債権管理システムのおすすめ(目的別の早見表)
債権管理システムの中核は入金消込の自動化です。その手法が3つに分かれます。
バーチャル口座で確定させるのがBill One債権管理と請求管理ロボ、銀行データを取得して照合するのが債権奉行クラウド、機械学習やAIで名義を推測するのがマネーフォワード クラウド債権管理と楽楽債権管理です。
料金の公開率は40%です。債権奉行クラウドが月額6,500円・初期費用0円(税抜)、楽楽債権管理が月額20,000円+初期費用100,000円(税抜)で、残る3社は個社見積りです。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 費用を抑えて始めたい | 月6,500円・年78,000円・初期0円。銀行入金データを自動取得して照合 | 債権奉行クラウド |
| 名義違いの消込を減らしたい | AIが振込名義の相違を推測。誤差許容設定で手数料差引にも自動対応 | 楽楽債権管理 |
| 消込のズレをなくしたい | バーチャル口座を自動割り当て。合算入金・名義不一致にも自動対応 | Bill One債権管理 |
| 見る人が多く人数課金を避けたい | 利用ユーザー数による追加課金なし(発行請求書件数に応じた年額) | Bill One債権管理 |
| 複数請求や分割入金が多い | 機械学習で照合率を高め、複数請求・分割入金を自動紐づけ。消込シミュレーション付き | マネーフォワード クラウド債権管理 |
| 発行から回収まで一本化したい | 請求書発行〜決済〜消込〜督促を一気通貫。サブスク・継続請求にも対応 | 請求管理ロボ(入金消込・債権管理) |
債権管理システムとは?
債権管理システムとは、請求した売掛金がいつ入金されたかを突き合わせ(消込)、未入金を可視化して督促までつなげるサービスです。
入金消込は通帳と請求書を1件ずつ照合する作業です。振込名義が請求先と違う、複数の請求がまとめて振り込まれる、振込手数料が引かれて金額が合わない。この3つが重なると、月末に何時間も消えます。
債権管理システムは、この照合を仕組みの側で引き受けます。どこまで自動で処理できるかは、採用している方式によって変わります。
消込の方式は3つに分かれる
| 方式 | サービス | 特徴 |
|---|---|---|
| バーチャル口座 | Bill One債権管理/請求管理ロボ | 請求ごとに専用口座を割り当て、名義に依存せず確定的に紐づく |
| 銀行データ照合 | 債権奉行クラウド | 入金データを自動取得し振込依頼人名・一括入金・振込手数料をマッチング |
| 機械学習・AI推測 | マネーフォワード クラウド債権管理/楽楽債権管理 | 名義の相違を推測。取引先に振込先の変更を求めずに済む |
選び分けの基準は「取引先に振込先の変更を依頼できるか」です。
バーチャル口座は確実性が高い一方、取引先に新しい振込先を案内する必要があります。取引が長く、振込先の変更を頼みにくいなら、銀行データ照合かAI推測の方式になります。
料金は公開が2社だけ
| サービス | 料金 | 初期費用 |
|---|---|---|
| 債権奉行クラウド | iEシステム 月6,500円・年78,000円/iAシステム 月14,750円・年177,000円(税抜) | iEは0円/iAは50,000円 |
| 楽楽債権管理 | 月20,000円〜(税抜) | 100,000円(税抜) |
| Bill One債権管理 | 年額(発行請求書件数に応じる)。ユーザー数課金なし | あり(導入・運用支援を含む・金額非公開) |
| マネーフォワード クラウド債権管理 | 非公開(プランにより異なる) | 非公開 |
| 請求管理ロボ | 非公開 | 非公開 |
当メディアの試算では、年間コストは債権奉行クラウドが78,000円、楽楽債権管理が240,000円です。中央値は月額13,250円になります。
無料プランと無料トライアルはいずれもありません(0%)。
「明細件数」と「利用者数」の上限を見落とさない
債権奉行クラウドのiEシステム(月6,500円)には条件があります。 50,000明細まで、利用者1名+専門家1名です。経理が複数名で使うなら、上位のiAシステム(月14,750円・初期50,000円・400,000明細まで)が前提になります。
対してBill One債権管理は利用ユーザー数による追加課金がありません。年額は発行する請求書の件数で決まるため、経理以外の部門が債権の状況を見る運用でも人数で費用が増えません。
安いプランには件数や人数の枠が付いています。契約前に、いまの明細件数と使う人数を数えてください。
消込が止まる「例外」をどこまで扱えるか
日々の運用で自動消込が止まるのは、たいてい次の3つです。
- 振込手数料が引かれて金額が合わない:楽楽債権管理は誤差許容設定で自動対応。債権奉行クラウドは振込手数料をマッチング対象に含む
- 複数の請求がまとめて振り込まれる:Bill One債権管理は合算入金に自動対応。マネーフォワード クラウド債権管理は複数請求・分割入金を自動紐づけ
- 振込名義が請求先と違う:Bill One債権管理は名義不一致に自動対応、楽楽債権管理はAIが推測して提案(β版)
マネーフォワード クラウド債権管理は消込シミュレーションを持ち、確定する前に結果を確認できます。自動照合をそのまま反映せずに判断できる点は、誤った消込を防ぐうえで効いてきます。
債権管理システムの選び方(5つのポイント)
- 消込を「口座で確定させる」か「名義を推測する」かを見分ける。取引先に変更を頼めるかで決まります
- 扱える明細件数と利用者数の上限を確認する。債権奉行クラウドのiEは50,000明細・利用者1名+専門家1名です
- 振込手数料が引かれた入金を扱えるかを見る。誤差許容設定の有無が実務を分けます
- 督促までつながるかを確かめる。誰が督促するかで通知の届け先が変わります
- 会計・基幹システムとの連携方法を確認する。API連携が別途料金の場合があります
債権管理システムのタイプ別分類
月6,500円・初期0円。振込依頼人名/一括入金/手数料を自動マッチング、与信限度額チェック、SOC1/SOC2・ISMAP
月20,000円+初期10万円。AIが名義相違を推測、誤差許容設定で手数料差引に自動対応、Pマーク/ISMS/JIIMA
請求ごとに専用口座を自動割り当て。合算入金/名義不一致に自動対応、ユーザー数課金なし
複数請求と分割入金を自動紐づけ、消込シミュレーション、前受金残高年齢表、Salesforce連携
請求書発行・決済連携・バーチャル口座・自動催促まで。サブスク/継続請求に対応
おすすめの債権管理システム5選
- 概要:掲載5社で最も安く金額を公開し、銀行の入金データを自動取得して照合します。
- 特徴:
- iEシステム 月6,500円・年78,000円・初期費用0円(税抜)
- 銀行入金データを自動取得し、振込依頼人名・一括入金・振込手数料を自動マッチング
- 与信限度額の自動チェック・未入金アラート・督促自動化。SOC1/SOC2 Type2・FISC準拠・ISMAP登録
- 料金:当メディアの試算で年78,000円。上位のiAシステムは月14,750円・年177,000円・初期50,000円です。
- 注意点:iEは50,000明細まで・利用者1名+専門家1名です。経理が複数名なら上位プランが前提になります。API連携は別途料金です。
- こんな企業に向いている:費用を抑えて始めたい会社、取引先に振込先の変更を頼みにくい会社、金融機関との取引がある会社。
- 概要:AIが振込名義の相違を推測し、誤差許容設定で振込手数料の差し引きにも自動対応します。
- 特徴:
- AIが振込名義の相違を推測して提案(β版)。自動突合と1クリック消込
- 誤差許容設定で振込手数料の差し引きに自動対応(自動消込が止まる主因を吸収)
- 未入金リストの自動作成と督促メール生成。消込データから仕訳を自動作成しCSV連携
- 料金:月20,000円〜(税抜)+初期費用100,000円(税抜)。当メディアの試算で年240,000円です。
- 注意点:初期費用が100,000円かかります。詳細な料金表は資料請求で確認する形です。2025年発売の新しい製品です。
- こんな企業に向いている:名義違いの消込に時間を取られている会社、振込手数料の差引が多い会社。
- 概要:バーチャル口座を自動で割り当て、名義に依存せず入金と債権を確定的に紐づけます。
- 特徴:
- バーチャル口座を自動割り当て(名義に依存せず紐付けが確定する)
- 合算入金・名義不一致にも自動対応。入金のリアルタイム反映と未回収債権の一覧可視化
- 利用ユーザー数による追加課金なし(年額は発行請求書件数に応じる)。ISMS認証・電帳法対応
- 料金:初期費用+年額の個社見積り。金額は非公開です。
- 注意点:金額が非公開です。バーチャル口座方式のため、取引先へ新しい振込先を案内する必要があります。
- こんな企業に向いている:消込のズレをなくしたい会社、債権の状況を見る人が多い会社。
- 概要:機械学習で自動照合率を高め、複数請求や分割入金も自動で紐づけます。
- 特徴:
- 機械学習で自動照合率を高める(使い込むほど精度が上がる設計)
- 複数請求・分割入金を自動紐づけ。消込シミュレーションで確定前に結果を確認できる
- 前受金残高年齢表・未入金一覧表などの帳票、未入金の営業担当通知、Salesforce連携
- 料金:プランにより異なるため非公開。個社見積りです。
- 注意点:金額が非公開です。対象はIPO準備企業から中堅・上場企業になります。
- こんな企業に向いている:複数請求や分割入金が多い会社、営業と連携して督促したい会社。
- 概要:請求書の発行から決済、入金消込、督促までを一気通貫で扱うサービスです。
- 特徴:
- 請求書発行〜決済〜入金消込〜督促〜債権管理を一気通貫
- 決済連携(クレジットカード・口座振替)とバーチャル口座で消込を自動化
- サブスク・継続請求に対応。未入金先への自動催促
- 料金:非公開・個社見積りです。
- 注意点:金額が非公開です。決済連携を前提とするため、取引先の支払方法を変える調整が必要になる場合があります。
- こんな企業に向いている:発行から回収までを一本化したい会社、継続課金のビジネスモデルの会社。
状況別のおすすめ
費用を抑えて始めたい:債権奉行クラウドです。月6,500円・初期0円で最も安い水準です。
取引先に振込先の変更を頼みにくい:債権奉行クラウドか楽楽債権管理、マネーフォワード クラウド債権管理です。バーチャル口座を使いません。
名義違いの消込が多い:楽楽債権管理です。AIが相違を推測して提案します。
振込手数料の差引が多い:楽楽債権管理です。誤差許容設定で自動処理できます。
消込のズレをなくしたい:Bill One債権管理か請求管理ロボです。バーチャル口座で確定します。
債権を見る人が多い:Bill One債権管理です。利用ユーザー数による追加課金がありません。
複数請求・分割入金が多い:マネーフォワード クラウド債権管理です。自動で紐づけます。
債権管理システムのデメリット・注意点
- 料金公開が2社だけ:公開率40%で、3社は個社見積りです
- 明細件数・利用者数に上限がある:債権奉行クラウドのiEは50,000明細・利用者1名+専門家1名です
- 初期費用がかかる場合がある:楽楽債権管理は100,000円、債権奉行クラウドのiAは50,000円です
- バーチャル口座は取引先への案内が要る:新しい振込先を伝える必要があります
- 無料プランもトライアルもない:掲載5サービスとも0%です
- API連携が別途料金の場合がある:債権奉行クラウドは連携先に応じて別途料金です
債権管理システム導入の流れ
- 月あたりの入金明細件数を数える:プランの上限に効いてきます
- 消込が止まる原因を洗い出す:名義違いか、合算入金か、手数料差引かで選ぶ方式が変わります
- 取引先に振込先の変更を頼めるか判断する:バーチャル口座方式が使えるかが決まります
- 債権を見る人数を確認する:利用者数の上限と課金方式に効いてきます
- 会計・基幹システムとの連携方法を確認する:API連携が別途料金の場合があります
債権管理システムのよくある質問
料金相場はいくら?
価格公開率は40%です。債権奉行クラウドのiEシステムが月6,500円・年78,000円・初期費用0円(税抜)、楽楽債権管理が月20,000円(税抜)+初期費用100,000円です。当メディアの試算では年間コストが78,000円と240,000円になります。
入金消込はどうやって自動化される?
3方式あります。バーチャル口座で確定させる方式(Bill One債権管理・請求管理ロボ)、銀行の入金データを取得して振込依頼人名や振込手数料をマッチングする方式(債権奉行クラウド)、機械学習やAIで名義の相違を推測する方式(マネーフォワード クラウド債権管理・楽楽債権管理)です。
件数や利用者数に上限はある?
債権奉行クラウドのiEシステムは50,000明細まで・利用者1名+専門家1名です。iAシステムは400,000明細まで(月14,750円・初期50,000円)。Bill One債権管理は利用ユーザー数による追加課金がありません。
振込手数料が引かれた入金も消し込める?
楽楽債権管理は誤差許容設定で自動対応し、債権奉行クラウドは振込手数料をマッチング対象に含みます。Bill One債権管理は合算入金と名義不一致、マネーフォワード クラウド債権管理は複数請求・分割入金に自動対応します。
督促まで任せられる?
できます。楽楽債権管理は未入金リストの自動作成と督促メール生成、債権奉行クラウドは未入金アラートと督促自動化、Bill One債権管理はメール一括通知、マネーフォワード クラウド債権管理は営業担当への通知、請求管理ロボは自動催促を備えます。
無料で試せる?
掲載5サービスに無料プランと無料トライアルはありません(いずれも0%)。金額を公開している債権奉行クラウド(月6,500円・初期0円)から小さく始める進め方は取れます。
まとめ
債権管理システムは、消込の方式から選ぶと外しません。
取引先に新しい振込先を案内できるなら、バーチャル口座方式のBill One債権管理や請求管理ロボが最も確実です。名義に依存せず紐付けが決まります。
振込先の変更を頼みにくいなら、銀行データを照合する債権奉行クラウド(月6,500円・初期0円)か、AIが名義を推測する楽楽債権管理(月20,000円+初期10万円)になります。とくに振込手数料の差し引きが多いなら、誤差許容設定を持つ楽楽債権管理が効いてきます。
そのうえで明細件数と利用者数の上限を確認してください。債権奉行クラウドのiEシステム(月6,500円)は50,000明細まで・利用者1名+専門家1名です。安いプランには枠が付いています。