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労務管理システムおすすめ比較5選|料金相場と規模別コスト

労務管理システムは単価より「基本料金・最低月額・登録料」で総額が決まります。10名なら年48,000円のfreee人事労務・ジョブカン労務HR、50名以上はマネーフォワードが最安。主要5社を独自の規模別コストで比較します。

労務管理システムのおすすめ(目的別の早見表)

労務管理システムの料金は、公開されているもので1名あたり月額300円〜440円に収まり、単価だけを見ると大きな差がありません。ところが当メディアが各社の公式料金を従業員数別に試算したところ、同じ100名でも年間コストは36万〜52万円と1.5倍近い開きが出ました。

差を生むのは単価ではなく、基本料金に含まれる人数、月額の最低利用料金、初回の登録料です。さらに年末調整とマイナンバー管理が同じ料金に含まれるかどうかで、実際に必要な総額が変わります。独自集計した料金相場と規模別コストをもとに、中小企業で候補になる5サービスを比べました。取り上げるのはSmartHR、freee人事労務、マネーフォワード クラウド社会保険、ジョブカン労務HR、オフィスステーション 労務です。

導入目的おすすめのタイプ主なサービス
30名以下を無料で始めたい無料からはじめる型SmartHRジョブカン労務HR
給与計算までまとめて1つにしたい給与一体型freee人事労務
会計・給与をマネーフォワードで揃えているバックオフィス統合型マネーフォワード クラウド社会保険
手続きの種類が多く、対応帳票の広さを重視したい手続き特化型オフィスステーション 労務
労務から人事評価まで広げたい人事データ活用型SmartHR

労務管理システムとは?

労務管理システムとは、入退社の手続き、雇用契約、社会保険・雇用保険の届出、年末調整、マイナンバー管理といった労務業務をクラウド上で一元化するSaaSです。従業員本人にスマートフォンから情報を入力してもらい、その情報をもとに書類を自動作成してe-Govへ電子申請できるため、紙の回収と役所窓口への持ち込みをなくせます。

対象になるのは、担当者が毎年くり返している定型業務です。入社時の誓約書や扶養控除申告書の回収、健康保険・厚生年金の資格取得届、年末調整の申告書集め、マイナンバーの収集と保管——いずれも対象者が多いほど回収と転記に時間がかかり、提出期限は法令で決まっています。

給与計算ソフトとの違いは、扱う業務の中心です。給与計算ソフトが毎月の給与・賞与の計算と明細発行を担うのに対し、労務管理システムは手続きと書類が中心になります。両者は同じ従業員情報を使うため連携が前提で、freee人事労務のように給与計算まで内包するサービスもあります。

労務管理システムの種類(手続き特化型・給与一体型・統合型)

労務管理システムは、どこまでを1つのサービスで抱えるかで3つに分かれます。

手続き特化型は、入退社手続きと社会保険・労働保険の電子申請を中心に据えるタイプです。給与計算は既存のソフトに任せる前提なので、いまの給与システムを変えたくない企業に向きます。オフィスステーション 労務やSmartHRがこの型です。

給与一体型は、毎月の給与計算まで同じサービスで扱うタイプです。勤怠の締めから給与計算、年末調整までが1つにまとまるため、システム間の連携設定そのものが不要になります。freee人事労務が該当します。

統合型は、会計まで含むクラウド群の一部として労務機能を提供するタイプです。バックオフィス全体を同じ基盤で運用したい企業向けで、マネーフォワード クラウド社会保険がこれにあたります。

労務管理システムの選び方(5つのポイント)

  1. 年末調整・マイナンバーが同じ料金に含まれるかを確認する。別製品として分かれている場合、労務単体の月額だけで比べると総額が変わります
  2. 自社の人数での年額で比べる。基本料金に含まれる人数、最低利用料金、登録料の有無で、単価が同じでも実額は変わります
  3. 初期費用を見落とさない。オフィスステーション 労務は登録料110,000円(税込)が初回のみかかり、1年目の総額に効きます
  4. いま使っている給与計算ソフトとの関係を決める。給与ごと移すのか、給与は残して手続きだけ移すのかで候補が変わります
  5. 従業員側の使い勝手を試す。労務管理システムは従業員全員が触るため、スマートフォンからの入力が分かりにくいと回収率が上がりません

労務管理システムのタイプ別分類

手続き特化型(給与は既存ソフトのまま)

入退社・社会保険の電子申請が中心。いまの給与計算を変えずに導入できる

SmartHRオフィスステーション 労務
給与一体型(給与計算まで内包)

勤怠の締めから給与・年末調整まで1つで完結。連携設定が不要

freee人事労務
バックオフィス統合型

会計・給与・勤怠と同一基盤。データを渡さずに手続きできる

マネーフォワード クラウド社会保険
無料からはじめる型(小規模向け)

30名以下・5名以下なら無料プランで0円から始められる

SmartHRジョブカン労務HR

労務管理システムの料金相場(1名あたり月額)

掲載5サービスのうち料金を公開している4サービスで集計しました。

指標金額
最低300円
中央値400円
最高440円

料金公開率は80%(5社中4社)です。SmartHRは従業員数・利用機能・契約期間で変わるため、公式サイトでは金額を公開していません。

料金体系の3タイプ

  • 1名あたり従量:ジョブカン労務HR(400円)、オフィスステーション 労務(440円・税込)。人数×単価が基本で分かりやすい一方、最低利用料金や登録料が下限として効きます
  • 基本料金+従量:freee人事労務(基本料金に5名分を含み、6名目から400〜1,900円)、マネーフォワード クラウド社会保険(クラウド一式の基本料金に3名または5名分を含む)。少人数では基本料金が実質単価を押し上げます
  • 個別見積り:SmartHR。人数・機能・契約期間で変動するため、比較には見積りが必要です

見落としがちな追加コスト

  • 登録料:オフィスステーション 労務は初回のみ110,000円(税込)
  • 最低利用料金:ジョブカン労務HRは月2,000円、マネーフォワード クラウド社会保険は基本料金の月4,480円が下限
  • 電子契約の従量:ジョブカン労務HRの電子契約は1送信200円で、最低利用料金には含まれません
  • 別製品:オフィスステーション 労務の年末調整・マイナンバーは別製品での対応です

労務管理システムの企業規模別コスト(10名・50名・100名)

各社の公式料金をもとに、当メディアが年間コストを試算しました(税抜・年払い換算。オフィスステーション 労務のみ公式が税込表記)。SmartHRは料金非公開のため試算対象外です。

従業員10名

サービス年間コスト備考
freee人事労務48,000円基本料金(5名込)+5名分の従量
ジョブカン労務HR48,000円5名までなら無料プランも選択可
オフィスステーション 労務52,800円10名以下は一律4,400円/月。別途 登録料110,000円
マネーフォワード クラウド社会保険53,760円最低月額4,480円が適用

従業員50名

サービス年間コスト備考
マネーフォワード クラウド社会保険180,000円基本料金型が効いて最安
freee人事労務240,000円
ジョブカン労務HR240,000円
オフィスステーション 労務264,000円

従業員100名

サービス年間コスト
マネーフォワード クラウド社会保険360,000円
freee人事労務480,000円
ジョブカン労務HR480,000円
オフィスステーション 労務528,000円

10名では4サービスが48,000円〜53,760円とほぼ横並びですが、100名では360,000円〜528,000円と差が開きます。人数が増えるほど、基本料金型のマネーフォワード クラウド社会保険が相対的に安くなる一方、1名あたり従量型は人数にそのまま比例します。

労務管理システムの無料プランと無料トライアル

掲載5サービスのうち、無料プランがあるのは2サービスです。SmartHRは登録従業員30名以下なら機能を限定した¥0プラン、ジョブカン労務HRは5名までの無料プラン(一部機能制限あり)を、いずれも期間の制限なく使えます。

無料トライアルは5サービスすべてにあり、日数が公表されているものの平均は25日です。SmartHRは15日間(クレジットカード登録不要)、ジョブカン労務HRは30日間、マネーフォワード クラウド社会保険は30日間(クレジットカード登録不要)です。

労務管理システムは従業員全員が使うため、管理画面の使いやすさだけでなく、従業員がスマートフォンから入力する画面の分かりやすさを試用期間中に確かめておくと、導入後の回収率が変わります。

労務管理システムの比較表(主要5サービス)

サービス最安1名あたり月額課金方式初期費用無料プラントライアル年末調整マイナンバー電子申請雇用契約の電子化
SmartHR要問い合わせ個別見積り0円30名以下は¥015日ありありありあり
freee人事労務400円〜(税抜)基本料金+6名目から従量0円なしありあり(LINE対応)ありありあり
マネーフォワード クラウド社会保険要問い合わせ(従量)基本料金+従量0円なし30日あり(別サービス)あり(別サービス)ありあり(別サービス)
ジョブカン労務HR400円(税抜)1人従量・最低2,000円/月0円5名まで無料30日ありありありあり(1送信200円)
オフィスステーション 労務440円(税込)1名従量・10名以下一律4,400円110,000円(税込)なしあり別製品別製品ありあり

おすすめの労務管理システム5選

SmartHR

株式会社SmartHR

公式サイト ↗
SmartHRの公式サイト(トップページ)
  • 概要:登録社数シェア上位のクラウド人事労務ソフト。入退社手続き、雇用契約の電子締結、年末調整、マイナンバー管理、社会保険・雇用保険の電子申請に加え、人事評価やタレントマネジメントまでカバーします。
  • 特徴
    • 労務手続き用に集めた従業員情報を人事評価・サーベイにも使える
    • 30名以下なら¥0プランを無期限で利用できる
    • ISMS(ISO/IEC 27001)・プライバシーマークを取得
  • 料金:公式は金額非公開(従業員数・機能・契約期間で変動する個別見積り)。初期導入費用とサポート費用は無料で、15日間の無料トライアルがあります。
  • 注意点:有料プランの金額が公開されていないため、他社と横並びで単価を比較できません。検討時は見積りが前提になります。
  • こんな企業に向いている:労務の電子化を入口に、人事データの活用まで広げたい会社。

freee人事労務

freee株式会社

公式サイト ↗
freee人事労務の公式サイト(トップページ)
  • 概要:給与計算、勤怠、年末調整、入退社手続き、マイナンバー、雇用契約までを1つにまとめたクラウド人事労務。給与計算を内包しているのが特徴です。
  • 特徴
    • 給与計算から年末調整までが同じサービスで完結する
    • 年末調整がWeb完結、LINEからも回答できる
    • 会計freeeと連携し、バックオフィスをfreeeで揃えられる
  • 料金:基本料金に5名分を含み、6名目以降は1名あたり月額400〜1,900円。年払いの月額換算でミニマム2,000円、スターター3,000円、スタンダード4,000円、アドバンス5,500円(いずれも5名込・税抜)。初期費用0円、年払いで最大25%割引です。
  • 注意点:全プラン最低5名からの契約なので、従業員が5名未満でも5名分の基本料金がかかります。労務手続きが目的ならスターター以上が対象です。
  • こんな企業に向いている:給与と労務を別のソフトで運用していて、1つにまとめたい会社。

マネーフォワード クラウド社会保険

株式会社マネーフォワード

公式サイト ↗
マネーフォワード クラウド社会保険の公式サイト(トップページ)
  • 概要:会計・給与・勤怠と同一基盤で動くクラウド人事労務。従業員情報から社会保険・雇用保険の書類を自動作成し、e-Gov・マイナポータル経由で電子申請できます。
  • 特徴
    • 同シリーズと基盤が同じで、データ連携の設定が不要
    • 人数が増えるほど相対的に安くなる基本料金型
    • 東証プライム上場企業が運営
  • 料金:クラウド一式の基本料金に含まれる形で、スモールビジネスが年払い月額4,480円(3名込)、ビジネスが年払い月額6,480円(5名込)。初期費用0円、30日間の無料トライアル(クレジットカード登録不要)があります。
  • 注意点:規定人数を超える追加ユーザーの従量単価は個別条件で変動し、公式には示されていません。自社の人数での総額は問い合わせが必要です。
  • こんな企業に向いている:会計・給与をすでにマネーフォワードで運用している会社、従業員50名以上でコストを抑えたい会社。

ジョブカン労務HR

株式会社DONUTS

公式サイト ↗
ジョブカン労務HRの公式サイト(トップページ)
  • 概要:ジョブカンシリーズの人事労務システム。入社書類のペーパーレス収集、従業員情報管理、社会保険手続き、年末調整、マイナンバー管理を1人月額400円で使えます。
  • 特徴
    • プランによる機能差がなく、単価400円で全機能を利用できる
    • 5名までは無料プランを無期限で使える
    • 課金対象は在職・休職中の従業員のみで、内定者・退職者は含まない
  • 料金:1人あたり月額400円(税抜)、月額最低利用料金2,000円(税抜)。初期費用は無料で、30日間の無料トライアルがあります。
  • 注意点:電子契約は1送信あたり200円の別従量で、最低利用料金には含まれません。従業員500名を目安とする大規模企業向けは個別見積りです。
  • こんな企業に向いている:ジョブカン勤怠管理・給与計算をすでに使っている会社、10名前後で費用を抑えたい会社。

オフィスステーション 労務

株式会社エフアンドエム

公式サイト ↗
オフィスステーション 労務の公式サイト(トップページ)
  • 概要:128帳票に対応する人事労務クラウド。入退社手続き、雇用契約、社会保険・労働保険手続きをペーパーレス化でき、料金を税込で明示しています。
  • 特徴
    • 対応帳票数128で、手続きの守備範囲が広い
    • 法改正・帳票様式の変更に自動対応し、更新費用がかからない
    • 利用継続率99.6%
  • 料金:1名あたり月額440円(税込)。従業員10名以下は月額一律4,400円(税込)で、初回のみ登録料110,000円(税込)がかかります。
  • 注意点:年末調整とマイナンバー管理は別製品(オフィスステーション 年末調整/マイナンバー)での対応です。1年目は登録料が乗るため、2年ぶんの総額で比較すると実態に近くなります。
  • こんな企業に向いている:手続きの種類が多く帳票の網羅性を重視する会社、いまの給与計算ソフトを変えたくない会社。

規模別のおすすめ

〜10名:ジョブカン労務HR(5名まで無料)とSmartHR(30名以下は¥0プラン)が候補です。有料でも10名なら年48,000円前後で、4サービスに大きな差はありません。

11〜50名:50名時点でマネーフォワード クラウド社会保険が年180,000円と最も安く、freee人事労務・ジョブカン労務HRの240,000円が続きます。すでに会計をマネーフォワードで使っているかどうかが分かれ目です。

51名以上:基本料金型のマネーフォワード クラウド社会保険が有利になります。SmartHRは51名以上向けの人事・労務エッセンシャルプランが対象となるため、見積りを取って比較することになります。

労務管理システムのデメリット・注意点

  • 従業員が使わないと効果が出ない:情報を入力してもらう前提の仕組みなので、従業員への周知と、スマートフォンからの入力しやすさが定着を左右します
  • 既存の給与ソフトとの連携確認が必要:給与計算を内包しないサービスを選ぶ場合、いまの給与ソフトと連携できるかを事前に確かめる必要があります
  • 年末調整・マイナンバーの範囲に差がある:同じ料金に含まれるサービスと、別製品になるサービスがあります
  • 料金が非公開のサービスがある:SmartHRは個別見積りのため、比較の初期段階で単価の横並びができません

労務管理システム導入の流れ

  1. 現状の棚卸し:入退社・社会保険・年末調整・マイナンバーのうち、どこに時間がかかっているかを洗い出す
  2. 範囲を決める:給与計算まで移すのか、手続きだけ移すのかを決める。ここで候補が絞られます
  3. 試算する:自社の人数で年額を出す。最低利用料金・基本料金・登録料を含めて2年ぶんで見る
  4. トライアル:管理側と従業員側の両方の画面を試す。無料プランがあるサービスはそのまま運用を組み立てられます
  5. 移行:従業員情報の登録と周知を行い、入社手続きなど発生頻度の高い業務から切り替える

労務管理システムのよくある質問

料金相場はいくら?

料金を公開している4サービスの最安有料プランは1名あたり月額300円〜440円、中央値は400円です。ただし基本料金・最低利用料金・登録料が別にあるため、自社の人数での年額に直して比べてください。

給与計算ソフトとの違いは?

給与計算ソフトは毎月の給与・賞与の計算と明細発行が中心、労務管理システムは入退社手続き・社会保険の電子申請・年末調整・マイナンバー管理といった手続き業務が中心です。freee人事労務のように給与計算を内包するサービスもあります。

無料で使えるものはある?

SmartHRは30名以下なら¥0プラン、ジョブカン労務HRは5名まで無料プランがあり、いずれも期間の制限はありません。無料プランがないサービスも、5社すべてが無料トライアルに対応しています。

社会保険の電子申請にはすべて対応している?

掲載5サービスはいずれも社会保険・雇用保険手続きの電子申請に対応しています。差が出るのは対応帳票の数や、年末調整・マイナンバー・雇用契約の電子化まで同じ料金でカバーするかどうかです。

従業員が少なくても導入する意味はある?

手続きの件数が少なくても、社会保険の届出と年末調整は人数にかかわらず毎年発生し、様式変更にも追随が必要です。10名規模の年間コストは48,000円〜53,760円、無料プランを使えば0円から始められます。

導入にどれくらいかかる?

クラウド型なので契約後すぐ使い始められますが、従業員情報の登録と周知を含めると、実運用までは数週間みておくと安心です。まずはトライアルか無料プランで、入社手続きなど頻度の高い業務から試すのが現実的です。

まとめ

労務管理システムは単価が近いため、基本料金・最低利用料金・登録料を含めた自社の人数での年額と、年末調整・マイナンバーが同じ料金に含まれるかで選ぶと失敗しません。

30名以下で無料から始めるならSmartHR、5名までならジョブカン労務HR、給与計算までまとめたいならfreee人事労務、50名以上で費用を抑えたいならマネーフォワード クラウド社会保険、手続きの帳票網羅性を求めるならオフィスステーション 労務が候補になります。

まずは無料プランやトライアルで従業員側の入力画面まで確かめ、規模別コスト表で自社の年間総額を確認してから決めましょう。

料金・仕様は変更される場合があります。契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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