後払い決済サービス(BNPL)
後払い決済サービス(BNPL)とは、購入者が商品を受け取ってから代金を支払える仕組みを、EC事業者に提供するサービスです。与信審査・請求書の発行・代金回収・督促を事業者が代行し、未回収が起きても加盟店には代金が支払われます。料金は決済手数料率が中心ですが、1件ごとの請求手数料が別途かかるため、平均単価が低い商材ほど実質の料率が跳ね上がります。
後払い決済サービス(BNPL)とは
後払い決済を比べるとき、表示されている決済手数料率だけを見ると実際の負担を大きく見誤ります。掲載5社のうち3社は月商帯別の4プランを公開しており、率は2.7%から5.0%の範囲です。ところがこの率とは別に、1取引ごとの請求手数料がかかります。NP後払いは請求書同梱124円・電子バーコード174円・封書252円(いずれも税抜)、スコア後払いは同梱118円/120円・別送210円/246円、クロネコ代金後払いはスマホタイプ176円・ハガキタイプ233円・封書タイプ270円です。
この違いを月商100万円で試算します。NP後払いのプランB(決済手数料率4.4%・月額固定費5,000円)を使う場合、平均単価5,000円なら月200件なので、1,000,000円×4.4%=44,000円に月額5,000円と請求書同梱124円×200件=24,800円を足して73,800円、実質7.38%です。表示料率の1.68倍になります。
平均単価が下がると差はさらに開きます。平均単価2,000円なら月500件で、44,000円+5,000円+124円×500件=111,000円、実質11.10%。封書252円で送る場合は44,000円+5,000円+126,000円=175,000円となり、実質17.50%で表示料率の3.98倍です。逆に平均単価20,000円なら月50件で、同梱124円なら55,200円、実質5.52%に収まります。
掲載5社の料金公開率は100%(open 3社・partial 2社)で、当メディアが扱ってきたカテゴリの中でも透明性の高い分野です。ただし公開されているのは率と月額固定費が中心で、実際の負担は自社の平均単価と請求書の送り方で決まります。この記事では実質料率・プランの分岐点・保証の仕組みの3点から整理します。
後払い決済サービス(BNPL)の検索需要トレンド
「後払い決済」の検索指数は25か月で28〜49の範囲を推移し、平均は36.7です。最低は2024年8月の28、最高は2026年4月の49で、先頭32に対し末尾33とほぼ横ばいです。2025年8月の45、11月の42、2026年4月の49と単発の山はあるものの、全体としては30台後半で安定しています。決済手段として定着し、極端な増減がない段階に入ったと読み取れます。(出典:Googleトレンド/キーワード「後払い決済」)
後払い決済サービス(BNPL)の選び方の要点
決済手数料率とは別に、1取引ごとの請求手数料がかかります。NP後払いは請求書同梱124円・電子バーコード174円・封書252円(いずれも税抜、5万円以上の取引は追加200円)、スコア後払いは同梱118円/120円・別送210円/246円、クロネコ代金後払いはスマホタイプ176円・ハガキタイプ233円・封書タイプ270円です。NP後払いのプランB(率4.4%・月額5,000円)で月商100万円・平均単価5,000円(月200件)なら、44,000円+5,000円+124円×200件=73,800円で実質7.38%となり、表示料率の1.68倍になります。率だけで比べると実際の負担を見誤ります。
請求手数料は取引金額に関係なく1件ごとにかかるため、平均単価が実質料率を左右します。NP後払いのプランB・月商100万円で試算すると、平均単価20,000円(月50件)なら請求書同梱124円で55,200円・実質5.52%ですが、平均単価5,000円(月200件)で73,800円・実質7.38%、平均単価2,000円(月500件)では111,000円・実質11.10%になります。封書252円で送る場合はさらに上がり、平均単価2,000円で175,000円・実質17.50%と表示料率4.4%の3.98倍です。少額の商材を扱う事業ほど、請求書の送り方が採算に直結します。
同じサービスでも請求書の送付方法で1件あたりの手数料が変わります。NP後払いは請求書同梱124円・電子バーコード174円・封書252円(税抜)で、同梱と封書の差は128円です。月500件なら1か月で64,000円、年間768,000円の差になります。クロネコ代金後払いもスマホタイプ176円・ハガキタイプ233円・封書タイプ270円と3タイプあり、スマホタイプと封書タイプで94円の差があります。商品に請求書を同梱できる商材か、スマホでの請求に移行できる顧客層かを確認してください。
掲載5社のうち3社が月商帯別に4プランを公開しており、率が低いプランほど月額固定費が高くなります。NP後払いはプランA(5.0%・月0円)からD(2.9%・月48,000円)、スコア後払いはA(4.7%・月0円)からD(2.7%・月45,700円)、クロネコ代金後払いはD(5.0%・月0円)からA(2.9%・月52,800円)です。切り替えの分岐点は計算できます。NP後払いのAからBは5,000円÷(5.0%-4.4%)=約833,000円、BからCは(20,000円-5,000円)÷(4.4%-3.6%)=1,875,000円、CからDは(48,000円-20,000円)÷(3.6%-2.9%)=4,000,000円です。公式が示す目安(92万円・206万円・440万円)は計算値より1割ほど高く設定されています。
掲載5社はいずれも未回収を保証しますが、仕組みと入金の速さが違います。NP後払いとatoneはネットプロテクションズが代金を100%保証・全額保証し、NP後払いの精算は月1回または月2回から選べます。スコア後払いはSCOREが未払いリスクを保証し、精算の周期は毎週・月2回・月1回(第4金曜)・月末〆翌月払いの4通りです。クロネコ代金後払いはヤマト運輸が加盟店へ立替払いし、最短5日での入金が可能で標準3サイクルを用意します。ペイディは未回収リスクをPaidyが負担し、月末締め・翌月20日払いで振込手数料550円(税込)が差し引かれます。資金繰りを重視するなら入金サイクルの選択肢を確認してください。
後払い決済サービス(BNPL)の比較一覧(全5サービス)
クロネコ代金後払いサービス
要問い合わせヤマトグループの金融会社が提供するBtoC向けコンビニ後払い決済。ヤマト運輸が加盟店に代金を立替払いし、購入者へ代理請求・未回収を保証。月商帯別に4プラン(決済手数料2.9〜5.0%・月額0〜52,800円)を公式公開。封書/ハガキ/スマホの3タイプ請求票に対応し、最短5日入金。
Paidy(ペイディ)
要問い合わせPayPal傘下のBtoC向けあと払い決済。メールアドレスと携帯番号だけで購入でき、翌月にコンビニ・銀行振込・口座振替でまとめて支払える。3・6・12回あと払いにも対応。加盟店は初期費用0円・月額費用0円で導入でき、決済手数料は個別見積り(要問い合わせ)。導入70万店舗以上を標榜。
atone(アトネ)
要問い合わせ東証プライム上場ネットプロテクションズが提供する会員制のBtoC後払い決済。会員850万人超を基盤に、都度払い(登録不要)と月額後払い(ポイント付与)に対応し、未回収はネットプロテクションズが全額保証。決済手数料は2.5%〜で月額0円プランもあり(下限のみ公開)。累計取引6.5億件超。
掲載は無料掲載と有料掲載の2つです。無料掲載は1カテゴリまでで、相互リンクのご協力が必要。 有料掲載は月額20,000円(税抜)で相互リンクが不要になり、この一覧とおすすめ比較記事の最上部に固定して掲載します。 「料金改定を反映してほしい」といった訂正のご相談も同じ窓口で、こちらは費用はかかりません。