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労務管理システムおすすめ比較5選|料金相場と規模別コスト

労務管理システムは単価より「基本料金・最低月額・登録料」で総額が決まります。10名なら年48,000円のジョブカン労務HR、25〜50名はマネーフォワードが最安。30名以下ならSmartHRが0円です。主要5社を独自の規模別コストで比較します。

労務管理システムのおすすめ(目的別の早見表)

労務管理システムの料金は、公開されているもので1名あたり月額100円〜400円です。ところが当メディアが各社の公式料金を従業員数別に試算したところ、100名で金額を出せるのは4社中3社だけで、その3社でも48万〜72万円と1.5倍の開きが出ました。マネーフォワード クラウド社会保険は公開料金が目安50名以下までなので、100名の金額を公式から作れません。

差を生むのは単価ではなく、基本料金に含まれる人数、月額の最低利用料金、初回の登録料です。さらに年末調整とマイナンバー管理が同じ料金に含まれるかどうかで、実際に必要な総額が変わります。独自集計した料金相場と規模別コストをもとに、中小企業で候補になる5サービスを比べました。取り上げるのはSmartHR、freee人事労務、マネーフォワード クラウド社会保険、ジョブカン労務HR、オフィスステーション 労務です。

導入目的おすすめのタイプ主なサービス
30名以下を無料で始めたい無料からはじめる型SmartHRジョブカン労務HR
給与計算までまとめて1つにしたい給与一体型freee人事労務
会計・給与をマネーフォワードで揃えているバックオフィス統合型マネーフォワード クラウド社会保険
手続きの種類が多く、対応帳票の広さを重視したい手続き特化型オフィスステーション 労務
労務から人事評価まで広げたい人事データ活用型SmartHR

動画で解説

掲載5社の料金を、5名・10名・30名・50名の人数ごとに計算した動画です。「1人◯円」の表示どおりにならない理由が社ごとに違い、最低利用人数・基本料金・最低月額・登録料が効きます。動画は税込・月払いで揃えており、税抜で書いている本記事とは金額の見え方が異なります。

労務管理システムとは?

労務管理システムとは、入退社の手続き、雇用契約、社会保険・雇用保険の届出、年末調整、マイナンバー管理といった労務業務をクラウド上で一元化するSaaSです。従業員本人にスマートフォンから情報を入力してもらい、その情報をもとに書類を自動作成してe-Govへ電子申請できるため、紙の回収と役所窓口への持ち込みをなくせます。

対象になるのは、担当者が毎年くり返している定型業務です。入社時の誓約書や扶養控除申告書の回収、健康保険・厚生年金の資格取得届、年末調整の申告書集め、マイナンバーの収集と保管——いずれも対象者が多いほど回収と転記に時間がかかり、提出期限は法令で決まっています。

給与計算ソフトとの違いは、扱う業務の中心です。給与計算ソフトが毎月の給与・賞与の計算と明細発行を担うのに対し、労務管理システムは手続きと書類が中心になります。両者は同じ従業員情報を使うため連携が前提で、freee人事労務のように給与計算まで内包するサービスもあります。

労務管理システムの種類(手続き特化型・給与一体型・統合型)

労務管理システムは、どこまでを1つのサービスで抱えるかで3つに分かれます。

手続き特化型は、入退社手続きと社会保険・労働保険の電子申請を中心に据えるタイプです。給与計算は既存のソフトに任せる前提なので、いまの給与システムを変えたくない企業に向きます。オフィスステーション 労務やSmartHRがこの型です。

給与一体型は、毎月の給与計算まで同じサービスで扱うタイプです。勤怠の締めから給与計算、年末調整までが1つにまとまるため、システム間の連携設定そのものが不要になります。freee人事労務が該当します。

統合型は、会計まで含むクラウド群の一部として労務機能を提供するタイプです。バックオフィス全体を同じ基盤で運用したい企業向けで、マネーフォワード クラウド社会保険がこれにあたります。

労務管理システムの選び方(5つのポイント)

  1. 年末調整・マイナンバーが同じ料金に含まれるかを確認する。別製品や別サービスに分かれている場合、労務単体の月額だけで比べると総額が変わります。ただし分かれていても有料とはかぎらず、オフィスステーション 労務のマイナンバーのように、労務を契約していれば追加費用なしで使えるものもあります
  2. 自社の人数での年額で比べる。基本料金に含まれる人数、最低利用料金、登録料の有無で、単価が同じでも実額は変わります
  3. 初期費用を見落とさない。オフィスステーション 労務は登録料110,000円(税込)が初回のみかかり、1年目の総額に効きます。SmartHRは料金ページで初期導入費用を無料としている一方、よくある質問では導入規模によって金額が異なるため見積りと案内しており、公式サイト内で記載が分かれます
  4. いま使っている給与計算ソフトとの関係を決める。給与ごと移すのか、給与は残して手続きだけ移すのかで候補が変わります
  5. 従業員側の使い勝手を試す。労務管理システムは従業員全員が触るため、スマートフォンからの入力が分かりにくいと回収率が上がりません

労務管理システムのタイプ別分類

手続き特化型(給与は既存ソフトのまま)

入退社・社会保険の電子申請が中心。いまの給与計算を変えずに導入できる

SmartHRオフィスステーション 労務
給与一体型(給与計算まで内包)

勤怠の締めから給与・年末調整まで1つで完結。連携設定が不要

freee人事労務
バックオフィス統合型

会計・給与・勤怠と同一基盤。データを渡さずに手続きできる

マネーフォワード クラウド社会保険
無料からはじめる型(小規模向け)

30名以下・5名以下なら無料プランで0円から始められる

SmartHRジョブカン労務HR

労務管理システムの料金相場(1名あたり月額)

掲載5サービスのうち料金を公開している4サービスで集計しました。

指標金額
最低100円
中央値400円
最高400円

この表は各社の最安の有料プランの単価でそろえています。ただしfreee人事労務の最安プラン(ミニマム・400円)には社会保険の電子申請と入退社手続きが入りません。労務管理の用途で他社と並べるなら、同社はスターター(6名以降1名600円)が実質の起点になります。

料金公開率は80%(5社中4社)です。SmartHRは従業員数・利用機能・契約期間で変わるため、公式サイトでは金額を公開していません。

料金体系の3タイプ

  • 1名あたり従量:ジョブカン労務HR(400円)、オフィスステーション 労務(税込440円=税抜400円)。人数×単価が基本で分かりやすい一方、最低利用料金や登録料が下限として効きます
  • 基本料金+従量:freee人事労務(基本料金に5名分を含み、6名目から400〜1,900円。プランによって単価が変わります)、マネーフォワード クラウド社会保険(クラウド一式の基本料金に3名または5名分を含む)。少人数では基本料金が実質単価を押し上げます
  • 個別見積り:SmartHR。人数・機能・契約期間で変動するため、比較には見積りが必要です

見落としがちな追加コスト

  • 登録料:オフィスステーション 労務は初回のみ110,000円(税込)
  • 最低利用料金:ジョブカン労務HRは月2,000円。マネーフォワード クラウド社会保険は基本料金が下限で、3名までならスモールビジネス、4名以上はビジネスプランの契約が必要です(年払いの月額換算でスモールビジネス4,480円・ビジネス6,480円、月払いなら5,980円・7,980円)
  • プランの下限:freee人事労務は全プラン最低5名です。5名未満でも5名分の基本料金がかかります
  • 公開料金がカバーする規模:マネーフォワード クラウド社会保険の公開料金は目安50名以下で、51名以上は要見積りです
  • 電子契約の従量:ジョブカン労務HRの電子契約は1送信200円で、最低利用料金には含まれません
  • 別製品・別サービス:オフィスステーション 労務の年末調整は別製品で費用が別にかかります。マイナンバーも別製品ですが、労務を契約していれば追加費用なしで使えます。マネーフォワード クラウド社会保険の年末調整・マイナンバーは別サービスで、それぞれ6名以上から100円/名の従量が別に乗ります
  • プランに含まれない機能:freee人事労務の最安プラン(ミニマム)は給与計算に特化しており、入社・退社手続きと社会保険の電子申請を含みません
  • 金額が公開されていない初期費用:SmartHRは料金ページで初期導入費用を無料としていますが、よくある質問では導入規模によって金額が異なるため見積りと案内しており、公式サイト内で記載が分かれます

労務管理システムの企業規模別コスト(10名・50名・100名)

各社の公式料金をもとに、当メディアが初年度の年間コストを試算しました(税抜・年払い換算。オフィスステーション 労務のみ公式が税込表記のため税抜に直しています)。SmartHRは料金非公開のため試算対象外です。

freee人事労務はスターターで計算しています。最安のミニマムには社会保険の電子申請と入退社手続きが入らず、労務管理システムとして他社と並べられないためです。

従業員10名

サービス年間コスト備考
ジョブカン労務HR48,000円5名までなら無料プランも選択可(機能制限あり)
freee人事労務(スターター)72,000円基本料金(5名込)+5名分の従量。ミニマムなら48,000円だが社会保険の電子申請が使えない
マネーフォワード クラウド社会保険83,760円ビジネスプラン6,480円(5名込)+6名目から100円/名
オフィスステーション 労務148,000円10名以下は一律4,400円/月(税込)=年48,000円 + 登録料110,000円(税込・初回のみ)。次年度以降は48,000円

freee人事労務の48,000円はミニマムプラン基準です。労務手続きを目的にする場合はスターター(5名込で月3,000円、6名目から600円)が入口になるため、実際の負担はこの金額より上がります。

従業員50名

サービス年間コスト備考
マネーフォワード クラウド社会保険131,760円追加1名100円が効く。公開料金はこの規模まで
ジョブカン労務HR240,000円
オフィスステーション 労務340,000円240,000円 + 登録料。次年度以降は240,000円
freee人事労務(スターター)360,000円

従業員100名

サービス年間コスト備考
ジョブカン労務HR480,000円
オフィスステーション 労務580,000円480,000円 + 登録料。次年度以降は480,000円
freee人事労務(スターター)720,000円
マネーフォワード クラウド社会保険公開料金は目安50名以下。51名以上は要見積り

人数によって最も安いサービスが入れ替わります。 24名まではジョブカン労務HR、25名から50名まではマネーフォワード クラウド社会保険、51名以上は公開料金で比べられる範囲にマネーフォワードが入らなくなるため、再びジョブカン労務HRが最も安くなります。

登録料110,000円は初回のみなので、オフィスステーション 労務は次年度以降ジョブカン労務HRと同額になります。両社の単価は税込440円で1円も違いません(ジョブカンは税抜400円、オフィスステーションは公式が税込440円)。差は月額の下限(2,000円と4,400円)と、初回の登録料だけです。

労務管理システムの無料プランと無料トライアル

掲載5サービスのうち、無料プランがあるのは2サービスです。SmartHRは登録従業員30名以下なら¥0プラン、ジョブカン労務HRは5名までの無料プランを、いずれも期間の制限なく使えます。

同じ無料でも中身は違います。SmartHRの¥0プランは労務管理プランと同じ機能を使えて、チャットサポートと有料オプション機能が対象外です。一方でジョブカン労務HRの無料プランは電子申請と年末調整が使えず、電子契約・ストレスチェック・チャットサポート・API連携・CSVの新規登録と更新も対象外で、データの保持期間は30日間です。労務管理の中心である社会保険の電子申請を無料のまま続けたいなら、この差が効いてきます。

無料トライアルは5サービスすべてにあり、日数が公表されているものの平均は25日です。SmartHRは15日間(クレジットカード登録不要)、ジョブカン労務HRは30日間、マネーフォワード クラウド社会保険は30日間(クレジットカード登録不要)、オフィスステーション 労務は30日間です。

労務管理システムは従業員全員が使うため、管理画面の使いやすさだけでなく、従業員がスマートフォンから入力する画面の分かりやすさを試用期間中に確かめておくと、導入後の回収率が変わります。

労務管理システムの比較表(主要5サービス)

サービス最安1名あたり月額課金方式初期費用無料プラントライアル年末調整マイナンバー電子申請雇用契約の電子化
SmartHR要問い合わせ個別見積り0円30名以下は¥015日ありありありあり
freee人事労務600円(スターター・税抜)基本料金+6名目から従量0円なしありあり(LINE対応)ありありあり
マネーフォワード クラウド社会保険要問い合わせ(従量)基本料金+従量0円なし30日あり(別サービス)あり(別サービス)ありあり(別サービス)
ジョブカン労務HR400円(税抜)1人従量・最低2,000円/月0円5名まで無料30日ありありありあり(1送信200円)
オフィスステーション 労務440円(税込)1名従量・10名以下一律4,400円110,000円(税込)なし30日別製品別製品(追加費用なし)ありあり

表の「最安1名あたり月額」は各社が公開している最も安い単価です。freee人事労務の400円はミニマムプランの単価で、このプランには入社・退社手続きと社会保険の電子申請が付きません。SmartHRの初期費用は、料金ページでは無料と表示される一方、よくある質問では導入規模によって異なるため見積りと案内されており、公式サイト内で記載が分かれます。

おすすめの労務管理システム5選

SmartHR

株式会社SmartHR

公式サイト ↗
SmartHRの公式サイト(トップページ)
  • 概要:登録社数シェア上位のクラウド人事労務ソフト。入退社手続き、雇用契約の電子締結、年末調整、マイナンバー管理、社会保険・雇用保険の電子申請に加え、人事評価やタレントマネジメントまでカバーします。
  • 特徴
    • 労務手続き用に集めた従業員情報を人事評価・サーベイにも使える
    • 30名以下なら¥0プランを無期限で利用できる
    • ISMS(ISO/IEC 27001)・プライバシーマークを取得
  • 料金:公式は金額非公開(従業員数・機能・契約期間で変動する個別見積り)。15日間の無料トライアルがあります。初期費用は、料金ページでは初期導入費用・サポート費用を無料としている一方、よくある質問では導入規模によって金額が異なるため見積りと案内しており、公式サイト内で記載が分かれます。
  • 注意点:有料プランの金額が公開されていないため、他社と横並びで単価を比較できません。検討時は見積りが前提になります。支払いは契約月の翌月に1年分を一括で支払う方式で、月払いの選択肢は公開されていません。
  • こんな企業に向いている:労務の電子化を入口に、人事データの活用まで広げたい会社。

freee人事労務

freee株式会社

公式サイト ↗
freee人事労務の公式サイト(トップページ)
  • 概要:給与計算、勤怠、年末調整、入退社手続き、マイナンバー、雇用契約までを1つにまとめたクラウド人事労務。給与計算を内包しているのが特徴です。
  • 特徴
    • 給与計算から年末調整までが同じサービスで完結する
    • 年末調整がWeb完結、LINEからも回答できる
    • 会計freeeと連携し、バックオフィスをfreeeで揃えられる
  • 料金:基本料金に5名分を含み、6名目以降は1名あたり月額400〜1,900円。年払いの月額換算でミニマム2,000円、スターター3,000円、スタンダード4,000円、アドバンス5,500円(いずれも5名込・税抜)。初期費用0円、年払いで最大25%割引です。
  • 注意点:全プラン最低5名からの契約なので、従業員が5名未満でも5名分の基本料金がかかります。また最安のミニマムは給与計算に特化したプランで、入社・退社手続きと社会保険の電子申請が付きません。労務手続きが目的ならスターター以上が対象になるため、他社の単価と400円を並べるときは注意が必要です。
  • こんな企業に向いている:給与と労務を別のソフトで運用していて、1つにまとめたい会社。

マネーフォワード クラウド社会保険

株式会社マネーフォワード

公式サイト ↗
マネーフォワード クラウド社会保険の公式サイト(トップページ)
  • 概要:会計・給与・勤怠と同一基盤で動くクラウド人事労務。従業員情報から社会保険・雇用保険の書類を自動作成し、e-Gov・マイナポータル経由で電子申請できます。
  • 特徴
    • 同シリーズと基盤が同じで、データ連携の設定が不要
    • 人数が増えるほど相対的に安くなる基本料金型
    • 東証プライム上場企業が運営
  • 料金:クラウド一式の基本料金に含まれる形で、スモールビジネスが月払い5,980円・年払いの月額換算4,480円(3名込)、ビジネスが月払い7,980円・年払いの月額換算6,480円(5名込)。社会保険は6アカウント目から1名100円/月(税抜)の従量です。4名以上で使うならビジネスプランの契約が必要になります。公開料金は目安50名以下で、51名以上は要見積りです。初期費用0円、30日間の無料トライアル(クレジットカード登録不要)があります。
  • 注意点:規定人数を超える追加ユーザーの従量単価は個別条件で変動し、公式には示されていません。自社の人数での総額は問い合わせが必要です。
  • こんな企業に向いている:会計・給与をすでにマネーフォワードで運用している会社、従業員50名以上でコストを抑えたい会社。

ジョブカン労務HR

株式会社DONUTS

公式サイト ↗
ジョブカン労務HRの公式サイト(トップページ)
  • 概要:ジョブカンシリーズの人事労務システム。入社書類のペーパーレス収集、従業員情報管理、社会保険手続き、年末調整、マイナンバー管理を1人月額400円で使えます。
  • 特徴
    • プランによる機能差がなく、単価400円で全機能を利用できる
    • 5名までは無料プランを無期限で使える
    • 課金対象は在職・休職中の従業員のみで、内定者・退職者は含まない
  • 料金:1人あたり月額400円(税抜)、月額最低利用料金2,000円(税抜)。初期費用は無料で、30日間の無料トライアルがあります。
  • 注意点:電子契約は1送信あたり200円の別従量で、最低利用料金には含まれません。従業員500名を目安とする大規模企業向けは個別見積りです。
  • こんな企業に向いている:ジョブカン勤怠管理・給与計算をすでに使っている会社、10名前後で費用を抑えたい会社。

オフィスステーション 労務

株式会社エフアンドエム

公式サイト ↗
オフィスステーション 労務の公式サイト(トップページ)
  • 概要:128帳票に対応する人事労務クラウド。入退社手続き、雇用契約、社会保険・労働保険手続きをペーパーレス化でき、料金を税込で明示しています。
  • 特徴
    • 対応帳票数128で、手続きの守備範囲が広い
    • 法改正・帳票様式の変更に自動対応し、更新費用がかからない
    • 利用継続率99.6%
  • 料金:1名あたり月額440円(税込)。従業員10名以下は月額一律4,400円(税込)で、初回のみ登録料110,000円(税込)がかかります。
  • 注意点:年末調整は別製品(オフィスステーション 年末調整)で、費用が別にかかります。マイナンバー管理も別製品ですが、こちらは労務を契約していれば追加費用なしで使えます。1年目は登録料が乗るため、2年ぶんの総額で比較すると実態に近くなります。
  • こんな企業に向いている:手続きの種類が多く帳票の網羅性を重視する会社、いまの給与計算ソフトを変えたくない会社。

規模別のおすすめ

〜10名:ジョブカン労務HR(5名まで無料)とSmartHR(30名以下は¥0プラン)が候補です。有料で使う場合、10名の初年度はジョブカン労務HR48,000円からオフィスステーション 労務148,000円まで3.1倍の開きがあります。登録料と最低利用料金が効くためで、単価の差ではありません。

11〜50名:50名時点でマネーフォワード クラウド社会保険が年131,760円と最も安く、freee人事労務・ジョブカン労務HRの240,000円が続きます。すでに会計をマネーフォワードで使っているかどうかが分かれ目です。

51名以上:マネーフォワード クラウド社会保険の公開料金は目安50名以下までなので、この規模では見積りが必要です。公式の金額で比べられるのはジョブカン労務HR、オフィスステーション 労務、freee人事労務の3社になります。SmartHRも見積りを取って比較することになります。

労務管理システムのデメリット・注意点

  • 従業員が使わないと効果が出ない:情報を入力してもらう前提の仕組みなので、従業員への周知と、スマートフォンからの入力しやすさが定着を左右します
  • 既存の給与ソフトとの連携確認が必要:給与計算を内包しないサービスを選ぶ場合、いまの給与ソフトと連携できるかを事前に確かめる必要があります
  • 年末調整・マイナンバーの範囲に差がある:同じ料金に含まれるサービスと、別製品・別サービスになるサービスがあります。別になっていても追加費用がかからない場合(オフィスステーション 労務のマイナンバー)と、従量が別に乗る場合(マネーフォワード クラウド社会保険の年末調整・マイナンバー)があります
  • 同じサービスでもプランによって労務機能が付かない:freee人事労務の最安プラン(ミニマム)は給与計算に特化しており、入社・退社手続きと社会保険の電子申請を含みません
  • 料金が非公開のサービスがある:SmartHRは個別見積りのため、比較の初期段階で単価の横並びができません

労務管理システム導入の流れ

  1. 現状の棚卸し:入退社・社会保険・年末調整・マイナンバーのうち、どこに時間がかかっているかを洗い出す
  2. 範囲を決める:給与計算まで移すのか、手続きだけ移すのかを決める。ここで候補が絞られます
  3. 試算する:自社の人数で年額を出す。最低利用料金・基本料金・登録料を含めて2年ぶんで見る
  4. トライアル:管理側と従業員側の両方の画面を試す。無料プランがあるサービスはそのまま運用を組み立てられます
  5. 移行:従業員情報の登録と周知を行い、入社手続きなど発生頻度の高い業務から切り替える

労務管理システムのよくある質問

料金相場はいくら?

料金を公開している4サービスの最安有料プランは1名あたり月額100円〜400円、中央値は400円です(オフィスステーション 労務は公式が税込440円表記のため税抜400円に換算)。ただし基本料金・最低利用料金・登録料が別にあるため、自社の人数での年額に直して比べてください。

給与計算ソフトとの違いは?

給与計算ソフトは毎月の給与・賞与の計算と明細発行が中心、労務管理システムは入退社手続き・社会保険の電子申請・年末調整・マイナンバー管理といった手続き業務が中心です。freee人事労務のように給与計算を内包するサービスもあります。

無料で使えるものはある?

SmartHRは30名以下なら¥0プラン、ジョブカン労務HRは5名まで無料プランがあり、いずれも期間の制限はありません。ただしジョブカン労務HRの無料プランは電子申請と年末調整が使えず、データの保持期間も30日間です。SmartHRの¥0プランは労務管理プランと同じ機能を使えますが、チャットサポートと有料オプション機能が対象外になります。無料プランがないサービスも、5社すべてが無料トライアルに対応しています。

社会保険の電子申請にはすべて対応している?

掲載5サービスはいずれも社会保険・雇用保険手続きの電子申請に対応しています。差が出るのは対応帳票の数や、年末調整・マイナンバー・雇用契約の電子化まで同じ料金でカバーするかどうかです。

従業員が少なくても導入する意味はある?

手続きの件数が少なくても、社会保険の届出と年末調整は人数にかかわらず毎年発生し、様式変更にも追随が必要です。10名規模の初年度コストは48,000円〜148,000円、無料プランを使えば0円から始められます。

導入にどれくらいかかる?

クラウド型なので契約後すぐ使い始められますが、従業員情報の登録と周知を含めると、実運用までは数週間みておくと安心です。まずはトライアルか無料プランで、入社手続きなど頻度の高い業務から試すのが現実的です。

まとめ

労務管理システムは単価が近いため、基本料金・最低利用料金・登録料を含めた自社の人数での年額と、年末調整・マイナンバーが同じ料金に含まれるかで選ぶと失敗しません。

30名以下で無料から始めるならSmartHR、5名までならジョブカン労務HR、給与計算までまとめたいならfreee人事労務、50名以上で費用を抑えたいならマネーフォワード クラウド社会保険、手続きの帳票網羅性を求めるならオフィスステーション 労務が候補になります。

まずは無料プランやトライアルで従業員側の入力画面まで確かめ、規模別コスト表で自社の年間総額を確認してから決めましょう。

料金・仕様は変更される場合があります。契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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