ECカートシステム
ECカートシステムは、ネットショップを作って商品を売るための仕組みです。当メディアが掲載5社を調べたところ料金公開率は100%(5/5)でしたが、月額と決済手数料の両方がかかるため、月商のどこかで有利なプランが入れ替わります。BASEでは月商約45万円が分岐点です。
ECカートシステムとは
ECカートシステムの費用は、月額だけでは決まりません。月額固定に加えて売上に応じた決済手数料がかかるためです。月額が安いプランほど手数料率が高く設定されており、売上が増えるとどこかで逆転します。
分かりやすいのがBASEです。スタンダードプランは月額0円ですが、決済手数料3.6%+40円にサービス利用料3%が加わります。グロースプランは年払いで月額16,580円ですが、決済手数料2.9%でサービス利用料は0%です。
手数料率だけで計算すると、6.6%と2.9%の差は3.7%です。16,580円をこの差で割ると16,580 ÷ 0.037 = 約448,000円となり、月商約45万円でグロースのほうが安くなります(1件あたり40円の固定分は除いた概算です)。
同じ計算は各社のプラン間でも成り立ちます。Shopifyはbasicとadvancedで月商約1,345万円、カラーミーショップはレギュラーとプレミアムで月商約749万円が分岐点です。この記事では公開されている数値だけを使い、月商ごとに整理しました。
ECカートシステムの検索需要トレンド
「ネットショップ」の検索指数は直近25か月で48〜64の範囲を推移し、平均は54.4でした。前半12か月の平均52.9に対し後半12か月は56.1で、やや上向きです。最大は2025年11月の64、最小は2024年8月の48です。振れ幅が16と小さく、季節による大きな変動が見られないキーワードです。(出典:Googleトレンド/キーワード「ネットショップ」)
ECカートシステムの選び方の要点
ECカートシステムは月額固定と決済手数料の両方がかかります。月額が安いプランほど手数料率が高く設定されているため、売上が増えるとどこかで逆転します。 分岐点は「月額の差 ÷ 手数料率の差」で出せます。BASEのスタンダード(月額0円・決済3.6%+40円+サービス利用料3%)とグロース(年払い月額16,580円・決済2.9%・サービス利用料0%)なら、手数料率の差は3.7%です。16,580 ÷ 0.037 = 約448,000円となり、月商約45万円が分岐点です(1件あたり40円の固定分は除いた概算)。 同じ計算を各社のプラン間で行うと次のようになります。Shopifyはbasic(年払い月額3,650円・3.55%)とgrow(10,100円・3.4%)で月商430万円、basicとadvanced(44,000円・3.25%)で月商約1,345万円です。カラーミーショップはレギュラー(4,950円・3.4%〜)とラージ(9,595円・3.19%〜)で月商約221万円、レギュラーとプレミアム(35,640円・2.99%〜)で月商約749万円です。 自社の月商がこの分岐点のどちら側にあるかで、選ぶプランが変わります。
売上がまだ小さい段階では、月額固定のないプランが有利になります。 BASEのスタンダードプランは月額0円・初期費用0円で始められます。決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%がかかるため実質6.6%+40円ですが、売上が立たなければ費用も発生しません。 Shopifyのbasic(年払い月額3,650円・決済3.55%)と比べると、3,650 ÷(0.066-0.0355)= 約119,672円となり、月商約12万円が分岐点です。それ未満ならBASEのスタンダードのほうが安くなります。 カラーミーショップにも月額0円のフリープランがあります。掲載5社のうち月額0円のプランを持つのはBASEとカラーミーショップの2社(40%)です。 まず売れるかどうかを確かめたい段階では、月額0円のプランで始めて、売上が立ってから月額固定のプランへ移る進め方が取れます。
月額と手数料のほかに、初期費用と契約期間の条件があります。 初期費用0円なのはShopifyとBASEです。カラーミーショップはフリーが0円、レギュラー・ラージが3,300円、プレミアムが22,000円です。MakeShopはプレミアムが10,000円、エンタープライズが11,000円からで、2店舗目以降は初期費用が無料になります。 futureshopは22,000円から52,000円(スタンダード・商品数別)、omni-channelは752,000円です。掲載5社の中で初期費用がもっとも高い水準です。 最低利用期間はfutureshopが1か月で初月の解約ができません。Shopifyは月契約でいつでも解約でき、年払いは1年分の前払いです。BASEとカラーミーショップは月契約でプランの切り替えができます。MakeShopは月間契約と年間契約を選べ、長期契約割引が最大15%です。 短期で試したいのか、長く使う前提かで有利な条件が変わります。
決済手数料は売上に比例するため、率の差が積み上がります。 Shopifyはオンラインクレジットカード決済手数料がbasic 3.55%、grow 3.4%、advanced 3.25%です(Shopifyペイメント利用時)。外部の決済を併用する場合は別途取引手数料がかかります。 MakeShopはクレジットカード決済手数料がプレミアム3.14%(VISA/Master)、エンタープライズ3.19%です。JCB・AMEX・Diners等は別料率で、販売手数料(流通額課金)は0円です。掲載5社の中でカード決済手数料の率がもっとも低い水準です。 カラーミーショップはレギュラー3.4%〜、ラージ3.19%〜、プレミアム2.99%〜で、販売手数料は全プラン0円です。 BASEはスタンダードが決済3.6%+40円に加えてサービス利用料3%、グロースが決済2.9%でサービス利用料0%です。PayPay等の一部決済は別途システム手数料1%がかかります。 futureshopは売上手数料(流通額課金)が0円で、決済手数料は利用する決済代行により別途となります。
決済手数料のほかにも、使い方によって加わる費用があります。 futureshopはデータ転送量が月2,500GBを超えると1GBあたり26円、メール配信が超過分1通あたり1円かかります。画像の多いサイトや大量のメール配信を行う場合は、この分も見積もっておく必要があります。また月額は商品数によって27,000円から64,000円まで変わります。 BASEはPayPay等の一部決済でシステム手数料1%が別途かかります。 Shopifyは外部の決済を併用する場合に取引手数料がかかります。Shopifyペイメントを使えばこの取引手数料は発生しません。 MakeShopは販売手数料(流通額課金)が0円、カラーミーショップも全プラン0円です。売上が伸びても月額が上がらない構成です。 月額と決済手数料だけを見て決めると、稼働後にこうした従量分が積み上がることがあります。
ECカートシステムの比較一覧(全5サービス)
makeshop byGMO
月額12,375円〜GMOメイクショップが運営するASP型ECサイト構築サービス。651種類の豊富な機能と業界最安水準のカード決済手数料3.14%が特徴で、月商規模の大きい本格運用の中〜大規模ショップに強い。プレミアムプランとエンタープライズプランを提供。
futureshop
月額27,000円〜デザイン自由度とオムニチャネル対応に強いSaaS型ECサイト構築プラットフォーム。売上手数料(流通額課金)0円で、商品数に応じたスタンダードプランと、実店舗とEC顧客情報を統合するomni-channelプランを提供。中〜大規模の本格ECに向く。
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