エンゲージメントツール
エンゲージメントツールとは、感謝や称賛を送り合う仕組みや社内SNS、社内報によって、従業員と会社のつながりを強めるサービスです。当メディアが掲載5社を調べたところ料金公開率は60%(3/5)で、1人あたり月額は400円から1,180円でした。ただし表示されている単価に加算される費用があるため、そのままでは比較になりません。
エンゲージメントツールとは
退職の理由は、給与だけでは説明できません。自分の仕事が誰にどう役立っているのか見えない、頑張っても気づかれない、他部署が何をしているか分からない。エンゲージメントツールは、こうした見えなさを日常の中で解消するために使われます。サンクスカード、社内SNS、社内報、コンディションの可視化といった機能で、社内のやり取りそのものを増やす道具です。
料金は1人あたりの月額が基本ですが、掲載5社のうち単価を公開しているのは3社です。シナジーHR サンクスが1名月額400円(基本料金200円+サンクスツール200円・税抜)、Collaが380円(第三者情報にもとづく公式未確認の参考値)、Talknote(トークノート)が1,180円(年間契約一括払い時)です。TUNAGとUnipos(ユニポス)は個社別の見積りとなります。
ただし表示されている単価だけでは決まりません。Talknoteは管理者ライセンスが1人あたり月額5,000円で別途加算されます。10名のうち管理者を1人置く場合、1,180円×10+5,000円=16,800円となり、1人あたりに直すと1,680円です。表示単価1,180円の約1.42倍になります。
シナジーHR サンクス(1名400円)と比べると、10名では16,800円と4,000円で約4.2倍の開きです。さらにUniposのようなピアボーナス型は、利用料とは別に配るポイントの原資を会社が用意する必要があります。この記事では公開されている数値だけを使い、加算される費用まで含めて整理しました。
エンゲージメントツールの検索需要トレンド
「エンゲージメント」の検索需要は月平均71.8で高い水準を保っています。直近25か月では2025年1月と5月の90が山、2025年12月の52が底で、期の切り替わりに向けて関心が高まる形です。ツールの導入は制度の見直しと同じタイミングで検討されやすいことがうかがえます。(出典:Googleトレンド/キーワード「エンゲージメント」)
エンゲージメントツールの料金相場
当メディアが掲載5サービスを調査した、最安有料プラン(1ユーザー月額・税抜/年払い換算)の料金相場です。単価は横並びでも、最低月額や無料条件で規模別の実額は変わります。
| 企業規模 | 年間コスト(最安) | 業界中央値 |
|---|---|---|
| 従業員10名 | 48,000円/年〜 | 中央値 94,800円/年 |
| 従業員50名 | 240,000円/年〜 | 中央値 474,000円/年 |
| 従業員100名 | 480,000円/年〜 | 中央値 948,000円/年 |
※最安有料プラン・1ユーザー月額・税抜/年払い換算。無料プランあり:0/5サービス/無料トライアル:5/5サービス・平均14日。集計対象5件・2026.07時点・当メディア調べ。
エンゲージメントツールの選び方の要点
1人あたりの単価だけを比べると実際の負担を見誤ります。 Talknoteは標準のユーザーライセンスが年間契約一括払いで月額1,180円、月契約で1,380円です。これに加えて管理者ライセンスが1人あたり月額5,000円で加算されます。10名のうち管理者を1人置く場合、1,180円×10+5,000円=16,800円となり、1人あたりでは1,680円です。表示単価の約1.42倍になります。 一方でアルバイトライセンスは年間契約で680円と低く設定されています。店舗や現場のように短時間勤務者が多い組織では、この区分があることで負担が下がります。 シナジーHR サンクスは基本料金200円にサンクスツール200円を足した1名月額400円(税抜)で、初期費用は0円です。ただし最低10ユーザーからのため、5名の会社でも10名分の4,000円がかかります。 Collaは1名380円という参考価格が第三者情報にありますが、公式の料金ページはJavaScriptで数値が取得できず、当メディアでは公式未確認の参考値として扱っています。
掲載5社のうちUniposはピアボーナス型です。メッセージに少額のポイントを添えて社員どうしで送り合う仕組みで、この配るポイントの原資は利用料とは別に会社が拠出します。 つまり月額の利用料に加えて、社員に配る分の予算を毎月用意することになります。1人あたり月500円のポイントを配るなら、100名で月50,000円が利用料とは別にかかるという考え方です。実際の金額は設計次第ですが、利用料だけを見て予算を組むと足りなくなります。 TUNAGも社内ポイント機能を持ち、サンクスカード等にポイントを付与できます。原資の設計は要問い合わせです。 シナジーHR サンクスはサンクスカードの贈り合いによるコミュニケーションの可視化が中心で、ポイント原資型かどうかは要確認です。TalknoteとCollaはポイント原資の仕組みを主眼とはしていません。 お金を伴う称賛にするのか、言葉だけの称賛にするのかで、必要な予算がまったく変わります。
同じエンゲージメントツールでも、何を軸に社内のやり取りを増やすかが異なります。 TUNAGはサンクス称賛・社内SNS・社内報・情報共有・理念浸透を扱う総合型です。掲載5社の中でもっとも扱う範囲が広く、社内報まで含みます。 Uniposはピアボーナス・サンクス称賛・社内SNSで、称賛を送り合うことに軸足を置いています。シナジーHR サンクスはサンクス称賛に絞った構成です。 Talknoteは社内SNS・情報共有が軸で、ノート型の情報共有を中心にしています。組織スコアによるコミュニケーション分析や、アクションリズム・オーバーワークの検知も持ちます。 CollaはBotが社員に質問を投げかけ、その回答からチームのコンディションを可視化します。社内SNS・情報共有に分類されますが、聞くことを起点にする点が他社と異なります。 称賛を増やしたいのか、情報を流したいのか、状態を知りたいのかで選ぶ製品が変わります。
エンゲージメントを高める道具と、状態を測る道具は本来別ですが、両方を持つ製品もあります。 サーベイ機能を持つのはTUNAGとUniposです。エンゲージメントや利用状況の分析・可視化に対応し、施策の効果を数字で追えます。 CollaはBotの質問への回答からチームのコンディションを可視化します。定期的なサーベイというより、日々のやり取りの中で状態を拾う形です。 Talknoteは組織スコアとしてコミュニケーションの活性度を可視化し、アクションリズムやオーバーワークの検知を持ちます。誰が孤立しているか、働きすぎていないかを投稿の傾向から捉えます。 シナジーHR サンクスはサンクスの贈り合い状況の可視化が中心で、サーベイ機能は持ちません。 別途サーベイツールを入れる予定があるなら、機能が重複しないかを確認しておくことになります。
新しい画面を開かせる運用は続きません。普段使っているチャットから使えるかどうかが定着を左右します。 UniposはSlack・Microsoft Teams・LINE WORKS・Chatworkと連携します。掲載5社の中で連携先がもっとも幅広く、LINE WORKSとChatworkまで対応する点が国内の中小企業に向きます。 CollaはSlackとMicrosoft Teamsのアプリとして動きます。単体のサービスではなくチャットの中で完結するため、別のツールを開く必要がありません。 TUNAGはSlack・Microsoft Teams・API連携に対応します。TalknoteはSlack連携です。 シナジーHR サンクスは連携先が料金ページ上に記載されておらず、要確認となります。 なおTUNAGはプライバシーマークとISMS(ISO/IEC 27001)を取得しています。掲載5社の中でセキュリティ認証を明示しているのはTUNAGです。
エンゲージメントツールの比較一覧(全5サービス)
シナジーHR サンクス
月額400円〜人事クラウド「シナジーHR」のサンクスツール。感謝の贈り合いでコミュニケーションを活性化する。基本料金200円+サンクスツール200円の合計400円/人・月と、単価を明確に公開しているのが特徴。
Talknote(トークノート)
月額1,180円〜ノート(テーマ別グループ)でやり取りする情報共有プラットフォーム型の社内SNS。組織スコアやアクションリズム分析でコミュニケーションの活性度を可視化する。料金を公式公開している数少ないプレイヤー。
Unipos(ユニポス)
要問い合わせ「peer(仲間)」×「bonus(報酬)」を掛け合わせたピアボーナスの代表的サービス。従業員同士が感謝や称賛のメッセージに少額ポイントを添えて送り合い、心理的安全性とエンゲージメントを高める。
「このカテゴリに掲載してほしい」「料金改定を反映してほしい」といったご相談は、 編集部が内容を確認したうえで掲載・訂正します。掲載中のサービスの情報更新も同じ窓口です。