連結会計システムのおすすめ(目的別の早見表)
このカテゴリで最初に押さえるべきは、掲載5サービスの価格公開率が0%だという点です。5社とも金額を公開しておらず、いずれも個社見積りになります。
したがって比べるべきは、対応範囲(制度連結だけか管理連結まで含むか)、IFRSなど複数会計基準への対応、想定する企業規模の3つです。
IFRS対応を明示しているのはSTRAVIS(ストラビス)、DivaSystem LCA、BizForecast FCの3社で、PROACTIVE(連結会計)とマネーフォワード クラウド連結会計は公式ページ上に明記がありません。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 標準機能で全工程を扱いたい | 導入1,000社超・東証33業種。IFRS標準実装、BEPS2.0/CbCRにも対応 | STRAVIS(ストラビス) |
| 連結と管理会計を1つにしたい | 市場で長年トップシェア・累計1,100社超。海外サブ連結、監査法人もクラウド連携 | DivaSystem LCA |
| 会社数に応じて版を選びたい | 情報収集〜報告をワンストップ。IFRS・米国基準対応、Standard/Enterpriseの2版 | BizForecast FC(連結決算・連結会計) |
| ERPごとグループを統一したい | 1993年発売の国産ERPの連結機能。科目/セグメント統一、300グループ導入 | PROACTIVE(連結会計) |
| IPO準備で早く立ち上げたい | 各社のExcel・科目体系をそのまま取り込みAIが表記揺れを補助。最短1ヶ月導入 | マネーフォワード クラウド連結会計 |
連結会計システムとは?
連結会計システムとは、親会社と子会社の決算数値を集めて連結財務諸表を作るためのシステムです。データ収集、連結仕訳、資本連結、持分法、未実現利益の消去、注記の作成までを扱います。
重いのは集めるところです。 子会社ごとに会計システムも科目体系も違い、決算のタイミングもずれる。それを表計算ソフトで集約し、連結仕訳を手で組み、注記まで作る。開示の期限は動かないため、この工程が短くならないと担当者の負担が毎回積み上がります。
5社とも料金は非公開
| サービス | 料金 | 提供形態 |
|---|---|---|
| STRAVIS(ストラビス) | 非公開(個社見積り・ライセンス) | クラウド/オンプレミス |
| DivaSystem LCA | 非公開(個社見積り・ライセンス) | クラウド主体(監査法人もクラウド連携) |
| BizForecast FC | 非公開(Standard/Enterpriseの2エディション) | クラウド/オンプレミス |
| PROACTIVE(連結会計) | 非公開(ERPライセンスの個社見積り) | クラウド(自動アップデート)/オンプレ実績あり |
| マネーフォワード クラウド連結会計 | 非公開(利用会社数で変動) | クラウド(最短1ヶ月で導入) |
価格公開率は0%です。 マネーフォワード クラウド連結会計は利用会社数に応じて料金が変動するとしており、グループ会社が増えれば費用も増える構造です。将来の会社数まで含めて見積りを取ってください。
IFRS対応と対応範囲で候補が絞られる
| サービス | IFRS等の会計基準 | 管理連結 |
|---|---|---|
| STRAVIS(ストラビス) | IFRSを標準機能として実装。BEPS2.0/CbCRの税務情報収集にも対応 | 月次連結・連結予算・連結見込 |
| DivaSystem LCA | IFRS・海外拠点の会計明細に対応。海外サブ連結も | 連結会計と管理会計を1システムで実現 |
| BizForecast FC | IFRS・米国基準など複数基準に対応 | 月次連結・予算連結 |
| PROACTIVE(連結会計) | 連結会計ページに明記なし | 管理会計・外貨管理に対応 |
| マネーフォワード クラウド連結会計 | 公式サイトに明記なし | 予実管理・管理会計 |
海外子会社を持つ、あるいは将来IFRSへ移行する見込みがあるなら、基準への対応は避けて通れません。明記のないサービスを検討する場合は問い合わせで確認してください。
想定している企業規模で分かれる
- マネーフォワード クラウド連結会計:IPO準備企業・中堅〜上場企業(年商10億円〜500億円未満が主想定)。最短1ヶ月導入
- PROACTIVE(連結会計):中堅企業のグループ経営。グループ経営基盤として300グループの導入実績
- BizForecast FC:Standard(グループ会社数が少ない企業向け)/Enterprise(会社数が多い大手・中堅向け)
- STRAVIS(ストラビス):上場企業・中堅〜大企業。導入1,000社超・東証33業種の全業種
- DivaSystem LCA:上場企業・中小規模〜大規模。累計1,100社以上、ノンカスタマイズでも対応
掲載5サービスの中で最も小さい規模から扱えるのはマネーフォワード クラウド連結会計です。上場企業向けのシステムを縮小して使う形にはなりません。
子会社のデータをどう集めるか
連結決算の最初の壁は、子会社ごとに科目体系が違うことです。
- マネーフォワード クラウド連結会計:異なる科目体系やExcel形式をそのまま取り込める。AIが表記揺れ・多言語間の対応を補助
- PROACTIVE(連結会計):連結用の科目・コード変換インターフェースと勘定科目・セグメントの統一機能
- STRAVIS(ストラビス):レポーティングパッケージによるデータ収集
- DivaSystem LCA:グループ会社・監査法人ともクラウド経由で連携
- BizForecast FC:情報収集から集計・加工、報告までをワンストップでカバー
統一を求めるのか、そのまま取り込むのか。子会社側にどこまで負担をかけられるかで、選ぶ方向が変わります。
連結会計システムの選び方(5つのポイント)
- 制度連結だけか、管理連結まで必要かを決める。月次や予算まで使うかです
- IFRSなど複数の会計基準に対応するかを確かめる。明示は3社です
- 想定している企業規模を確かめる。IPO準備から大企業まで幅があります
- データ収集の方法を見る。統一を求めるかそのまま取り込むかが違います
- 提供形態と導入までの期間を確認する。クラウドとオンプレミスで体制が変わります
連結会計システムのタイプ別分類
導入1,000社超・東証33業種。IFRS標準実装、管理連結、BEPS2.0/CbCR、クラウド/オンプレ両対応
累計1,100社超。連結会計と管理会計を1システムで、海外サブ連結、監査法人もクラウド連携
情報収集〜報告をワンストップ。IFRS・米国基準対応、Standard/Enterpriseで会社数に応じて選択
1993年発売の国産ERPの連結機能。マルチカンパニー・科目/セグメント統一・外貨管理、300グループ
各社のExcel・科目体系をそのまま取り込み、AIが表記揺れを補助。クラウドで最短1ヶ月
おすすめの連結会計システム5選
- 概要:導入1,000社超・東証33業種の全業種に導入され、標準機能で連結決算の全工程を扱えます。
- 特徴:
- 導入1,000社超・東証33業種の全業種に導入。カスタマイズ不要で全プロセスを効率化
- IFRSを標準機能として実装。BEPS2.0/CbCRの税務情報収集にも対応
- 制度連結に加えて管理連結(月次連結・連結予算・連結見込)。クラウド/オンプレミス両対応
- 料金:公式サイトに記載がなく、個社見積り(ライセンス)です。
- 注意点:料金・初期費用・最低契約期間とも非公開です。対象は上場企業と中堅〜大企業です。
- こんな企業に向いている:作り込みを避けたい会社、海外に拠点があり税務報告も必要な会社。
- 概要:連結会計管理ソフト市場で長年トップシェアを保ち、連結会計と管理会計を1つで扱えます。
- 特徴:
- 市場で長年トップシェア・累計1,100社以上の導入実績
- 連結会計と管理会計を1システムで実現(数字の出どころが分かれない)
- 海外サブ連結に対応。グループ会社・監査法人ともクラウド経由で連携、IFRS・海外拠点の会計明細に対応
- 料金:公式サイトに記載がなく、個社見積り(ライセンス)です。
- 注意点:料金が非公開です。クラウドが主体のため、オンプレミスを求める場合は問い合わせで確認してください。
- こんな企業に向いている:制度連結と管理連結を1つにまとめたい会社、海外に中間持株会社がある会社。
- 概要:情報収集から報告までをワンストップでカバーし、会社数に応じて2つのエディションを選べます。
- 特徴:
- 情報収集〜集計加工〜報告をワンストップでカバー。連結会計ソフト市場でシェア上位(ITR Market View)
- IFRS・米国基準など複数の会計基準に対応
- Standard(会社数が少ない企業向けのシンプルなSaaS)/Enterprise(会社数が多い大手・中堅向け)の2版
- 料金:公式サイトに記載がなく、個社見積り。StandardとEnterpriseとも金額は非公開です。
- 注意点:料金・初期費用・最低契約期間とも非公開です。エディションと規模を伝えて見積りを取ってください。
- こんな企業に向いている:グループ会社数に応じて版を選びたい会社、複数基準での開示が必要な会社。
- 概要:1993年発売の国産ERP「PROACTIVE」の一機能として提供される連結会計システムです。
- 特徴:
- 国産ERPの一機能として提供(基幹業務と同じ基盤で連結を扱える)
- グループ財務情報をリアルタイム収集。マルチカンパニー・勘定科目/セグメントの統一
- 連結用の科目・コード変換インターフェース、管理会計・外貨管理。300グループの導入実績
- 料金:公式サイトに記載がなく、ERPライセンスとしての個社見積りです。
- 注意点:IFRS対応が連結会計のページに明記されていません。対象は中堅企業のグループ経営です。
- こんな企業に向いている:グループでERPを統一している会社、中堅規模のグループ経営。
- 概要:IPO準備企業から中堅・上場企業を対象に、クラウドで最短1ヶ月で導入できる連結会計です。
- 特徴:
- 各社の異なる科目体系・Excel形式をそのまま取り込める(統一を求めない設計)
- AIが表記揺れ・多言語間の対応を補助
- IPO準備企業・年商10億円〜500億円未満が主想定。クラウドで最短1ヶ月導入、予実管理・管理会計にも対応
- 料金:利用会社数に応じて変動する個社見積り。金額は非公開です。
- 注意点:IFRS対応が公式サイトに明記されていません。グループ会社が増えれば費用も増える構造です。
- こんな企業に向いている:IPO準備で期間が限られる会社、子会社の科目体系が揃っていない会社。
状況別のおすすめ
IPO準備で早く立ち上げたい:マネーフォワード クラウド連結会計です。クラウドで最短1ヶ月です。
子会社の科目体系が揃っていない:マネーフォワード クラウド連結会計です。そのまま取り込めます。
作り込みを避けたい:STRAVISです。カスタマイズ不要で全プロセスを扱えます。
制度連結と管理連結を1つにしたい:DivaSystem LCAです。1システムで実現できます。
海外に中間持株会社がある:DivaSystem LCAです。海外サブ連結に対応します。
複数基準での開示が必要:BizForecast FCです。IFRSと米国基準に対応します。
グループでERPを統一している:PROACTIVEです。基幹業務と同じ基盤で扱えます。
連結会計システムのデメリット・注意点
- 料金が1社も公開されていない:価格公開率は0%です
- IFRS対応の明記がない場合がある:PROACTIVEとマネーフォワード クラウド連結会計は記載がありません
- 無料プランもトライアルもない:掲載5サービスとも0%です
- 会社数で費用が増える場合がある:マネーフォワード クラウド連結会計は利用会社数で変動します
- 提供形態が限られる場合がある:DivaSystem LCAはクラウドが主体です
- 対象規模のズレが効く:IPO準備向けと大企業向けでは前提となるグループ像が違います
連結会計システム導入の流れ
- グループ会社数と将来の見込みを整理する:料金が会社数で変わる場合があります
- 必要な会計基準を確認する:IFRSや米国基準が要るなら候補が3社に絞られます
- 制度連結だけか管理連結まで使うかを決める:月次や予算まで使うかで変わります
- 子会社側の負担を見積もる:科目の統一を求めるかそのまま取り込むかです
- 導入したい時期から逆算する:クラウドで最短1ヶ月というサービスもあります
連結会計システムのよくある質問
料金相場はいくら?
掲載5サービスの価格公開率は0%で、5社とも金額を公開していません。いずれも個社見積りです。マネーフォワード クラウド連結会計は利用会社数に応じて料金が変動するとしています。
IFRSに対応している?
STRAVISはIFRSを標準機能として実装、DivaSystem LCAはIFRSと海外拠点の会計明細に対応、BizForecast FCはIFRSと米国基準など複数基準に対応します。PROACTIVEとマネーフォワード クラウド連結会計は公式ページ上に明記がありません。
月次の連結や連結予算にも使える?
STRAVISは月次連結・連結予算・連結見込、DivaSystem LCAは連結会計と管理会計を1システムで、BizForecast FCは月次連結・予算連結、マネーフォワード クラウド連結会計は予実管理・管理会計に対応します。
IPO準備の段階でも導入できる?
マネーフォワード クラウド連結会計はIPO準備企業と中堅〜上場企業(年商10億円〜500億円未満が主想定)を対象とし、クラウドで最短1ヶ月の導入をうたいます。BizForecast FCのStandard Editionも会社数が少ない企業向けです。
子会社ごとに科目体系が違っても取り込める?
マネーフォワード クラウド連結会計は異なる科目体系やExcel形式をそのまま取り込め、AIが表記揺れと多言語間の対応を補助します。PROACTIVEは連結用の科目・コード変換インターフェースと統一機能を持ちます。
クラウドとオンプレミスのどちらを選べる?
STRAVISとBizForecast FCは両方に対応します。DivaSystem LCAはクラウドが主体、PROACTIVEはクラウドで自動アップデートに対応しERPとしてオンプレミスの実績もあり、マネーフォワード クラウド連結会計はクラウドです。
まとめ
連結会計システムは、掲載5社とも料金を公開していません(価格公開率0%)。金額での比較はできないため、見積りを取るまで総額は分かりません。
比べるべきは3点です。IFRSなど複数基準への対応を明示しているのはSTRAVIS、DivaSystem LCA、BizForecast FCの3社で、PROACTIVEとマネーフォワード クラウド連結会計は明記がありません。海外子会社を持つなら、ここが最初の絞り込みになります。
対応範囲では、制度連結だけでなく月次連結や連結予算まで使うかで変わります。STRAVISとBizForecast FCは管理連結に対応し、DivaSystem LCAは連結会計と管理会計を1システムで実現します。
想定規模では、マネーフォワード クラウド連結会計がIPO準備〜年商500億円未満と最も小さい規模から扱え、クラウドで最短1ヶ月の導入をうたいます。子会社の科目体系が揃っていない段階でも、そのまま取り込める設計です。