンタクトセンター向けの標準エディションとされています。10席で1年使う場合、Starter Suiteが360,000円、Enterpriseが2,520,000円と7倍の開きになります。契約形態も異なり、Starter Suiteは月間契約が選べますが、Pro Suite以上は年間契約が基本です。デコールcc.CRMのクラウド版は月額1シート1万円〜で、10席なら年1,200,000円に初期費用100万円〜を加えて2,200,000円という計算です。最安のプランを基準に検討を始めると、実際の見積りとずれます。
掲載5サービスは始められる席数が異なります。デコールcc.CRMのクラウド版は最低5席、inspirXは最小5ユーザーからで、中心は30〜100席、10席前後の小規模から数百席以上の大規模まで対応するとされています。CTBASE/AgentProSMARTは10席からのスモールスタートが可能です。FastHelp5は数席から数千席まで対応し、席数の拡大やセンターの増設に対応します。Salesforce Service Cloudは最低席数の記載がなく、1ユーザーから契約できます。少人数のカスタマーサポート部門で始める場合、10席を下回る規模で契約できるかどうかが選択肢を絞ります。
掲載5サービスのうち3サービスがオンプレミスまたはパッケージでの導入に対応します。FastHelp5はクラウド型とオンプレミス型を選択でき、デコールcc.CRMもクラウド(AWS)とオンプレミスから選べます。デコールのオンプレミス版はインストール台数による課金で、料金は要問い合わせです。inspirXはクラウドとパッケージの両方を提供し、サブスク型のiXClouZも別途用意されています。Salesforce Service CloudとCTBASE/AgentProSMARTはクラウドでの提供です。自社のセキュリティ要件でデータを社内に置く必要がある場合、この段階で候補が絞られます。
掲載5サービスは扱えるチャネルが異なります。デコールcc.CRMは電話・メール・チャットに加えてFAXとSMSに対応し、応対履歴をワンビューで確認できる設計です。FastHelp5はCTI連携・通話録音に加えてFAX連携を備えます。掲載5サービスの中でFAXに対応しているのはこの2サービスです。inspirXはメール・SMS・LINEに対応し、LINEを挙げているのはinspirXのみです。Salesforce Service Cloudは電話・メール・チャット・SNSのオムニチャネル応対に加えて、AIエージェント(Agentforce)を提供します。CTBASE/AgentProSMARTはメール対応とCTI連携を備えます。顧客からの問い合わせがどのチャネルで来るかによって、必要な対応範囲が変わります。
複数のコールセンターや複数クライアントの業務を1つのシステムで扱う場合、マルチテナントへの対応が条件になります。デコールcc.CRMはマルチテナントに対応し、複数センターの同時運用ができます。CTBASE/AgentProSMARTもマルチテナント管理を備えます。掲載5サービスの中でこの機能を明示しているのはこの2サービスです。FastHelp5は席数の拡大とセンターの増設に対応するとしています。BPO事業者のように複数の委託元の業務を並行して扱う場合は、テナントを分けて管理できるかを確認する必要があります。
コールセンターCRMの比較一覧(全5サービス)
Salesforce Service Cloud
月額3,000円〜世界的CRM大手セールスフォースのコンタクトセンター向けCRM。顧客情報・ケース(案件)管理、オムニチャネル応対、ナレッジ、AI(Agentforce)を統合し、電話・メール・チャット・SNSの応対を一元化する。料金は1ユーザーあたり月額のエディション制(Starter Suite 3,000円〜/税別・年間契約が基本)。
デコールCC.CRM
月額10,000円〜約20年の歴史を持つコールセンター向けCRM。電話・メール・チャット・FAX等のマルチチャネル情報をワンビュー画面で一元管理し、複数センターを同時運用できるマルチテナントと各社CTIに対応するマルチベンダーCTIが特徴。導入270社・8,300席以上。クラウドは初期費用100万円〜・1席1万円〜(5席から)。
CTBASE/AgentProSMART
要問い合わせNTTテクノクロスのコールセンター向けCRM(顧客管理/応対管理)。CTBASEシリーズのクラウド型CRMで、AIが会話から応対項目を自動入力し、CTI連携で着信時に顧客情報を即時表示する。10席からスモールスタートでき、インバウンド/アウトバウンド/メールに対応。料金は要問い合わせ。
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