需要予測システムを比べようとすると、金額での比較がほぼ成立しません。
掲載5社の料金公開率は20%(1/5)で、金額が出ているのはPrediction Oneの個人プラン(年間ライセンス217,800円・税込)だけです。しかもPrediction Oneは需要予測の専用製品ではなく、売上・来客数・成約可否・離反など幅広い予測に使える汎用の予測分析ツールです。
では何で選ぶか。答えは予測の出口です。予測した数字を何につなぐかが製品ごとに違います。
| サービス | 予測の出口 |
|---|---|
| sinops-CLOUD | 客数予測 → 需要予測 → 自動発注 → AI値引 → 賞味期限管理 |
| UMWELT | 需要予測 → 安全在庫計算 → 生産計画・人員配置の最適化 |
| Deep Predictor | 予測 → 最適発注量の自動算出(後処理オプション) |
| FOREMAST | 需要予測(DP) → 在庫補充計画(RP) → 需給計画調整(PB) |
| Prediction One | 予測 → 要因分析(発注や在庫の自動化はしない) |
結論:出口・データ・業種の3点で絞る
先に結論を述べます。
1つめは、予測の出口です。予測値を出すだけでは業務は変わりません。発注まで自動化するのか、在庫・生産計画まで広げるのか、人が判断する材料を出すのかで候補が入れ替わります。
2つめは、手元のデータです。UMWELTは「日付、品番・店名、数量のデータがあれば」予測できるとしており、始めるための要件が明確です。Deep Predictorは気象・カレンダー・人口統計を自動で取り込みます。
3つめは、業種です。sinops-CLOUDは小売・流通の生鮮/日配/惣菜、FOREMASTは食品・化粧品製造や卸・流通と、想定している現場が分かれます。
掲載5社の無料トライアルは1社(20%・14日間)でした。
需要予測システムとは
需要予測システムとは、販売実績や天候・カレンダーなどのデータをもとに、商品ごとの将来の需要をAIや統計モデルで算出するシステムです。
ただし予測値そのものが目的ではありません。発注・在庫・生産計画といった実務の判断につないで初めて効果が出ます。予測の精度が上がっても、その数字を見て担当者が「でも今回は多めに」と経験で決めてしまえば、結局は何も変わりません。
小売なら発注量、製造なら生産計画と安全在庫、外食なら仕入れとシフト。予測を何に変換するかが、製品ごとの設計思想の差になって表れています。
当メディアの調査では、「需要予測」という検索キーワードの指数は直近25か月で42〜66の範囲を推移し、平均は54.0でした。最高は2024年9月の66、最低は2026年3月の42で、先頭57に対し末尾50と緩やかに下げています。3〜4月に落ち込み5〜6月にかけて戻す動きが2年続いており(2025年は46・44から54・56へ、2026年は42・47から58・64へ)、年度末の繁忙が過ぎた時期に計画の見直しが動く傾向が読み取れます。
選び方:5つの確認ポイント
1. 予測した数字を何につなぐかで選ぶ
冒頭の表を、それぞれの設計思想として見直します。
sinops-CLOUDは需要予測型の自動発注に特化しています。予測値を見て担当者が発注量を決める運用では、結局は経験と勘に戻ってしまう。発注そのものを自動化するところまで含めているのが、1987年から需要予測・自動発注の専業ベンダーとして事業を続けてきた同社の考え方です。さらにAI値引(値引率算出)まで扱います。
UMWELTは需要予測と連携した安全在庫計算、さらに生産計画や人員配置の組み合わせ最適化まで広げます。予測値を出しても在庫や生産の判断に落とすところで止まってしまう例は多く、そこまで同じ仕組みで扱えることに意味があります。
Deep Predictorは在庫・リードタイムを考慮した最適発注量の自動算出を後処理オプションで持ちます。需要予測の数字がそのまま発注量になるわけではなく、現在の在庫と調達日数を織り込む必要があるためです。
FOREMASTは需要予測(DP)・在庫補充計画(RP)・需給計画調整(PB)をモジュールで組み合わせられます。
Prediction Oneだけは出口が異なります。予測に加えて要因分析(予測に効く要因の可視化)ができますが、発注や在庫の自動化は行いません。何が需要を動かしているかが分かれば、予測に頼るだけでなく打ち手を考えられます。
2. 自社にあるデータで予測が成り立つかを確かめる
予測の精度は元データの質と量で決まります。
| サービス | 必要なデータ/扱うデータ |
|---|---|
| UMWELT | 「日付、品番・店名、数量」があれば品番ごと・日/週/月ごとの予測が可能。CSV・Excel・Google Sheets・Dropboxをそのまま利用 |
| sinops-CLOUD | 販売実績・販売価格・天候 |
| Deep Predictor | 気象・カレンダー・人口統計を自動で取得・統合 |
| FOREMAST | 指数平滑法・Winters法・ARIMA等+AIモデル自動選択 |
| Prediction One | 売上・顧客属性・過去実績 |
需要予測は始めるためのデータ要件が分からず検討が止まりがちな領域です。UMWELTのように必要な列が具体的に示されていれば、自社のデータで始められるかを事前に判断できます。
外部データの扱いも分かれます。需要は自社の販売実績だけでは説明できない部分が大きく、天候や祝日、商圏人口といった外部要因が効いてきます。これらを自社で集めて整形する作業は負担が大きいため、Deep Predictorのように製品側が自動で取り込む構成には実務上の価値があります。
3. 業種と対象範囲が合っているかを見る
| サービス | 想定業種 |
|---|---|
| sinops-CLOUD | 小売・流通(食品スーパー・ドラッグストアの生鮮/日配/グロサリー/惣菜)。食品製造業向けは別製品のsinops-CLOUD M |
| FOREMAST | 食品・化粧品製造、卸・流通、外食、一般製造 |
| UMWELT | 製造(調味料・製菓・水産練製品)、小売、物流、飲食、海上運送、旅行業など |
| Deep Predictor | 業種を限定しない汎用 |
| Prediction One | 業種を限定しない汎用 |
sinops-CLOUDが対象とする生鮮・日配・惣菜は、日持ちしない、需要の振れが大きい、値引きが日常的といった特性があり、汎用の予測ツールでは扱いきれない領域です。AI値引や賞味期限管理が備わっているのはこのためです。
UMWELTは導入事例を具体的に公開しており、フンドーキン醤油・キング醸造・春日井製菓・ヤマサちくわ・アルペン等が挙げられています。自社に近い事例があるかを確かめる材料になります。
4. 課金の形と最低利用期間を確認する
料金公開率は20%(1/5)ですが、課金の考え方は各社が公開しています。
| サービス | 課金の形 | 最低利用期間 |
|---|---|---|
| UMWELT | 完全固定プラン(定額制)。利用ユーザー数・利用量に関わらず固定 | 3カ月 |
| sinops-CLOUD | 店舗・機能・カテゴリ単位。1機能・1カテゴリ・1店舗から | 要問い合わせ |
| Prediction One | 年間ライセンス制。個人プラン217,800円(税込) | クラウド版は1年間単位 |
| Deep Predictor | 初期費用+月額+オプション | 要問い合わせ |
| FOREMAST | 準受託型(個社要件に応じた構築) | 要問い合わせ |
UMWELTの完全固定プランは、使うほど費用が増える従量制と違い、社内で使う人や試す回数を絞る必要がありません。予測は試行錯誤しながら精度を上げていく性質があるため、回数を気にせず回せることは実務上の利点になります。
Prediction Oneの個人プランは年217,800円(税込)で、月あたりに直すと18,150円(税込)、税抜では年198,000円・月16,500円です。クラウド版・デスクトップ版とも同額で、法人プラン(5ライセンス・充実したサポート付き)の金額は非公開です。
5. 無料トライアルは1社。PoCで検証する前提を持つ
| サービス | 試用の可否 |
|---|---|
| Prediction One | 14日間の無料体験版(クラウド版・機能制限あり・自動移行なし) |
| sinops-CLOUD | 導入相談は無料。1店舗・1機能からのスモールスタート |
| UMWELT | 明記なし(PoC・資料ダウンロード・問い合わせ) |
| Deep Predictor | 明記なし(PoC=業務効果検証は任意・要問い合わせ) |
| FOREMAST | 明記なし(要件ヒアリングから) |
掲載5社で無料トライアルがあるのはPrediction Oneの1社(20%)だけです。
予測は自社データを入れてみないと精度が分かりません。検証をどう組むかを商談の早い段階で決めてください。sinops-CLOUDの1店舗・1機能からのスモールスタート、UMWELTの3カ月という最低利用期間も、実質的には検証の手段として使えます。
タイプ分類:3つの型
型1|自動発注型(sinops-CLOUD)
予測から発注の実行までを担う型です。客数予測、商品ごとの需要予測、需要予測型の自動発注、AI値引(値引率算出)、賞味期限管理までを一続きで扱います。基本機能は「リアルタイム在庫」で、発注の自動化には今どれだけ在庫があるかが正確に分かっていることが前提になるという順序で組まれています。1機能・1カテゴリ・1店舗から始められます。
型2|計画最適化型(UMWELT/Deep Predictor/FOREMAST)
予測を計画の数字に変換する型です。UMWELTは安全在庫計算と生産計画・人員配置の最適化、Deep Predictorは在庫・リードタイムを考慮した最適発注量の自動算出、FOREMASTは在庫補充計画(RP)と需給計画調整(PB)を扱います。UMWELTは定額制(最低3カ月)、Deep Predictorは初期費用+月額+オプション、FOREMASTはオンプレミス中心の準受託型と、導入の形は大きく異なります。
型3|汎用予測分析型(Prediction One)
人が判断する材料を出す型です。需要・来客数だけでなく成約可否や離反予測にも使え、予測に加えて要因分析ができます。発注や在庫の自動化は行わない代わりに、営業やマーケティングを含む複数の部門で同じツールを使えます。14日間の無料体験版があり、まず自社のデータで予測が成り立つかを確かめる用途に向きます。
独自データ:料金公開率20%はこれまでで最も低い水準
当メディアの調査で分かったことを整理します。
| 項目 | 掲載5社の結果 |
|---|---|
| 料金公開率 | 20%(1/5)(open 0社/partial 1社/closed 4社) |
| 金額が公開されている社数 | 1社(Prediction Oneの個人プラン) |
| 1ユーザー単価で比較できる社数 | 0社 |
| 無料プラン | 0社(0%) |
| 無料トライアル | 1社(20%)/14日間 |
料金公開率20%は、当メディアが扱ってきたカテゴリの中でも低い水準です。しかも唯一金額が出ているPrediction Oneは需要予測の専用製品ではなく汎用の予測分析ツールなので、「需要予測システムの相場」は事実上公開されていないと言えます。
理由は課金の形にあります。UMWELTは定額制、sinops-CLOUDは店舗・機能・カテゴリ単位、Deep Predictorは初期費用+月額+オプション、FOREMASTは準受託型の構築と、そもそも単一の価格表を出せる構造になっていません。
企業規模別の年間コストは、金額を公開している1社のみで算出できます。
| サービス | 年間コスト(最安プラン・税抜換算) |
|---|---|
| Prediction One(個人プラン) | 198,000円(税込217,800円) |
従業員数に連動しない年間ライセンス制のため、10名でも100名でも金額は変わりません(1人1アカウント/デスクトップ版は1台のPC)。
掲載5社の比較表
| サービス | 予測の出口 | 課金の形 | 公開されている金額 | 想定業種 | 無料トライアル |
|---|---|---|---|---|---|
| sinops-CLOUD | 自動発注・AI値引 | 店舗・機能・カテゴリ単位 | 非公開 | 小売・流通(生鮮/日配/惣菜) | 無料相談・1店舗から |
| UMWELT | 安全在庫・生産計画・人員配置 | 定額制(最低3カ月) | 非公開 | 製造・小売・物流・飲食ほか | 明記なし |
| Deep Predictor | 最適発注量の自動算出 | 初期費用+月額+オプション | 非公開 | 汎用 | 明記なし(PoC) |
| FOREMAST | 在庫補充計画・需給調整 | 準受託型(オンプレ中心) | 非公開 | 食品・化粧品製造、卸・流通、外食 | 明記なし |
| Prediction One | 要因分析 | 年間ライセンス | 個人プラン 217,800円/年(税込) | 汎用 | 14日間 |
無料プランは掲載5社とも提供がないため、表からは省いています。
各サービスの詳細
株式会社シノプスが提供する小売・流通業向けの需要予測型自動発注クラウドサービスです。同社は1987年10月設立、資本金4億2,918万674円(2025年12月時点)、従業員110名(同)で、大阪府豊中市新千里東町に本社を置き、東京証券取引所グロース市場に上場しています(証券コード4428)。
「世界中の無駄を10%削減する」を掲げ、販売実績・販売価格・天候などのデータをAIで分析します。扱う範囲は予測にとどまらず、客数予測、商品ごとの需要予測、需要予測に基づく自動発注、AI値引(値引率算出)、賞味期限管理までを一続きで行います。
小売の現場では、予測値を見て担当者が発注量を決める運用だと結局は経験と勘に戻ります。発注そのものを自動化するところまで含めていることが、需要予測の専業ベンダーとして1987年から事業を続けてきた同社の設計思想です。
AI値引も実務的な機能です。生鮮や惣菜は売れ残りを値引きで捌く運用が日常的で、値引きのタイミングと率が粗利を大きく左右します。担当者の判断に委ねられていた部分を数字で出せることは、廃棄ロスと値引きロスの両方を抑える手立てになります。
サービスは基本機能の「リアルタイム在庫」を中心に展開しており、必要な機能を1機能・1カテゴリ・1店舗から利用開始できるため、初期費用を抑えてスモールスタートしやすい点が特徴です。発注の自動化には今どれだけ在庫があるかが正確に分かっていることが前提になるため、在庫を基本機能に据えている構成は順序として理にかなっています。
食品スーパー・ドラッグストアなどの生鮮・日配・グロサリー・惣菜カテゴリに強く、食品製造業向けには「sinops-CLOUD M」も提供します。導入相談は無料ですが、具体的な料金・初期費用は公式非公開です。
名古屋大学発のAIベンチャーである株式会社トライエッティングが提供するノーコードAIクラウドです。同社は2016年6月6日設立、資本金1億2,000万4,894円で、名古屋市中区葵に本社を置きます。シフト自動作成AI「HRBEST」も提供しています。
「経験と勘のサプライチェーンからAIによる最適化へ」をコンセプトに、調達から製造工程にわたるデータをAIが横断的に分析・予測し、属人化を排除します。需要予測は「日付、品番・店名、数量のデータがあれば、品番ごと・日/週/月ごとの需要予測が可能」としており、始めるためのデータ要件が明確です。
予測して終わりではない点が特徴です。需要予測と連携した安全在庫計算、生産計画や人員配置の組み合わせ最適化まで扱えます。掲載5社の中でも、予測から人員配置まで対象範囲が広い製品です。
料金は利用ユーザー数や利用量に関わらず固定の「完全固定プラン(定額制)」で、最低利用期間は3カ月です。使うほど費用が増える従量制と違い、社内で使う人や試す回数を絞る必要がありません。予測は試行錯誤しながら精度を上げていく性質があるため、回数を気にせず回せることは実務上の利点になります。具体的な金額は公式非公開です。
CSV・Excel・Google Sheets・Dropboxのデータをそのまま利用でき、プログラミングなしで機械学習を開始できます。Tableau・Power BI等のBIツール連携やAPI連携による基幹システム連携にも対応します。カスタマーサクセスによる伴走支援(データ処理・アルゴリズム組合せ・精度検証)が付きます。
導入事例は調味料・製菓・水産練製品メーカー、小売、物流、飲食、海上運送、旅行業など多様で、フンドーキン醤油・キング醸造・春日井製菓・ヤマサちくわ・アルペン等が公開されています。
AI CROSS株式会社が提供するノーコードのAI予測分析・意思決定支援サービスです。同社は2015年3月設立、資本金約4,009万4,000円(2025年12月現在)、従業員約54〜59名(単独・同)で、東京都港区虎ノ門の城山トラストタワーに本社を置き、東京証券取引所グロース市場に上場しています(証券コード4476)。
現場担当者が直接使えることを重視した設計です。気象・カレンダー・人口統計などの外部データを自動で取得・統合し、最適なアルゴリズムを自動選択して高精度な予測を実現します。
需要は自社の販売実績だけでは説明できない部分が大きく、天候や祝日、商圏人口といった外部要因が効いてきます。これらを自社で集めて整形する作業は負担が大きいため、製品側が自動で取り込む構成には実務上の価値があります。
対応する業務課題は幅広く、販売量・来客数・在庫・生産計画・エネルギーコストなどをカバーします。電力価格や燃料費の変動が採算に効く事業では、需要とコストの両方を予測できることが計画の精度につながります。
予測結果をもとに、在庫・リードタイムを考慮した最適発注量の自動算出(後処理オプション)や地図への反映も可能です。需要予測の数字がそのまま発注量になるわけではなく、現在の在庫と調達にかかる日数を織り込む必要があります。この変換まで含められることで、予測を出しても発注の判断で止まるという事態を避けられます。
料金は、環境構築・利用手順説明・初期モデル構築を含む初期費用、月額のサービス利用料、外部データ活用オプション、後処理オプション、導入コンサル支援などで構成されますが、いずれも金額は非公開です。業務効果検証(PoC)も含めて個社の要件に応じた見積りとなり、業界知識を持つ専任担当者が導入から活用・改善提案まで伴走します。
キヤノングループ最大のシステムインテグレーターであるキヤノンITソリューションズ株式会社が提供する需要予測・需給計画ソリューションです。同社は1982年7月1日設立、資本金36億1,700万円、従業員4,258名(2025年12月31日現在 単独)で、東京都港区港南のキヤノンSタワーに本社を置きます。キヤノンマーケティングジャパン株式会社(東証プライム・証券コード8060)の連結子会社です。
予測の手法に厚みがあります。指数平滑法・Winters法・ARIMAなど複数の数理予測モデルを備え、特許取得済みの「AIモデル自動選択」機能によるアンサンブル予測で予測精度を高めます。
需要の性質は品目ごとに違い、季節性の強い商品と新製品では適したモデルが変わります。品目ごとに人がモデルを選ぶ運用は現実的ではないため、自動選択と組み合わせによる精度向上が要になります。データが少ない品目や履歴の短い商品では機械学習より統計モデルのほうが安定することがあり、手法の選択肢が多いことが対応力につながります。
構成はモジュール式です。基本機能のFOREMAST/Baseに加え、需要予測を担うDP(Demand Planning)、在庫補充計画のRP(Replenishment Planning)、需給計画調整のPB(Plan Balancing)、データ連携のIF(Interface)といったモジュールを、企業の要件に応じて柔軟に組み合わせて利用できます。
食品・化粧品製造、卸・流通、外食、一般製造など幅広い業種で導入されており、mcframe等の生産管理システムとの連携ソリューションも提供します。需要予測の結果を生産計画に反映するには生産管理システムとのデータ受け渡しが不可欠なため、接続実績があるかどうかは導入期間と費用に直結します。
サーバーはWindows Server、DBはSQL ServerまたはOracle Databaseで、オンプレミス型を中心に個社の要件に合わせて構築する準受託型です。クラウドで即日始められる製品とは導入の進め方が異なり、要件定義から入る形になります。料金は要件により大きく変動し、公式非公開です。
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するAI予測分析ツールです。同社は1995年11月1日設立、資本金79億69百万円、従業員802名(2026年3月31日 単独)/1,781名(連結)で、東京都港区港南に本社を置く、ソニー株式会社の100%子会社です。
ソニー社内のAI教育にも用いられており、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても、数クリックの簡単な操作で予測分析を実現できます。需要予測を検討する際、社内にデータサイエンスの担当者がいないことが障壁になりがちですが、その前提を外せます。
掲載5社の中では位置づけが異なります。需要予測の専用製品ではなく、成約可否や離反予測にも使える汎用の予測分析ツールです。発注や在庫の自動化は行わない代わりに、予測に加えて要因分析(予測に効く要因の可視化)ができます。何が需要を動かしているかが分かれば、予測に頼るだけでなく打ち手を考えられます。
提供形態はインターネット接続で使うクラウド版と、PC上に構築するデスクトップ版があります。個人プランは年間ライセンスでクラウド版・デスクトップ版とも217,800円(税込)です。月あたりに直すと18,150円(税込)、税抜では年198,000円・月16,500円になります。掲載5社の料金公開率は20%(1/5)で、金額が出ているのは同社だけです。
クラウド版スタンダードは1ライセンス(週1程度の利用・中規模データ・PoC向け/データ容量10GB・学習計算時間100時間/月)、法人向けは5ライセンスで充実したサポートが付くなど、ライセンス数で体系が分かれます(法人プランの金額は非公開)。
クラウド版には機能制限付きの無料体験版が14日間用意されており、有料版へ自動移行はしません。掲載5社で無料トライアルがあるのは同社の1社(20%)だけです。予測は自社データを入れてみないと精度が分からないため、費用をかけずに試せることには大きな意味があります。デスクトップ版はライセンス購入が必要です。
よくある質問
需要予測システムの料金相場はいくらですか?
掲載5社の料金公開率は20%(1/5)で、当メディアが扱ってきたカテゴリの中でも低い水準です。金額が公開されているのはPrediction Oneのみで、個人プランがクラウド版・デスクトップ版とも年間ライセンス217,800円(税込)です。月あたりに直すと18,150円(税込)、税抜では年198,000円・月16,500円になります。ただしPrediction Oneは需要予測の専用製品ではなく汎用の予測分析ツールです。UMWELT・sinops-CLOUD・Deep Predictor・FOREMASTはいずれも金額非公開で、課金の形も定額制・店舗機能単位・初期費用+月額・準受託型と分かれます。
予測した数字はどう使うのですか?
製品によって出口が違います。sinops-CLOUDは需要予測型の自動発注に特化し、客数予測から商品ごとの需要予測、自動発注、AI値引(値引率算出)、賞味期限管理までを扱います。UMWELTは需要予測と連携した安全在庫計算、生産計画や人員配置の組み合わせ最適化まで広げます。Deep Predictorは在庫・リードタイムを考慮した最適発注量の自動算出を後処理オプションで提供します。FOREMASTは需要予測(DP)、在庫補充計画(RP)、需給計画調整(PB)をモジュールで組み合わせられます。Prediction Oneは予測と要因分析までで、発注や在庫の自動化は行いません。
どんなデータがあれば始められますか?
UMWELTは「日付、品番・店名、数量のデータがあれば、品番ごと・日/週/月ごとの需要予測が可能」としており、CSV・Excel・Google Sheets・Dropboxのデータをそのまま利用できます。sinops-CLOUDは販売実績・販売価格・天候などのデータをAIで分析します。Deep Predictorは気象・カレンダー・人口統計などの外部データを自動で取得・統合するため、自社データだけでは説明できない変動を補えます。FOREMASTは指数平滑法・Winters法・ARIMAなど複数の数理予測モデルを備え、特許取得済みのAIモデル自動選択によるアンサンブル予測を行います。手元のデータの列と期間を確認してから相談してください。
無料トライアルはありますか?
掲載5社のうち無料トライアルがあるのはPrediction Oneの1社(20%)です。クラウド版に機能制限付きの無料体験版が用意されており、利用開始から14日間使えます(有料版へ自動移行はしません)。デスクトップ版はライセンス購入が必要です。UMWELTとDeep Predictorは無料トライアルの明記がなくPoCや資料ダウンロード・問い合わせでの検討、sinops-CLOUDは無料の導入相談と1店舗・1機能からのスモールスタート、FOREMASTは要件ヒアリングからの導入となります。
小さく始めることはできますか?
sinops-CLOUDは1機能・1カテゴリ・1店舗から利用開始でき、初期費用を抑えたスモールスタートができます。全店舗・全カテゴリに一斉展開せず、効果が出やすい売場から試して広げる進め方が取れます。Prediction Oneはクラウド版スタンダードが週1程度の利用・中規模データ・PoC向けとされ、データ容量10GB・学習計算時間100時間/月の枠が示されています。UMWELTは最低利用期間3カ月の定額制のため、3カ月単位で判断する形になります。Deep PredictorとFOREMASTは個社の要件に応じた見積りで、PoCや要件ヒアリングからの開始となります。
どの業種向けですか?
sinops-CLOUDは小売・流通業向けで、食品スーパーやドラッグストアの生鮮・日配・グロサリー・惣菜カテゴリに強く、食品製造業向けには別製品のsinops-CLOUD Mを提供します。FOREMASTは食品・化粧品製造、卸・流通、外食、一般製造など幅広い業種で導入され、mcframe等の生産管理システムとの連携ソリューションも提供します。UMWELTは調味料・製菓・水産練製品メーカーや小売、物流、飲食など多様な業種で導入事例を公開しています。Prediction OneとDeep Predictorは業種を限定しない汎用の予測分析ツールです。
まとめ
需要予測システムは、料金公開率20%(1/5)とこれまで扱ってきたカテゴリの中でも金額が出ていない分野でした。しかも唯一金額が出ているPrediction Oneは需要予測の専用製品ではありません。金額での比較が成立しない以上、選定は予測の出口から入るのが現実的です。
判断の順序は次のとおりです。
- 予測した数字を何につなぐか決める:発注の自動化か、在庫・生産計画か、人が判断する材料か
- 手元のデータを確認する:日付・品番・数量が揃っているか、外部データは自社で用意するか製品側が持ってくるか
- 業種と対象範囲を合わせる:生鮮・惣菜のような特性の強い領域は専用の製品でないと扱えない
小売の発注を自動化するならsinops-CLOUD、予測から安全在庫・生産計画・人員配置まで広げるならUMWELT、外部データを自動で取り込んで最適発注量まで出したいならDeep Predictor、複数の統計モデルとアンサンブル予測で精度を追い基幹システムと密に連携するならFOREMAST、まず自社データで予測が成り立つか試すならPrediction One、というのが基本の割り振りです。