サブスクリプション管理システム
サブスクリプション管理システムとは、継続課金ビジネスの契約管理・課金計算・請求書発行・入金消込までを自動化するシステムです。定額と従量が混ざった料金体系、月の途中での契約変更、解約と再開といった継続課金特有の処理を扱います。掲載5社は料金の取り方が定額型と決済手数料型に分かれており、自社の月商が増えるほど有利な方式が入れ替わります。
サブスクリプション管理システムとは
サブスクリプション管理システムを比べると、最初に気づくのが料金の取り方が二手に分かれていることです。サブスクONEはライトプランが月額98,000円(税抜)からの定額制で、最低利用期間の制限もありません。一方サブスクペイは決済まで込みの手数料型で、公開されているのはカード決済手数料2.5%〜、トランザクション処理料7円/件、口座振替85円/件です(初期費用・月額費用は非公開)。
この違いは、自社の売上が伸びたときに効いてきます。月商1,000万円・平均単価1万円(月1,000件)のカード決済で試算すると、サブスクペイの手数料部分は10,000,000円×2.5%=250,000円に7円×1,000件=7,000円を足して257,000円です。サブスクONEの月額98,000円と手数料だけを並べると、257,000円÷98,000円=約2.6倍になります。
逆に規模が小さければ手数料型のほうが軽くなります。平均単価1万円のカード決済で手数料が98,000円に届くのは月商およそ381万円です。それを下回る規模なら手数料型、上回るなら定額型が有利という関係になります(サブスクペイの月額基本料は非公開のため、あくまで手数料部分だけの比較です)。
掲載5社の料金公開率は40%(2/5)で、金額を公開しているのはサブスクONEの1社だけです。Scalebaseは有効取引先件数・管理件数で変動する個社見積り、Bplatsとソアスクは初期費用+月額の非公開です。継続課金の透明化を助けるシステムでありながら、自社の料金は問い合わせないと分からないというのがこの分野の現状です。
サブスクリプション管理システムの検索需要トレンド
「サブスクリプション」の検索指数は25か月で42〜66の範囲を推移し、平均は53.2です。最高は2024年12月の66、最低は2026年6月の42で、先頭54に対し末尾43と緩やかに下げています。2025年前半までは50〜60台を保っていましたが、後半以降は50前後、直近2026年4月以降は45・45・42・43と40台前半で推移しています。言葉としての新しさが薄れ、事業モデルとして定着した段階に入ったことがうかがえます。(出典:Googleトレンド/キーワード「サブスクリプション」)
サブスクリプション管理システムの選び方の要点
サブスクONEはライトプランが月額98,000円(税抜)からの定額制で、最低利用期間の制限もありません。サブスクペイは決済代行を出自とする手数料型で、カード決済手数料2.5%〜・トランザクション処理料7円/件・口座振替85円/件が公開されています。平均単価1万円のカード決済なら、手数料が98,000円に達するのは月商およそ381万円です。それより小さい規模なら手数料型、大きければ定額型が軽くなります。自社の月商と件数を当てはめて試算してください。
手数料型を選ぶ場合、決済手段の選択がそのまま費用になります。サブスクペイで月商1,000万円・平均単価1万円(月1,000件)を回収する場合、カード決済なら10,000,000円×2.5%+7円×1,000件=257,000円、口座振替なら85円×1,000件+7円×1,000件=92,000円で、257,000円÷92,000円=約2.8倍の差になります。BtoBで口座振替が使える取引先が多いか、BtoCでカード決済が中心かによって、費用構造が大きく変わります。
掲載5社はいずれも1ユーザーあたりの単価で課金しません。Scalebaseは有効取引先件数・管理件数・利用オプションに応じた個社見積りで、ユーザー数による料金変動はないとされています。サブスクONE・Bplats・ソアスクも企業単位の料金です。一般的なSaaSのように利用者数を数えても見積りは出ないため、契約件数・請求件数・取引先数といった取引の量を先に把握しておく必要があります。
請求書を出すところまでと、お金が入ったかを突き合わせるところまででは、扱う範囲が変わります。Scalebaseは請求・決済システム「Scalebaseペイメント」により、請求書発行から各種決済対応、入金消込、督促業務までを一元管理できます。ソアスクは商品・価格管理から見積・受発注・契約・請求・債権/入金管理までを一気通貫でつなぎます。サブスクペイは決済そのものを提供し、カード・口座振替・コンビニ・キャリア決済・銀行振込に対応します。経理側の突き合わせ作業をどこまで減らしたいかで、必要な範囲が決まります。
課金と請求は事業の根幹に関わるため、提供元が長く支えられるかは選定時の判断材料になります。掲載5社のうち3社が東京証券取引所グロース市場に上場しており、サブスクペイのROBOT PAYMENTは証券コード4374(2000年10月設立・従業員154名)、Bplatsのビープラッツは4381(2006年11月設立)、ソアスクのオプロは228A(1997年4月設立・2024年8月21日上場)です。なおビープラッツは2026年3月期末に債務超過となり、2026年6月に上場維持基準(純資産の額が正であること)への不適合が判明して改善期間に入っています(改善期限は2027年3月末)。Scalebaseは非上場で累計導入300社超、サブスクONEは非上場で主要株主に東証上場の株式会社エヌアイデイがいます。
サブスクリプション管理システムの比較一覧(全5サービス)
サブスクONE(サブスクワン)
月額298,000円〜サブスク・継続課金ビジネスに必要なコア機能(契約管理・多様な課金プランの課金計算・請求プロセス自動化)を提供するSaaSプラットフォーム。業界初のツリー構造ダッシュボードで収益を可視化し、CRM/SFA・決済代行・在庫管理・エンドユーザー向けマイページなど周辺システムと柔軟に連携する。ライトプラン月額9.8万円〜を公式公開。
Scalebase(スケールベース)
要問い合わせサブスクリプションビジネス向けの販売管理・収益管理プラットフォーム。見積・申込から契約管理、従量/定期課金の計算、請求書発行までを一気通貫で自動化し、請求・決済(Scalebaseペイメント)で入金消込・督促まで一元管理する。累計300社超。料金は管理件数・取引先件数に応じた個社見積りで非公開。
Bplats(ビープラッツ)
要問い合わせBtoB・BtoC対応の契約・請求管理プラットフォーム。月額・年額・従量・初期費用・トライアル期間など柔軟な課金設定、申込/変更/解約のマーケットプレイス機能、顧客向けマイページ、インボイス・改正電子帳簿保存法対応を備え、SaaS・IoT・MVNO・光コラボ等の継続課金事業を支援する。東証グロース上場。
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