連結会計システム
連結会計システムとは、親会社と子会社の決算数値を集めて連結財務諸表を作るためのシステムです。データ収集、連結仕訳、資本連結、持分法、未実現利益の消去、注記の作成までを表計算ソフトではなく仕組みで扱います。
連結会計システムとは
連結決算は、集めるところが最も重くなります。子会社ごとに会計システムも科目体系も違い、決算のタイミングもずれる。それを表計算ソフトで集約し、連結仕訳を手で組み、注記まで作る。開示の期限は動かないため、この工程が短くならないと担当者の負担が毎回積み上がります。
このカテゴリで最初に押さえるべきは、掲載5サービスの価格公開率が0%だという点です。5社とも金額を公開しておらず、いずれも個社見積りになります。マネーフォワード クラウド連結会計は利用会社数に応じて料金が変動するとしています。
したがって比べるべきは、対応範囲(制度連結だけか管理連結まで含むか)、IFRSなど複数会計基準への対応、想定する企業規模の3つです。
連結会計システムの検索需要トレンド
「連結会計」の検索需要は月平均66.4で安定しています。直近25か月では2024年10月の80が山、2025年12月と2026年7月の54が底で、決算期と期の切り替わりに合わせて動く形です。上場企業やIPO準備企業の裾野が広がる中で、需要が継続していることがうかがえます。(出典:Googleトレンド/キーワード「連結会計」)
連結会計システムの選び方の要点
開示のための制度連結だけで足りる会社と、月次の連結や連結予算・連結見込まで扱いたい会社では必要な範囲が違います。STRAVIS(ストラビス)は制度連結に加えて管理連結(月次連結・連結予算・連結見込)に対応します。DivaSystem LCAは連結会計と管理会計を1つのシステムで実現でき、BizForecast FCも管理連結(月次連結・予算連結)に対応します。マネーフォワード クラウド連結会計は制度連結に加えて予実管理・管理会計を扱えます。決算のためだけに使うのか、経営の管理にも使うのかで候補が変わります。
海外子会社を持つ、あるいは将来IFRSへ移行する見込みがあるなら、基準への対応は避けて通れません。STRAVISはIFRSを標準機能として実装しています。DivaSystem LCAはIFRSと海外拠点の会計明細に対応し、BizForecast FCはIFRSと米国基準など複数の会計基準に対応します。PROACTIVE(連結会計)とマネーフォワード クラウド連結会計については、公式ページ上にIFRS対応の明記がないため確認が必要です。
各社が想定する規模は分かれます。マネーフォワード クラウド連結会計はIPO準備企業と中堅〜上場企業(年商10億円〜500億円未満が主想定)を対象とし、クラウドで最短1ヶ月の導入をうたいます。PROACTIVEは中堅企業のグループ経営が対象で、グループ経営基盤としての導入実績は300グループです。STRAVISとDivaSystem LCA、BizForecast FCは上場企業と中堅〜大企業のグループ経営が中心です。BizForecast FCはStandard(グループ会社数が少ない企業向け)とEnterprise(グループ会社数が多い大手・中堅向け)の2エディションに分かれます。
子会社ごとに科目体系が違うことが、連結決算の最初の壁になります。マネーフォワード クラウド連結会計は異なる科目体系やExcel形式のデータをそのまま取り込め、AIで表記の揺れと多言語間の対応を補助します。STRAVISはレポーティングパッケージによるデータ収集を備え、PROACTIVEは連結用の科目・コード変換インターフェースと勘定科目・セグメントの統一機能を持ちます。DivaSystem LCAはグループ会社と監査法人の双方がクラウド経由で連携できる形です。
クラウドかオンプレミスかで、社内の体制も導入の期間も変わります。STRAVISとBizForecast FCはクラウドとオンプレミスの両方に対応します。DivaSystem LCAはクラウドが主体で、グループ会社・監査法人ともクラウド経由で連携します。PROACTIVEはクラウドで自動アップデートに対応し、ERPとしてオンプレミスの実績もあります。マネーフォワード クラウド連結会計はクラウドで、最短1ヶ月での導入をうたいます。
連結会計システムの比較一覧(全5サービス)
STRAVIS(ストラビス)
要問い合わせ電通総研が提供する連結会計・連結決算ソリューション。データ収集から連結精算処理、レポート作成まで連結決算業務の全プロセスをカバーし、制度連結(日本基準・IFRS)に加え月次連結・連結予算・連結見込などの管理連結にも標準対応する。導入実績1,000社超。
DivaSystem LCA
要問い合わせ連結会計管理ソフト市場で長年トップシェアを持つ連結会計・連結決算システム。累計導入実績1,100社以上。データ収集から連結処理、レポーティング、決算開示までをカバーし、連結会計と管理会計をひとつのシステムで実現。IFRS・海外サブ連結にも対応。
PROACTIVE(連結会計)
要問い合わせSCSKのERP『PROACTIVE』が備える連結会計機能。マルチカンパニー対応で勘定科目・セグメントを統一し、グループ各社の財務情報をリアルタイムに収集して最新のグループ経営状況を可視化する。連結会計を含むERP導入実績300グループ。
経営管理クラウド『BizForecast』の連結決算・連結会計ソリューション。情報収集・集計加工・報告の各プロセス機能を搭載し、制度連結から月次・予算連結まで対応。日本基準に加えIFRS・米国基準にも対応。連結会計ソフト市場シェア上位。
マネーフォワード クラウド連結会計
要問い合わせグループ各社の情報収集から連結処理・出力までをクラウド上で実現する連結会計システム。各社の異なるExcel形式・フォーマットをそのまま取り込め、AIで表記揺れ・多言語間の対応を補助する。IPO準備〜中堅・上場企業向けで最短1ヶ月導入。
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