人事評価システムのおすすめ(目的別の早見表)
評価の時期に人事担当者の仕事は「催促」になります。誰がまだ出していないかをExcelで突き合わせ、期限を過ぎた管理職にメールを送り、形式の違うシートを直す。評価の中身を考える時間より、集める作業に時間が消えます。
料金は1名あたり月額100円〜400円で、当メディアの試算では100名の年間コストが120,000円〜480,000円と4倍開きます。ただし高いほど機能が多いとは限りません。最も安いヒョーカクラウド(1IDあたり月100円〜)は360度評価もISO27001も備えています。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 費用を抑えつつ機能も欲しい | 1ID月100円〜・360度評価・ISO27001取得 | ヒョーカクラウド |
| 催促と差し戻しの手間を減らしたい | 一括リマインド・一括修正依頼・進捗可視化 | ジンジャー人事評価 |
| 評価制度をしっかり回したい | OKR/MBO・360度評価・査定集計まで対応 | HRBrain(人事評価) |
| 評価制度そのものから整えたい | コンサルのノウハウ・目標/行動/職務評価 | 人事評価ナビゲーター |
| freeeで人事労務を使っている | 初期0円・5名から・人事情報と一体管理 | freee人事評価 |
人事評価システムとは?
人事評価システムとは、評価シートの配布・回収から目標管理(MBO/OKR)、上司による評価、集計、フィードバックまでを電子化するシステムです。
Excelと紙で回していると、評価そのものより進行管理に時間が取られます。誰がどの段階で止まっているかが見えず、期限直前になって未提出者が発覚する。集まったシートは形式がばらばらで、集計の前に整える作業が発生する。
システムを入れる目的は、この進行を見える状態にすることです。評価の質を上げるのは制度と運用であって、システムはその器にあたります。
人事評価システムの料金相場(1名あたり月額)
| 指標 | 金額 |
|---|---|
| 最低 | 100円 |
| 中央値 | 300円 |
| 最高 | 400円 |
料金公開率は80%(5社中4社)です。タレントマネジメント系のサービス(カオナビ、HRBrainなど)は要見積りが多く、人事評価に特化したサービスのほうが金額を示す傾向にあります。
人事評価システムの企業規模別コスト(10名・50名・100名)
当メディアの試算です(初期費用は含みません)。
| 従業員数 | ヒョーカクラウド | ジンジャー人事評価 | 人事評価ナビゲーター | freee人事評価 |
|---|---|---|---|---|
| 10名 | 12,000円 | 36,000円 | 66,000円<br>※最低月額5,500円 | 48,000円 |
| 50名 | 60,000円 | 180,000円 | 198,000円 | 240,000円 |
| 100名 | 120,000円 | 360,000円 | 396,000円 | 480,000円 |
ヒョーカクラウドが全ての規模で最も安く、100名ではfreee人事評価の4分の1に収まります。
初期費用も確認する
上の表に初期費用は含まれていません。
- 人事評価ナビゲーター:初期費用110,000円
- freee人事評価:初期費用0円
- ヒョーカクラウド/ジンジャー人事評価/HRBrain:公式ページに記載なし(要問い合わせ)
10名で人事評価ナビゲーターを選ぶ場合、初年度は月額66,000円に初期費用110,000円が加わります。
人事評価システムの機能比較(360度評価の可否が分かれ目)
| サービス | 目標管理 | 360度評価 | ワークフロー | 査定集計 | 連携 | 認証 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ヒョーカクラウド | ○(MBO) | ○ | ○ | ○ | API明記なし | ISO27001 |
| HRBrain(人事評価) | ○(OKR/MBO) | ○ | ○ | ○ | ○ | 料金ページに記載なし |
| ジンジャー人事評価 | ○(計算式対応) | 明記なし※ | ○ | ○ | 給与・勤怠と同一DB | 料金ページに記載なし |
| 人事評価ナビゲーター | ○(目標評価) | 明記なし | ○ | ○ | API明記なし | 料金ページに記載なし |
| freee人事評価 | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | ○(freeeシリーズ) | 料金ページに記載なし |
※ジンジャーは評価者の自動設定・評価フロー設定により多面的な運用は可能です。
360度評価を公式に明記しているのはHRBrainとヒョーカクラウドの2社だけです。多面評価を前提に制度を設計するなら、ここで候補が絞られます。
人事評価システムの選び方(5つのポイント)
- 360度評価が必要かを先に決める。対応を明記しているのは2社です
- 初期費用の有無で初年度が変わる。110,000円かかるサービスと0円のサービスがあります
- 既存の人事システムとの連携を見る。評価結果は給与計算に使われます
- 評価制度そのものを作る必要があるかを考える。制度から支援するサービスがあります
- トライアルで運用を1周させる。実施率100%・平均22日です
人事評価システムのタイプ別分類
1ID月100円〜。MBO・360度評価・1on1・スキルマップ・ISO27001取得
一括リマインド・一括修正依頼・進捗可視化。給与勤怠と同一DB
OKR/MBO・360度評価・査定集計・分析。累計4,000社以上
目標評価・行動評価・職務評価から2/3機能を選択。行動観察メモ
freee人事労務に評価を内包。初期0円・5名から・追加1名400円〜
おすすめの人事評価システム5選
- 概要:1IDあたり月100円〜と掲載中で最も安く、それでいて機能が揃った人事評価システムです。
- 特徴:
- 1IDあたり月100円〜(10名で年12,000円、100名でも120,000円)
- MBO・360度評価・1on1・分析・スキルマップまで対応
- ISO27001(ISMS/JIS Q 27001:2023)を取得
- 料金:1IDあたり月100円〜。300名で月額3万円。1年契約・最短1か月で導入。
- 注意点:モバイルアプリに対応せず、API連携の公式な明記もありません。評価結果を給与システムへ自動連携したい場合は制約になります。
- こんな企業に向いている:費用を抑えつつ360度評価まで使いたい企業、紙・Excelからクラウド化したい企業。
- 概要:評価シート作成から最終評価入力までを電子化し、運用の負担を減らすことに重点を置いたサービスです。
- 特徴:
- 一括リマインド・一括修正依頼で催促と差し戻しの手間を減らす
- ジンジャー給与・勤怠と同一データベースで連携
- 評価シートのテンプレート一括送信、計算式に対応、進捗を可視化
- 料金:月額300円〜/人(中央値の水準)。初期費用は要問い合わせ。
- 注意点:360度評価という表記は公式ページにありません(評価者の自動設定・評価フロー設定で多面的な運用は可能です)。
- こんな企業に向いている:催促と集計の手間が課題の企業、ジンジャーシリーズを使っている企業。
- 概要:評価に必要な機能が一通り揃い、累計導入4,000社以上の実績を持ちます。
- 特徴:
- OKRとMBOの両方に対応、目標管理テンプレート・1on1テンプレート搭載
- 360度評価、評価ワークフロー、査定集計・分析まで対応
- タレントマネジメントへ広げられる(同社が提供)
- 料金:カスタムプラン・要見積り。
- 注意点:料金は非公開です。人数と機能の範囲で変わるため、評価制度の内容を伝えて見積りを取ることになります。
- こんな企業に向いている:評価制度をしっかり回したい企業、後から人材データ活用へ広げたい企業。
- 概要:freee人事労務に評価機能を内包し、人事情報と評価をまとめて管理できます。
- 特徴:
- 初期費用0円・5名から(最低月額2,000円)
- ミニマム(年払)は追加1名400円、以降プランごとに600円/800円/1,100円
- freee会計・freee人事労務と連携
- 料金:プラン基本料金+追加1名400円〜。初期費用0円。
- 注意点:評価機能の詳細が公式ページで確認できません(目標管理・360度評価・ワークフロー・査定集計の記載なし)。100名では年480,000円と掲載中で最も高くなります。
- こんな企業に向いている:すでにfreeeで人事労務を運用している中小企業。
規模・目的別のおすすめ
費用を最優先:ヒョーカクラウドです。全規模で最も安く(100名で120,000円)、360度評価とISO27001まで備えています。ただしAPI連携がないため、給与への受け渡しは手作業になります。
催促の手間をなくしたい:ジンジャー人事評価です。一括リマインドと一括修正依頼が、評価期に最も時間を使う部分に効きます。
制度をきちんと回したい:HRBrainです。OKR/MBO、360度評価、査定集計まで揃い、後からタレントマネジメントへ広げられます。
制度から作りたい:人事評価ナビゲーターです。初期費用110,000円がかかりますが、コンサルティングのノウハウが組み込まれています。
freeeを使っている:freee人事評価です。ただし評価機能の詳細は事前に確認してください。
人事評価システムのデメリット・注意点
- 安いサービスは接続性が限られる:ヒョーカクラウドはAPI連携の明記がありません
- 360度評価の対応は2社のみ:多面評価が前提なら候補が絞られます
- 初期費用に差がある:110,000円かかるサービスと0円のサービスがあります
- 機能の記載が限られるサービスがある:freeeは評価機能の詳細が公式で確認できません
- 制度がないとシステムだけでは回らない:何をどう評価するかは自社で決める必要があります
人事評価システム導入の流れ
- 評価制度の有無を確認する:制度から作るのか、既存制度を電子化するのか
- 360度評価が必要かを決める:必要ならHRBrainかヒョーカクラウドに絞られます
- 給与システムとの連携を確認する:評価結果を昇給・賞与に使う工程を見ます
- 初期費用を含めた初年度総額で比べる:月額だけでは判断できません
- トライアルで1周させる:実施率100%・平均22日。評価シート作成から集計まで通します
人事評価システムのよくある質問
料金相場はいくら?
1名あたりの単価は最安100円・中央値300円・最高400円です。当メディアの試算では、10名の年間コストは12,000円〜66,000円、100名では120,000円〜480,000円です。最も安いのはヒョーカクラウド(1IDあたり月100円〜)です。
料金を公開しているサービスは多い?
料金公開率は80%(5社中4社)です。掲載5サービスではHRBrainのみが要見積りで、他の4社は金額を示しています。
360度評価には対応している?
公式で明記しているのはHRBrainとヒョーカクラウドの2社です。人事評価ナビゲーター、ジンジャー人事評価、freee人事評価は明確な記載がありません(ジンジャーは評価フロー設定で多面的な運用は可能です)。
無料で試せる?
トライアル実施率は100%(5社中5社)、日数を公開しているのは1社(30日)です。ただし掲載5サービスに無料プランはありません。
初期費用はかかる?
人事評価ナビゲーターは110,000円、freee人事評価は0円です。ヒョーカクラウド、ジンジャー人事評価、HRBrainは公式ページに記載がないため要問い合わせです。
給与計算と連携できる?
ジンジャー人事評価は給与・勤怠と同一データベース、freee人事評価はfreeeシリーズと連携します。HRBrainも外部連携に対応します。ヒョーカクラウドと人事評価ナビゲーターはAPI連携の公式な明記がありません。
まとめ
人事評価システムは、360度評価の可否と既存システムとの連携の2点で候補が絞られます。
費用だけを見ればヒョーカクラウドが突出しています(1ID月100円〜、100名でも120,000円)。360度評価もISO27001も備えており、安さと機能が両立した珍しい構成です。ただしAPI連携がないため、評価結果を給与システムへ渡す工程は手作業になります。
催促と差し戻しの手間が課題ならジンジャー人事評価、制度をしっかり回すならHRBrain、制度そのものから整えるなら人事評価ナビゲーター(初期110,000円)が候補です。
そして忘れてはいけないのは、システムは制度の器でしかないということです。何をどう評価するかが定まっていなければ、どのシステムを入れても運用は回りません。
料金・仕様は変更される場合があります。契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。