1on1ツール
1on1ツールとは、上司と部下の定期的な面談を記録し、話すテーマの設定や振り返りを支援するシステムです。AIが対応のヒントを出すもの、上司の話し方そのものを分析するものなど、支援の仕方が分かれます。
1on1ツールとは
1on1は多くの企業が導入していますが、形骸化しやすい施策でもあります。何を話せばよいか分からない上司が近況報告だけで終わらせ、記録も残らず、次回また同じ話をする。これでは時間を使っているだけになります。
ツールの役割は、この状態を変えることです。記録を残して前回の続きから話せるようにし、話すテーマを提示し、AIが対応のヒントを出す。上司の負担を減らしながら質を上げることを狙います。
料金は1人あたり月額250円〜1,200円(中央値625円)ですが、最低月額や最低利用ID数があるため、少人数の実額は単価どおりになりません。当メディアの試算では、10名の年間コストはシナジーHR 面談が48,000円で最安、WAKUASは月額定額25,000円が効いて300,000円です。100名でもシナジーHR 面談が480,000円で最も安く、WAKUAS(600,000円)が下回るのは301名からです。なお相場の集計にKakeaiは入れていません。同じ「1ユーザー」でも課金の対象がマネジャー権限ユーザーだけで、数える相手が他社と違うためです。
1on1ツールの検索需要トレンド
「1on1」への関心は年間を通じて高く、3月に山が出る形が2年とも共通です。期末の評価面談や新年度の体制づくりと重なる時期で、面談の進め方を見直す動きがこのタイミングに集まっていることがうかがえます。(出典:Googleトレンド/キーワード「1on1」)
1on1ツールの料金相場
当メディアが掲載5サービスを調査した、最安有料プラン(1ユーザー月額・税抜/年払い換算・うち3件は公式に税区分の記載がなく表示額のまま)の料金相場です。単価は横並びでも、最低月額や無料条件で規模別の実額は変わります。
| 企業規模 | 年間コスト(最安) | 業界中央値 |
|---|---|---|
| 従業員10名 | 48,000円/年〜 | 中央値 192,000円/年 |
| 従業員50名 | 240,000円/年〜 | 中央値 360,000円/年 |
| 従業員100名 | 480,000円/年〜 | 中央値 720,000円/年 |
※最安有料プラン・1ユーザー月額・税抜/年払い換算・うち3件は公式に税区分の記載がなく表示額のまま。無料プランあり:0/5サービス/無料トライアル:3/5サービス・平均22日。集計対象5件・2026.09時点・当メディア調べ。
1on1ツールの選び方の要点
WAKUASは〜50名が月額定額25,000円で、51名以上は人数帯ごとの単価が全人数に適用されます(51-100名500円→501名〜250円)。当メディアの試算では10名で年300,000円、100名で年600,000円です。シナジーHR 面談は1ユーザー400円(税抜)で最低利用10ユーザーなので月4,000円から始められ、100名でも480,000円に収まります。WAKUASが下回るのは301名からで、201〜300名はどちらも1人400円で同額です。
AIの使い方が3通りに分かれます。Kakeaiは部下の特性に合った対応のヒントを提示し、Wistantは振り返りから改善アクションまで提示してAIサマリーを作ります。インサイズ(INSIDES)は実名制の心理アンケートで部下の状態と性格を可視化し、その結果に合わせた1on1の推奨トピックを提示します。部下への対応を助けたいのか、そもそも相手の状態を掴むところから始めたいのかで選ぶものが変わります。
Wistantは1on1・目標管理・評価をオールインワンで扱い、1on1プラン850円/人、フルパッケージ1,800円/人です。WAKUASはパフォーマンスプランでOKR管理と目標連携に対応します。一方シナジーHR 面談は面談に特化し、1ユーザー400円(基本料金200円+面談ツール200円)です。すでに評価システムがあるなら、1on1だけを切り出したほうが安く収まります。
1on1の連絡や通知が別のツールに閉じていると、確認されずに終わります。WistantはSlack、Chatwork、Talknote、Microsoft Teams、Google、HRMOSと連携します。掲載サービスの中で連携先が最も明確です。他社は公式ページに記載がないため、必要であれば確認してください。
1on1は継続して初めて意味を持つため、前回の内容が残っていることが前提になります。WAKUASは過去の振り返りを時系列で記録でき、WistantはAIサマリーを作成します。Kakeaiは1on1の記録・蓄積に加えて話すテーマの選定を支援し、インサイズは1on1メモ・スケジューリング・実施管理を定額内で提供したうえでワークメンタリティの推移も追えます。
同じ1ユーザー課金でも、数える相手がサービスごとに違います。Kakeaiはマネジャー権限ユーザーだけが課金対象で部下は何人いても増えませんが、マネジャー20名以上が条件のため最低でも月500,000円(税別)です。インサイズは逆にメンバー(部下側)の人数で数え、最低50IDが要ります。Wistant・WAKUAS・シナジーHR 面談は「1人」「1ユーザー」としか書いておらず、定義は公式に明記されていません。単価を並べる前に、自社で何人ぶんの契約になるかを確かめてください。
1on1ツールの比較一覧(全5サービス)
WAKUAS(ワクアス/旧1on1navi)
月額250円〜1on1・OKR・リアルタイムフィードバックをサポートする企業向けツール。旧称は1on1navi。1on1プランとパフォーマンスプランの2種を、〜50名は定額・51名以上は人数帯別の1名単価で提供し、料金を公開している。
Wistant(ウィスタント)
月額700円〜1on1・目標管理・フィードバック・評価をオールインワンで提供するピープルマネジメント実行支援ツール。AIが振り返りから改善アクション提示・サマリー作成まで支援し、ビデオ通話とAIヒントを同画面で表示する。1名あたり月額を公開。
インサイズ(INSIDES)
月額1,200円〜実名制の心理アンケートで部下一人ひとりの状態を可視化し、上司に関わり方と1on1の推奨トピックを提示するマネジメント支援ツール。1on1のメモ共有・スケジューリング・実施管理も定額内で使える。メンバー1名あたり月額1,200円。
Kakeai(カケアイ)
月額25,000円〜1on1専用AIと特許技術で、上司に「対応のヒント」を提示するパフォーマンスマネジメントSaaS。話題の選び手・実施中のライブ書記・終了後の自動要約までを受け持つ。料金はマネジャー権限ユーザー1名あたり月額25,000円(税別)で、マネジャー20名以上の組織が対象。
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