フリーランス管理システムのおすすめ(目的別の早見表)
フリーランス管理システムを選ぶときの分かれ目は2つです。法対応の深さと、契約数が増えたときの費用です。
法対応では、Lansmart by SmartHRがフリーランス新法の実務要件(第3条通知・第7条記録・60日以内の支払期日アラート)を機能として実装しています。一方PROBASEはインボイス制度と電子帳簿保存法への対応で、報酬未払いの予防に主眼を置いています。
費用は契約数で順位が入れ替わります。当メディアの試算では、10名ではBackSimpが94,080円で最安ですが、100名では定額制のPROBASEが660,000円で逆転し、BackSimpは1,152,480円になります。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| フリーランス新法の対応を漏れなく残したい | 第3条通知・第7条記録・支払期日アラート | Lansmart by SmartHR |
| 契約数が多く費用を抑えたい | 定額制・100名でも660,000円 | PROBASE |
| 数名規模で安く始めたい | 2アカウント無料・追加980円 | BackSimp(バックシンプ) |
| 会計まで含めて一元化したい | 取適法・フリーランス法・インボイス・電帳法に対応 | freee業務委託管理(旧pasture) |
| IT調達の受発注を効率化したい | 注文書単位の従量・稼働時間から自動計算 | Meeepa(ミーパ) |
フリーランス管理システムとは?
フリーランス管理システムとは、業務委託で働く外部人材との契約・発注・稼働報告・検収・請求・支払いまでを一元管理するシステムです。
外部人材への発注が増えると、契約書はメール、発注書はExcel、請求書はPDF、支払いは経理へ依頼、と情報が散らばります。誰にいくら発注していて、いつまでに払う必要があるのかが一覧できない状態は、支払い遅れや二重発注の温床になります。
そして今は、発注側に法令上の義務が課されています。フリーランス新法は、発注時の条件明示(第3条通知)、取引記録の作成・保存(第7条記録)、報酬の支払期日といった対応を求めます。手作業で漏れなく残すのは現実的ではないため、システムで実務の流れの中に組み込む形が取られます。
フリーランス管理システムの種類(法対応重視・定額制・従量制)
法対応重視型は、フリーランス新法や取適法の要件を機能として実装しています。Lansmart by SmartHR、freee業務委託管理が該当します。
定額制は、契約数帯ごとに月額が決まります。PROBASE(スタンダード月額22,000円・エンタープライズ月額55,000円)が該当し、契約数が増えても費用が頭打ちになります。
従量制は、アカウント数や取引件数で費用が決まります。BackSimp(1アカウント980円)、Meeepa(月額12,800円+1注文書400円)、freee業務委託管理(稼働パートナーID数連動)が該当します。
フリーランス管理システムの選び方(5つのポイント)
- フリーランス新法への対応範囲を確認する。実務要件を機能化しているか、インボイス・電帳法どまりかで違います
- 契約数が増えたときの費用で比べる。10名と100名で順位が逆転します
- 無料で試せる範囲を見る。無料プラン率43%、トライアル実施率71%と試しやすいカテゴリです
- 受注側(フリーランス)の負担を確認する。相手が使わなければ運用は回りません
- 自社の発注業務の型に合うかを見る。準委任のみ対応、IT調達特化など前提が違います
フリーランス管理システムのタイプ別分類
第3条通知・第7条記録・60日以内の支払期日アラートを実装。ISMS取得
取適法・フリーランス法・インボイス・電帳法に対応。freeeサイン連携
3契約まで無期限で全機能無料。契約数が増えても頭打ち
月額12,800円+1注文書400円。稼働時間から請求額を自動計算
2アカウント無料・追加980円。Slack連携で稼働報告
フリーランス管理システムの料金相場(1アカウント月額)
1アカウントあたりの月額を公開しているサービスで集計しました。
| 指標 | 金額 |
|---|---|
| 最低 | 980円 |
| 中央値 | 1,480円 |
| 最高 | 1,980円 |
料金公開率は100%(5社中5社)で、当メディアが扱う他のカテゴリと比べても高い水準です。
ただし定額制のサービスはこの集計に入りません。PROBASEはスタンダード月額22,000円・エンタープライズ月額55,000円、Lansmartは月額35,000円〜の契約人数連動、Meeepaは月額12,800円+1注文書400円です。単価だけでは比較が成立しないため、次章の規模別コストを見てください。
無料で始められるサービスが3つある
無料プラン率は60%(5社中3社)、トライアル実施率は100%(5社)です。
| サービス | 無料の範囲 |
|---|---|
| PROBASE | 3契約まで無期限で全機能 |
| BackSimp | 2アカウントまで完全無料 |
| freee業務委託管理 | 稼働パートナーID数1名/月まで |
| Meeepa | 31日間トライアル |
| Lansmart | 14日間トライアル |
発注先が数名のうちは、費用をかけずに運用を確かめられます。
フリーランス管理システムの企業規模別コスト(10名・50名・100名)
当メディアの試算です(無料枠を反映、初期費用は含みません)。
| 契約数 | BackSimp | freee業務委託管理 | PROBASE |
|---|---|---|---|
| 10名 | 94,080円 | 237,600円 | 264,000円 |
| 50名 | 564,480円 | 1,188,000円 | 660,000円 |
| 100名 | 1,152,480円 | 2,376,000円 | 660,000円 |
10名と100名で順位が完全に入れ替わります。
BackSimpは2アカウントまで無料・3アカウント目以降980円の従量制なので、少人数では最安ですが契約数に比例して増えます。PROBASEは契約数帯ごとの定額制なので、50名でも100名でも660,000円で頭打ちになります。
freee業務委託管理は稼働パートナーID数に連動するため、100名では2,376,000円とPROBASEの3.6倍になります。ただし対応法令の範囲はPROBASEより広く、費用だけで決められるものではありません。
フリーランス管理システムの法令対応比較
このカテゴリで最も差が出る部分です。
| サービス | フリーランス新法 | 取適法(旧下請法) | インボイス | 電帳法 |
|---|---|---|---|---|
| Lansmart by SmartHR | 第3条通知・第7条記録・60日支払アラート | ○ | ○ | ○ |
| freee業務委託管理 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Meeepa | 記載なし | 記載なし | ○ | 一部(タイムスタンプ) |
| PROBASE | 記載なし(未払い予防が主眼) | 記載なし | ○ | ○ |
| BackSimp | 公式で確認できず | 公式で確認できず | 要確認 | 公式で確認できず |
法令対応を導入の目的にするなら、Lansmart by SmartHRかfreee業務委託管理が候補になります。BackSimpは対応法令の詳細が公式で確認できないため、事前の確認が必要です。
フリーランス管理システムの比較表(主要5サービス)
| サービス | 料金 | 課金方式 | 無料枠 | 受注側の費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Lansmart by SmartHR | 月額35,000円〜(税抜) | 契約人数連動 | 14日トライアル | 記載なし | フリーランス新法の実務要件を実装・ISMS取得 |
| freee業務委託管理 | 実質1,980円/月〜+従量 | 稼働パートナーID数連動 | 1名/月まで無料 | 無料 | 対応法令が広い・freeeサイン連携 |
| PROBASE | 月額22,000円/55,000円 | 契約数帯ごとの定額 | 3契約まで無期限 | 記載なし | 準委任のみ・freee会計連携 |
| Meeepa | 月額12,800円+1注文書400円 | 注文書の枚数 | 31日トライアル | 無料 | IT調達特化・稼働時間から自動計算 |
| BackSimp | 1アカウント980円 | アカウント数 | 2アカウントまで | 記載なし | 業界最安水準・Slack連携 |
おすすめのフリーランス管理システム5選
- 概要:SmartHRグループが提供するフリーランス管理。フリーランス新法の実務要件を最も具体的に機能化しています。
- 特徴:
- 第3条通知・第7条記録・60日以内の支払期日アラートを実装
- 発注書・請求書・支払調書を自動生成
- ISO/IEC 27001(ISMS)取得・AWS暗号化保管・Auth0採用
- 料金:月額35,000円〜(税抜)の契約人数連動。初期費用は別途見積り。
- 注意点:無料プランはなく、試すには14日間のトライアルを使います。
- こんな企業に向いている:フリーランス新法への対応を漏れなく残したい企業。
- 概要:旧pastureをfreeeが承継した業務委託管理。取引総額250億円以上の実績があります。
- 特徴:
- 取適法・フリーランス法・インボイス・電帳法に対応
- 契約〜発注〜請求〜支払明細を一元化
- 業務委託先側の利用料が無料
- 料金:スターター(年払)実質1,980円/月〜+従量。無料プランは稼働パートナー1名/月まで。初期費用0円。
- 注意点:稼働パートナーID数に連動するため、100名では2,376,000円と掲載中で最も高くなります。
- こんな企業に向いている:会計まで含めて一元化したい企業。
- 概要:3契約まで無期限で全機能を使えるフリーランス管理。定額制で契約数が増えても費用が頭打ちになります。
- 特徴:
- スタンダード月額22,000円・エンタープライズ月額55,000円の定額制
- 100名でも660,000円と、従量制の他社を大きく下回る
- 時間管理型・固定報酬型の両方の検収に対応
- 料金:契約数帯ごとの定額。3契約まで無料。
- 注意点:準委任契約が対象で請負契約には対応しません。10名時点では264,000円と割高です。
- こんな企業に向いている:契約数が多く、費用を抑えたい企業。
- 概要:IT調達・受発注業務に特化したEDIクラウド。見積依頼から精算までをペーパーレスで一元化します。
- 特徴:
- 稼働時間の登録で請求支払額を自動計算し、購買部門の照合作業を削減
- 電子署名による電子契約・注文書/注文請書の電子発行
- 受注会社は無料
- 料金:発注会社(プレミアム)月額12,800円+1注文書400円/件。初期費用0円。31日間トライアルあり。
- 注意点:課金が注文書の枚数に連動します。発注回数が多い運用では件数が積み上がります。
- こんな企業に向いている:IT調達の受発注を効率化したい企業。
- 概要:2アカウントまで完全無料、3アカウント目以降は1アカウント月額980円の中小・スタートアップ向けサービスです。
- 特徴:
- 980円は1アカウント月額を公開しているサービスで最安値
- 契約書の変更箇所を自動検知して色付き表示
- Slack連携で稼働報告を受け取れる
- 料金:2アカウントまで無料・3アカウント目以降980円/月。初期費用0円。
- 注意点:対応法令の詳細が公式で確認できません。100名では1,152,480円と定額制のPROBASEを上回ります。
- こんな企業に向いている:発注先が数名〜数十名で、安く始めたい企業。
規模別のおすすめ
〜3名:PROBASEのフリープラン(3契約まで無期限で全機能)が使えます。費用をかけずに運用を始められます。
4〜30名:BackSimpが有利です(10名で年94,080円)。ただし法令対応の詳細が確認できないため、フリーランス新法への対応が必要ならLansmart by SmartHRを検討してください。
31〜100名:PROBASEの定額制が効いてきます(50名で660,000円、100名でも同額)。BackSimpは50名で564,480円とまだ安いものの、100名では1,152,480円と逆転されます。
法令対応を優先する場合:規模にかかわらずLansmart by SmartHR(月額35,000円〜)かfreee業務委託管理が候補です。
フリーランス管理システムのデメリット・注意点
- 単価だけでは比較できない:定額制と従量制が混在します
- 契約数で順位が逆転する:10名の最安と100名の最安は別のサービスです
- 契約形態の制限がある:PROBASEは準委任のみで請負契約に対応しません
- 法令対応の範囲に差がある:インボイス・電帳法どまりのサービスもあります
- 発注先が使わないと回らない:受注側の費用と操作の負担を確認してください
フリーランス管理システム導入の流れ
- 導入の目的を決める:法令対応か、支払い管理の効率化か
- 契約形態を確認する:準委任か請負かで使えるサービスが変わります
- 無料枠で試す:PROBASEは3契約まで、BackSimpは2アカウントまで無料です
- 増えたあとの人数で試算する:定額制と従量制で逆転が起きます
- 発注先に案内する:受注側の費用と操作の負担を事前に確認しておきます
フリーランス管理システムのよくある質問
料金相場はいくら?
1アカウント月額を公開しているサービスで、最安980円・中央値1,480円・最高1,980円です。ただし定額制のサービスは別で、PROBASEは月額22,000円/55,000円、Lansmartは月額35,000円〜です。10名の年間コストは94,080円〜264,000円になります。
無料で使えるサービスはある?
あります。無料プラン率は60%(5社中3社)で、PROBASEは3契約まで無期限で全機能、BackSimpは2アカウントまで、freee業務委託管理は稼働パートナー1名/月まで無料です。
フリーランス新法に対応している?
サービスによります。Lansmart by SmartHRは第3条通知・第7条記録・60日以内の支払期日アラートを実装し、freee業務委託管理も取適法・フリーランス法に対応します。PROBASEはインボイス・電帳法への対応です。
発注先のフリーランスにも費用がかかる?
サービスによります。freee業務委託管理は業務委託先側が無料、Meeepaも受注会社は無料です。相手に費用や手間を求める形だと運用が定着しにくいため、確認しておいてください。
契約数が増えると費用はどうなる?
定額制か従量制かで大きく変わります。PROBASEは50名でも100名でも660,000円ですが、BackSimpは100名で1,152,480円、freee業務委託管理は2,376,000円になります。
料金を公開しているサービスは多い?
多いほうです。料金公開率は100%(5社中5社)で、他のカテゴリと比べても高い水準です。ただし開始価格の公開にとどまるものもあります。
まとめ
フリーランス管理システムは、法対応の深さと契約数の2軸で決まります。
フリーランス新法への対応を漏れなく残したいならLansmart by SmartHR(第3条通知・第7条記録・支払期日アラートを実装)、会計まで一元化したいならfreee業務委託管理です。費用を優先するなら、数名規模はBackSimp(10名で94,080円)、契約数が多いならPROBASEの定額制(100名でも660,000円)が効きます。
まずはPROBASEの3契約無料やBackSimpの2アカウント無料で運用を試し、契約数が増えたときの金額を試算してから有料プランを選ぶのが現実的です。
料金・仕様は変更される場合があります。契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。