健診代行サービスのおすすめ(目的別の早見表)
健診代行を比べるときに最初に押さえるのは、料金が2階建てだということです。
代行手数料(予約手配・データ化・精算などの業務に対する費用)と、健診費用(医療機関に支払う実費)は別に発生します。掲載5サービスすべてが健診費用を実費として別建てにしているため、代行手数料だけを比べても総額は分かりません。
そしてその代行手数料も、公式に公開しているのはバリューHRの月額360円/名(税抜・300名まで)だけです。他の4社は要問い合わせです。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 費用を先に把握したい | 唯一の公式公開・月360円/名(300名まで) | バリューHR 健診代行サービス |
| 会社に来てもらう巡回健診も使いたい | 施設約3,000機関+巡回年間約10,000回規模 | ハピルス健診(ベネフィット・ワン) |
| 今の医療機関を変えたくない | 既存の医療機関・巡回運用をそのまま継続可 | パーソルビジネスプロセスデザイン |
| 拠点で費用が変わるのを避けたい | 全国統一価格・二次検査案内まで対応 | ネットワーク健診(日本予防医学協会) |
| 結果のデータ化を任せたい | 約3,000超のネットワーク・データ化を内製 | イーウェル 健診事務代行サービス |
健診代行サービスとは?
健診代行サービスとは、従業員の健康診断について、医療機関の手配・予約から日程調整、未受診者への催促、結果のデータ化、費用の一括精算、労基署への報告書作成までを外部に委託するサービスです。
健康診断の実務は、担当者にとって毎年決まって重い仕事です。従業員一人ひとりの都合を聞き、医療機関に予約を入れ、受けていない人を追いかけ、返ってきた結果を集計する。拠点が分かれていれば医療機関も分かれ、請求書もばらばらに届きます。
そして健診は実施すること自体が目的ではありません。受診率を上げ、所見があった人が次の受診につながって初めて意味を持ちます。だから未受診者への催促や事後措置まで含むかどうかが、サービスを選ぶときの実質的な差になります。
料金は「代行手数料+健診費用」の2階建て
このカテゴリで最も誤解しやすい部分です。
代行手数料は、予約手配、結果のデータ化、精算、報告書作成といった業務に対する費用です。健診費用は、医療機関に支払う検査そのものの費用で、実費として別に発生します。
掲載5サービスはいずれも健診費用を実費で別建てにしています。代行手数料が安くても、健診費用の水準が高ければ総額は変わります。
公式に公開されているのは1社だけ
| サービス | 代行手数料 |
|---|---|
| バリューHR | 月額360円/名(税抜・300名まで・導入費400,000円) |
| イーウェル | 要問い合わせ |
| ハピルス健診 | 公式非公開(参考値は下記) |
| パーソルビジネスプロセスデザイン | 要問い合わせ |
| ネットワーク健診 | 要問い合わせ |
バリューHRのVCバリューパック標準版で当メディアが試算すると、10名で年43,200円、50名で年216,000円になります(導入費・健診費用を除く)。
参考値:人数帯で代行費が半減する
ハピルス健診(ベネフィット・ワン)の第三者ソースによる参考価格では、次の水準とされています。
| 対象人数 | 代行費(1件あたり) |
|---|---|
| 100〜299人 | 6,000円 |
| 300〜999人 | 3,600円 |
| 1,000人以上 | 3,000円 |
これに業務管理費50,000円/月が加わり、健診費用は実費が別途です。公式の現行価格として確認できていない参考値であり、未受診者督促・パンチ入力・データベース費用はオプションとされています。実際の金額は問い合わせで確認してください。
健診代行サービスの選び方(5つのポイント)
- 代行手数料と健診費用は別建てである。総額は両方を確認しないと分かりません
- 健診機関のネットワークが自社の拠点をカバーするか。約1,800〜4,000機関と幅があります
- 巡回健診が必要かを決める。従業員が1か所に集まるなら巡回のほうが効率的です
- 結果データの形式と提出先を確認する。XML・CSV・労基集計など用途が分かれます
- 受けていない人への対応まで含むかを見る。受診率を上げることが目的です
健診代行サービスのタイプ別分類
代行手数料を公式公開(月360円/名・300名まで)。提携4,000機関以上
約3,000超のネットワーク。結果のデータ化を内製し検査項目の調整にも対応
施設約3,000機関に加え巡回健診を年間約10,000回規模。未受診者の督促まで
全国4,000以上と取引実績。今の医療機関・巡回運用をそのまま継続できる
全国約1,800機関で統一価格。二次検査案内・特定保健指導まで連携
健診代行サービスの比較表(主要5サービス)
| サービス | 代行手数料 | 提携機関数 | 巡回健診 | 結果データ | 認証 |
|---|---|---|---|---|---|
| バリューHR | 月360円/名(300名まで)+導入費400,000円 | 全国4,000機関以上 | — | 紙/CSV取込・ダッシュボード | ISMS・Pマーク |
| イーウェル | 要問い合わせ | 約3,000超(2024年4月現在) | — | データ化を内製 | ISMS・Pマーク・ウェルビーイングISO |
| ハピルス健診 | 非公開(参考値 3,000〜6,000円/件) | 施設 約3,000機関 | 年間約10,000回規模 | 見える化・労基署向け集計 | ポリシーのみ記載 |
| パーソルビジネスプロセスデザイン | 要問い合わせ | 全国4,000以上の取引実績 | 既存運用を継続可 | CSV・けんしんWEB | 記載なし |
| ネットワーク健診 | 要問い合わせ(全国統一価格) | 全国約1,800機関 | — | XML・労基集計・集計表 | Pマーク |
おすすめの健診代行サービス5選
- 概要:掲載中で唯一、代行手数料を公式に公開している健診代行です。
- 特徴:
- VCバリューパック標準版が月額360円/名(税抜・300名まで)
- 提携は全国4,000機関以上と国内最大級
- 予約から結果管理・精算・労基署報告書作成までワンストップ
- 料金:月額360円/名(税抜)+導入費400,000円(税抜)。Lite版(予約なし)は導入費200,000円。健診費用は別途実費。
- 注意点:標準版の健診予約は協会けんぽ契約健診機関が対象です。300名超は大規模向けのフルカスタム(要問い合わせ)になります。
- こんな企業に向いている:費用を先に把握したい300名までの企業。
- 概要:約3,000を超える健診機関ネットワークを持ち、結果のデータ化を内製で行うサービスです。
- 特徴:
- 健診結果のデータ化を内製(品質と納期を管理しやすい)
- 検査項目の調整まで対応
- ISMS認証・プライバシーマークに加えウェルビーイングISOガイドライン認定
- 料金:代行手数料・健診費用ともに要問い合わせ(健診費用は実費が別建て)。
- 注意点:料金が非公開のため、比較には見積りが必要です。
- こんな企業に向いている:結果のデータ化を安心して任せたい企業。
- 概要:施設健診 全国約3,000機関に加えて、年間約10,000回規模の巡回健康診断に対応します。
- 特徴:
- 施設健診と巡回健診の両方に対応
- 未受診者への催促・確認まで行う
- WEB・電話・FAXでの予約代行、労基署向けを含む各種集計
- 料金:公式非公開。参考値(第三者ソース)は業務管理費50,000円/月+代行費6,000円/件(100〜299人)〜3,000円/件(1,000人以上)。
- 注意点:参考値は公式の現行価格として未確認です。未受診者督促・パンチ入力・データベース費用はオプションとされています。
- こんな企業に向いている:巡回健診も使いたい企業、受診率を上げたい企業。
- 概要:全国4,000以上の健診機関と取引実績を持つBPO大手の健診代行です。
- 特徴:
- 既存の医療機関・巡回運用をそのまま継続できる
- 従業員50名から数万名まで規模・業界を問わず対応
- 独自システム『けんしんWEB』で管理、結果はCSV提供
- 料金:代行手数料・健診費用ともに要問い合わせ(健診費用は実費が別建て)。
- 注意点:料金が非公開です。オプションで『Health Data Bank』のクラウド提供にも対応します。
- こんな企業に向いている:今の医療機関や巡回運用を変えたくない企業。
- 概要:予防医学を専門とする財団が運営し、全国約1,800機関と提携して全国統一価格で受診できるとしています。
- 特徴:
- 拠点によって健診費用が変わらない全国統一価格(金額は要問い合わせ)
- 二次検査案内・特定保健指導の連携まで事後措置に対応
- 結果をXML・労基集計・集計表と複数形式で出力
- 料金:代行手数料・健診費用ともに要問い合わせ(統一価格)。
- 注意点:提携機関数は約1,800と掲載中では小さめです。拠点の近くに提携機関があるか確認してください。
- こんな企業に向いている:拠点で費用が変わるのを避けたい企業、健診後の対応まで任せたい企業。
状況別のおすすめ
300名まで・費用を先に知りたい:バリューHRです。月額360円/名という基準があるため、他社の見積りが妥当かを判断する材料にもなります。
従業員が1か所に集まっている:ハピルス健診の巡回健康診断(年間約10,000回規模)が向きます。一人ずつ医療機関に出向くより効率的です。
既存の運用を変えたくない:パーソルビジネスプロセスデザインが、既存の医療機関・巡回運用をそのまま継続できるとしています。
拠点が全国に分散している:ネットワーク健診の全国統一価格なら、地域による費用差を気にせず予算を組めます。ただし提携は約1,800機関なので、拠点の近くにあるかは確認が必要です。
結果のデータ化が課題:イーウェルがデータ化を内製しています。紙で返る結果票をデータにする工程は、品質と納期の両方が問われます。
健診代行サービスのデメリット・注意点
- 代行手数料だけでは総額が出ない:健診費用は実費で別建てです
- 料金がほとんど公開されていない:公式公開は掲載5社中1社のみです
- 参考値が公式価格とは限らない:ハピルス健診の単価は第三者ソースの参考値です
- オプションの範囲を確認する必要がある:督促やデータ入力が別料金の場合があります
- 提携機関の分布を確認する:機関数が多くても自社の拠点近くにあるとは限りません
健診代行サービス導入の流れ
- 対象人数と拠点を整理する:規模によって候補が変わります
- 施設健診か巡回健診かを決める:従業員の集まり方で効率が変わります
- 必要な業務範囲を決める:予約だけか、督促・データ化・報告書作成まで含めるか
- 代行手数料と健診費用の両方で見積りを取る:どちらか一方では比較できません
- 月360円/名を基準に妥当性を見る:唯一の公開料金を目安に使えます
健診代行サービスのよくある質問
料金相場はいくら?
代行手数料を公式公開しているのは掲載5社中1社だけで、相場として集計できません。バリューHRのVCバリューパック標準版が月額360円/名(税抜・300名まで)で、導入費400,000円が別途です。10名で年43,200円、50名で年216,000円になります。
健診そのものの費用は含まれる?
含まれません。掲載5サービスすべてが、健診費用を医療機関への実費として別建てにしています。代行手数料は予約手配・データ化・精算などの業務に対する費用です。
なぜ料金が非公開のサービスが多い?
委託範囲、従業員数、利用する医療機関、施設健診か巡回健診かで作業量が変わるためです。ハピルス健診の参考価格では代行費が1件6,000円(100〜299人)から3,000円(1,000人以上)まで下がるとされ、規模で単価が変わることが分かります。
拠点が全国に分散していても対応できる?
できます。提携機関数はバリューHRとパーソルビジネスプロセスデザインが4,000規模、イーウェルが約3,000超、ハピルス健診が約3,000機関、ネットワーク健診が約1,800機関です。ネットワーク健診は全国統一価格を掲げています。
労基署への報告書も作ってもらえる?
バリューHRは労基署報告書の作成サポート、パーソルビジネスプロセスデザインは労基報告書の作成、ハピルス健診は労基署向けを含む各種集計、ネットワーク健診は労基集計の出力に対応します。
小規模な会社でも依頼できる?
できます。バリューHRのVCバリューパックは数名〜300名が対象、パーソルビジネスプロセスデザインは従業員50名から対応します。ハピルス健診の参考価格は100人以上の帯から示されています。
まとめ
健診代行は、代行手数料と健診費用の2階建てであることを外さないでください。代行手数料だけを比べても総額は分かりません。
そのうえで、代行手数料を公式に公開しているのはバリューHRの月額360円/名(300名まで)だけです。この金額は、他社の見積りが妥当かを判断する基準として使えます。
巡回健診も使いたいならハピルス健診(年間約10,000回規模)、今の医療機関を変えたくないならパーソルビジネスプロセスデザイン、拠点による費用差を避けたいならネットワーク健診の全国統一価格、結果のデータ化を任せたいならイーウェルが候補になります。
健診は受けさせて終わりではありません。未受診者への催促と、所見があった人への事後措置まで含まれるかを確認して選んでください。
料金・仕様は変更される場合があります。契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。