広告運用代行
広告運用代行は、リスティング広告やSNS広告の設計・入稿・運用・改善を外部に任せるサービスです。掲載5社のうち手数料率を公開している2社はいずれも広告費の20%で、料率そのものに差はありません。分かれるのは最低ラインと契約の縛りです。
広告運用代行とは
広告運用代行の費用は、広告費に対する料率で決まる形が一般的です。掲載5社のうち手数料率を公開しているのはASUEとグラッドキューブの2社で、どちらも広告費の20%です。料率で比べようとしても差が出ません。
差が出るのは最低ラインと契約条件です。ASUEは最低手数料10万円という形で下限を設けており、これは広告費50万円に20%を掛けた金額と一致します。初期費用は0円ですが、広告費が50万円以下の場合は初月のみ10万円が発生します。加えて最低出稿期間が3ヶ月です。
グラッドキューブは最低広告費50万円〜という形で下限を示しています。広告費50万円以上であれば初期費用0円・最低契約期間なしで、1ヶ月から契約でき最短3営業日で配信を開始できます。両社とも実質的な入口は広告費50万円ですが、期間の縛りは正反対です。
掲載5社の料金公開率は40%(2/5)です。キーワードマーケティング、デジタルアスリート、デジタルアイデンティティは手数料率・初期費用とも公式非公開で、要問い合わせとなります。代行サービスのため無料プランや無料トライアルはありませんが、キーワードマーケティングは無料の広告アカウント診断を提供しています。
広告運用代行の検索需要トレンド
「リスティング広告」の検索指数は直近25か月で明確に下がっています。前半12か月の平均63.1に対し後半12か月は40.1で、およそ36%の減少です。最大は起点の2024年7月の72、最小は2026年5月の29で、直近の2026年7月は34でした。(出典:Googleトレンド/キーワード「リスティング広告」)
広告運用代行の選び方の要点
掲載5社のうち手数料率を公開しているASUEとグラッドキューブは、いずれも広告費の20%です。料率が同じである以上、比較の軸は別のところに移ります。ASUEは最低手数料10万円で、広告費が50万円以下の場合は初月のみ初期費用10万円が発生し、最低出稿期間は3ヶ月です。グラッドキューブは最低広告費50万円〜で、広告費50万円以上なら初期費用0円・最低契約期間なし・1ヶ月から契約でき最短3営業日で配信を開始できます。両社とも実質的な入口は広告費50万円ですが、3ヶ月の縛りがあるかないかで、合わなかった場合の撤退のしやすさが変わります。
料率型では、広告費とは別に手数料が発生します。広告費の20%という料率で月50万円を出稿する場合、手数料は10万円となり、月の総支出は60万円です。年間では広告費600万円に手数料120万円を加えた720万円になります。ASUEの最低手数料10万円はこの水準に対応しており、広告費が50万円を下回っても手数料は10万円が下限です。つまり広告費30万円で出稿しても手数料は10万円のままで、実質の料率は33%相当になります。少額から始める場合は、料率よりも最低手数料が効くことになります。
掲載5社は実績の開示方法が異なります。社数で示しているのがキーワードマーケティング(1,483社・150業種以上/2024年7月現在)とデジタルアスリート(累計2,425社以上)です。アワードや認定で示しているのがグラッドキューブで、Google Premier Partner Awardsの複数部門受賞、Google Excellent Performer Awardの5期連続最優秀賞、Yahoo!マーケティングソリューションのパートナー認定を公表しています。個別事例で示しているのがデジタルアイデンティティで、ソニーネットワークコミュニケーションズでの獲得効率6倍改善やPinterest広告でのCPA50%抑制といった数値を掲載しています。ASUEは累計社数の数値記載がありません。自社と近い業種の実績があるかを確認するなら社数と業種数、運用の技術水準を見るならアワード、成果の水準を見るなら個別事例が手がかりになります。
運用を任せるだけで終わるのか、その先まで見据えるのかで選ぶ先が変わります。デジタルアスリートは運用代行に加えてインハウス支援を提供しており、将来的に自社で運用する体制へ移行したい場合の選択肢になります。グラッドキューブは自社ツールのSiTest(LPO・アクセス解析)を使って改善を可視化します。デジタルアイデンティティは全体戦略設計・SEO・制作・マーケティングDXまでを扱い、広告単体ではなくマーケティング全体の設計から入ります。ASUEはWeb制作・LP制作を別途提供し、キーワードマーケティングは無料の広告アカウント診断を用意しています。
掲載5社はいずれもGoogle広告・Yahoo!広告といった検索広告と、Meta・X・LINE・TikTokなどのSNS広告に対応します。差が出るのはその先です。デジタルアイデンティティは20以上の媒体に対応すると公表しています。グラッドキューブはAmazon広告とApple Search Adsに対応しており、ECやアプリの集客を扱う場合の選択肢になります。デジタルアスリートはTaboola広告に対応し、ネイティブ広告の配信も扱えます。キーワードマーケティングとASUEは主要な検索広告・SNS広告を中心とした構成です。出稿を想定している媒体を先に決めておくと、対応可否で候補が絞れます。
広告運用代行の比較一覧(全5サービス)
キーワードマーケティング
要問い合わせ運用型広告の運用代行に特化した老舗代理店。1,483社・150業種以上の支援実績を公式に掲げる。Google・Yahoo!・Microsoftのリスティングからメタ・X・LINE・TikTokまで対応。料金(手数料率・初期費用)は公式サイトでは非公開で要問い合わせ。
デジタルアスリート(旧リスティングプラス)
要問い合わせ旧社名リスティングプラス。累計2,425社超のWeb戦略支援実績を公式に掲げる運用代行会社。リスティングからMeta・X・LINE・YouTube・TikTok・Taboolaまで対応し、LP制作やインハウス支援も行う。料金(手数料率・初期費用)は公式サイトでは非公開。
デジタルアイデンティティ
要問い合わせ東証プライム上場Orchestra Holdings傘下の大手デジタルマーケティング企業。Google・Yahoo!・Meta・X・YouTube・LINE・TikTokなど20以上の媒体の広告運用を代行し、獲得効率改善の事例を多数掲載。料金(手数料率・初期費用)は公式サイトでは非公開。
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