健康管理IoTサービスのおすすめ(目的別の早見表)
健康管理IoTサービスは、課金方式が3通りに分かれます。1IDあたりの月額課金、利用ID数の人数帯ごとの定額、企業単位の年額です。
当メディアの試算では、100名時点の年間コストはRenoBody 180,000円、タニタ健康プログラム 600,000円、NTTPCの健康経営支援サービス 1,200,000円と、6倍以上の開きがあります。
ただし差の理由は機能です。RenoBodyが計測するのは歩数だけ、NTTPCは睡眠・自律神経・ストレスまで、FiNC for BUSINESSは11項目に加えて健診結果管理やストレスチェックまで扱います。さらにデバイス費用が月額と別にかかるサービスもあります。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| まず参加率を上げたい | 歩数のみ・デバイス不要・100名でも18万円 | RenoBody ウォーキングイベントサービス |
| 睡眠や自律神経まで見たい | スマートリング・1ID月額1,000円 | 健康経営支援サービス(NTTPC) |
| 体組成・血圧まで測りたい | 活動量計+体組成計+血圧計・年60万円 | タニタ健康プログラム |
| 健診・ストレスチェックまで一本化したい | 11項目+産業保健業務を統合 | FiNC for BUSINESS |
| 健保と連携して進めたい | ID発行803万超・270保険者以上 | Pep Up(ペップアップ) |
健康管理IoTサービスとは?
健康管理IoTサービスとは、ウェアラブル端末やスマートフォンアプリで従業員の歩数・睡眠・体組成などを計測し、健康増進の取り組みを支援するサービスです。
健康経営に取り組もうとしても、従業員が自分の状態を把握していなければ行動は変わりません。年1回の健診結果が紙で配られて終わり、という状態では日常の変化は分かりません。日々のデータを見える形にし、ランキングやポイントで参加を促すのがこのカテゴリの役割です。
そして導入で最も難しいのは、続けてもらうことです。案内を出しても参加者が集まらない、最初だけで終わる、という事態が起きます。そのためどのサービスもインセンティブやイベントの仕組みを持っています。
健康管理IoTサービスの3つの課金方式
このカテゴリで費用を比べるときの前提です。
1IDあたりの月額課金:NTTPCの健康経営支援サービスが1ID月額1,000円(税込)です。人数に比例して増えます。
人数帯ごとの定額:RenoBodyは年額プランで1〜100IDが月額15,000円、101〜200IDが月額30,000円です。人数が増えても帯の中なら変わりません。
企業単位の年額:タニタ健康プログラムの中小企業向けは年間60万円(税別・従業員300人以下)です。人数にかかわらず定額です。
FiNC for BUSINESSは月額5万円〜(1人単価は要問い合わせ)、Pep Upは非公開です。料金公開率は80%(5社中4社)です。
健康管理IoTサービスの選び方(5つのポイント)
- 課金方式の違いを理解する。100名で180,000円〜1,200,000円と6倍以上の差が出ます
- デバイス費用が別にかかるかを確認する。スマートリングは買取で32,710〜36,346円です
- 測れるデータの範囲で選ぶ。歩数のみから11項目まで幅があります
- 健診・ストレスチェックまで統合するかを決める。産業保健の業務まで一本化できるものがあります
- 参加を続けさせる仕組みを見る。ランキング、ポイント、チーム対抗など設計に差があります
健康管理IoTサービスのタイプ別分類
歩数のみ・専用デバイス不要・初期費用0円。平均参加率60%
スマートリングで睡眠・自律神経・ストレス・疲労蓄積まで。1ID月額1,000円
活動量計+体組成計+血圧計。リーダーライターにタッチで自動記録
11項目の計測+ストレスチェック・健診結果管理・長時間労働管理
健診結果閲覧・マイナポータル連携。Pepポイントで行動変容
健康管理IoTサービスの企業規模別コスト(10名・50名・100名)
当メディアの試算です(デバイス費用と初期費用は含みません)。
| 従業員数 | RenoBody | タニタ健康プログラム | NTTPC 健康経営支援 |
|---|---|---|---|
| 10名 | 180,000円 | 600,000円 | 120,000円 |
| 50名 | 180,000円 | 600,000円 | 600,000円 |
| 100名 | 180,000円 | 600,000円 | 1,200,000円 |
10名ではNTTPCが120,000円で最安ですが、50名ではRenoBodyに入れ替わり、100名ではRenoBodyとNTTPCの差が6.7倍に開きます。 RenoBodyは1〜100IDが月額15,000円の定額なので、人数が増えても180,000円のまま変わりません。
タニタ健康プログラムは従業員300人以下が対象の定額で、300人に近いほど1人あたりの負担が下がります。
デバイス費用を足すと順位が変わる
上の表には端末代が入っていません。実際の初年度負担は次の通りです。
| サービス | デバイス | 費用 |
|---|---|---|
| RenoBody | 不要(私物のFitbit・GARMIN等と連携可) | 0円 |
| Pep Up | 任意(オムロンコネクト等と連携可) | 0円〜 |
| NTTPC 健康経営支援 | スマートリング(買取) | SOXAI RING 1.1 32,710〜36,346円/人+購入手数料3,000円(10台以上無料) |
| タニタ健康プログラム | 活動量計・体組成計・血圧計(オプション) | 要問い合わせ+初年度システム設定費20万円(税別) |
| FiNC for BUSINESS | オリジナル体組成計・ウェアラブル | 要問い合わせ |
NTTPCは1ID月額1,000円と単価が明快ですが、端末が人数分の買取です。100名なら端末費用だけで月額の年間分を大きく上回ります。月額だけを見て比較すると、初年度の負担を読み違えます。
健康管理IoTサービスの機能比較(測れるデータ)
費用差の理由がここにあります。
| サービス | 測れるデータ | 健診結果管理 | ストレスチェック |
|---|---|---|---|
| RenoBody | 歩数のみ | × | × |
| NTTPC 健康経営支援 | 睡眠(時間・質・無呼吸傾向)、心拍変動・自律神経、歩数、消費カロリー、ストレス、疲労蓄積 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| タニタ健康プログラム | 歩数・活動量、体重・体脂肪・体組成、血圧 | 公式に明記なし | 公式に明記なし |
| FiNC for BUSINESS | 体重、BMI、体脂肪、内臓脂肪レベル、歩数、睡眠ほか計11項目 | ○ | ○ |
| Pep Up | 健診結果、歩数、睡眠、体重、健康年齢 | ○(マイナポータル連携) | ○(Pep Up for WORK) |
RenoBodyが安いのは、歩数だけに割り切っているからです。産業保健の法定業務まで一本化したいなら、FiNC for BUSINESSやPep Upが候補になります。
健康管理IoTサービスの比較表(主要5サービス)
| サービス | 料金 | 課金方式 | デバイス | 初期費用 | 実績 |
|---|---|---|---|---|---|
| RenoBody | 年額プラン 1〜100ID 月額15,000円 | 人数帯定額 | 不要 | 0円 | 平均参加率60%・導入800団体以上 |
| NTTPC 健康経営支援 | 1ID 月額1,000円(税込) | 1ID課金(最低10ID) | スマートリング買取 | 0円・初月無料 | — |
| タニタ健康プログラム | 中小企業向け 年60万円(税別) | 企業単位年額(300人以下) | 計測機器(オプション) | 初年度20万円(税別) | 導入約150件・利用者約35万人 |
| FiNC for BUSINESS | 月額5万円〜(3プラン) | 要問い合わせ | 体組成計・ウェアラブル | 要問い合わせ | — |
| Pep Up | 非公開 | 要問い合わせ | 任意 | 要問い合わせ | ID発行803万超・270保険者以上 |
おすすめの健康管理IoTサービス5選
- 概要:ウォーキングイベントに特化したサービス。専用デバイス不要・初期費用0円で始められます。
- 特徴:
- 年額プランなら1〜100IDで月額15,000円(100名でも年180,000円)
- 私物のFitbit・GARMIN等と連携でき、端末費用がかからない
- デジタルインセンティブ・チーム対抗ランキング・バーチャルウォーク・フォトコンテスト
- 料金:利用ID数ベースの人数帯定額制。101〜200ID 月額30,000円、5,001〜10,000ID 月額300,000円。
- 注意点:計測するのは歩数だけです。健診結果管理やストレスチェックには対応しません。
- こんな企業に向いている:まず参加率を上げたい企業、費用を抑えて始めたい企業。
- 概要:1ID月額1,000円(税込)と料金を完全公開する健康経営支援サービス。スマートリングを使います。
- 特徴:
- 睡眠(時間・質・無呼吸傾向)・心拍変動・自律神経・ストレス・疲労蓄積まで計測
- 最低10ID・初月無料・初期費用0円で小規模から試せる
- デバイスは買取型でアプリ利用料と分離
- 料金:1ID月額1,000円(税込)。SOXAI RING 1.1は32,710〜36,346円の買取、購入手数料3,000円は10台以上で無料。
- 注意点:端末が人数分の買取です。100名では月額だけで年1,200,000円に加えて端末費用がかかります。
- こんな企業に向いている:睡眠や自律神経まで把握したい企業、10名程度から試したい企業。
- 概要:活動量計・体組成計・血圧計で本格的に計測する健康プログラムです。
- 特徴:
- 歩数・活動量に加えて体重・体脂肪・体組成・血圧を計測
- リーダーライターにタッチで自動記録(手入力が不要)
- 健康セミナー・カウンセリング・定期計測会の運用支援
- 料金:中小企業向けTHL健康管理プラン 年間60万円(税別・従業員300人以下)+初年度システム設定費20万円(税別)。
- 注意点:計測機器の導入はオプションで要問い合わせです。買取か貸与かは公開されていません。
- こんな企業に向いている:体組成や血圧まで測りたい企業、職場に計測の場所を置ける企業。
- 概要:健康増進と産業保健の業務を1つのシステムに統合したサービスです。
- 特徴:
- ストレスチェック・健診結果管理・長時間労働管理・面談記録・個人カルテを統合
- アプリと体組成計で体重・BMI・体脂肪・内臓脂肪レベルなど計11項目を自動計測
- FiNCマイル(プロフェッショナルで月約300マイル)で行動変容を促す
- 料金:エントリー月額5万円〜。1人単価・初期費用・年間利用料は要問い合わせ。
- 注意点:ウォーキングイベントだけが目的ならRenoBody(100名で年180,000円)のほうが費用を抑えられます。
- こんな企業に向いている:健診・ストレスチェックまで一本化したい企業。
- 概要:ID発行803万超・270保険者以上に導入された健保・企業向けの健康ポータルです。
- 特徴:
- 健診結果を従業員が自分で閲覧でき、マイナポータル連携にも対応
- Pepポイントが電子マネー・商品と交換できる
- 産業保健版Pep Up for WORKで健診結果管理・ストレスチェック・長時間労働管理と連動
- 料金:非公開・要問い合わせ。
- 注意点:健康保険組合が契約する形が中心です。企業側の担当者が単独で決められるとは限りません。
- こんな企業に向いている:健保と連携して健康施策を進めたい企業。
目的別のおすすめ
まず始めたい・参加率を上げたい:RenoBodyです。デバイス不要・初期費用0円で、100名でも年180,000円に収まります。歩数だけという割り切りが費用に効いています。
日常の状態を細かく見たい:NTTPCの健康経営支援サービスです。睡眠や自律神経まで計測できますが、端末が人数分の買取になるため、10〜30名程度から始めるのが現実的です。
健診に近い指標を取りたい:タニタ健康プログラムです。体組成計・血圧計まで使い、従業員300人以下なら年60万円(税別)の定額です。
産業保健の業務まで一本化したい:FiNC for BUSINESSかPep Upです。ストレスチェックや健診結果管理を別システムで持っているなら、統合で担当者の作業が減ります。
健康管理IoTサービスのデメリット・注意点
- 月額だけでは総額が出ない:デバイス買取が人数分かかるサービスがあります
- 課金方式が3通りで比較しにくい:1ID課金・人数帯定額・企業単位年額が混在します
- 安いサービスは測れる範囲が狭い:RenoBodyは歩数のみです
- 1IDの単価まで出るのは1社だけ:料金公開率は80%(5社中4社)です
- 契約主体が健保の場合がある:Pep Upは健保が契約する形が中心です
- 使われないと意味がない:インセンティブとイベントの設計を確認してください
健康管理IoTサービス導入の流れ
- 目的を決める:参加率を上げたいのか、健診・ストレスチェックまで統合したいのか
- 必要な計測データを決める:歩数だけでよいか、睡眠・体組成・血圧まで要るか
- デバイス込みで試算する:端末が買取なら人数分の費用を加えます
- 人数で課金方式を比べる:100名なら人数帯定額、10名なら1ID課金が有利になることがあります
- 参加の仕組みを確認する:ランキング・ポイント・イベントの設計を見ます
健康管理IoTサービスのよくある質問
料金相場はいくら?
課金方式が3通りに分かれるため単価の相場は成立しにくいカテゴリです。1ID単価を公開しているのはNTTPCの1,000円(税込)のみ。100名の年間コストはRenoBody 180,000円、タニタ 600,000円、NTTPC 1,200,000円です。
デバイスの費用は別にかかる?
サービスによります。NTTPCはSOXAI RING 1.1が32,710〜36,346円の買取(購入手数料3,000円は10台以上無料)。RenoBodyは専用デバイス不要で私物のウェアラブルと連携できます。
小さい会社でも導入できる?
できます。NTTPCは最低10IDから初月無料、RenoBodyは初期費用0円で1〜100IDが月額15,000円、タニタの中小企業向けは従業員300人以下が対象です。
健診結果やストレスチェックも管理できる?
FiNC for BUSINESSはストレスチェック・健診結果管理・長時間労働管理・面談記録・個人カルテを統合します。Pep Upは健診結果閲覧とマイナポータル連携に対応し、Pep Up for WORKで産業保健業務と連動します。
従業員に使ってもらうには?
RenoBodyはデジタルインセンティブ・チーム対抗ランキング・バーチャルウォーク・フォトコンテストを備え、平均参加率60%・導入800団体以上と公表しています。Pep UpはPepポイント、タニタは歩数ランキングやウォーキングラリーを用意します。
健保が契約するサービスもある?
あります。Pep Upは健保・企業向けの健康ポータルで、270保険者以上に導入されています。自社がどちらの立場で検討しているかを最初に確認してください。
まとめ
健康管理IoTサービスは、測れる範囲と課金方式で費用が6倍以上変わります。
参加率を上げることが目的なら、歩数だけに割り切ったRenoBody(100名でも年180,000円・デバイス不要)が最も効率的です。睡眠や自律神経まで見たいならNTTPCの健康経営支援サービス(1ID月額1,000円)ですが、スマートリングが人数分の買取(32,710〜36,346円)になる点を踏まえて規模を決めてください。
体組成・血圧まで測るならタニタ健康プログラム(従業員300人以下で年60万円)、健診やストレスチェックまで一本化したいならFiNC for BUSINESSかPep Upです。
月額だけでなく、デバイス費用と初期費用を含めた初年度の総額で比べることが、このカテゴリでは特に重要になります。
料金・仕様は変更される場合があります。契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。