レコメンドエンジンは、掲載5社の価格帯が極端に開くカテゴリです。
公式サイトで金額を確認できる範囲では、最も安いECレコメンダーのスタンダードプランが月額20,000円(税抜・初期19,000円)、最も高いRtoasterが月額50万円〜。
- 500,000円 ÷ 20,000円 = 25.0倍
- 年間コストなら 240,000円 と 6,000,000円
なおECレコメンダーには下位のエントリープランが存在するとされますが、公式サイトに専用ページがなく(`/entry/` は404)金額を確認できません。第三者媒体には月額4,743円・初期4,743円(税抜)との記載がありますが、公式の一次情報ではないため当メディアの集計には採用していません。
この差は機能の優劣というより、対象とする規模と課金の軸の違いから生まれています。
| サービス | 課金の軸 |
|---|---|
| ECレコメンダー | 機能帯(3プラン) |
| さぶみっと!レコメンド | 月間PV帯(5段階) |
| Rtoaster | トラッキング数連動 |
| NaviPlusレコメンド | サーバーアクセス数連動 |
| アイジェント・レコメンダー | 成果報酬またはリクエスト従量 |
共通のものさしがありません。
結論:課金の軸・規模・ロジックの3点で絞る
先に結論を述べます。
1つめは、課金の軸です。自社のPV・アクセス数・想定売上のどれが把握できているかで、見積りを取りやすい相手が変わります。
2つめは、規模です。さぶみっと!レコメンドで計算すると、PVが100倍になっても月額は3.56倍にしかならず、1PVあたりの単価では28.1倍の差がつきます。小規模サイトほど1アクセスあたりの負担が重くなります。
3つめは、ロジックです。見た目が効く商材なら画像レコメンド(NaviPlus)、商品説明の情報量が多いならテキスト解析(ECレコメンダー)と、商材によって効くロジックが変わります。
掲載5社の料金公開率は60%(3/5)、無料トライアルは1社(20%)でした。
レコメンドエンジンとは
レコメンドエンジンとは、サイト訪問者の閲覧・購入履歴をもとに、一人ひとりに合った商品やコンテンツを自動で表示する仕組みです。
「この商品を見た人はこちらも見ています」「あなたへのおすすめ」といった枠がそれにあたります。関連商品・併売・ランキング・パーソナライズといった枠をサイトに埋め込み、回遊と客単価を上げることを狙います。
導入の判断が難しいのは、効果を事前に見積もりにくい点です。同じエンジンでも、商材・在庫数・訪問者数・既存の導線によって成果が変わります。だからこそ成果報酬という課金方式が成立します(掲載5社ではアイジェント・レコメンダーが該当)。
当メディアの調査では、「レコメンド」という検索キーワードの指数は直近25か月で32〜53の範囲を推移し、平均は41.7でした。最高は2025年5月の53、最低は2025年12月と直近2026年7月の32で、先頭46に対し末尾32と14ポイント下げています。2025年7月までは40台後半を保っていましたが8月に37へ落ちて以降は30台で推移しており、明確な下降局面です。レコメンド単体の技術としてではなく、AIやパーソナライズという広い文脈で語られるようになった影響が考えられます。
選び方:5つの確認ポイント
1. 課金の軸を確かめる
掲載5社の課金の軸と公開されている金額です。
| サービス | 課金の軸 | 公開されている金額 |
|---|---|---|
| ECレコメンダー | 機能帯 | スタンダード20,000円(税抜・初期19,000円)。下位プランは公式ページがなく金額を確認できず |
| さぶみっと!レコメンド | 月間PV帯 | 20万PV 39,000円〜2,000万PV 139,000円(税抜) |
| Rtoaster | トラッキング数 | 月額50万円〜(下限のみ) |
| NaviPlusレコメンド | アクセス数 | 非公開 |
| アイジェント・レコメンダー | 成果報酬/リクエスト従量 | 非公開 |
自社のPV・アクセス数・想定売上のどれが把握できているかで、見積りを取りやすい相手が変わります。PVが分かっていればさぶみっと!レコメンドは見積りなしで月額を把握できますし、機能から選びたいならECレコメンダーが分かりやすい構成です。
2. 規模が大きいほど1アクセスあたりの単価は下がる
PV帯別に料金を公開しているさぶみっと!レコメンドで計算します。
| 月間PV | 月額(税抜) | 1PVあたり |
|---|---|---|
| 20万PVまで | 39,000円 | 0.195円 |
| 50万PVまで | 59,000円 | 0.118円 |
| 100万PVまで | 79,000円 | 0.079円 |
| 1,000万PVまで | 99,000円 | 0.0099円 |
| 2,000万PVまで | 139,000円 | 0.00695円 |
PVが100倍(20万→2,000万)になっても月額は 139,000円 ÷ 39,000円 = 3.56倍にしかなりません。1PVあたりでは 0.195円 ÷ 0.00695円 = 28.1倍の差がつきます。
規模が大きいほど1アクセスあたりの負担は軽く、小規模サイトほど重くなる構造です。月20万PV程度のサイトでレコメンドに月39,000円をかけるなら、その分の売上増が見込めるかを先に確かめる必要があります。
3. 効果が読めないなら成果報酬型を検討する
レコメンドは導入前に効果を見積もりにくい領域です。
アイジェント・レコメンダーは成果報酬型を用意しており、導入側とリスク・リワードをシェアし、導入初期の最適化コストはシルバーエッグ・テクノロジーが負担します。掲載5社でこの選択肢を持つのは同社だけです。
レコメンドは設置してすぐ精度が出るわけではなく、データを貯めながらロジックを調整する期間が必要です。この立ち上げ期の費用を提供側が持つ構造は、導入を決める側のリスクを下げます。
もう1つの選択肢としてリクエスト従量型があり、APIへのリクエスト数に応じて月額費用が発生します。売上に連動させたくない場合や、レコメンド経由の売上を切り分けにくいサイトではこちらが現実的です。
いずれも具体的な金額は公式には非公開で要問い合わせです。なお第三者比較サイトでは成果報酬型が月額基本料12万円+レコメンド経由売上の5%といった参考値も見られますが、公式公開値ではないため公式未確認の参考値として扱ってください。
4. レコメンドのロジックが自社の商材に合うか見る
使っているアルゴリズムが製品ごとに違います。
| サービス | ロジック |
|---|---|
| NaviPlusレコメンド | 協調フィルタリング・LLMレコメンド・画像レコメンド+AI自動最適化 |
| ECレコメンダー | 自然言語解析(テキストマイニング)によるハイブリッド/急上昇商品/LPO |
| アイジェント・レコメンダー | 複数の機械学習+パスディペンデンシー(閲覧経路反映)/リアルタイム自動学習 |
| さぶみっと!レコメンド | 関連・併売・ランキング・パーソナライズなど10種類を標準搭載 |
| Rtoaster | AIレコメンデーション+パーソナライズ配信+CDP |
商材によって効くロジックが変わります。
- こんな会社はおすすめ
- アパレル・靴・コスメのように見た目が購買を左右する商材画像レコメンド(NaviPlus)
- 商品説明の情報量が多い商材テキスト解析(ECレコメンダー)
- 行動データがまだ少ない立ち上げ期商品情報から関連を導けるテキスト解析型
アイジェント・レコメンダーの「パスディペンデンシー」は特徴的です。同じ商品ページを見ていても、そこに至るまでにどのページを辿ったかで提示する商品が変わります。店頭での接客のように、その人がどう歩いてきたかを踏まえた提示ができる点が、単純な関連商品表示との違いです。
さぶみっと!レコメンドの10種類は、枠ごとの使い分けに効きます。トップページにはランキング、商品詳細ページには関連商品、カートページには併売というように、配置に応じた出し分けができます。
5. レコメンド単体か、CDPまで含めるかを決める
扱う範囲が製品ごとに大きく異なります。
RtoasterはレコメンデーションによるWeb・アプリのコンテンツ最適化(Rtoaster action+)を中核に、MAやLINEなどマルチチャネルへの配信、その素材となるカスタマーデータ基盤=CDP(Rtoaster insight+)までを組み合わせたパーソナライゼーション基盤です。
サイト内のレコメンド枠だけを改善する製品ではなく、顧客データを統合したうえでチャネルを横断して提示します。月額50万円〜という価格はこの範囲の広さに対応します。
対してECレコメンダー・さぶみっと!レコメンド・NaviPlusレコメンド・アイジェント・レコメンダーは、サイト内のレコメンド枠に焦点を絞っています。
サイト内の表示だけを改善したいのか、顧客データを統合してチャネル横断で使いたいのかで、必要な範囲が変わります。
タイプ分類:3つの型
型1|低価格・定額型(ECレコメンダー/さぶみっと!レコメンド)
月額固定で始めやすい型です。ECレコメンダーは機能帯でプランが分かれ、公式に金額が読めるのはスタンダードの月額20,000円(税抜・税込22,000円)です。初期費用は19,000円(税込20,900円)で、全機能とカスタマイズに対応し、導入完了までのサポートが無料で付きます。下位のエントリープランは公式ページがなく金額を確認できません。さぶみっと!レコメンドは月間PV帯別の5段階で、20万PVまで月39,000円(税抜)から。導入1,700サイト超で、翌月末まで最大約2ヶ月の無料トライアルがあります。
型2|従量・成果報酬型(NaviPlusレコメンド/アイジェント・レコメンダー)
使った量や成果に応じて払う型です。NaviPlusレコメンドはサーバーへのアクセス数に応じた従量課金で、協調フィルタリング・LLM・画像の3方式を搭載しAIが自動最適化します(2010年提供開始・国内500サイト超)。アイジェント・レコメンダーは掲載5社で唯一の成果報酬型を持ち、導入初期の最適化コストをベンダーが負担します。いずれも金額は非公開です。
型3|統合基盤型(Rtoaster)
レコメンドを含むパーソナライゼーション基盤の型です。Web・アプリのコンテンツ最適化に加えて、MAやLINEへのマルチチャネル配信、CDPまでを一体で提供します。導入350社超で、資生堂・オンデーズ・ファンケル・さとふる・フェリシモ・横浜銀行など、EC・小売だけでなくメディア・金融・アプリまで採用先が広がります。月額50万円〜(トラッキング数連動)で、初期のライセンス費用・実装支援費用・定着支援費用が別途かかります。
独自データ:料金公開率60%、公式に読める範囲で25倍
当メディアの調査で分かったことを整理します。
| 項目 | 掲載5社の結果 |
|---|---|
| 料金公開率 | 60%(3/5)(open 2社/partial 1社/closed 2社) |
| 価格帯の幅 | 月20,000円〜50万円(25.0倍)※公式に金額を確認できる範囲 |
| 1ユーザー単価で比較できる社数 | 0社(全社がサイト単位) |
| 無料プラン | 0社(0%) |
| 無料トライアル | 1社(20%) |
| 成果報酬型を選べる社数 | 1社(アイジェント・レコメンダー) |
25.0倍という価格差は、当メディアが扱ってきたカテゴリの中でも大きい部類です。ただし前述のとおり、Rtoasterはレコメンド単体ではなくCDPとマルチチャネル配信まで含む製品のため、同じものを比べているわけではありません。
企業規模別の年間コストは、金額を公開している3社で次のようになります。掲載5社はいずれも従業員数に連動しないサイト単位の料金なので、10名でも100名でも変わりません。
| サービス | 年間コスト(最安構成) |
|---|---|
| ECレコメンダー(スタンダード) | 240,000円 |
| さぶみっと!レコメンド(20万PVまで) | 468,000円 |
| Rtoaster | 6,000,000円 |
6,000,000円 ÷ 240,000円 = 25.0倍です。
無料トライアルはさぶみっと!レコメンドの1社のみで、アカウント発行から翌月末まで(最大約2ヶ月)無料で試せます。確認メールに返信して本契約へ移行する形なので、自動で課金が始まることはありません。レコメンドは実際のサイトに設置して効果を見ないと判断しにくいため、この期間の長さには意味があります。
掲載5社の比較表
| サービス | 課金の軸 | 最安の金額 | 主なロジック | 実績 |
|---|---|---|---|---|
| ECレコメンダー | 機能帯 | 月20,000円(税抜・スタンダード) | 自然言語解析ハイブリッド/急上昇商品 | ― |
| さぶみっと!レコメンド | 月間PV帯 | 月39,000円(税抜・20万PVまで) | 10種類を標準搭載 | 導入1,700サイト超 |
| NaviPlusレコメンド | アクセス数 | 非公開 | 協調フィルタリング/LLM/画像 | 国内500サイト超・2010年〜 |
| アイジェント・レコメンダー | 成果報酬/リクエスト従量 | 非公開 | 機械学習+パスディペンデンシー | ― |
| Rtoaster | トラッキング数 | 月50万円〜 | AIレコメンド+CDP+マルチチャネル | 導入350社超 |
無料プランは掲載5社とも提供がないため、表からは省いています。
各サービスの詳細
エクスプロージョン株式会社が提供するEC向けレコメンドエンジンです。同社は2008年10月21日設立、従業員20名で、兵庫県宝塚市に本社を置きます。
「日本最安値の高機能レコメンド」を掲げており、掲載5社の中で最も低い価格帯から始められます。公式に金額を確認できるスタンダードプランは月額20,000円(税抜・税込22,000円/年240,000円)で、最も高いRtoasterの月額50万円〜と比べると25.0倍の差になります。
料金は3段階のプラン制です。
| プラン | 月額(税抜) | 初期費用(税抜) | 内容 |
|---|---|---|---|
| エントリー | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 基本の関連レコメンドのみ(`/entry/` は404) |
| ベーシック | 10,000円 | 9,500円 | 基本機能搭載 |
| スタンダード | 19,000円 | 20,000円 | 全機能+カスタマイズ自由 |
初期費用が月額とほぼ同水準に設定されている点が特徴です。さぶみっと!レコメンドの初期費用99,000円(税込108,900円)と比べると、始めるときの持ち出しが大きく抑えられます。エントリープランなら初月の総額は9,486円(税抜)です。
技術面では、自然言語解析(テキストマイニング)を活かしたハイブリッドレコメンドが特徴です。閲覧・購入の行動データだけでなく商品説明のテキストも解析するため、商品情報の記述が充実している商材と相性がよくなります。行動データが十分に貯まっていない立ち上げ期のサイトでも、商品情報から関連性を導けます。
あわせて急上昇商品レコメンドとLPO(ランディングページ最適化)にも対応します。急上昇商品レコメンドは短期間で閲覧や購入が伸びている商品を拾う仕組みで、季節性やトレンドのある商材で効きます。
スタンダードプラン(月額19,000円)ではカスタマイズが自由に行えます。無料トライアルの公式明記はないため、導入前の検証方法は問い合わせで確認してください。
e-365株式会社(イー・エージェンシーグループ)が提供するEC・Webサイト向けのレコメンドエンジンです。サービス自体は旧・株式会社イー・エージェンシーが10年以上前から提供しており、持株会社体制への移行に伴う新設分割で2026年4月1日付にSaaS事業をe-365株式会社が承継しました。
サイト内のユーザー行動履歴(閲覧・購入)をもとにAIが一人ひとりに最適な商品を自動で抽出し、関連商品・併売・ランキング・パーソナライズなど10種類のレコメンド枠をサイトに表示します。トップページにはランキング、商品詳細ページには関連商品、カートページには併売というように、枠ごとにロジックを使い分けられます。
導入は1,700サイトを突破し、購入率・客単価・リピート率の改善や売上35%アップの実績を公表しています。掲載5社ではNaviPlusレコメンドが国内500サイト超、Rtoasterが350社以上を公表しており、その中で最も大きい数字です。
料金は月間PV数の帯によるシンプルな月額固定制です。
| 月間PV | 月額(税抜) | 1PVあたり |
|---|---|---|
| 20万PVまで | 39,000円 | 0.195円 |
| 50万PVまで | 59,000円 | 0.118円 |
| 100万PVまで | 79,000円 | 0.079円 |
| 1,000万PVまで | 99,000円 | 0.0099円 |
| 2,000万PVまで | 139,000円 | 0.00695円 |
PVが100倍になっても月額は3.56倍にしかならず、1PVあたりでは28.1倍の差がつきます。自社のPVが分かっていれば見積りを取らずに月額を把握できる点が、実務上の利点です。
初期費用は99,000円(税込108,900円)で、API連携オプションは別途22,000円です。タグ設置から最短1週間でレコメンド表示を開始でき、ECシステム側の改修を伴いません。
翌月末まで(最大約2ヶ月)の無料トライアルが提供されます。確認メールに返信して本契約へ移行する形なので、自動で課金が始まることはありません。掲載5社で無料トライアルがあるのは同社だけです。
シルバーエッグ・テクノロジー株式会社が提供する高精度なリアルタイムレコメンドサービスです。同社は1998年8月26日設立、資本金287百万円(2025年12月31日時点)で、大阪府吹田市江坂町に本社(東京オフィスは千代田区永田町)を置き、東証グロース市場に上場しています。
料金体系が掲載5社の中で際立ちます。「成果報酬型」は導入側とリスク・リワードをシェアし、導入初期の最適化コストはシルバーエッグが負担するインセンティブ制で、掲載5社で成果報酬という選択肢を持つのは同社だけです。
レコメンドは設置してすぐ精度が出るわけではなく、データを貯めながらロジックを調整する期間が必要です。この立ち上げ期の費用を提供側が持つ構造は、導入を決める側のリスクを下げます。
もう1つの「リクエスト従量型」はAPIへのリクエスト数に応じて月額費用が発生します。売上に連動させたくない場合や、レコメンド経由の売上を切り分けにくいサイトではこちらが現実的です。
技術面では、複数の機械学習技術を組み合わせ、顧客の行動をリアルタイムに解析・自動学習してレコメンドに反映します。バッチ処理で夜間に更新する方式では、その日の行動が翌日まで反映されません。セール期間中や新商品の投入直後など、短時間で嗜好が動く場面ではこの差が出ます。
特徴的なのが「パスディペンデンシー」機能です。過去の閲覧経路を見ることで、店頭での接客のように個別ユーザーの嗜好に合った商品をレコメンドします。同じ商品ページを見ていても、そこに至るまでにどのページを辿ったかで提示する商品が変わります。
ランキング表示・閲覧履歴表示・接客ツール連携などのオプション機能も備えます。具体的な金額は公式には非公開(要問い合わせ)です。第三者比較サイトでは成果報酬型が月額基本料12万円+レコメンド経由売上の5%といった参考値も見られますが、公式公開値ではないため公式未確認の参考値として扱ってください。
株式会社ブレインパッドが提供するパーソナライゼーション基盤です。同社は2004年3月18日設立、資本金3億6,500万円(2026年6月30日現在)、従業員647名(連結・同)で、東京都港区六本木に本社を置きます。
2026年3月17日に東証プライム市場への上場を廃止し、富士通株式会社のTOB(2025年10月30日公表・成立)と株式併合(2026年2月26日臨時株主総会承認)により完全子会社となりました(旧証券コード3655)。
掲載5社の中で扱う範囲が最も広い製品です。
- Rtoaster action+:レコメンデーションによるWeb・アプリのコンテンツ最適化
- マルチチャネル配信:MAやLINEなどへのレコメンド配信
- Rtoaster insight+:カスタマーデータ基盤(CDP)
サイト内のレコメンド枠だけを改善する製品ではなく、顧客データを統合したうえでチャネルを横断して一人ひとりに最適な商品・コンテンツを提示する構成です。サイトを訪れた人にだけ提示するのではなく、離脱した顧客にメールやLINEで届けられます。
資生堂、オンデーズ、ファンケル、さとふる、フェリシモ、横浜銀行など350社以上の導入実績を公表しています。EC・小売だけでなくメディア・金融・アプリまで対象に含み、業種の幅が広い点が特徴です。金融機関での採用は、扱うデータの機密性に対する要件を満たしていることの傍証にもなります。
料金は利用する製品機能とトラッキング数によって変動する個別見積り型で、月額ライセンス費用の「50万円〜」が公開されている唯一の目安です。年間コストに直すと600万円で、公式に金額が読める最安のECレコメンダー スタンダードプラン(年240,000円)と比べると25.0倍になります。
これに初期のライセンス費用・実装支援費用・定着支援費用・各種オプションが加わります。パーソナライゼーション基盤は導入しただけでは成果につながらず、どのセグメントに何を出すかの設計と運用が要ります。定着支援まで費用に組み込まれている点は、社内に専任の担当を置けない場合の受け皿になります。
無料トライアルの提供は明記されておらず、課題や構想をヒアリングしたうえで提案・デモを経て契約する流れです。
よくある質問
レコメンドエンジンの料金相場はいくらですか?
掲載5社の料金公開率は60%(3/5)で、公式に金額を確認できる範囲の価格帯は月額20,000円から50万円まで25.0倍の開きがあります。金額を公開しているのは、ECレコメンダーがスタンダードプラン月額20,000円(税抜・初期19,000円)、さぶみっと!レコメンドが月間PV帯別で20万PVまで39,000円・50万PV 59,000円・100万PV 79,000円・1,000万PV 99,000円・2,000万PV 139,000円(いずれも税抜)、Rtoasterが月額50万円〜(トラッキング数によって変動・下限のみ公開)です。NaviPlusレコメンドとアイジェント・レコメンダーは金額非公開で、当メディアでは1ユーザー単価の相場を算出していません。
初期費用はかかりますか?
金額を公開している2社では、さぶみっと!レコメンドが99,000円(税込108,900円)で、API連携オプションは別途22,000円です。ECレコメンダーは公式に金額が読めるスタンダードで19,000円(税抜・税込20,900円)で、月額20,000円とほぼ同水準に設定されています。Rtoasterはライセンス費用・実装支援費用・定着支援費用・その他オプションが要見積りです。NaviPlusレコメンドとアイジェント・レコメンダーは初期費用も公式には非公開で要問い合わせとなります。
PVが増えると費用はどう変わりますか?
さぶみっと!レコメンドは月間PV帯で5段階に分かれており、20万PVまで39,000円、50万PVまで59,000円、100万PVまで79,000円、1,000万PVまで99,000円、2,000万PVまで139,000円(いずれも税抜)です。1PVあたりに直すとそれぞれ0.195円・0.118円・0.079円・0.0099円・0.00695円になります。PVが100倍(20万→2,000万)になっても月額は3.56倍にとどまるため、規模が大きいほど1アクセスあたりの負担は軽くなります。RtoasterとNaviPlusレコメンドもトラッキング数・アクセス数に応じた変動制ですが、具体的な料率は非公開です。
成果報酬で導入できるサービスはありますか?
アイジェント・レコメンダーが成果報酬型を用意しています。導入側とリスク・リワードをシェアする仕組みで、導入初期の最適化コストはシルバーエッグ・テクノロジーが負担します。掲載5社でこの選択肢を持つのは同社だけです。もう1つの選択肢としてリクエスト従量型があり、APIへのリクエスト数に応じて月額費用が発生します。いずれも具体的な金額は公式には非公開で要問い合わせです。なお第三者比較サイトでは成果報酬型が月額基本料12万円+レコメンド経由売上の5%といった参考値も見られますが、公式公開値ではありません。
無料トライアルはありますか?
掲載5社のうち1社(20%)です。さぶみっと!レコメンドはアカウント発行から翌月末まで(最大約2ヶ月)無料で試せ、確認メールに返信して本契約へ移行する形なので自動で課金が始まることはありません。タグ設置から最短1週間でレコメンド表示を開始できます。ECレコメンダー・Rtoaster・NaviPlusレコメンド・アイジェント・レコメンダーは無料トライアルの公式明記がありません。ただしアイジェント・レコメンダーの成果報酬型では導入初期の最適化コストをシルバーエッグが負担するため、初期の持ち出しは抑えられます。
どのレコメンドロジックを選べばよいですか?
扱う商材によって効くロジックが変わります。NaviPlusレコメンドは協調フィルタリング・LLMレコメンド・画像レコメンドを搭載し、東急百貨店や大丸松坂屋などアパレル・靴・コスメ・食品を扱うサイトで採用されています。見た目が購買を左右する商材では画像レコメンドが効きます。ECレコメンダーは自然言語解析(テキストマイニング)によるハイブリッドレコメンドを備え、商品説明の情報量が多い商材と相性がよい構成です。アイジェント・レコメンダーは過去の閲覧経路を反映する「パスディペンデンシー」で店頭の接客に近い提示を行います。さぶみっと!レコメンドは10種類のロジックを標準搭載しており、枠ごとに使い分けられます。
まとめ
レコメンドエンジンは、公式に金額を確認できる範囲でも価格帯が月20,000円から50万円まで25.0倍開くカテゴリでした。ただし課金の軸がPV・機能・トラッキング数・アクセス数・成果報酬とそれぞれ違い、Rtoasterはレコメンド単体ではなくCDPとマルチチャネル配信まで含むため、同じものを比べているわけではありません。
判断の順序は次のとおりです。
- 自社が把握できている数字を確認する:PVならさぶみっと!レコメンド、機能から選ぶならECレコメンダー、想定売上で握るならアイジェント・レコメンダー
- 規模と単価の関係を見る:PVが100倍でも月額は3.56倍。小規模サイトほど1アクセスあたりの負担が重い
- 商材に効くロジックを選ぶ:見た目が効くなら画像レコメンド、商品説明が充実しているならテキスト解析
小規模ECで低コストに始めるならECレコメンダー(月20,000円)、PVが分かっていて最大約2ヶ月試したいならさぶみっと!レコメンド(20万PVまで月39,000円)、アパレルやコスメで画像から探させたいならNaviPlusレコメンド、効果が読めず成果報酬で始めたいならアイジェント・レコメンダー、顧客データを統合してチャネル横断で使うならRtoaster(月50万円〜)、というのが基本の割り振りです。