勤怠管理システム
勤怠管理システムとは、従業員の出退勤の打刻や労働時間の集計、残業・有給休暇の管理、シフト作成といった勤怠業務をクラウド上で一元的に行うSaaSです。タイムカードやExcelでの手集計を置き換え、打刻データから労働時間を自動集計して給与計算・人事労務システムへ連携でき、働き方改革関連法が求める労働時間の客観的な把握や36協定の管理にも対応します。
勤怠管理システムとは
勤怠管理システムが解こうとしているのは、「集計に時間がかかり、しかも合っているか自信が持てない」という状態です。タイムカードやExcelで運用していると、締め日のあとに打刻漏れを本人に確認し、残業時間を手で足し、有給の残日数を別表と突き合わせる作業が発生します。人数が増えるほど、この確認だけで数日が消えます。
料金は従業員1名あたりの月額が基本で、掲載サービスの単価は最安100円・中央値300円・最高300円です。中央値と最高値が同じ300円という並びで、多くのサービスが300円に集まっています。料金公開率は100%(5社中5社)で、比較しやすいカテゴリです。
ただし単価だけでは総額が決まりません。マネーフォワード クラウド勤怠は基本料金6,480円(5名込み)+6名以上が300円/名という形なので、当メディアの試算では10名で年95,760円と、同じ単価300円のサービス(36,000円)より高くなります。逆にHRMOS勤怠は単価100円ですが有料プランに人数の条件があり、少人数では対象になりません。
勤怠管理システムの検索需要トレンド
検索インタレストは2024年秋に直近のピークをつけたあと、この2年はゆるやかに水準を下げています。月ごとでは夏季休暇のある8月と年末年始をはさむ12〜2月に落ち込み、下期が始まる10月前後と年度替わりの4月に持ち直す季節変動が毎年繰り返し現れています。(出典:Googleトレンド/キーワード「勤怠管理システム」)
勤怠管理システムの料金相場
当メディアが掲載5サービスを調査した、最安有料プラン(1ユーザー月額・税抜/年払い換算)の料金相場です。単価は横並びでも、最低月額や無料条件で規模別の実額は変わります。
| 企業規模 | 年間コスト(最安) | 業界中央値 |
|---|---|---|
| 従業員10名 | 24,000円/年〜 | 中央値 36,000円/年 |
| 従業員50名 | 60,000円/年〜 | 中央値 180,000円/年 |
| 従業員100名 | 120,000円/年〜 | 中央値 360,000円/年 |
※最安有料プラン・1ユーザー月額・税抜/年払い換算。無料プランあり:2/5サービス(ジョブカン勤怠管理・HRMOS勤怠(旧IEYASU))/無料トライアル:5/5サービス・平均30日。集計対象5件・2026.08時点・当メディア調べ。
勤怠管理システムの選び方の要点
単価が同じでも料金の形が違えば総額は変わります。当メディアの試算では、10名の年間コストはジョブカン勤怠管理24,000円、KING OF TIME・タッチオンタイムが36,000円、マネーフォワード クラウド勤怠が95,760円(基本料金6,480円=5名込+6名以上300円/名)です。50名になるとHRMOS勤怠が60,000円で最も安くなります。
打刻は毎日全員が使う機能なので、現場に合わないと運用が定着しません。タッチオンタイムは専用タイムレコーダー・顔認証・指紋/指静脈まで揃え、ジョブカン勤怠管理はLINE打刻・Slack打刻に対応します。KING OF TIMEはPCログオン/ログオフでの打刻ができ、HRMOS勤怠はSlack/LINE等の連携打刻に対応します。オフィス勤務か、現場作業か、直行直帰かで必要な方式が変わります。
掲載サービスのトライアル実施率は100%(5社中5社)で、5社とも30日間です。無料プランがあるのはジョブカン勤怠管理とHRMOS勤怠の2社(40%)です。勤怠は締め日を1回通してみないと運用の問題が見えないため、1か月試せる期間があることには意味があります。
HRMOS勤怠は単価100円と最も安い水準ですが、有料プランには人数の条件があり少人数では対象になりません。当メディアの試算では50名で60,000円、100名で120,000円と、規模が大きいほど効いてきます。少人数の会社が単価だけを見て候補にすると、条件を満たせないことがあります。
勤怠の集計結果は給与計算に渡すためのものです。同じシリーズで給与や労務を提供しているサービス(マネーフォワード クラウド勤怠、ジョブカン勤怠管理)は、データの受け渡しが前提として設計されています。KING OF TIMEやタッチオンタイムのように勤怠を単体で提供するサービスも、主要な給与ソフトへの連携に対応しています。すでに使っている給与システムがあるなら、そこに合わせるほうが月次の作業が減ります。
勤怠管理システムの比較一覧(全5サービス)
HRMOS勤怠(旧IEYASU)
月額100円〜30名以下なら無期限で無料、31名以上でも1人月額100円からと低価格なクラウド勤怠。前身サービスは「IEYASU」で2022年にHRMOS勤怠へ統合された。
マネーフォワード クラウド勤怠
月額300円〜会計・給与などと連携するマネーフォワード クラウドの勤怠機能。中小企業向けはクラウド一式の基本料金にユーザー数が含まれ、6名以上は1名あたり従量課金となる。
「このカテゴリに掲載してほしい」「料金改定を反映してほしい」といったご相談は、 編集部が内容を確認したうえで掲載・訂正します。掲載中のサービスの情報更新も同じ窓口です。