電子帳簿保存サービス
電子帳簿保存サービスとは、請求書や領収書などの国税関係書類を、電子帳簿保存法の要件を満たす形で保存するサービスです。タイムスタンプの付与、検索要件を満たす項目の登録、改ざん防止といった要件を仕組みの側で満たします。
電子帳簿保存サービスとは
電子帳簿保存法は、保存する書類の入手経路によって扱いが変わります。メールやWebで受け取ったものは電子取引データ保存、紙で受け取ったものをスキャンして保存するのはスキャナ保存です。自社が扱う書類がどちらなのかで、必要なサービスが変わります。
料金は幅があります。最安はマネーフォワード クラウドBoxで年払い月額換算2,480円(クラウドのプランに付属)、最高はSVF Archiverの月額35,000円/10ユーザーからです。最安と最高で14倍の開きがあり、掲載5サービスの中央値は月額12,000円です。価格公開率は100%です。
ただし安さだけで選ぶと対応区分を外します。マネーフォワード クラウドBoxのJIIMA認証は電子取引ソフトと電子書類ソフトで、スキャナ保存ソフトの認証は取得していません。紙で受け取った書類をスキャンして原本を処分したいなら、対応区分を先に確認してください。
電子帳簿保存サービスの検索需要トレンド
「電子帳簿保存法」の検索需要は、直近25か月では2024年7月の12が最大、2025年12月の4が最小です。値が小さいのは5年間の最大値がこの期間より前にあるためで、制度対応の駆け込みが一巡したことを示します。いま検討する企業は、締め切りに追われてではなく運用を作り直す段階にあります。(出典:Googleトレンド/キーワード「電子帳簿保存法」)
電子帳簿保存サービスの選び方の要点
電子帳簿保存法は電子取引データ保存、スキャナ保存、電子帳簿等保存の3区分に分かれます。SVF Archiverはスキャナ保存・電子書類・電子取引の3つでJIIMA認証を取得しており、網羅性が最も高い部類です。バクラク電子帳簿保存と楽楽電子保存はスキャナ保存と電子取引の両区分で認証を取得しています。マネーフォワード クラウドBoxは電子取引ソフトと電子書類ソフトの認証で、スキャナ保存ソフトの認証は取得していません。紙の書類をスキャンして原本を処分する運用を考えているなら、この違いが決定的になります。
件数の扱いはサービスごとに異なります。マネーフォワード クラウドBoxはひとり法人プランとスモールビジネスプランで保存件数の上限が1,000件、ビジネスプラン(年払い月額換算6,480円)では無制限です。バクラク電子帳簿保存は無料プランが月200件、有料プラン(月額12,000円・税別)が月1,000件までです。TOKIUM電子帳簿保存は基本利用料が月1万円からで、国税関係書類の保存件数に応じた従量課金が加わり、アカウント数とデータ容量は無制限です。楽楽電子保存は月間の件数で金額が変動します。
月額だけを見ると初年度を外します。SVF Archiverはクラウド版の初期費用が200,000円(税別)で、オンプレミス版なら0円です。楽楽電子保存は初期費用50,000円(税抜)で、専任サポート担当による導入支援が含まれます。バクラク電子帳簿保存の有料プランは初期費用0円です。TOKIUM電子帳簿保存は初期費用がありますが金額は非公開で、マネーフォワード クラウドBoxは公式の料金ページに初期費用の記載がありません。
保存するには取引年月日・金額・取引先といった項目の登録が要ります。ここを人手でやるか自動化するかで運用の負担が変わります。TOKIUM電子帳簿保存はオペレーター入力、AI-OCR、セルフ入力の3つのデータ化プランを用意しており、精度と費用のどちらを取るかを選べます。バクラク電子帳簿保存と楽楽電子保存はAI-OCRで自動読み取りを行い、楽楽電子保存は6項目を自動で読み取ります。SVF Archiverは電子文書とスキャン文書を自動で仕分けして保管します。
保存だけを切り出すと、請求書の発行や受領との間でデータの行き来が発生します。楽楽電子保存は楽楽明細・楽楽精算など楽楽クラウドと自動連携し、バクラク電子帳簿保存はバクラクシリーズと連携するほかAPI連携で会計・基幹システムにもつなげます。マネーフォワード クラウドBoxはマネーフォワード クラウド会計・クラウド請求書と連携します。SVF Archiverは連携アダプタとWeb APIで基幹システムや各種システムと接続でき、TOKIUM電子帳簿保存はTOKIUMシリーズと連携します。
電子帳簿保存サービスの比較一覧(全5サービス)
マネーフォワード クラウドBox
月額2,480円〜電帳法対応のストレージサービス。電子取引データをアップロードするだけで改正電帳法の保存要件に対応し、タイムスタンプの自動付与・一括検証にも対応。2024年6月1日の料金体系改定でファイルのアップロードには有料プラン(マネーフォワード クラウド)契約が必要となった。JIIMAの電子取引ソフト・電子書類ソフト法的要件認証を取得。
TOKIUM電子帳簿保存
月額10,000円〜あらゆる国税関係書類を代行データ化して電帳法要件で一元保存する文書管理クラウド。オペレーター入力・AI-OCR・セルフ入力の3データ化プランを用意。基本利用料は月額1万円〜+保存件数の従量課金。アカウント数・容量は無制限。JIIMA認証取得。
バクラク電子帳簿保存
月額12,000円〜AI-OCRで書類を自動読み取りし、電帳法の電子取引・スキャナ保存の両区分に対応するクラウド保存基盤。無料プラン(月200件まで)から始められ、有料プランは月額12,000円(税別)〜。JIIMAのスキャナ保存・電子取引ソフト両認証を取得。
電子帳票プラットフォームの文書管理ソリューション(2026年4月に invoiceAgent 文書管理・AI OCR から『SVF Archiver』へ名称変更)。電子文書・スキャンした紙文書を自動仕分けして電帳法要件で保管し、JIIMAの3認証(スキャナ保存・電子書類・電子取引ソフト法的要件認証)を取得。料金はクラウド版が初期20万円+月額3.5万円/10ユーザー(税別)〜と公式公開。
「このカテゴリに掲載してほしい」「料金改定を反映してほしい」といったご相談は、 編集部が内容を確認したうえで掲載・訂正します。掲載中のサービスの情報更新も同じ窓口です。