契約書レビューシステムのおすすめ(目的別の早見表)
このカテゴリには、他の多くのSaaSと決定的に違う点があります。
掲載5サービスの料金公開率は0%です。 5社すべてが金額を公開しておらず、個社見積りになります。無料トライアルを公表しているのも、OLGA(旧GVA assist)とLeCHECK(リチェック)の2社(40%)だけです。
料金で絞り込めないため、比較の軸は中身になります。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 契約書を外部に出せない | Wordプラグインでローカル動作。生成AIへのクラウド送信を伴わない設計 | BoostDraft |
| 大企業で契約件数が多い | 大手法律事務所のナレッジDB。案件のリスク度を判別して振り分ける | MNTSQ AI契約アシスタント(AI契約レビュー) |
| 審査から契約管理まで一本化したい | 審査からCLMまで同一基盤。ISMSとISMSクラウドセキュリティ認証を取得 | LegalOn Cloud |
| まず試してから決めたい | 無料トライアルあり。弁護士監修ひな型450種・プレイブック250種以上 | OLGA(旧GVA assist) |
| 英文契約も扱う | 和文・英文の両方をAIレビュー。翻訳と契約管理まで一体で導入4,000社超 | LeCHECK(リチェック) |
契約書レビューシステムとは?
契約書レビューシステムとは、契約書の条項の抜け漏れや自社に不利な条文をAIが検知し、修正案を提示するシステムです。
法務担当者が1件ずつ読み込んでいた確認作業を、機械的なチェックで下支えします。 見落としてはいけない条項が入っているか、相手方に有利すぎる条件が紛れていないか。人が疲れると精度が落ちる作業を、AIが先に一巡します。
「リーガルチェック」の検索需要は月平均60.1で、年度末に向けて高くなり年末に落ちる形を繰り返しています。契約の締結が年度の区切りに集中するためです。
最初の分岐は「契約書をクラウドに上げられるか」
料金が比較できない以上、候補を最も速く絞れるのはこの質問です。
Wordプラグインとして手元で動く。契約書がクラウドに送られない
契約書をアップロードして処理する。機能は豊富だが外部送信を伴う
BoostDraftはWordのプラグインとしてローカルで動作し、機密契約をクラウドにアップロードしません。 生成AIへのクラウド送信も伴わない設計です。
掲載5サービスの中で、この方式をとるのは本サービスだけです。 LegalOn Cloud、OLGA(旧GVA assist)、LeCHECK(リチェック)、MNTSQ CLMはクラウド上で処理します。
社内規程で契約書の外部送信が制限されている企業では、この一点で実質的に候補が決まります。 機能を比べる前に、まずここを確認してください。
リスク判断の根拠は、どこから来ているか
AIが「この条文は不利です」と指摘するとき、その根拠がどこにあるか。ここがサービスの性格を決めます。
| サービス | 判断の根拠 |
|---|---|
| MNTSQ CLM | 大手法律事務所の企業法務ナレッジDB+自社基準との比較+類似過去契約 |
| OLGA(旧GVA assist) | 弁護士監修ひな型450種以上・プレイブック250種以上+自社基準 |
| LegalOn Cloud | 弁護士監修基準+プレイブック(自社基準)+生成AI |
| LeCHECK(リチェック) | 専門弁護士監修AI+独自AI |
| BoostDraft | リスク基準ではなく条文・定義語・番号の整合性 |
MNTSQ CLMは、相手方のドラフトと自社基準を比較する形をとります。加えて類似する過去契約を参照として提示するため、過去に自社がどう対応したかを踏まえたレビューになります。契約が積み上がるほど価値が上がる設計です。
OLGA(旧GVA assist)は数量で差をつけます。 弁護士監修ひな型450種以上、審査ノウハウ(プレイブック)250種以上。扱ったことのない類型の契約でも、確認すべき点があらかじめ整理されています。
BoostDraftだけは方向が違います。 リスク条項を弁護士監修基準で指摘するのではなく、参照条文へのジャンプ、条項番号の整合、定義語の整合、書式の自動整形といった文書としての正確さを担保します。リスク判断そのものは人が行う前提です。
どこまでカバーするか
レビュー単体で足りるのか、締結後の管理まで要るのか。
| サービス | 対応範囲 |
|---|---|
| MNTSQ CLM | ドラフト作成〜審査交渉〜締結〜分析。台帳自動入力・更新アラート |
| LegalOn Cloud | 審査〜契約管理・CLMを同一基盤で |
| OLGA(旧GVA assist) | レビュー+差分比較・条文検索・契約管理(法務OS) |
| LeCHECK(リチェック) | レビュー+翻訳(LeTRANSLATE)+契約管理(LeFILING) |
| BoostDraft | レビュー・ドラフティング支援に特化 |
契約管理まで含めるかどうかで、必要な予算が変わります。 レビューだけならBoostDraftのように特化した設計で足り、締結後の更新期限の管理まで求めるならMNTSQ CLMやLegalOn Cloudの範囲になります。
締結後に管理が止まるのは、法務でよく起きる問題です。更新期限を見落として自動更新されてしまう、どこに何の契約があるか分からなくなる。MNTSQ CLMの台帳自動入力と更新アラートは、ここに効きます。
英文契約を扱うなら候補が絞られる
海外との取引がある場合、この条件が先に立ちます。
LeCHECK(リチェック)は和文・英文の両方のAIレビューに対応し、翻訳機能(LeTRANSLATE)も備えます。
掲載5サービスの中で、和文・英文の両対応を公式に明示しているのは本サービスです。 他の4サービスについては、対応する言語の範囲を個別に確認する必要があります。
英文契約は、日本語の契約書より読む負荷が高くなります。レビューと翻訳が同じシステムに収まっていれば、内容を日本語で確かめながら進められます。
セキュリティ認証を公表しているのは2社
契約書は機密性の最も高い文書のひとつです。クラウドに預ける以上、体制は確認すべき事項になります。
LegalOn CloudはISMS認証とISMSクラウドセキュリティ認証を取得し、多要素認証を標準搭載します。クラウドセキュリティに関する認証まで公表しているのは、掲載5サービスの中で本サービスです。
MNTSQ CLMはISO27001(ISMS・認証番号 IS 798405)を取得し、認証番号まで公表しています。SSOとIPアドレス制限を標準で提供するため、大企業の情報システム部門の要件にも合わせやすくなります。
OLGA(旧GVA assist)とLeCHECK(リチェック)は、公式に認証の明示が確認できません。 問い合わせで確認する項目になります。
BoostDraftは、そもそもクラウドに上げないローカル動作そのものを強みとしています。
試せるかどうかが、このカテゴリでは重い
料金が非公開だからこそ、実際に触れるかどうかが判断材料になります。
OLGA(旧GVA assist)は無料トライアルを提供します(期間は要問い合わせ)。LeCHECK(リチェック)も無料トライアルの後に有料プランへ移行する形です。
BoostDraftは無料デモの予約が可能です。トライアル期間の明示はありません。
LegalOn CloudとMNTSQ CLMは無料トライアルの明示がなく、デモや問い合わせでの確認になります。
自社の実際の契約書を投入して、どこまで拾ってくれるかを確かめられるかどうか。AIの精度は、契約類型や自社の基準との相性で大きく変わります。 カタログ上の機能一覧では判断できません。
想定される企業規模が違う
同じカテゴリでも、狙っている層が分かれます。
MNTSQ CLMは大企業向けです。トヨタ、三菱商事、三井住友銀行といった導入実績があり、契約件数が多く社内の承認プロセスが複雑な組織で使われてきました。案件のリスク度を判別して振り分ける機能は、すべての契約を同じ深さで見られない規模で効きます。
LeCHECK(リチェック)は一人法務・スタートアップの効率化に強みを持ち、導入は4,000社を超えます。法務担当が1名しかいない企業では、確認の抜けをAIが下支えする価値が大きくなります。
BoostDraftは日本の5大法律事務所やLINEヤフー、メルカリなどに導入されています。契約書を大量に読み書きする現場です。
OLGA(旧GVA assist)は企業プランと士業プランを持ち、法律事務所での利用も想定されています。運営のGVA TECH株式会社は東証グロース市場に上場しています(証券コード298A)。
各サービスの詳細
株式会社LegalOn Technologiesが提供する契約書レビューシステムです。同社は2017年4月21日設立、資本金201.5億円(資本準備金等含む)の企業で、東京都渋谷区桜丘町の渋谷サクラステージに本社を置きます。主要株主にDIMENSION、Goldman Sachs Asset Management、SoftBank Investment Advisersなどが名を連ねます。
AI契約審査でシェア上位のLegalForceの技術を統合し、審査から契約管理・CLMまでを同一基盤で扱います。条項の抜け漏れ検知、不利な条文やリスク条項の指摘、修正案・修正文案の提示に対応します。
加えて生成AI『LegalOnアシスタント』が要約や質問への回答を行い、プレイブック機能で自社基準を類型別のチェックに反映できます。汎用の基準ではなく、自社が過去に守ってきた線をチェックに落とし込める形です。
セキュリティ認証を明確に公表している点が、掲載5社の中で際立ちます。 ISMS認証とISMSクラウドセキュリティ認証を取得し、多要素認証を標準搭載します。契約書という機密文書をクラウドで扱う以上、この点は判断材料になります。
料金は公開されておらず、利用規模やライセンス種別に応じた個社見積りです。掲載5社の料金公開率は0%で、本サービスも要問い合わせです。無料トライアルの明示もなく、デモや問い合わせから検討が始まります。
GVA TECH株式会社が提供する契約書レビューシステムです(旧GVA assist)。同社は2017年1月4日設立で東京都港区に本社を置き、東京証券取引所グロース市場に上場しています(証券コード298A・2024年12月26日上場)。
弁護士監修のひな型450種以上と、審査ノウハウ(プレイブック)250種以上を備えます。この数量が掲載5社の中で際立ちます。契約類型ごとにどこを見るべきかがあらかじめ整理されているため、扱ったことのない類型の契約でも確認すべき点が抜けにくくなります。
リスク単語・不足単語・不足条文の検知、自社基準と弁護士監修の一般基準の両面によるリスク指摘、推奨条文やオプション条文の提示に対応します。差分比較(Word/PDF・OCR対応)、条文検索、契約管理まで統合した「法務OS」として設計されています。
無料トライアルを提供する点も、このカテゴリでは希少です。 掲載5社の料金公開率は0%で、トライアルを公表しているのはOLGAとLeCHECK(リチェック)の2社だけです。金額が出ていない領域では、試せること自体が判断材料になります。
料金はアカウント費用と初期費用で構成され、オプション費用はかからないと公表されています(金額は要問い合わせ)。追加機能ごとに費用が積み上がらない点は、総額の見通しを立てるうえで効きます。
株式会社リセが提供する契約書レビューシステムです。同社は2018年6月設立、資本金35億2951万円(2025年9月末時点)の企業で、東京都千代田区神田錦町のWeWork KANDA SQUAREに拠点を置きます。
和文・英文の両方の契約書のAIレビューに対応し、翻訳(LeTRANSLATE)と契約管理(LeFILING)を一体で提供します。掲載5社の中で和文・英文の両対応を公式に明示しているのは本サービスです。海外の取引先と英文で契約を交わす場面でも同じシステムでレビューでき、翻訳機能も備えるため内容を日本語で確認しながら進められます。
専門弁護士監修のAIにより、条項の抜け漏れ、不利な条文やリスク条項の指摘、修正案の提示に対応します。契約書のひな型も備えます。
一人法務やスタートアップの効率化に強みを持ち、導入は4,000社を超えます。 法務担当が1名しかいない企業では、確認の抜けをAIが下支えする価値が大きくなります。専任の法務部門を置けない規模でも運用できる設計です。
料金はLight・Standard・Professionalの3プラン構成であることのみ公開され、金額は要問い合わせです。無料トライアルの後に有料プランへ移行する形をとるため、仕様を確かめてから決められます。
MNTSQ株式会社が提供する契約書レビュー・契約管理システムです。同社は2018年11月設立の企業で、東京都中央区晴海のトリトンスクエアに本社を置きます。従業員は約84〜120名(情報源により差異あり・2025年時点)です。
大手法律事務所の企業法務ナレッジDBを搭載し、大企業の法務部門を対象としています。AI契約レビューは、相手方のドラフトと自社基準を比較する形をとります。加えて類似する過去契約を参照として提示し、案件のリスク度を判別して振り分けるAI契約アシスタントを備えます。過去に自社がどう対応したかを踏まえたレビューになる点が、汎用の基準だけでチェックする形との違いです。
対応範囲はレビューにとどまりません。ドラフト作成から審査交渉、締結、分析までを一元化し、契約管理では台帳の自動入力、更新アラート、検索や紐づけを扱います。Word上のプラグインからレビューを実行することもできます。
ISO27001(ISMS・認証番号 IS 798405)を取得し、SSOとIPアドレス制限を標準で提供します。オプション扱いではないため、全社展開でも追加費用が積み上がりません。
トヨタ、三菱商事、三井住友銀行といった大企業への導入実績があります。料金は初期セットアップ・導入支援費と月額で構成され、金額は非公開・要問い合わせです。無料トライアルの明示はなく、デモ対応となります。
株式会社BoostDraftが提供する法務文書エディタです。同社は2021年4月設立の企業で、東京都千代田区平河町のUSビルに本社を置きます(米国支社はサンフランシスコ)。従業員は約12名(2026年時点・情報源により差異あり)、2024年12月にエンデバー・ユナイテッドが資本参画しています。
Wordのプラグインとしてローカルで動作し、機密契約をクラウドにアップロードしません。 生成AIへのクラウド送信も伴わない設計です。
この設計が掲載5社の中で決定的な違いになります。 LegalOn Cloud、OLGA、LeCHECK、MNTSQ CLMはクラウド上で処理します。社内規程で契約書の外部送信が制限されている場合、実質的に選べる候補が本サービスに絞られます。
機能は契約書を「読む・直す・仕上げる」ことに向けられています。参照条文へのジャンプ、条項番号の整合チェック、定義語の整合チェック、書式の自動整形を備えます。長い契約書で「第○条に定める」を追いかける作業や、定義語の使われ方の不一致を機械的に処理します。
リスク条項を弁護士監修基準で指摘する方向ではなく、文書としての正確さを担保する方向の設計です。他の4社とは目的が違うため、リスク判断まで求める場合は併用を前提に検討してください。
日本の5大法律事務所やLINEヤフー、メルカリなどに導入されています。料金は非公開・要問い合わせで、無料デモの予約が可能です(トライアル期間の公式明示はありません)。
よくある質問
契約書レビューシステムの料金はいくらですか?
掲載5サービスはすべて料金を公開しておらず、個社見積りです(料金公開率0%)。OLGA(旧GVA assist)はアカウント費用と初期費用で構成され、MNTSQ CLMは初期セットアップ・導入支援費と月額で構成されると公表しています。LeCHECK(リチェック)はLight・Standard・Professionalの3プラン構成であることのみ公開されています。複数社に見積りを取って比べる進め方になります。
無料で試せますか?
掲載5サービスのうち2社です。OLGA(旧GVA assist)は無料トライアルを提供し、LeCHECK(リチェック)も無料トライアルの後に有料プランへ移行する形です(いずれも期間は要問い合わせ)。BoostDraftは無料デモの予約が可能です。LegalOn CloudとMNTSQ CLMは無料トライアルの明示がなく、デモや問い合わせでの確認になります。
契約書をクラウドにアップロードせずに使えますか?
BoostDraftが該当します。Wordのプラグインとしてローカルで動作し、機密契約をクラウドにアップロードしない設計で、生成AIへのクラウド送信も伴いません。LegalOn Cloud、OLGA(旧GVA assist)、LeCHECK(リチェック)、MNTSQ CLMはクラウド上で処理します。
英文契約書に対応していますか?
LeCHECK(リチェック)が和文・英文の両方のAIレビューに対応し、翻訳機能(LeTRANSLATE)も備えます。掲載5サービスの中で和文・英文の両対応を公式に明示しているのは本サービスです。他の4サービスについては、対応言語の範囲を個別に確認してください。
契約書のひな型は用意されていますか?
OLGA(旧GVA assist)が弁護士監修のひな型450種以上と、審査ノウハウ(プレイブック)250種以上を提供します。掲載5サービスの中で種類数を明示しているのは本サービスです。LeCHECK(リチェック)も契約書ひな型を備えます。LegalOn Cloudは自社基準を反映するプレイブック機能を持ちます。
契約管理(締結後の管理)まで対応していますか?
対応するサービスがあります。MNTSQ CLMはドラフト作成から審査交渉、締結、分析までを一元化し、台帳の自動入力・更新アラート・検索や紐づけを備えます。LegalOn Cloudは審査から契約管理・CLMまでを同一基盤で扱い、OLGA(旧GVA assist)は差分比較・条文検索・契約管理を統合、LeCHECK(リチェック)はLeFILINGで契約管理に対応します。BoostDraftはレビューとドラフティングの支援に特化します。