Webサイト多言語化ツール
Webサイト多言語化ツールは、既存サイトにタグやスクリプトを設置するだけで、ページを複数言語に翻訳して公開できるサービスです。掲載5サービスを調べると、料金の決まり方がページ数・翻訳語数・月間PV数・言語数と4通りに分かれており、同じ「月額◯円」でも何を買っているかが違います。
Webサイト多言語化ツールとは
翻訳会社に依頼する従来のやり方では、ページを1枚追加するたびに見積りと納品を待つ必要がありました。Webサイト多言語化ツールは、サイトにスクリプトを1行入れておけば、新しいページも更新分も自動で翻訳して多言語版として配信します。掲載5サービスはいずれもこの「タグ設置型」を基本にしています。
ただし料金の決まり方は共通していません。shutto翻訳は対応ページ数と月間翻訳文字数、Autolingualは言語数・ページ数・月間PV数、Weglotは翻訳語数と言語数、GTranslateは言語と機能で帯が分かれます。WOVN.ioは対象規模や文字数をもとにした個社見積りです。自社サイトが「ページは多いが文字は少ない」のか「1ページの情報量が多い」のかで、有利な料金体系が変わります。
見落としやすいのが初期費用です。掲載5サービスのうち初期費用が発生するのはAutolingualの150,000円(税抜)のみで、shutto翻訳は全プラン0円、WOVN.ioは公式に初期費用不要と明記しています。月額の安さだけで比べると初年度の総額が逆転する場合があります。
無料で始められるのはWeglotとGTranslateの2サービスですが、GTranslateの無料プランは言語セレクタとブラウザ翻訳のみで、翻訳ページに別URLが割り当てられず検索エンジンにもインデックスされません。海外からの検索流入を目的にするなら、無料プランで要件を満たせるかは事前に確認が必要です。
Webサイト多言語化ツールの検索需要トレンド
「多言語」の検索指数は直近25か月で28〜65の間を上下し、2025年6月に最大の65を記録しました。ただし期間の最初(2024年7月)と最後(2026年7月)はいずれも30で、一時的に跳ねる月はあっても水準そのものは動いていません。急拡大中の分野というより、サイトの多言語化を検討する企業が一定数い続けている状態と読めます。(出典:Googleトレンド/キーワード「多言語」)
Webサイト多言語化ツールの選び方の要点
掲載5サービスは課金の基準が異なります。shutto翻訳はエントリープラン月額8,000円(税抜)で100ページ・月50万文字まで、ベーシックプラン月額39,000円(税抜)で5,000ページ・月250万文字までと、ページ数と文字数の両方に上限があります。Autolingualはこれに月間PV数が加わり、Starter月額4,000円(税抜)が2言語・30ページ・月30万PVまでです。Weglotは翻訳語数が基準で、Starter月額17ドルが10,000語・1言語、Business月額32ドルが50,000語・3言語となっています。ページ数は少ないが1ページの文字量が多いサイトと、薄いページが大量にあるサイトとでは、上限に先に当たる項目が変わります。
月額だけを見ると掲載5サービスの最安はAutolingualのStarter月額4,000円(税抜)ですが、Autolingualは公式の料金ページに初期費用150,000円(税抜)と明記されています。12か月分の月額48,000円に初期費用を足すと初年度は198,000円です。一方shutto翻訳は初期費用が全プラン0円のため、エントリープラン月額8,000円(税抜)でも初年度は96,000円にとどまります。月額が倍でも初年度の負担は半分以下という逆転が起きるため、契約期間を決めてから総額で比べたほうが判断を誤りません。
多言語化の目的が海外からの検索流入なら、翻訳後のページが独立したURLを持ち検索エンジンにインデックスされる必要があります。GTranslateの無料プランは言語セレクタとブラウザ翻訳のみで別URLが用意されず、検索インデックスに載りません。有料のCustom月額12ドル以上で検索インデックス対応となります。shutto翻訳は海外検索エンジン向けの独自ドメイン設定を各プランの有料オプションとして提供しています。Weglotは多言語URLをサブドメインまたはサブディレクトリで自動生成し、WOVN.ioも同様の形式に対応しています。
言語数の扱いはサービスごとに大きく違います。Weglotは言語数がプランの区切りになっており、1言語ならStarter月額17ドル、3言語ならBusiness月額32ドル、5言語ならPro月額87ドルと上がっていきます。GTranslateはCustom月額12ドルが2言語または全言語、Startup月額25ドル以上は全言語対応で、言語数を増やしても料金は変わりません。Autolingualは130言語以上に対応しますが、プランごとの同時利用数はStarterが2言語、Businessが5言語です。対応言語の総数と、契約プランで同時に使える数は別の指標として見る必要があります。
静的なコーポレートサイトと、ログイン後の画面や検索結果を持つサービスサイトでは要件が変わります。WOVN.ioは動的コンテンツの多言語化としてログイン後・検索・レコメンド・レビューへの対応をビジネスプラン以上で提供し、Webサイトに加えてモバイルアプリの多言語化にも対応しています。最大45言語・79ロケールに対応し、新規ページや更新ページの翻訳・公開の自動化もビジネスプラン以上の機能です。GTranslateはプロキシ型(Translation Delivery Network)で翻訳済みページを別URLとして配信する方式のため、他4サービスのスクリプト設置型とは仕組みが異なります。
Webサイト多言語化ツールの比較一覧(全5サービス)
GTranslate
月額10円〜100言語以上に対応するプロキシ型のWebサイト自動翻訳SaaS。翻訳配信ネットワーク(TDN)でサブドメイン/サブディレクトリの多言語URLをホストし検索エンジンにインデックスさせる。料金はUSD建てで、無料プラン+有料はCustom月額$12(USD)から。
Autolingual
月額4,000円〜既存サイトのheadタグにスクリプトを1行設置するだけで、最短3分・エンジニア工数ゼロでWebサイトを多言語化できるAI自動翻訳SaaS。130言語以上に対応し、対応言語数・翻訳ページ数・月間PV数でプランが決まる。Starter月額4,000円(税抜)から。
掲載は無料掲載と有料掲載の2つです。無料掲載は1カテゴリまでで、相互リンクのご協力が必要。 有料掲載は月額20,000円(税抜)で相互リンクが不要になり、この一覧とおすすめ比較記事の最上部に固定して掲載します。 「料金改定を反映してほしい」といった訂正のご相談も同じ窓口で、こちらは費用はかかりません。