Webサイト多言語化ツール

Webサイト多言語化ツール比較5選|料金の決まり方と初期費用

料金の基準はページ数・語数・PV数・言語数の4通りに分かれ、初期費用の有無で初年度の総額が逆転します。月額4,000円のAutolingualは初期費用150,000円、月額8,000円のshutto翻訳は0円です。

Webサイト多言語化ツールを比較すると、最初につまずくのが「何に対してお金を払っているのか」が横並びにならない点です。掲載5サービスの料金ページを読み比べると、課金の基準がページ数・翻訳語数・月間PV数・言語数の4通りに分かれていました。同じ「月額◯円」でも、上限に先に当たる項目がサービスごとに違います。

さらに初期費用の扱いも揃っていません。月額がもっとも低いサービスに150,000円(税抜)の初期費用があり、月額が倍のサービスは初期費用が0円です。契約期間を決めて総額で比べると、月額の順位がそのまま逆転します。

この記事では掲載5サービスについて、料金の決まり方・初期費用・無料プランの制約・多言語URLの扱いを一次データから整理しました。

結論:料金の基準を自社サイトの形に合わせ、初年度の総額で比べる

先に結論を述べます。掲載5サービスの選び分けは、次の3つで整理できます。

1つめは、料金の基準が自社サイトの形と合うかどうかです。shutto翻訳は対応ページ数と月間翻訳文字数、Autolingualは言語数・ページ数・月間PV数、Weglotは翻訳語数と言語数、GTranslateは言語と機能で帯が分かれます。ページ数は多いが1ページの文字量が少ないサイトと、ページ数は少ないが1ページの情報量が多いサイトでは、有利な料金体系が変わります。

2つめは、初期費用を含めた初年度の総額です。掲載5サービスのうち初期費用が明示されているのはAutolingualの150,000円(税抜)のみです。月額4,000円(税抜)のStarterを12か月使うと、月額の合計48,000円に初期費用を足して初年度198,000円になります。一方shutto翻訳は初期費用が全プラン0円のため、月額8,000円(税抜)のエントリープランでも初年度は96,000円です。月額が倍でも初年度は半分以下という逆転が起きます。

3つめは、翻訳したページが検索対象になるかどうかです。GTranslateの無料プランは言語セレクタとブラウザ翻訳のみで、翻訳ページに別URLが割り当てられず検索エンジンにもインデックスされません。海外からの検索流入が目的なら、有料プランが前提になります。

Webサイト多言語化ツールとは

Webサイト多言語化ツールは、既存のサイトにタグやスクリプトを設置することで、ページを複数言語に翻訳して公開できるサービスです。翻訳会社に個別に発注する方法と違い、新しく追加したページや更新した箇所も自動で翻訳されて多言語版に反映されます。

掲載5サービスのうち4サービスはスクリプト設置型です。shutto翻訳はJavaScriptタグを1行、AutolingualはheadタグにスクリプトをHTMLへ数行、WOVN.ioもタグを設置します。WeglotはWordPress・Shopify・Wix・Webflow・Squarespaceなどのノーコード連携とカスタムコードの両方に対応します。

残る1サービス、GTranslateだけが方式が異なります。プロキシ型(Translation Delivery Network)を採用しており、翻訳済みのページをサブドメイン・サブディレクトリ・国別ドメインのいずれかで別途ホスティングします。元のサイトに手を入れる範囲がスクリプト設置型とは異なるため、社内の技術要件と照らして確認しておくと安全です。

選び方:5つの確認ポイント

1. 課金の基準が自社サイトの形と合っているか

掲載5サービスは、何を数えて料金を決めるかが異なります。

shutto翻訳は対応ページ数と月間翻訳文字数の2軸です。エントリープランが月額8,000円(税抜)・8,800円(税込)で100ページ・月50万文字まで、ベーシックプランが月額39,000円(税抜)・42,900円(税込)で5,000ページ・月250万文字まで、ビジネスプランが月額75,000円(税抜)・82,500円(税込)で10,000ページ・月500万文字までとなります。

Autolingualはこれに月間PV数が加わります。Starterが月額4,000円(税抜)で2言語・30ページ・月30万PV、Liteが月額18,000円(税抜)で2言語・150ページ・月50万PV、Businessが月額50,000円(税抜)で5言語・2,000ページ・月100万PVです。ページ数が少なくてもアクセスが多いサイトでは、PV数の上限が先に効きます。

Weglotは翻訳語数が主軸です。Starterが月額17ドルで10,000語・1言語、Businessが月額32ドルで50,000語・3言語、Proが月額87ドルで200,000語・5言語と、扱える語数で段階が分かれます。

GTranslateはページ数や語数をプランの区切りに含めません。言語と機能だけで5段階に分かれ、Custom月額12ドル、Startup月額25ドル、Business月額35ドル、Enterprise月額50ドルという構成です。

WOVN.ioは対象規模・機能・文字数をもとにした個社見積りで、掲載5サービスの中で唯一料金を公開していません。

2. 初期費用を含めた初年度の総額はいくらになるか

月額の最低額だけを並べると、掲載5サービスの国内向け料金ではAutolingualのStarter月額4,000円(税抜)がもっとも低くなります。しかしAutolingualは公式の料金ページに初期費用150,000円(税抜)と明記されています。

12か月分で計算すると次のようになります。

  • Autolingual Starter:月額4,000円 × 12か月 = 48,000円 + 初期費用150,000円 = 初年度198,000円(いずれも税抜)
  • shutto翻訳 エントリープラン:月額8,000円 × 12か月 = 初年度96,000円(初期費用0円・税抜)

月額では2倍の差がありますが、初年度の総額はshutto翻訳のほうが10万円以上低くなります。WOVN.ioも公式に初期費用不要と明記しており、WeglotとGTranslateも初期費用はありません。初期費用が発生するのはAutolingualのみです。

なおAutolingualのEnterpriseは対応言語・ページ数・PV数を個別に設定する見積り制で、初期費用も別途見積りとなります。

3. 翻訳ページが検索エンジンにインデックスされるか

多言語化の目的が海外からの検索流入である場合、翻訳後のページが独立したURLを持ち、検索エンジンにインデックスされることが前提になります。ここは無料プランで差が出ます。

GTranslateの無料プランは言語セレクタとブラウザ翻訳のみで、翻訳ページに別URLが割り当てられません。検索インデックスに対応するのは有料のCustom月額12ドル以上です。「無料で多言語化できた」と判断してしまうと、検索流入という目的を満たせないまま運用が進む可能性があります。

Weglotの無料プランは2,000語・1言語までという上限で、有料プランでは多言語URLをサブドメインまたはサブディレクトリで自動生成し検索エンジン向けの対応を行います。

shutto翻訳は、海外の検索エンジン向けの独自ドメイン設定を各プランで有料オプションとして提供しています。月額に含まれないため、必要な場合は別途費用の確認が要ります。WOVN.ioもサブドメイン・サブディレクトリ形式での多言語URL提供に対応します。

4. 使いたい言語数で料金がどう伸びるか

言語数の扱いは、掲載5サービスの中でもっとも差が出る部分です。

Weglotは言語数がそのままプランを決めます。1言語ならStarter月額17ドル、3言語ならBusiness月額32ドル、5言語ならPro月額87ドルです。言語を増やすほど段階的に上がります。

GTranslateは逆で、Custom月額12ドルが2言語または全言語、Startup月額25ドル以上は全言語対応です。言語数を増やしても料金は変わりません。

Autolingualは130言語以上に対応しますが、同時に使える言語数はStarterが2言語、Businessが5言語と決まっています。WOVN.ioは最大45言語・79ロケールに対応し、地域ごとの表記差をロケール単位で管理できます。

対応言語の総数と、契約したプランで同時に使える言語数は別の指標です。「130言語対応」という表記があっても、実際に使える数はプランで制限されます。

5. ログイン後や検索結果まで訳す必要があるか

静的なコーポレートサイトと、ログイン後の画面や検索結果を持つサービスサイトでは、必要な機能が変わります。

WOVN.ioは動的コンテンツの多言語化として、ログイン後・検索・レコメンド・レビューへの対応をビジネスプラン以上で提供します。加えてWebサイトだけでなくモバイルアプリの多言語化にも対応しており、新規ページや更新ページの翻訳・公開を自動化する機能もビジネスプラン以上に含まれます。掲載5サービスの中では対象範囲がもっとも広いサービスです。

一方で、静的なページのみが対象であれば、この範囲の機能は不要です。要件が静的ページに収まるなら、料金が公開されている4サービスから選ぶほうが見積りの手間を省けます。

独自データ:料金公開率と無料プランの状況

当メディアが掲載5サービスの公式サイトを2026年7月時点で調査した結果は次のとおりです。

料金公開率は80%(4/5)でした。公開しているのはshutto翻訳・Autolingual・Weglot・GTranslateの4サービスで、WOVN.ioが個社見積りです。掲載5サービスは1契約あたりの定額制、または語数・言語数による帯課金のため、1ユーザーあたりの単価としての相場は成立しません。

無料プランがあるのは40%(2/5)です。WeglotとGTranslateの2サービスですが、いずれも上限や機能制限があります。Weglotは2,000語・1言語まで、GTranslateは言語セレクタとブラウザ翻訳のみで検索インデックスには非対応です。

無料トライアルは80%(4/5)が提供しています。日数を公開している4サービスの平均は18日で、内訳はshutto翻訳が30日、GTranslateが15日(新規顧客のみ)、WeglotとAutolingualが14日です。WOVN.ioは定常の無料トライアルの案内がなく、資料ダウンロード・問い合わせ・導入サポートが無料で受けられる形になっています。

年払い割引があるのは海外の2サービスです。Weglotは月額17ドルのStarterが年払い170ドル(実質月14.17ドル)、GTranslateは月額12ドルのCustomが年払い120ドル(実質月10ドル)で、いずれも2か月分に相当する差額です。国内のshutto翻訳とAutolingualは月額表記のみで、年払い割引の記載はありません。

掲載5サービスの比較

サービス提供元料金の基準最小の有料プラン初期費用無料プラントライアル
WOVN.ioWovn Technologies株式会社規模・文字数(個社見積り)要問い合わせなしなしなし
shutto翻訳株式会社イー・エージェンシーページ数・月間翻訳文字数月額8,000円(税抜)0円なし30日
Autolingual株式会社Enju言語数・ページ数・月間PV数月額4,000円(税抜)150,000円(税抜)なし14日
WeglotWeglot SAS翻訳語数・言語数月額17ドルなしあり(2,000語・1言語)14日
GTranslateGTranslate Inc.言語・機能月額12ドルなしあり(機能制限あり)15日

各サービスの詳細

最大45言語・79ロケールに対応する国産サービスです。ログイン後の画面、サイト内検索の結果、レコメンド、レビューといった動的コンテンツの多言語化をビジネスプラン以上で提供し、モバイルアプリの多言語化にも対応します。新規ページや更新ページの翻訳・公開を自動化する機能もビジネスプラン以上です。

料金は対象規模・機能・文字数に応じた個社見積りですが、公式に初期費用は不要と明記されており、年契約の縛りがなく利用月のみ課金される月額制です。翻訳管理として辞書・用語集・レビューの機能を備えます。

ビジネスプラン以上でなければ使えない機能があるため、必要な機能を伝えたうえで見積りを取る流れになります。

JavaScriptタグを1行設置するだけで導入でき、AI翻訳に人手修正を組み合わせて翻訳の精度を調整できます。初期費用が全プラン0円、無料トライアルが30日間と、導入時の負担がもっとも軽い設計です。

料金は対応ページ数と月間翻訳文字数の2軸で、エントリープランが月額8,000円(税抜)・8,800円(税込)で100ページ・月50万文字まで、ベーシックプランが月額39,000円(税抜)・42,900円(税込)で5,000ページ・月250万文字まで、ビジネスプランが月額75,000円(税抜)・82,500円(税込)で10,000ページ・月500万文字までです。大規模サイト向けにはエンタープライズプランが個別に案内されます。

海外の検索エンジン向けの独自ドメイン設定は各プランで有料オプションのため、検索流入を狙う場合は別途費用の確認が必要です。

headタグにスクリプトを数行設置する方式で、130言語以上の自動翻訳に対応します。月額はStarterが4,000円(税抜)で掲載5サービスの国内向けとしてはもっとも低い水準ですが、初期費用150,000円(税抜)が別途必要です。

プランは言語数・ページ数・月間PV数の3軸で決まり、Starterが2言語・30ページ・月30万PV・辞書50ワード、Liteが月額18,000円(税抜)で2言語・150ページ・月50万PV・辞書100ワード、Businessが月額50,000円(税抜)で5言語・2,000ページ・月100万PV・辞書300ワードです。

無料トライアルは14日間で、クレジットカードでの月ごと契約が可能です。辞書登録により訳語を統一でき、翻訳の自動公開・更新にも対応します。

WordPress・Shopify・Wix・Webflow・Squarespaceなどのノーコード連携とカスタムコード設置の両方に対応し、サイトの構築基盤を選びません。

料金は翻訳語数と言語数で7段階に分かれます。無料プランが2,000語・1言語、Starterが月額17ドル(年払い170ドル)で10,000語・1言語、Businessが月額32ドル(年払い320ドル)で50,000語・3言語、Proが月額87ドル(年払い870ドル)で200,000語・5言語、Advancedが月額329ドルで1,000,000語・10言語、Extendedが月額769ドルで5,000,000語・20言語、無制限帯はEnterpriseのカスタムプランです。料金はUSD建てのほかEUR建ても用意されています。

多言語URLはサブドメインまたはサブディレクトリで自動生成され、翻訳エディタと用語集ルールで訳語をそろえられます。有料プランはすべて14日間の無料トライアルが付きます。

100言語以上に対応し、掲載5サービスの中で唯一プロキシ型(Translation Delivery Network)を採用しています。翻訳済みページをサブドメイン・サブディレクトリ・国別ドメインのいずれかで別途ホスティングする方式です。

Customが月額12ドル(年払い120ドル)で2言語または全言語・検索インデックス・翻訳編集、Startupが月額25ドル(年払い250ドル)で全言語、Businessが月額35ドル(年払い350ドル)でURL翻訳、Enterpriseが月額50ドル(年払い500ドル)で言語ホスティングに対応します。ページ数や翻訳語数による上限がプランの区切りに含まれないため、上位プランでも月額50ドルに収まります。

無料プランは言語セレクタとブラウザ翻訳のみで別URLと検索インデックスに非対応のため、検索流入を目的とする場合は有料プランが前提です。無料トライアルは15日間で新規顧客のみが対象です。

よくある質問

Webサイト多言語化ツールの費用相場はいくらですか。

掲載5サービスは課金の基準が揃わないため、1ユーザーあたりの単価としての相場は成立しません。国内向けの月額固定型ではAutolingualのStarterが月額4,000円(税抜、初期費用150,000円が別途)、shutto翻訳のエントリープランが月額8,000円(税抜、初期費用0円)です。海外サービスのWeglotは最小の有料プランが月額17ドル、GTranslateは月額12ドルとなっています。WOVN.ioは対象規模や文字数に応じた個社見積りです。

無料で使えるサービスはありますか。

掲載5サービス中2サービスに無料プランがあります。Weglotの無料プランは2,000語・1言語まで、GTranslateの無料プランは言語セレクタとブラウザ翻訳のみで、翻訳ページの別URLと検索インデックスには対応していません。無料トライアルは4サービスが提供しており、日数はshutto翻訳が30日、GTranslateが15日(新規顧客のみ)、WeglotとAutolingualが14日です。

初期費用はかかりますか。

掲載5サービスのうち初期費用が明示されているのはAutolingualの150,000円(税抜、Enterpriseは別途見積り)です。shutto翻訳は全プラン0円と公式に記載があり、WOVN.io・Weglot・GTranslateは初期費用なしの月額制または年額制です。

年払いにすると安くなりますか。

海外の2サービスが年払い割引を提供しています。Weglotは月額17ドルのStarterが年払い170ドル(実質月14.17ドル)、GTranslateは月額12ドルのCustomが年払い120ドル(実質月10ドル)で、いずれも2か月分に相当する差額です。国内のshutto翻訳とAutolingualは月額表記のみで、年払い割引は料金ページに記載がありません。

翻訳の精度が心配です。修正はできますか。

掲載5サービスはいずれも自動翻訳の結果を後から編集できます。shutto翻訳はAI翻訳に人手修正を組み合わせる運用で、翻訳の編集と公開を管理画面から行えます。Autolingualは辞書登録による訳語統一に対応し、Starterで50ワード、Businessで300ワードまで登録できます。Weglotは翻訳エディタと用語集ルールを備え、WOVN.ioは辞書・用語集・レビューを含む翻訳管理機能を提供しています。GTranslateはCustom月額12ドル以上のプランで翻訳編集に対応します。

為替の影響を受けるサービスはどれですか。

掲載5サービスのうちWeglotとGTranslateがUSD建て(WeglotはEUR建ても選択可)で料金を提示しています。日本円での支払額は為替相場の影響を受けるため、年間予算を組む際は変動を見込んでおくと安全です。shutto翻訳とAutolingualは日本円建て、WOVN.ioは個社見積りです。

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