ストレスチェックサービスのおすすめ(目的別の早見表)
ストレスチェックサービスの料金は、他のSaaSと考え方が違います。月額のサブスクリプションではなく、「受検者1名あたりの実施単価(年1回)+基本料金」という形が主流で、実施した年にだけ費用が発生します。
そのため単価だけを比べても総額は読めません。当メディアが公式料金から試算したところ、受検者10名の年間コストは6,000円〜57,500円、100名では59,000円〜80,000円でした。基本料金の有無と、どこまで代行してもらうかで金額が変わります。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 費用をかけずに法定実施を始めたい | 無料プラン型 | ストレスチェッカー |
| 事務作業ごと代行してほしい | 代行込みの実施単価型 | ソシキスイッチ ストレスチェック、ストレスチェッカー |
| 産業医の手配もまとめて相談したい | 産業医サービス一体型 | ドクタートラスト ストレスチェック |
| 低価格で毎年続けたい | 月額アカウント型 | こころの保健室 |
| 組織改善のデータとしても使いたい | 組織サーベイ内包型 | ラフールサーベイ |
ストレスチェックサービスとは?
ストレスチェックサービスとは、労働安全衛生法で義務づけられた年1回のストレスチェックを、受検の案内から高ストレス者の判定、集団分析、労働基準監督署への報告書作成まで代行・支援するサービスです。
常時50名以上の労働者を使用する事業場では、年1回の実施が義務です。設問への回答を集めて高ストレス者を判定し、本人へ通知して面接指導の申出を受け付け、部署ごとの集団分析を行い、監督署へ報告する——この一連の流れを自前で回すには手間と専門知識が要ります。
掲載5サービスはいずれもWeb受検に対応し、ストレスチェッカーとソシキスイッチ ストレスチェック、ドクタートラストは紙(マークシート)にも対応します。パソコンを常用しない職場では、この選択肢の有無が受検率を左右します。
ストレスチェックサービスの種類(実施単価型・月額型・産業医一体型)
実施単価型は「1名あたりの実施単価+基本料金」で課金します。年1回の実施に対して費用が発生するため、実施しない年のコストがありません。ストレスチェッカーとソシキスイッチ ストレスチェックがこの型です。
月額アカウント型は、他社と違って月額課金です。こころの保健室が該当し、1アカウント月額50円〜で実施回数の制限がありません。年1回に加えて期中にも測りたい場合に向きます。
産業医サービス一体型は、産業医の手配や面接指導とセットで提供します。ドクタートラストが該当し、産業医契約の有無で優待料金が変わります。
このほか、組織改善サーベイの中にストレスチェックを内包するラフールサーベイのような製品もあります。
ストレスチェックサービスの選び方(5つのポイント)
- 「1名あたり単価+基本料金」で総額を出す。単価が近くても基本料金(33,000円〜55,000円)の差で総額は変わります
- どこまで代行してもらうかを決める。受検の仕組みだけか、集計や面接希望者の対応まで任せるか
- 集団分析の範囲と費用を確認する。無料の範囲が「組織数無制限」か「10集団まで」かで違います
- 産業医・実施者の体制とあわせて考える。産業医が未定なら、紹介まで頼めるサービスが候補です
- 外国語対応と受検方法を確認する。16か国語対応や共有PC受検、紙のマークシートが必要かどうか
ストレスチェックサービスのタイプ別分類
年1回の実施に対して課金。実施しない年の費用が発生しない
1アカウント月額50円〜で実施回数の制限なし。期中の測定にも使える
産業医の手配・面接指導とセット。産業医契約の有無で優待料金が変わる
厚労省準拠のストレスチェックを組織改善サーベイの中で実施する
ストレスチェックサービスの料金相場(受検者1名あたり)
料金を公開している4サービスのうち、1名あたりの金額が出せる3サービスで集計しました。課金方式が違うこころの保健室(1アカウント月額50円)は、他社と揃えるため年額換算の600円で計上しています。
| 指標 | 金額 |
|---|---|
| 最低 | 250円 |
| 中央値 | 260円 |
| 最高 | 600円 |
料金公開率は80%(5社中4社)です。ドクタートラストは産業医契約の有無で優待料金が変わるため非公開、ラフールサーベイは月額16,000円〜の組織定額で1名単価の比較対象外です。
課金方式が違うサービスがある
こころの保健室は他社と課金方式が違います。他社は年1回の実施単価ですが、こころの保健室は1アカウント月額50円の月額課金です。年額に直すと1名600円で、単価としては3社で最も高くなります。ただし基本料金がかからないため、10名・50名の総額では最も低く収まります。
見落としがちな追加コスト
- 基本料金:ストレスチェッカーは200名以下一律55,000円、ソシキスイッチ ストレスチェックは基本作業費33,000円/年
- 集団分析のコメント:ストレスチェッカーはコンサルタントコメントが1名110円・最低22,000円
- 外国語対応:ソシキスイッチ ストレスチェックは1言語25,750円のオプション
- 医師面接の代行:ソシキスイッチ ストレスチェックは1人約30分36,050円〜、産業医紹介は月額30,000円〜
ストレスチェックサービスの企業規模別コスト(10名・50名・100名)
各社の公式料金をもとに、当メディアが年間コストを試算しました(税抜)。ドクタートラストとラフールサーベイは1名単価が出せないため試算対象外です。
| 受検者数 | こころの保健室 | ストレスチェッカー | ソシキスイッチ ストレスチェック |
|---|---|---|---|
| 10名 | 6,000円 | 57,500円 | 35,600円 |
| 50名 | 30,000円 | 67,500円 | 46,000円 |
| 100名 | 60,000円 | 80,000円 | 59,000円 |
こころの保健室が小規模で低く出るのは、月額アカウント課金で基本料金がないためです。ストレスチェッカーとソシキスイッチ ストレスチェックは基本料金(55,000円/33,000円)を含んだ金額なので、人数が増えるほど1名あたりの負担は下がります。100名ではソシキスイッチ ストレスチェックが最も低くなります。なおストレスチェッカーには無料プランがあるため、代行が不要なら費用をかけずに実施できます。
ストレスチェックサービスの無料プランと無料トライアル
無料プランがあるのは、掲載5サービスのうちストレスチェッカーだけです。無料プラン(57問)は基本料金・初期費用が0円で、組織数無制限の集団分析とデータ保管20年が付きます。年間受検者が500名以上になる場合は1名120円です。
こころの保健室は無料デモ・お試し、ラフールサーベイはデモ・トライアルが用意されています(いずれも日数は要確認)。ソシキスイッチ ストレスチェックは無料トライアルの明示がなく、他社からの乗り換えで初年度半額のキャンペーンがあります。ドクタートラストは1か月の無料相談窓口を設けています。
ストレスチェックは年1回の業務なので、実施時期に合わせて試せるかが判断のしやすさを左右します。
ストレスチェックサービスの比較表(主要5サービス)
| サービス | 料金 | 課金の考え方 | 無料プラン | 集団分析 | 産業医対応 | 紙受検 | 外国語 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ストレスチェッカー | 1名250円+基本55,000円 | 実施単価+基本料金 | あり(57問) | 組織数無制限で無料 | 面接希望者の集計代行 | あり(1名450円) | 16か国語 |
| ソシキスイッチ ストレスチェック | 1名260円+基本33,000円 | 実施単価+基本料金 | なし | 10集団まで無料 | 医師面接代行・産業医紹介(オプション) | あり(人数帯定額) | 15言語(オプション) |
| ドクタートラスト | 要問い合わせ | 個社別(産業医契約で優待) | なし | 契約企業に無料 | 産業医契約数 全国1位 | あり | 記載なし |
| ラフールサーベイ | 月額16,000円〜 | 組織定額 | なし | 属性分析・業界比較 | 要確認 | 記載なし | 記載なし |
| こころの保健室 | 1アカウント月額50円〜 | 月額アカウント | なし | 部署別・職種別 | 面接の進捗管理・データ共有 | 記載なし | 英語 |
おすすめのストレスチェックサービス5選
- 概要:基本料金・初期費用0円の無料プランを持つWebストレスチェックサービス。集計や面接希望者の対応まで代行するWEB代行プランは1名250円です。
- 特徴:
- 無料プラン(57問)で組織数無制限の集団分析まで使える
- 16か国語に対応、メールアドレス不要の共有PC受検が可能
- 50人未満の事業場向けに年3,000円(税別)の「50人未満3000円プラン」もある
- 料金:無料プランは0円(年間受検者500名以上は1名120円)。WEB代行プランは1名250円(税込275円)+基本料金55,000円(200名以下一律)。紙プランは1名450円+基本料金22,000円。
- 注意点:集団分析へのコンサルタントコメントは1名110円・最低22,000円のオプションです。
- こんな企業に向いている:費用をかけずに法定実施を始めたい会社、外国人従業員が多い職場。
- 概要:東京大学内のベンチャーとして創業した会社が提供するストレスチェック。Web版1名260円+基本作業費33,000円と料金が明快です。
- 特徴:
- 実施方法と設問数ごとに料金が公開されている
- 事務作業の代行が含まれる
- 10集団まで集団分析が無料
- 料金:Web版(57項目)1名260円+基本作業費33,000円/年。80項目版は1名312円+53,600円/年。紙版は〜60人51,000円などの人数帯定額。
- 注意点:外国語対応は1言語25,750円のオプション、医師面接代行は1人約30分36,050円〜です。無料トライアルの明示はありません。
- こんな企業に向いている:事務作業ごと代行してほしい会社、紙とWebを併用したい会社。
- 概要:産業医契約数が全国第1位の会社によるストレスチェック代行。総受検者323万人の実績があります。
- 特徴:
- 産業医の手配・面接指導まで同じ会社に任せられる
- 集団分析を契約企業に無料提供(A〜E段階評価・偏差値化・満足度分析)
- 医療職による手厚いサポート
- 料金:要問い合わせ。産業医契約の有無によって優待料金が変わります。
- 注意点:料金が公開されていないため、他社と横並びで単価を比較できません。産業医契約とあわせて相談すると総額の判断がしやすくなります。
- こんな企業に向いている:産業医がまだ決まっていない会社、実施後のフォローまで任せたい会社。
- 概要:厚生労働省準拠のストレスチェックを内包する組織改善サーベイ。メンタル・フィジカル・エンゲージメントを定点観測します。
- 特徴:
- 法定実施と組織改善のデータ収集を1本にまとめられる
- ショート/ディープの2種類のサーベイを使い分けられる
- 属性分析・業界比較ができる
- 料金:月額16,000円〜(税抜)の組織定額。人数帯・詳細料金は要見積りです。
- 注意点:ストレスチェック単体での導入には向きません。法定実施だけを安く済ませたい場合は実施単価型のほうが総額を抑えられます。
- こんな企業に向いている:組織の状態を継続的に見たい会社、その一環でストレスチェックも満たしたい会社。
- 概要:1アカウント月額50円〜という低価格のストレスチェックASP。実施回数に制限がなく、産業医面接の進捗管理までシステム内で行えます。
- 特徴:
- 実施回数に制限がない(期中の測定にも使える)
- 産業医とのデータ共有・面接の進捗管理ができる
- 部署別・会社別・職種/職位別の集団分析
- 料金:1アカウント月額50円〜(年額600円)。データ保管5年。
- 注意点:他社と課金方式が違う(月額/アカウント)ため、実施単価との単純比較はできません。年1回だけの実施でも通年で費用が発生します。
- こんな企業に向いている:低価格で毎年続けたい会社、期中にも組織の状態を測りたい会社。
規模別のおすすめ
〜49名:実施は努力義務の段階です。ストレスチェッカーの無料プラン、または50名未満向けの年5,000円プランで始められます。こころの保健室も年6,000円(10名)と低い水準です。
50〜100名:実施が義務になる規模です。代行が不要ならストレスチェッカーの無料プラン、事務作業を任せたいならソシキスイッチ ストレスチェック(100名で年59,000円)やストレスチェッカーのWEB代行プラン(同80,000円)が候補になります。
101名以上:集団分析の粒度と、高ストレス者へのフォロー体制が重要になります。産業医の手配も含めて任せるならドクタートラスト、組織改善まで踏み込むならラフールサーベイが比較対象です。
ストレスチェックサービスのデメリット・注意点
- 課金方式がサービスごとに違う:実施単価型・月額型・組織定額が混在し、単価の比較が成立しません
- 基本料金が総額を左右する:人数が少ないほど基本料金(33,000円〜55,000円)の比重が大きくなります
- 実施して終わりではない:高ストレス者への面接指導と集団分析を経て職場改善につなげるところまでが制度の趣旨です
- 産業医の手配は別に必要な場合がある:ストレスチェックの代行と産業医の契約は別のサービスであることが多く、面接指導の手配を誰が担うかを決めておく必要があります
ストレスチェック導入の流れ
- 実施体制を決める:実施者(医師・保健師など)と実施事務従事者を決める。産業医が未定なら紹介まで頼めるサービスに絞られます
- 実施方法を決める:Webか紙か、外国語対応が必要か。ここで候補と料金が変わります
- 総額を試算する:受検人数×単価+基本料金で年額を出す。無料プランで足りるかも確認します
- 受検の案内:従業員に目的と守秘の扱いを周知します。受検率は案内の丁寧さで変わります
- 実施後の対応:高ストレス者への通知と面接指導の申出受付、集団分析、労基署への報告まで進めます
ストレスチェックサービスのよくある質問
料金相場はいくら?
料金を公開している4サービスのうち1名単価が出せる3サービスで、最安250円・中央値260円・最高600円でした。これは年1回の実施単価で、別途 基本料金(33,000円〜55,000円)が加わります。最高値のこころの保健室だけは月額課金(1アカウント月額50円)を年額換算した値で、課金方式が異なります。
何名から義務ですか?
常時50名以上の労働者を使用する事業場では、年1回のストレスチェック実施が義務です。50名未満は努力義務ですが、ストレスチェッカーは50人未満の事業場向けに年3,000円(税別)の「50人未満3000円プラン」を用意しています。
無料で実施できますか?
ストレスチェッカーの無料プラン(57問)は基本料金・初期費用0円で、組織数無制限の集団分析まで使えます。年間受検者500名以上は1名120円です。掲載5サービスで無料プランがあるのはこの1つです。
集団分析は必要ですか?
努力義務ですが、職場環境の改善につなげるために実施が推奨されています。掲載5サービスはいずれも対応しており、無料の範囲は「組織数無制限」「10集団まで」「契約企業に無料」とサービスで異なります。
紙でも実施できますか?
ストレスチェッカー(1名450円+基本料金22,000円)、ソシキスイッチ ストレスチェック(人数帯定額)、ドクタートラストがマークシートでの実施に対応します。パソコンを使わない職場では紙の選択肢を確認してください。
外国人従業員がいる場合は?
ストレスチェッカーはWeb受検で16か国語、紙プランで15か国語に対応します。ソシキスイッチ ストレスチェックは15言語(1言語25,750円のオプション)、こころの保健室は英語に対応します。
まとめ
ストレスチェックサービスは、課金方式がサービスごとに違うため、単価ではなく自社の受検人数での年額で比べてください。
費用をかけずに始めるならストレスチェッカーの無料プラン、事務作業ごと代行してほしいならソシキスイッチ ストレスチェック、産業医の手配も含めて任せたいならドクタートラスト、低価格で毎年続けたいならこころの保健室、組織改善のデータとしても使いたいならラフールサーベイが候補になります。
まずは実施体制(実施者と産業医)を決め、Webか紙かを固めたうえで、受検人数×単価+基本料金の年額を出して比較するのが確実な進め方です。
料金・仕様は変更される場合があります。契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。