医療向けオンライン決済システム

医療費オンライン決済比較5選|未収金リスクを誰が負うかで選ぶ

クロンスマートパスは初期・月額・決済手数料すべて無料、デジスマ診療は月15,800円+2.95%。医療費あと払いは事業者が立替えて未収金リスクを引き受けます。掲載5社の料金公開率は40%にとどまります。

医療機関の会計待ちは、患者にとっても職員にとっても負担の大きい工程です。診療が終わっても呼ばれるまで待合室で待ち、窓口では現金のやり取りと領収書の発行が発生します。

掲載5社はいずれもこの待ち時間をなくすことを目的としていますが、実現の仕方が2つに分かれ、未収金リスクを誰が負うかが変わります。

サービス決済の型未収金リスク
デジスマ診療自動決済(アプリ登録カード)医療機関(カードが有効なら発生しにくい)
クロンスマートパス自動決済(QRチェックイン+登録カード)医療機関(同上)
CLINICSペイメント自動決済(アプリ登録カード)医療機関(同上)
コノヒ後払い(診察直後にLINEで自動決済)医療機関
医療費あと払い(mdcom)立替払い型後払い事業者が引き受ける

結論:リスクの所在・費用・患者の入口の3点で絞る

先に結論を述べます。

1つめは、未収金リスクの所在です。カード決済型は登録カードが有効なら取りはぐれが起きにくく、医療費あと払いは事業者が立替えるため医療機関にリスクが残りません。

2つめは、費用です。クロンスマートパスは基本無料(初期・月額・決済手数料をMICINが負担/所定条件あり)、デジスマ診療は月15,800円+2.95%。月間決済額300万円なら年間約125万円の差になります。

3つめは、患者の入口です。専用アプリ(デジスマ診療・CLINICSペイメント)、QRコード(クロンスマートパス)、LINE(コノヒ)と分かれます。高齢の患者が多い施設では、この違いが普及の速さに効きます。

掲載5社の料金公開率は40%(2/5)にとどまります。

医療向けオンライン決済システムとは

医療向けオンライン決済システムとは、診療後の会計をスマートフォンで済ませ、患者が窓口に並ばずに帰れるようにするサービスです。

一般のオンライン決済との違いは、支払いのタイミングが診療の後になる点にあります。ECなら注文時に決済が完了しますが、医療では診療が終わるまで金額が確定しません。そのため「先にカードを登録しておき、金額が確定したら自動で引き落とす」か「いったん帰ってもらって後日精算する」かのどちらかになります。

もう1つの特徴が、未収金という問題です。診療は代金を受け取る前に提供されるため、会計前に帰られてしまうと回収の手間が発生します。会計待ちをなくす仕組みは、この未収金リスクをどう扱うかとセットで設計されています。

当メディアの調査では、「医療費 後払い」という語は261週のうち253週(97%)が閾値を下回って0になるため、医療DXの関心を映す上位語「オンライン診療」で需要を見ています。25か月の指数は34〜65の範囲を推移し、平均は44.6、先頭38に対し末尾47と9ポイント上げています。最高は2026年2月の65で、2025年11月以降は40台後半から60台と、それ以前の30台後半から一段上がった水準が続いています。

選び方:5つの確認ポイント

1. 未収金リスクを誰が負うかを確かめる

会計待ちをなくす方法は同じでも、代金を取りはぐれたときの扱いが違います。

デジスマ診療・クロンスマートパス・CLINICSペイメントは、患者がアプリに事前登録したカードから診療後に自動精算します。カードが有効であれば未収金が発生しにくい構造です。

医療費あと払い(mdcom)は、事業者が医療費を立替えたうえで後日患者から精算します。医療機関は受診時点で代金を受け取れるため、未収金リスクを負いません。カード決済型では限度額超過や有効期限切れで決済が通らなければ回収の問題が残りますが、立替払い型ではその負担が事業者側に移ります。

コノヒは診察直後にLINE登録カードで自動決済する後払いで、院内払いとの併用もできます。

自由診療の比率が高い、あるいは高額な診療を扱う施設ほど、この違いが効いてきます。

2. 月額固定費と決済手数料の合計で試算する

料金を公開しているのは掲載5社のうち2社です。

サービス初期費用月額決済手数料
クロンスマートパス0円0円0円(MICIN負担・所定条件あり)
デジスマ診療0円15,800円(税抜)2.95%

デジスマ診療は月額に決済手数料が乗るため、実際の負担は決済額で変わります。

月間キャッシュレス決済額デジスマ診療の月額年間
100万円45,300円約54万円
300万円104,300円約125万円
500万円163,300円約196万円

月額固定費だけで見れば 15,800円 × 12 = 189,600円 ですが、決済額300万円なら年間約125万円。固定費の6.6倍です。入金手数料・口座管理費は別途かかります。

クロンスマートパスは基本無料ですが、所定の利用条件があり、条件によっては決済手数料が発生する場合や、有料オプション利用時に別途費用が発生する場合があります。無料という言葉だけで判断せず、条件の範囲を契約前に確認してください。

残る3社(コノヒ・CLINICSペイメント・医療費あと払い)は医療機関向けの料金が公式非公開です。

3. 患者が使う入口がアプリかLINEかを見る

サービス患者側の入口
デジスマ診療専用アプリ(予約・受付・診察券・問診・決済)
CLINICSペイメント専用アプリ「melmo」(予約・事前問診・決済)
クロンスマートパス院内のQRコードでチェックイン
コノヒLINE(デジタル診察券で自動チェックイン)
医療費あと払いスマートフォン・PCで事前登録

コノヒはLINEを入口とするため、新しいアプリのインストールと会員登録を求めずに済みます。高齢の患者が多い施設では、アプリを入れてもらうこと自体が普及の壁になるため、この違いが導入の進み方に影響します。

クロンスマートパスはQRコードを読み取ってチェックインする方式で、こちらも事前のアプリ導入が不要です。

一方医療費あと払いは事前登録が前提のため、受診当日に初めて知って使い始める流れにはなりません。施設側から案内して登録を促す工程が発生します。

4. 既存の電子カルテ・レセコンとの連携を確認する

会計データを手で入力し直す運用になると、待ち時間は減っても職員の負担が残ります。

サービス連携
デジスマ診療M3 DigiKar(同グループのクラウド電子カルテ)と受付連携
コノヒレセコン・電子カルテ
CLINICSペイメントCLINICS(オンライン診療)・電子カルテ・自動精算機
クロンスマートパス処方箋の薬局への電送(FAX送信)・電子処方箋
医療費あと払い公式に明示なし(要問い合わせ)

デジスマ診療は患者がQRコードでチェックインすると電子カルテ側にも受付が反映されます。ただし連携先は同グループのM3 DigiKarです。

クロンスマートパスの処方箋電送は見落としやすい要素です。会計を済ませて帰れるようにしても、処方箋を受け取るために窓口に立ち寄る必要があると待ち時間が残ります。処方箋を薬局へ直接送れることで、診療後にそのまま帰宅できる範囲が広がります。

自院が使っている電子カルテの名前を挙げて、連携実績を確認してください。

5. 対象施設と診療形態が合っているかを見る

サービス対象
デジスマ診療クリニック
クロンスマートパスクリニック(外来診療)
コノヒ病院・クリニック
CLINICSペイメント病院・クリニック
医療費あと払い病院・クリニック・薬局(外来+在宅診療)

医療費あと払いは在宅診療にも対応します。在宅診療では患者宅で現金をやり取りする運用になりがちで、釣り銭の用意や領収書の発行が訪問のたびに発生します。後払いの仕組みはこの負担を減らせるため、効果が出やすい領域です。

薬局を対象に含むのも同社だけです。

タイプ分類:3つの型

型1|自動決済型(デジスマ診療/クロンスマートパス/CLINICSペイメント)

患者が事前登録したカードから診療後に自動精算する型です。デジスマ診療は予約・受付・診察券・問診・決済・電子領収書を1つのアプリに集約し、料金は初期0円・月15,800円(税抜)+決済手数料2.95%。クロンスマートパスはQRコードでチェックインする方式で、初期・月額・決済手数料をMICINが負担する基本無料(所定条件あり)、導入は1,500件超。CLINICSペイメントは東証プライム上場メドレーのアプリmelmoの決済機能で、対応カードが掲載5社で最も広い6ブランドです。

型2|LINE完結型(コノヒ)

患者の入口をLINEに置く型です。当日順番受付・日時予約・呼出通知・デジタル診察券に加え、後払い決済までをLINE上で連携します。診察終了時に後払いを選択すると診察直後に自動決済され、領収書・診療明細書がPDFでLINEに届きます。院内払いとの併用も可能で、全面的な切り替えを前提としません。GMOフィナンシャルホールディングスとGMOインターネットグループの共同出資会社が運営します。

型3|立替払い型(医療費あと払い/mdcom)

事業者が医療費を立替え、後日患者から精算する型です。医療機関に未収金リスクが残りません。精算方法は口座振替、NTTファイナンス電話料金合算サービス、ソフトバンクまとめて支払い、auかんたん決済の4種類で、クレジットカードを持たない患者にも対応できます。病院・クリニック・薬局の外来・在宅診療が対象です。患者側は入会金・年会費が無料で、利用1回ごとに110円または231円(税込)のサービス利用料がかかります。

独自データ:料金公開率40%、無料トライアルは0社

当メディアの調査で分かったことを整理します。

項目掲載5社の結果
料金公開率40%(2/5)(open 2社/partial 0社/closed 3社)
初期費用0円を明示2社(デジスマ診療・クロンスマートパス)
基本無料1社(クロンスマートパス/所定条件あり)
無料プラン・無料トライアル0社(0%)
未収金リスクを事業者が負う1社(医療費あと払い)
患者側に利用料が発生1社(医療費あと払い/1回110円・231円・税込)

無料トライアルが0社なのは、決済サービスという性質によるものです。実際の患者の支払いを扱うため、期間を区切って試す形が成立しません。クロンスマートパスが基本無料であることが、実質的に「費用をかけずに試せる」選択肢になっています。

企業規模別の年間コストは、金額を公開している1社で算出できます。

サービス年間コスト(月額固定費のみ・税抜)
デジスマ診療(スタンダードプラン)189,600円

ただし前述のとおり、決済手数料2.95%を加えると実際の負担は大きく変わります。月間キャッシュレス決済額300万円なら年間約125万円で、固定費だけの6.6倍です。施設単位の料金のため、従業員数では変わりません。

掲載5社の比較表

サービス決済の型料金患者の入口対象
クロンスマートパス自動決済基本無料(所定条件あり)QRコードクリニック
デジスマ診療自動決済初期0円・月15,800円+2.95%専用アプリクリニック
CLINICSペイメント自動決済非公開(患者は無料)専用アプリmelmo病院・クリニック
コノヒ後払い(LINE自動決済)非公開LINE病院・クリニック
医療費あと払い立替払い型後払い非公開(患者1回110円/231円)事前登録病院・クリニック・薬局/在宅も

無料プラン・無料トライアルは掲載5社とも該当がないため、表からは省いています。

各サービスの詳細

クロンスマートパス

初期・月額・決済手数料をベンダーが負担する基本無料

公式サイト ↗

株式会社MICIN(マイシン)が提供する、外来診療で使える通院専用のキャッシュレス決済サービスです。同社は2015年11月26日設立、資本金3,000万円(2025年12月時点)、従業員120名で、東京都港区西新橋に本社を置きます。

最大の特徴は料金です。業界初をうたうクレジットカード決済手数料無料で、初期導入費・月額利用料・決済手数料をいずれもMICINが負担し、医療機関は基本無料で導入できます。

デジスマ診療(月15,800円+2.95%)と比べると、月間キャッシュレス決済額300万円のケースで月104,300円、年間約125万円の差になります。費用をかけずに会計待ちの解消を試したい施設にとって、導入の障壁が最も低い選択肢です。

ただし所定の利用条件があり、条件によっては決済手数料が発生する場合や、有料オプション利用時に別途費用が発生する場合があります。無料という言葉だけで判断せず、どの条件を満たす必要があるか、外れた場合にどの費用が発生するかを契約前に確認してください。

患者は院内のQRコードを読み取ってチェックインし、事前にクレジットカードを登録しておくことで会計を待たずに帰宅できます。専用アプリを事前にインストールしてもらう方式と比べ、初回に患者へお願いする手順が少なくて済みます。

処方箋の薬局への電送(FAX送信)にも対応します。会計を済ませて帰れるようにしても処方箋を受け取るために窓口に立ち寄る必要があると待ち時間が残るため、この機能が診療後にそのまま帰宅できる範囲を広げます。電子処方箋対応機能、AIクイック会計機能も追加されています。

VISA・JCBなど主要クレジットカードに対応し、導入医療機関数は1,500件を突破しています。掲載5社の中で導入実績の具体的な数値を公表しているのは同社です。

デジスマ診療(キャッシュレス決済)

月15,800円+2.95%と料金を公開。M3 DigiKarと受付連携

公式サイト ↗

エムスリー株式会社グループのエムスリーデジカル株式会社が提供する、クリニック向けの診療支援・オンライン決済システムです。同社は2015年8月設立、資本金1億円で、東京都港区赤坂に本社を置きます。親会社のエムスリー株式会社は東証プライム市場に上場しています(証券コード2413)。

予約(24時間・1分単位設定)、自動受付、電子診察券、カスタマイズ可能な問診、キャッシュレス決済、電子領収書管理、お知らせ・呼出しといった、来院から会計までに必要な機能を1つのアプリに集約しています。決済だけを切り出したサービスではありません。

中核の決済機能が「デジスマ払い」です。患者がアプリにクレジットカードを事前登録しておくことで、診療終了後に処方箋の発行がなければ受付に立ち寄らずそのまま帰宅でき、代金は自動精算されます。

料金は初期費用0円、月額利用料(スタンダードプラン)15,800円(税抜)で、これとは別にキャッシュレス決済手数料が決済額の2.95%(VISA・Mastercard・JCB)発生します。入金手数料・口座管理費は別途です。掲載5社の料金公開率は40%(2/5)で、月額と手数料率の両方を公開しているのは同社です。

実際の負担は決済額で変わります。月間のキャッシュレス決済額が100万円なら 15,800円+29,500円=45,300円、300万円なら104,300円、500万円なら163,300円。年間ではそれぞれ約54万円、約125万円、約196万円です。月額固定費だけで見た189,600円との差が大きいため、自院の決済額で試算してください。

エムスリーデジカルのクラウド型電子カルテ「M3 DigiKar」と受付連携し、患者がQRコードでチェックインすると電子カルテ側にも受付が反映されます。同一グループの電子カルテを使っている施設では導入効果が出やすくなります。

対応カードはVISA・Mastercard・JCBの3ブランドです。ビデオ通話(オンライン診療)は有料オプション、上位のプレミアムプランは金額非公開です。

CLINICSペイメント(melmo)

対応カードが掲載5社で最も広い6ブランド

公式サイト ↗

株式会社メドレーが提供する医療ヘルスケアアプリ「melmo(メルモ/2025年11月にCLINICSから改称)」の決済機能です。メドレーは2009年6月5日設立、従業員1,815名(2025年12月時点・連結)で、東京都港区六本木の六本木ヒルズ森タワーに本社を置き、東証プライム市場に上場しています(証券コード4480)。

患者はアプリに予約・事前問診を行い、クレジットカードを登録しておくことで、診療後に代金が自動的に決済され、会計を待たずに帰宅できます。予約から問診・決済までをスマートフォン1台で完結できる受診支援サービスです。

対応カードの幅が掲載5社で最も広い点も特徴です。VISA・Mastercard・American Express・JCB・Diners Club・Discoverの6ブランドに対応します。デジスマ診療がVISA・Mastercard・JCBの3ブランドであるのに対し、American ExpressやDiners Clubを使う患者層が多い施設では選択肢が広がります。

オンライン診療システム「CLINICS」や電子カルテ・自動精算機と連携します。対面診療とオンライン診療の双方で同じアプリから決済まで扱えるため、患者に別のサービスを案内する必要がありません。すでに自動精算機を導入している施設では、アプリ決済と精算機の両方を残しつつ患者に選ばせる運用も取れます。

患者側のアプリ利用は無料です。掲載5社では医療費あと払いが利用1回ごとに110円または231円(税込)を患者から徴収するのに対し、CLINICSペイメントは患者負担がありません。

医療機関向けの決済手数料・利用料は公式に公開されていません(要問い合わせ)。参考として、オンライン診療で決済を利用する場合に医療機関がシステム利用料として決済額の3.45%を負担するとの第三者情報がありますが、公式公開値ではないため公式未確認の参考値として扱ってください。

コノヒ(後払い決済)

LINEで予約から後払い決済まで完結する

公式サイト ↗

GMOヘルステック株式会社が提供する医療機関特化のLINE予約システムです。同社は2024年1月11日設立、資本金4億9,000万円で、東京都渋谷区道玄坂の渋谷フクラスに本社を置きます。GMOフィナンシャルホールディングス56.7%、GMOインターネットグループ33.3%、4U株式会社10.0%の出資による会社です。

当日順番受付・日時予約・呼出通知・デジタル診察券に加え、後払い決済機能を備え、受付から会計までをLINE上で連携できます。掲載5社の中で、患者側の入口がLINEである点が明確な特徴です。

専用アプリを入れてもらう方式と比べ、すでに使っているLINEから入れることで初回の導入障壁が下がります。高齢の患者が多い施設では、新しいアプリのインストールと会員登録を求めること自体が普及の壁になるため、この違いが導入の進み方に影響します。

後払い決済では、患者がLINE連携のデジタル診察券で自動チェックインし、診察終了時に後払いを選択すると、診察直後にLINEで自動決済され、領収書・診療明細書がPDF形式で送付されます。紙の領収書を発行して手渡す工程がなくなるため、窓口の作業が減ります。

院内払いとの併用も可能です。すべての患者を後払いに移行させる必要がなく、現金で払いたい患者や高齢の患者は従来どおり窓口で対応できます。全面的な切り替えを前提としないため、段階的に導入を広げる進め方が取れます。レセコン・電子カルテとも連携します。

医療機関向けの月額・初期費用・決済手数料は公式LPに記載がなく要問い合わせです。第三者比較サイトでは月額18,000円〜・初期費用300,000円・決済手数料2.1%との参考値が掲載されていますが、公式公開値ではないため公式未確認の参考値として扱ってください。なお決済手数料2.1%という水準はデジスマ診療の2.95%より低いため、決済額が大きい施設では確認する価値があります。

医療費あと払い(mdcom)

事業者が立替えるため未収金リスクが残らない

公式サイト ↗

医療費あと払い事業を専業とする株式会社メディカルファイナンステクノロジーズが提供する立替払い型の後払いサービスです。同社は2010年7月1日設立、資本金9,000万円で、東京都千代田区平河町に本社を置きます。事業内容は医療費あと払い事業のみです。

掲載5社の中で構造が明確に異なるのは、事業者が医療費を立替える点です。医療機関は受診時点で代金を受け取れるため、未収金リスクを負いません。カード決済型では限度額超過や有効期限切れで決済が通らなければ回収の問題が残りますが、立替払い型ではその負担が事業者側に移ります。

精算方法は口座振替、NTTファイナンス電話料金合算サービス、ソフトバンクまとめて支払い、auかんたん決済の4種類から選べます。掲載5社のうち他の4社はクレジットカードが前提ですが、mdcomは口座振替や携帯電話料金との合算で精算できるため、クレジットカードを持たない、あるいは使いたくない患者層にも会計待ちゼロの仕組みを提供できます。

患者側は入会金・年会費が無料である一方、利用1回ごとにサービス利用料がかかります。

精算方法利用料(税込)
口座振替1回110円 + 口座振替手数料88円/月
NTTファイナンス電話料金合算サービス1回110円 + 口座振替手数料88円/月
ソフトバンクまとめて支払い1回231円
auかんたん決済1回231円

あと払いを使うかどうかは受診ごとに選べ、使わなければ利用料は発生しません。患者に費用が発生する点は、導入時の案内で明確に伝える必要があります。

病院・クリニックに加えて薬局を対象とし、外来だけでなく在宅診療にも対応します。在宅診療では患者宅で現金をやり取りする運用になりがちで、釣り銭の用意や領収書の発行が訪問のたびに発生します。後払いの仕組みはこの負担を減らせるため、効果が出やすい領域です。

患者は事前にスマートフォンやPCで利用登録しておく必要があります。受診当日に初めて知って使い始める流れにはならないため、施設側から案内して登録を促す工程が発生します。医療機関向けの月額・初期費用・立替手数料は公式サイトに明記がなく、問い合わせで確認する形です。

よくある質問

医療向けオンライン決済システムの料金相場はいくらですか?

掲載5社の料金公開率は40%(2/5)で、金額が分かるのはデジスマ診療とクロンスマートパスの2社です。デジスマ診療は初期費用0円・月額15,800円(税抜、スタンダードプラン)に決済手数料2.95%が加わり、入金手数料・口座管理費は別途です。クロンスマートパスは初期導入費・月額利用料・決済手数料をいずれもMICINが負担する基本無料で、所定の利用条件があります。コノヒ・CLINICSペイメント・医療費あと払いはいずれも医療機関向けの料金が公式非公開で、要問い合わせとなります。

月額と決済手数料を合わせるといくらになりますか?

デジスマ診療で試算すると、月間のキャッシュレス決済額が100万円なら 15,800円+1,000,000円×2.95%=45,300円、300万円なら 15,800円+88,500円=104,300円、500万円なら 15,800円+147,500円=163,300円です。年間ではそれぞれ約54万円、約125万円、約196万円になります。月額固定費だけで見れば 15,800円×12=189,600円ですが、実際の負担は決済額に応じて増えるため、自院の月間キャッシュレス決済額を当てはめて計算してください。なお入金手数料・口座管理費は別途です。

未収金のリスクはどう変わりますか?

製品によって扱いが違います。デジスマ診療・クロンスマートパス・CLINICSペイメントは患者がアプリに事前登録したクレジットカードから診療後に自動精算するため、カードが有効であれば未収金が発生しにくい構造です。医療費あと払い(mdcom)は事業者が医療費を立替えたうえで後日患者から精算するため、医療機関に未収金リスクが残りません。コノヒは診察直後にLINE登録カードで自動決済する後払いで、院内払いとの併用もできます。高額な診療や自由診療の比率が高い施設ほど、この違いが効いてきます。

患者側に費用はかかりますか?

製品で分かれます。医療費あと払い(mdcom)は入会金・年会費が無料である一方、利用1回ごとにサービス利用料がかかります。口座振替とNTTファイナンス電話料金合算サービスが110円(税込)に口座振替手数料88円(税込)/月、ソフトバンクまとめて支払いとauかんたん決済が231円(税込)です。あと払いを使うかどうかは受診ごとに選べ、使わなければ利用料は発生しません。CLINICSペイメントは患者側のアプリ利用が無料です。デジスマ診療・クロンスマートパス・コノヒは患者側の費用について公式に明示がないため、導入時に確認してください。

患者はアプリを入れる必要がありますか?

入口が製品ごとに違います。デジスマ診療・CLINICSペイメント(melmo)は専用アプリで、予約・問診・診察券・決済をまとめて扱います。クロンスマートパスは院内のQRコードを読み取ってチェックインする方式です。コノヒはLINEを入口とし、デジタル診察券による自動チェックインから後払い決済、領収書・診療明細書のPDF送付までをLINE上で完結するため、新しいアプリを入れてもらう必要がありません。高齢の患者が多い施設では、この違いが導入の進み方に影響します。医療費あと払いはスマートフォンやPCでの事前登録が前提です。

既存の電子カルテやレセコンと連携できますか?

デジスマ診療はエムスリーデジカルのクラウド電子カルテ「M3 DigiKar」と受付連携し、患者がQRコードでチェックインすると電子カルテ側にも受付が反映されます。コノヒはレセコン・電子カルテと連携します。CLINICSペイメントはオンライン診療システム「CLINICS」や電子カルテ・自動精算機につながります。クロンスマートパスは処方箋の薬局への電送(FAX送信)と電子処方箋に対応します。医療費あと払いは連携先が公式に明示されておらず要問い合わせです。会計データを手で入力し直す運用になると職員の負担が残るため、自院の電子カルテ名を挙げて実績を確認してください。

まとめ

医療向けオンライン決済システムは、会計待ちをなくすという目的は共通でも、未収金リスクを誰が負うかで選択が分かれるカテゴリでした。

判断の順序は次のとおりです。

  1. 未収金リスクの所在を決める:事業者に引き受けてほしいなら医療費あと払い(立替払い型)、カード登録で足りるなら自動決済型
  2. 決済額を当てはめて試算する:デジスマ診療は月間決済額300万円で年間約125万円、クロンスマートパスは基本無料(所定条件あり)
  3. 患者の入口を決める:アプリを入れてもらえるか、QRコードやLINEのほうが現実的か

費用をかけずに会計待ちの解消から始めるならクロンスマートパス、予約から問診まで含めて1つのアプリに集約するならデジスマ診療、対応カードの幅とオンライン診療との一体運用ならCLINICSペイメント、患者にアプリを入れてもらわずLINEで完結させるならコノヒ、未収金リスクを外に出し薬局や在宅診療まで対象にするなら医療費あと払い、というのが基本の割り振りです。

スクエアスタジオ|SaaS比較サイトコラム利用規約プライバシーポリシー運営会社掲載をご希望の方へAI・LLM向けサイト情報