コールセンター音声認識(リアルタイム文字起こし)

コールセンター音声認識比較5選|自社音声で試せるのは1社

掲載5サービスは料金公開率0%で、金額はすべて問い合わせが起点です。音声認識は自社の用語で精度が変わりますが、録音済み音声でテスト認識できるのはAmiVoiceのみ。最低席数もMiiTelの1IDからPKSHAの10席まで分かれます。

コールセンター音声認識の料金公開率は0%(0/5)です。掲載5サービスはいずれも公式サイトに金額を出していません。COTOHA Voice Insightには2019年の提供開始時プレスリリースに初期10万円〜・月額25万円〜(税抜)という記載がありましたが、現行の公式ページには金額がないため本記事では扱いません。

料金で比べられない一方、音声認識には固有の判断軸があります。認識の精度は業種の専門用語や話し方によって変わるため、カタログ上の認識率がそのまま自社に当てはまるとは限りません。

掲載5サービスの中で、POC(検証導入)と録音済み音声データでのテスト認識を明示しているのはAmiVoice Communication Suiteのみでした。この記事では精度の検証方法、最低席数、データの置き場所を一次データから整理しました。

結論:精度の検証方法・最低席数・データの置き場所で絞る

先に結論を述べます。

1つめは、自社の音声で精度を確かめられるかです。AmiVoice Communication SuiteはPOCによる少数席の試運用に加えて、録音済み音声データでのテスト認識ができるとしています。すでに録音がある場合、導入前に自社の音声で認識結果を確認できます。

2つめは、最低席数です。MiiTel Call Centerは1ID(1席)から、PKSHA Speech Insightは最低10席です。AmiVoice、ForeSight、COTOHAは中〜大規模のコールセンターを対象としており、小規模から始められるかで候補が絞られます。

3つめは、データの置き場所です。オンプレミスに対応するのはAmiVoiceとForeSightの2サービスです。COTOHAは専有型クラウド+閉域網という構成ですが、別途Arcstar Universal Oneの契約が必要です。

コールセンター音声認識とは

コールセンター音声認識は、オペレーターと顧客の通話をリアルタイムで文字にするシステムです。応対中に画面へテキストを表示してオペレーターを支援したり、通話後の記録作成を自動化したり、蓄積したテキストから問い合わせの傾向を分析したりします。

導入で最も影響するのが認識の精度です。同じエンジンでも、扱う商品名・専門用語・話し方によって結果が変わります。金融の約款用語と飲食の商品名では求められる語彙が違うため、自社の音声で確かめられるかが実務上の分かれ目になります。

当メディアの調査では「音声認識」という検索キーワードの指数は直近25か月で52〜74の範囲を推移し、平均は64.8でした。前半12か月の平均68.8に対し後半12か月は60.5で、およそ12%下がっています。技術としては定着している一方、検索語としての勢いは落ち着いています。

選び方:5つの確認ポイント

1. 自社の音声で精度を確かめられるかを見る

音声認識の精度は業種の専門用語、商品名、話し方によって大きく変わります。カタログ上の認識率がそのまま自社に当てはまるとは限りません。

掲載5サービスの検証手段は次のとおりです。

サービス導入前の検証
AmiVoice Communication SuitePOC(少数席の試運用)+録音済み音声でのテスト認識
PKSHA Speech Insight製品デモ動画・資料ダウンロード(トライアル期間の明記なし)
ForeSight Voice Mining明記なし(問い合わせページへ誘導)
COTOHA Voice Insight明記なし
MiiTel Call Center明記なし(資料ダウンロード・デモ依頼)

AmiVoice Communication Suiteのみが、すでにある録音で認識結果を確認できると明示しています。期間は要問い合わせです。精度を事前に検証したい場合、この差は大きくなります。

2. 最低席数と課金の単位を確認する

掲載5サービスは始められる規模が異なります。

  • MiiTel Call Center:1ID(1オペレーター席)単位の月額サブスクリプション。1IDから契約可
  • PKSHA Speech Insight:初期費用+席数連動の月額。最低10席
  • COTOHA Voice Insight:システム利用料(1契約)+基本機能利用料(テキスト化対象の内線番号ごと)+オプション
  • AmiVoice Communication Suite:席数・規模・ライセンス形態に応じた個別見積り
  • ForeSight Voice Mining:席規模・構成に応じた個別見積り

COTOHAは内線番号ごとの課金のため、テキスト化する対象を絞れば費用を抑えられる構成です。数席の小規模で試したいのか、数十席以上で導入するのかによって選べる先が変わります。

3. オンプレミスや閉域網が必要かを確認する

通話内容は個人情報を含むことが多いため、データの置き場所が要件になる場合があります。

AmiVoice Communication Suiteはクラウドとオンプレミスの両方に対応し、リアルタイム認識とバッチ認識のどちらも扱えます。ForeSight Voice Miningもクラウド版(ForeSight Voice Mining for Cloud)とオンプレミス版を用意しています。

COTOHA Voice Insightは顧客企業ごとの専有型クラウドサーバーと閉域網接続という構成で、共用のクラウドとは扱いが異なります。ただし別途Arcstar Universal Oneの契約が必要となる点は、総額を見積もる際に把握しておく必要があります。

PKSHA Speech InsightとMiiTel Call CenterはクラウドのSaaSでの提供です。

4. 既存システムとの連携範囲を見る

音声認識だけを導入しても、CRMや既存の電話環境とつながらなければ運用に載りません。

  • PKSHA Speech Insight:Salesforce、FastHelp5などのCRM連携+FAQ・ナレッジ連携
  • MiiTel Call Center:Salesforce、HubSpot+3大キャリアの携帯電話連携+既存電話番号の継続利用
  • AmiVoice Communication Suite:生成AI(ローカルLLM/クラウドLLM)連携+CRM等
  • ForeSight Voice Mining:FAQ・ナレッジ連携+コンタクトセンター基盤との連携
  • COTOHA Voice Insight:ユーザー辞書(最大5,000語)+コールリーズン分析・感情分析オプション

MiiTelの既存電話番号の継続利用は、番号を変えずに導入できるため移行時の告知や案内の差し替えが不要になります。AmiVoiceのローカルLLM連携は、オンプレミス環境で生成AIを使う構成を可能にします。外部にデータを出せない環境でもAI活用ができる点は他にない条件です。

5. 導入までの期間と辞書の登録範囲を確認する

音声認識は導入して終わりではなく、自社の用語を辞書に登録して精度を上げる工程が必要です。

COTOHA Voice Insightはユーザー辞書に最大5,000語を登録できると明示しており、掲載5サービスの中で語数を公開しているのはCOTOHA Voice Insightです。

導入期間についてはPKSHA Speech Insightが選定から稼働まで概ね2〜3か月としており、こちらも掲載5サービスの中で期間を明示している唯一のサービスです。

音声認識エンジンの出自も分かれます。AmiVoice Communication Suiteは自社開発のAI音声認識エンジン、ForeSight Voice MiningはNTT研究所が開発したディープラーニングベースの技術、COTOHA Voice InsightはNTT研究所で40年以上研究・開発された音声認識AI、PKSHA Speech InsightとMiiTel Call Centerはそれぞれの自社AIです。専門用語の多い業種では、エンジンの出自と辞書の登録範囲を確認しておく価値があります。

独自データ:料金公開率と検証手段

当メディアが掲載5サービスの公式サイトを2026年7月時点で調査した結果は次のとおりです。

料金公開率は0%(0/5)でした。掲載5サービスはいずれも公式サイトに金額を出していません。COTOHA Voice Insightには2019年の提供開始時プレスリリースに初期10万円〜・月額25万円〜(税抜)という記載がありましたが、現行の公式ページには金額がないため本記事では扱いません。

MiiTel Call Centerには第三者掲載の参考値があります。月額5,980円/ID・初期0円(年間契約・税抜)という記載ですが、公式では確認できていません。

導入前に自社の音声で検証できるのは1サービスです。AmiVoice Communication SuiteのPOC(少数席の試運用)と録音済み音声データでのテスト認識のみです。無料プランは0%(0/5)、トライアルの言及は20%(1/5)となります。

最低席数が明示されているのは2サービスです。MiiTel Call Centerが1ID、PKSHA Speech Insightが10席です。

オンプレミスに対応するのは2サービスです。AmiVoice Communication SuiteとForeSight Voice Miningで、いずれもクラウドとの選択制です。

導入期間を明示しているのは1サービスです。PKSHA Speech Insightの概ね2〜3か月のみで、辞書の登録語数を公開しているのもCOTOHA Voice Insightの5,000語のみでした。

掲載5サービスの比較

サービス提供元最低席数提供形態事前検証料金
MiiTel Call Center株式会社RevComm1IDクラウド明記なし非公開
PKSHA Speech Insight株式会社PKSHA Technology10席クラウドデモ動画・資料非公開
COTOHA Voice InsightNTTコミュニケーションズ株式会社記載なし専有クラウド+閉域網明記なし要問い合わせ
AmiVoice Communication Suite株式会社アドバンスト・メディア記載なしクラウド/オンプレPOC+録音テスト非公開
ForeSight Voice MiningNTTテクノクロス株式会社記載なしクラウド/オンプレ明記なし非公開

各サービスの詳細

MiiTel Call Center

ミーテル コールセンター

公式サイト ↗

クラウドIP電話と音声解析を組み合わせたコールセンター解析AIです。掲載5サービスの中で、始められる規模がもっとも小さい構成です。

1ID(1オペレーター席)単位の月額サブスクリプションで、1IDから契約できます。最低10席からのサービスや中〜大規模向けのサービスが並ぶ中で、数席の小規模から試せる点が特徴です。

料金は公式では要問い合わせです。第三者掲載では月額5,980円/ID・初期0円(年間契約・税抜)という記載がありますが、公式では確認できていない参考値となります。

連携面ではSalesforceやHubSpotとのCRM連携に加えて、3大キャリアの携帯電話連携と既存電話番号の継続利用に対応します。番号を変えずに導入できるため、移行時の告知や案内の差し替えといった負担が発生しません。音声解析だけでなく電話環境そのものを提供するため、別途IP電話を用意する必要もありません。

無料トライアルの明記はなく、資料ダウンロードやデモ依頼が入口となります。

PKSHA Speech Insight

公式サイト ↗

コールセンター向けAI音声認識・通話分析SaaSです。リアルタイムの文字起こしと応対支援を行います。

料金は初期費用に席数(シート数)連動の月額サブスクリプションを加える方式で、最低10席からです。金額は公式非公開で要問い合わせとなります。中〜大規模のコールセンターを対象とした構成です。

導入期間は選定から稼働まで概ね2〜3か月とされています。掲載5サービスの中で導入期間を明示しているのはPKSHA Speech Insightです。音声認識は辞書の整備やチューニングが必要になるため、立ち上げにかかる期間の目安が分かる点は計画を立てやすくなります。

音声認識と自然言語処理はPKSHAの自社AIを使います。連携面ではSalesforceやFastHelp5などのCRM連携と、FAQ・ナレッジ連携に対応します。FastHelp5はコールセンターCRMとして提供されている製品で、既存のCRM環境に組み込めます。

無料トライアル期間の明記はありませんが、製品デモ動画と資料ダウンロードで概要を確認できます。

COTOHA Voice Insight

公式サイト ↗

コンタクトセンター向けの音声テキスト化・可視化サービスで、掲載5サービスの中で唯一、金額の記載があります。

現行の公式ページに金額の記載はありません。2019年の提供開始時プレスリリースには初期10万円〜・月額25万円〜(税抜)という記載がありましたが、7年前の数値なので本記事では扱いません。料金の構成はシステム利用料(1契約)に基本機能利用料(テキスト化対象の内線番号ごと)とオプション利用料を加える方式で、テキスト化する対象を絞れば費用を抑えられる構成になっています。

注意したいのが、別途Arcstar Universal Oneの契約が必要となる点です。ネットワークサービスの契約が前提になるため、総額を見積もる際にはこの費用も含めて考える必要があります。

提供形態は顧客企業ごとの専有型クラウドサーバーと閉域網接続という構成で、共用のクラウドとは扱いが異なります。音声認識エンジンはCOTOHA API(NTT研究所で40年以上研究・開発した独自の音声認識AI)です。

ユーザー辞書は最大5,000語まで登録でき、掲載5サービスの中で語数を公開しているのはCOTOHA Voice Insightです。コールリーズン分析・感情分析のオプションも用意されています。

AmiVoice Communication Suite

公式サイト ↗

コンタクトセンター向け音声認識ソリューションです。掲載5サービスの中で特徴的なのが、導入前の検証方法です。

POC(検証導入)による少数席での試運用に加えて、録音済み音声データでのテスト認識も実施できるとしています。音声認識の精度は業種の専門用語や話し方によって変わるため、すでに録音がある場合に自社の音声で認識結果を確認できる点は判断材料になります。期間は要問い合わせです。

提供形態はクラウドとオンプレミスの両方に対応し、リアルタイム認識とバッチ認識のどちらも扱えます。通話内容が個人情報を含む場合や、データを社内に置く必要がある場合にも対応できる構成です。バッチ認識により、過去の通話をまとめて分析する使い方もできます。

音声認識エンジンは自社開発のAI音声認識エンジンを使います。連携面では生成AI(ローカルLLM/クラウドLLM)連携とCRM等との連携を挙げており、オンプレミス環境でローカルLLMを使う構成も可能です。外部にデータを出せない環境でもAIを活用できる点は、掲載5サービスの中で他にない条件になります。

料金は公式非公開で、クラウド/オンプレミス、リアルタイム認識/バッチ認識など運用形態に応じた見積りとなります。

ForeSight Voice Mining

公式サイト ↗

コールセンター向けAI音声認識・音声ビッグデータ・ソリューションです。金融・通信・自治体など大規模コールセンターを中心とした対象です。

音声認識エンジンはNTT研究所が開発したディープラーニングベースの高精度音声認識技術を使います。掲載5サービスの中では、COTOHA Voice InsightとともにNTT系の技術を採用しています。

提供形態はクラウド版(ForeSight Voice Mining for Cloud)とオンプレミス版の2種類です。データを社内に置く必要がある場合にも対応できます。掲載5サービスの中でオンプレミスに対応するのはAmiVoice Communication SuiteとForeSight Voice Miningです。

文字起こしにとどまらず、音声ビッグデータの分析を扱える点も特徴です。蓄積した通話データから傾向を把握する用途に対応します。

連携面ではFAQ・ナレッジ連携とコンタクトセンター基盤との連携に対応し、既存のセンター基盤と接続できます。全面的な入れ替えを伴わずに導入できる構成です。

料金はクラウド版・オンプレミス版とも公式非公開で、席規模・構成に応じた個別見積りとなります。無料トライアルの明記はなく、問い合わせページへの誘導となっています。

よくある質問

コールセンター音声認識の費用相場はいくらですか。

掲載5サービスは公式サイトに金額を出していません。COTOHA Voice Insightには2019年の提供開始時プレスリリースに初期10万円〜・月額25万円〜(税抜)という記載がありましたが、現行の公式ページには金額がないため本記事では扱いません。AmiVoice Communication Suite、ForeSight Voice Mining、PKSHA Speech Insightは個別見積りで非公開、MiiTel Call Centerも公式は要問い合わせです(第三者掲載では月額5,980円/ID・初期0円という記載がありますが公式未確認です)。

何席から導入できますか。

MiiTel Call Centerは1ID(1オペレーター席)単位の月額サブスクリプションで、1IDから契約できます。PKSHA Speech Insightは最低10席からです。AmiVoice Communication Suite、ForeSight Voice Mining、COTOHA Voice Insightは中〜大規模のコールセンターを対象としており、最低席数の明記はありません。ForeSight Voice Miningは金融・通信・自治体など大規模コールセンターを中心としています。

導入前に精度を確かめられますか。

AmiVoice Communication SuiteはPOC(検証導入)による少数席での試運用に加えて、録音済み音声データでのテスト認識も実施できるとしています。すでに録音がある場合、導入前に自社の音声で認識結果を確認できます。期間は要問い合わせです。ForeSight Voice Mining、COTOHA Voice Insight、MiiTel Call Centerは無料トライアルの明記がありません。PKSHA Speech Insightも無料トライアル期間の明記はありませんが、製品デモ動画と資料ダウンロードで概要を確認できます。

オンプレミスでも導入できますか。

AmiVoice Communication Suiteはクラウドとオンプレミスの両方に対応し、リアルタイム認識とバッチ認識のどちらも扱えます。ForeSight Voice Miningもクラウド版とオンプレミス版を用意しています。COTOHA Voice Insightは顧客企業ごとの専有型クラウドサーバーと閉域網接続という構成ですが、別途Arcstar Universal Oneの契約が必要です。PKSHA Speech InsightとMiiTel Call CenterはクラウドのSaaSでの提供となります。

既存の電話番号を使えますか。

MiiTel Call Centerは既存電話番号の継続利用に対応し、3大キャリアの携帯電話連携も備えます。他の掲載サービスについては、既存番号の扱いが公式サイト上に明記されていません。COTOHA Voice Insightは別途Arcstar Universal Oneの契約が必要となるため、ネットワーク構成を含めて確認する必要があります。

自社の専門用語を認識させられますか。

COTOHA Voice Insightはユーザー辞書に最大5,000語を登録できると明示しており、掲載5サービスの中で語数を公開しているのはCOTOHA Voice Insightです。他のサービスも辞書の登録に対応すると考えられますが、公式サイト上に語数の記載はありません。専門用語や商品名が多い業種では、辞書の登録範囲と登録作業の進め方を見積り時に確認しておく必要があります。

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