カスタマーサクセスツール

カスタマーサクセスツール比較5選|4つの型と課金の軸の違い

同じ名前でもヘルススコア型・コミュニティ型・顧客専用ページ型・テックタッチ型の4つに分かれます。料金公開はGrowwwing(月72,000円〜)のみで、Fullstarは永続無料のFreeプランを持ちます。

「カスタマーサクセスツール」という同じ括りでも、掲載5サービスがやっていることは4つに分かれます。顧客データを管理してヘルススコアを出すもの、顧客コミュニティを作るもの、顧客専用ページを渡すもの、プロダクト内で使い方を教えるものです。

料金の開示状況にも差があります。金額を公開しているのはGrowwwingのみ(Essentials 月72,000円〜、Advanced 月120,000円〜)で、Fullstarは月額0円・初期費用0円の永続無料プランを持ちます。Commune、openpage、Gainsightは非公開です。

課金の軸も揃いません。Growwwingは追加ユーザーがフルライセンス3,600円に対し参照のみ500円、Gainsightは1ユーザーあたりの管理顧客数に上限(Essentials 100・Enterprise 200)があります。この記事では4つの型、課金の軸、無料で始められる範囲を一次データから整理しました。

結論:型を決めてから、課金の軸と接続先を確認する

先に結論を述べます。

1つめは、4つの型のどれが必要かです。顧客を管理してチャーン予兆を捉えたいならGrowwwing・Gainsight、顧客同士のやり取りで定着を促したいならCommune、顧客ごとに手順を共有したいならopenpage、プロダクト画面上で使い方を伝えたいならFullstarです。

2つめは、課金の軸です。Growwwingは企業単位の定額+追加ユーザー課金で、参照のみのユーザーは月500円とフルライセンスの7〜12分の1です。Gainsightは1フルユーザー単位ですが、管理顧客数にも上限があります。Fullstarはユーザー数による従量課金がありません。

3つめは、無料で始められるかです。Fullstarの永続無料プラン(月0円・初期0円)が掲載5サービス唯一の無料プランです。Growwwingは無料体験版を申し込めますが期間は非公開、他3サービスはトライアルの有無自体が公式で確認できません。

カスタマーサクセスツールとは

カスタマーサクセスツールは、導入後の顧客の利用状況を把握し、定着と継続につなげるためのツールです。サブスクリプション型のサービスでは解約を減らすことが売上に直結するため、契約後の関与を仕組み化する目的で使われます。

ただし「関与の仕方」が製品によって違います。担当者が顧客を個別に管理する(ハイタッチ)のか、コミュニティで顧客同士をつなぐ(コミュニティタッチ)のか、プロダクト内のガイドで自己解決を促す(テックタッチ)のかで、必要なツールが変わります。

当メディアの調査では「カスタマーサクセス」という検索キーワードの指数は直近25か月の平均が67.8で、前半12か月の平均66.2に対し後半12か月は70.0と上がっています。最大は直近の2026年6月の88で、7月も84と高い水準が続きました。直近2か月が期間中の最高水準にあたります。

選び方:5つの確認ポイント

1. 4つの型のどれが必要かを先に決める

掲載5サービスの提供範囲を整理すると次のようになります。

型サービス主な機能
ヘルススコア型Growwwing顧客カルテ、ヘルススコア自動算定、チャーン予兆、プレイブック
ヘルススコア型GainsightCustomer 360、ヘルススコアカード、AIインサイト、Skilljar、Communities
コミュニティ型Communeノーコードのコミュニティ構築、Voice(声の収集)、Engage(可視化)
顧客専用ページ型openpageCSポータル、手順・タスク共有、閲覧状況の可視化、デジタルセールスルーム
テックタッチ型Fullstar操作ガイド・チュートリアル・ポップアップ(ノーコード設置)

顧客を管理したいのか、使い方を伝えたいのかで選ぶ先が変わります。GainsightはCSプラットフォームに顧客教育(Skilljar)と顧客コミュニティ(Customer Communities)まで統合しており、掲載5サービスの中で提供範囲がもっとも広い構成です。

2. 無料で始められるかを確認する

掲載5サービスの中で無料プランがあるのはFullstarのみです。Freeプランは月額0円・初期費用0円の永続無料で、操作ガイドやチュートリアルといった基本機能を使えます。テックタッチでのカスタマーサクセスに取り組み始める段階であれば、費用をかけずに検証できます。

Fullstarは有料のLight、DAP用途のfor DAP、Enterpriseも用意していますが、月額は公式ページに表示されず資料ダウンロードや問い合わせでの案内です。ただし全プランで初期費用0円と明記されています。

Growwwingは各プランで無料体験版を申し込めますが、期間は料金ページ上に明記されていません。Commune・openpage・Gainsightは無料トライアルの有無を公式で確認できず、無料相談やデモの案内となっています。

3. 追加ユーザーの単価と権限の区分を見る

Growwwingは企業単位の定額に追加ユーザー課金を組み合わせる構成で、単価が権限によって大きく変わります。

プラン月額(企業単位)含まれるユーザー追加フルライセンス追加参照のみ
Essentials72,000円〜203,600円/月500円/月
Advanced120,000円〜206,000円/月500円/月

参照のみの単価はフルライセンスの7分の1から12分の1にあたるため、閲覧だけの利用者を広く増やしても費用が抑えられる構成です。全員に数字を見せたいが編集は一部に限りたい運用では、この区分が総額に効いてきます。

ただしAdvanced + LMISはフルライセンスのみの対応となり、参照のみのライセンスは使えません。

なおFullstarはユーザー数による従量課金がなく、機能・プランベースの企業単位定額です。利用者が増えても料金が上がらない構成になります。

4. ユーザー数以外の上限があるかを確認する

Gainsightは1フルユーザー単位のライセンス課金ですが、ユーザー数だけでなく1ユーザーあたりの管理顧客数にも上限があります。

  • Essentials:含まれるユーザー10/1ユーザーあたり管理顧客数100
  • Enterprise:含まれるユーザー20/1ユーザーあたり管理顧客数200

担当する顧客が多い体制では、ユーザー数を増やさなくても管理顧客数の上限に先に当たる可能性があります。EnterpriseではEssentialsの機能に加えて更新・拡大の予測や組織マッピングが使えます。

料金はUSD建てで公式非公開のため、想定する顧客数と担当者数の両方を伝えて見積りを取る必要があります。掲載5サービスの中でこの制限を持つのはGainsightです。

5. 既存のCRMや自社プロダクトとの接続を確認する

カスタマーサクセスツールは単体では完結せず、顧客データや利用データの取り込みが前提になります。

  • Growwwing:Salesforce連携、各種CRM連携、API連携
  • Gainsight:Salesforce等のCRM連携、多数のSaaS連携、API連携
  • Commune:各種CRM・MA連携、SSO、API連携
  • openpage:各種CRM/SFA連携、API連携
  • Fullstar:各種SaaSへのノーコード設置、API連携

既存のCRMに顧客データがある場合、そこから取り込めるかどうかが導入工数を左右します。Fullstarは自社プロダクトの画面にガイドを載せる用途のため、設置の手軽さが効いてきます。CommuneのSSO対応は、顧客がコミュニティに入る際の手間を減らします。

独自データ:料金公開率と課金の軸

当メディアが掲載5サービスの公式サイトを2026年7月時点で調査した結果は次のとおりです。

料金公開率は40%(2/5)でした。完全に公開しているのはGrowwwingのみで、Fullstarは無料プランの金額(月0円・初期0円)と全プラン初期費用0円を公開する一方、有料プランの月額は非公開です。Commune、openpage、Gainsightは金額もプラン構成も公開していません。

無料プランがあるのは20%(1/5)です。Fullstarの永続無料プランのみです。

課金の軸は4通りに分かれます。企業単位の定額+追加ユーザー課金(Growwwing)、1フルユーザー単位+管理顧客数の上限(Gainsight)、ユーザー数従量なしの企業単位定額(Fullstar)、企業単位のプラン制(Commune・openpage)です。1ユーザーあたりの単価という共通指標が成立しないため、相場としての金額は算出できません。

追加ユーザーの単価に権限差があるのは1サービスです。Growwwingのフルライセンス(3,600円または6,000円)と参照のみ(500円)で、7〜12倍の差があります。

1ユーザーあたりの管理顧客数に上限があるのは1サービスです。GainsightのEssentials 100・Enterprise 200のみで、他の掲載サービスには同様の明記がありません。

掲載5サービスの比較

サービス提供元型料金課金の軸無料
Fullstarクラウドサーカス株式会社テックタッチFree 0円/有料は非公開企業単位定額(ユーザー従量なし)永続無料プラン
Growwwing株式会社ユニリタヘルススコア月72,000円〜/120,000円〜企業定額+追加ユーザー無料体験版(期間非公開)
Communeコミューン株式会社コミュニティ非公開企業単位のプラン制不明
openpage株式会社openpage顧客専用ページ非公開企業単位のクラウド利用料不明
GainsightGainsight, Inc.ヘルススコア非公開(USD建て)1ユーザー+管理顧客数上限不明

各サービスの詳細

Fullstar

フルスタ

公式サイト ↗

掲載5サービスの中で唯一、無料プランを持つカスタマーサクセスツールです。

Freeプランは月額0円・初期費用0円の永続無料で、操作ガイドやチュートリアルといった基本機能を使えます。期限がないため、テックタッチでのカスタマーサクセスに取り組み始める段階であれば費用をかけずに検証できます。

提供する機能はプロダクトの画面上に操作ガイド・チュートリアル・ポップアップをノーコードで設置するもので、掲載5サービスの中ではテックタッチ型にあたります。顧客データを管理するのではなく、使い方をその場で伝えることで定着を促す設計です。開発の手を借りずにガイドを追加・改善できます。

利用データとアンケートによるヘルス状態の把握と、解約リスクの検知にも対応します。テックタッチ型ですが、顧客の状態を確認する機能も備えています。

有料プランはLight、DAP用途のfor DAP、Enterpriseが用意されていますが、月額は公式ページに表示されず資料ダウンロードや問い合わせでの案内となります。ただし全プランで初期費用0円と明記されています。料金はユーザー数による従量課金がなく、機能・プランベースの企業単位定額です。

Growwwing

グローウィング

公式サイト ↗

掲載5サービスの中で唯一、金額を公開しているカスタマーサクセスツールです。

料金はEssentialsが月額72,000円〜(企業単位)で初期ログインユーザー20と初期ストレージ10GB〜を含み、Advancedが月額120,000円〜(企業単位)で初期ログインユーザー20を含みます。Advanced + LMISはサービスマネジメント(LMIS)を組み合わせた構成で要問い合わせです。20ユーザー以内であれば追加課金が発生しません。

特徴的なのが追加ユーザーの単価です。Essentialsはフルライセンスが1ユーザーあたり月3,600円、Advancedは月6,000円ですが、参照のみはいずれも月500円です。参照のみの単価はフルライセンスの7分の1から12分の1にあたるため、閲覧だけの利用者を広く増やしても費用が抑えられます。ただしAdvanced + LMISはフルライセンスのみの対応で、参照のみのライセンスは使えません。

機能は顧客カルテによるデータ一元管理、ヘルススコアの自動算定・可視化、チャーン予兆の把握、プレイブックによるタスク自動生成、問い合わせ・改善要望管理、ダッシュボード・レポートです。プレイブックにより顧客の状態に応じた対応タスクが自動で作られるため、担当者ごとの対応のばらつきを抑えられます。

Salesforce連携と各種CRM連携、API連携に対応します。各プランで無料体験版を申し込めますが、期間は料金ページ上に明記されていません。

Commune

コミューン

公式サイト ↗

掲載5サービスの中で、顧客コミュニティの構築を主な提供範囲とするツールです。

ノーコードでコミュニティを構築でき、コミュニティタッチによるオンボーディングと活用促進を行います。個別対応(ハイタッチ)でもプロダクト内ガイド(テックタッチ)でもなく、顧客同士のやり取りを通じて定着を促す考え方です。

機能は顧客の声の収集・可視化(Voice)とエンゲージメント可視化(Engage)を備え、チャーン防止とLTV向上を支援します。コミュニティに集まった意見を整理して製品改善につなげる流れを作れます。エンゲージメントの可視化により、活性度の低い層への働きかけも判断できます。

対象は中堅〜大企業で、BtoBとBtoCの双方に対応します。各種CRM・MA連携、SSO、API連携に対応し、既存の認証基盤と連携することで顧客がコミュニティに入る際の手間を減らせます。

料金は企業単位のプラン制で、公式サイトでは金額もプラン構成も非公開です。無料相談・問い合わせの案内となっており、無料トライアルの有無も公式では確認できません。

openpage

オープンページ

公式サイト ↗

掲載5サービスの中で、顧客専用ページ(CSポータル)の構築を主な提供範囲とするツールです。

顧客ごとに専用のページを作り、オンボーディングの手順やタスクを共有します。メールやチャットで都度やり取りするのではなく、1つのページに情報を集約する考え方です。閲覧状況・進捗の可視化に対応するため、顧客が実際に見ているかどうかを把握でき、反応のない顧客を早く見つけられます。

用途はカスタマーサクセスにとどまりません。デジタルセールスルーム(商談管理)と代理店販売ポータルにも対応しており、商談段階から導入後まで同じ仕組みで扱えます。直販以外のチャネルを持つ場合の選択肢にもなります。

対象は中小〜大企業のBtoB営業・CS部門です。各種CRM/SFA連携とAPI連携に対応し、既存の顧客情報と紐づけて運用できます。

料金は企業単位のクラウド利用料で、公式サイトでは金額もプラン構成も非公開です。問い合わせ・デモの案内となっており、無料トライアルの有無も公式では確認できません。

Gainsight

ゲインサイト

公式サイト ↗

中堅〜エンタープライズのグローバル企業を対象としたカスタマーサクセスプラットフォームです。

課金は1フルユーザー単位のライセンス制ですが、掲載5サービスの中で特徴的なのが管理顧客数の上限です。Essentialsは含まれるユーザーが10で1ユーザーあたり管理顧客数100、Enterpriseは含まれるユーザーが20で1ユーザーあたり管理顧客数200となります。担当する顧客が多い体制では、ユーザー数を増やさなくても管理顧客数の上限に先に当たる可能性があります。

機能はCustomer 360(顧客データ統合)、ヘルススコアカード、プレイブック・自動化、AIインサイト、サーベイ・デジタルジャーニーです。EnterpriseではEssentialsの機能に加えて更新・拡大の予測や組織マッピングが使え、契約更新やアップセルの見込みまで管理できます。

加えて顧客教育・オンボーディング(Skilljar)と顧客コミュニティ(Customer Communities)も統合しており、掲載5サービスの中で提供範囲がもっとも広い構成です。カスタマーサクセス、顧客教育、コミュニティを同じ基盤で運用できます。

料金はUSD建てで公式非公開のため、日本円での支払額は為替相場の影響を受けます。CSプラットフォームの無料トライアルは公式に明示されておらず、デモ・問い合わせの案内となります(別製品のProduct Experienceには無料トライアルがあります)。

よくある質問

カスタマーサクセスツールの費用相場はいくらですか。

掲載5サービスで金額を公開しているのはGrowwwingのみです。Essentialsが月額72,000円〜(企業単位・初期ログインユーザー20・初期ストレージ10GB〜)、Advancedが月額120,000円〜(初期ログインユーザー20)で、Advanced + LMISは要問い合わせです。追加ユーザーはEssentialsがフルライセンス3,600円/ユーザー・月、Advancedが6,000円/ユーザー・月で、参照のみはいずれも500円/ユーザー・月となります。Fullstarは月額0円・初期費用0円の無料プランを持ちますが有料プランの金額は非公開、Commune、openpage、Gainsightは料金を公開していません。

無料で使えるサービスはありますか。

掲載5サービス中1サービスに無料プランがあります。FullstarのFreeプランで、月額0円・初期費用0円の永続無料です。操作ガイドやチュートリアルといった基本機能を使えます。Growwwingは各プランで無料体験版の申し込みが可能ですが、期間は料金ページ上に明記されていません。Commune、openpage、Gainsightは無料トライアルの有無を公式で確認できず、無料相談やデモの案内となっています。

ユーザー数が増えると料金は上がりますか。

Growwwingは企業単位の定額に初期ログインユーザー20が含まれ、超える分は追加課金となります。Essentialsはフルライセンスが1ユーザーあたり月3,600円、Advancedは月6,000円で、参照のみはいずれも月500円です。Gainsightは1フルユーザー単位のライセンス課金で、Essentialsは含まれるユーザーが10、Enterpriseは20です。Fullstarはユーザー数による従量課金がなく、機能・プランベースの企業単位定額としています。Communeとopenpageは企業単位のプラン制ですが、金額は公開されていません。

担当できる顧客数に上限はありますか。

Gainsightは1ユーザーあたりの管理顧客数に上限があり、Essentialsが100、Enterpriseが200です。ユーザー数を増やさなくても、担当する顧客が多い体制では管理顧客数の上限に先に当たる可能性があります。他の掲載サービスについては、1ユーザーあたりの管理顧客数の上限が公式サイト上に明記されていません。

顧客コミュニティを作れますか。

Communeはノーコードでの顧客コミュニティ構築を主な提供範囲としており、コミュニティタッチによるオンボーディングと活用促進、顧客の声の収集・可視化(Voice)、エンゲージメント可視化(Engage)に対応します。BtoBとBtoCの双方を対象としています。Gainsightも顧客コミュニティ(Customer Communities)を統合機能として持ちます。Growwwing、openpage、Fullstarはコミュニティ機能を提供範囲に挙げていません。

自社プロダクトの画面上で使い方を案内できますか。

Fullstarはプロダクトの画面上に操作ガイド・チュートリアル・ポップアップをノーコードで設置できます。オンボーディングやテックタッチによる利用定着支援、利用データとアンケートによるヘルス状態の把握、解約リスクの検知にも対応します。for DAPプランはデジタルアダプションプラットフォーム用途向けです。GainsightはProduct Experienceという別製品でこの領域を扱っており、CSプラットフォーム本体とは分かれています。Growwwing、Commune、openpageはプロダクト内ガイドを提供範囲に挙げていません。

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