結論:AI検索は無料で計測を始め、手動で追えなくなったら有料を選ぶ
2026年10月時点では、無料ツールと手動記録を組み合わせて始めるのが現実的です。追う質問が20〜30個を超えるか、複数クライアントを預かる段階で、専用ツールへの切り替えを検討しましょう。
- GoogleのAI検索は、Search Consoleで無料計測できます。ただし生成AI専用レポートは表示回数のみで、クリック数と順位は出ません。
- ChatGPT・Gemini・Perplexityの回答内での扱いは対象外。自社名や引用リンクの有無を知るには、手動記録か専用ツールが必要です。
- GA4のAIアシスタントチャネルでは流入を確認できますが、AI Overview経由は通常検索と分離できません。
- 国内には円建て・月額固定の選択肢もあります。為替変動を避けたい企業は、契約期間と追加費用まで比較してください。
単発のスクリーンショットでは、翌週の変化を説明しきれません。少人数の担当者やSEO支援会社に必要なのは、同じ質問を継続観測し、上司や顧客に説明できる記録を残せる手段です。
| サービス | 月額料金・通貨 | 対応AI | 質問枠・主な機能 | 無料プラン |
|---|---|---|---|---|
| AI順位ウォッチ | 2,000円〜・円、税込 | AI Overview、ChatGPT、Gemini、Perplexity | ライトは5キーワード。競合比較・日次履歴・通知 | 設定なし。申込は無料 |
| Otterly.AI | $29〜・米ドル | AI Overview、ChatGPT、Perplexity、Copilot。Geminiなどは追加課金 | Liteは15質問。言及・引用URL・競合比較 | 常設無料枠は要確認。無料試用あり |
| LLMOチェキ | 55,000円〜・円、税込 | ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexity、Grok、AI Mode、AI Overviews、Copilot | 枠は要確認。競合比較・サイト診断・記事生成 | 常設無料枠は要確認。無料試用あり |
| Brand UP | 7,980円〜・円、税込表記なし | ChatGPT、Gemini、Copilot、Claude、AI Overviews、AI Mode | 枠は要確認。競合比較・誤情報監視・改善支援 | 常設無料枠は要確認。無料試用あり |
| リテラ | 2,700円〜・円、税込表記なし | AI Overviews、AI Mode、ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexity、Copilot | 言及計測は1質問8円〜の従量制。記事生成も利用可 | あり。計測可能範囲は要確認 |
料金は各社の最も安いプランを掲載しています。自社サービスは提供開始前の案内価格で、各社の無料試用と継続利用できる無料プランは区別しました。
無料で分かるのは「表示」と「訪問」、回答の中身は別に残す
Search ConsoleはGoogle内の表示回数を見る
生成AIパフォーマンスレポートでは、AI OverviewやAIモードで自社リンクが表示された回数を確認できます。専用レポートにクリック数・順位・検索語はありません。
月次で期間をそろえ、全体とページ別の表示回数を保存しましょう。表示回数が少ないサイトでは、レポート自体が出ない場合があります。
通常の検索パフォーマンスにはAI機能のデータも含まれます。専用レポートの表示回数を足すと二重計上になるため、合算しないでください。
GA4はAIから訪問した後を見る
GA4の「トラフィック獲得」で、セッションのデフォルトチャネルグループを表示します。「AI Assistant」を選び、参照元別の訪問を確かめてください。
探索では、チャネルとセッションの参照元を行に置き、セッション数や問い合わせ完了を並べると比較しやすくなります。認識されたAI参照元が専用チャネルに分類される仕組みです。
AI Overviewからの訪問は自然検索に混ざるため、GA4だけでは分離できません。また、訪問がゼロでも、回答内で引用されていないとは限りません。

AI検索の計測ツール5サービスを用途で比較
AI順位ウォッチ

少人数で自社サイトを運営する企業や、小規模案件を複数持つ支援会社に向きます。スクエアスタジオが案内する自社サービスで、提供開始前のベータ版の申し込みを受け付け中です。
提供内容は、4つのAIでの日次チェックと、言及の有無・引用順・競合比較の保存です。変動時のメール通知と、引用される競合ページの一覧も含みます。
月額税込2,000円は1サイト・5キーワードまで。5,000円は5サイト・30キーワードとサイト別レポート、10,000円は10サイト・100キーワードと共有URLに対応します。
初期費用はなく、いつでも解約できます。改善の示唆は含みますが、施策の代行やコンサルティングは対象外です。
Otterly.AI

ドル建て契約が可能で、質問単位の言及・引用URLを追いたい企業に向きます。Liteは月額$29で15質問を登録できます。
ChatGPT・AI Overview・Perplexity・Copilotが標準対象です。Geminiは月額$9〜の追加料金がかかるため、必要なAIを含めた総額で比べましょう。
Standardは月額$189、Premiumは$489。質問枠を広げる際は、次のプランへの移行費用も確認してください。
LLMOチェキ(Itera)

計測に加え、サイト診断や記事生成までまとめたい企業に向きます。複数のAIを毎日観測し、同じ質問の複数回実行にも対応しています。
グロースは月額税込55,000円で6か月契約。計測だけに使う場合と改善関連の機能も使う場合を分けて、契約期間中の利用範囲を判断しましょう。
Brand UP(Wanokuni)

自社の露出に加えて、AIが伝えるブランド情報の内容まで確認したい企業に向きます。言及率・引用率の競合比較と、誤情報や否定的な記述の監視を扱います。
ベーシックは月額7,980円で、AIによる改善支援も対象です。契約前に、対象プランで利用できる計測枠と支援範囲を確認してください。
リテラ(BringRitera)

SEO記事の制作とAI検索の計測を、同じ環境で進めたい企業に向きます。記事生成サービスの機能として、AIの言及率・引用率を計測できます。
無料プランがあり、有料は月額2,700円〜。言及計測は1質問8円〜の従量制なので、質問数だけでなく実行頻度を含めて予算を確認しましょう。
手動のスクリーンショットを捨てずに移行する
現場では、同じ質問でも実行日や会話履歴で回答が変わり、記録を比較しにくいという声があります。まず質問文と観測条件を固定してください。
質問は、自社名を含むもの、商品カテゴリを尋ねるもの、他社と比較するものに分けます。最初は10個程度を選び、文面を変えずに繰り返しましょう。
記録シートには、質問文・日時・AI名・使用モデル・会話条件を残します。さらに、AI要約の有無、自社名の言及、引用URL、競合名、画像の保存先を記入してください。
自社名が書かれる「言及」と、自社ページが出典になる「引用」は別項目です。AI要約が出なかった場合も、自社が引用されなかった場合と分けて記録します。
有料へ移る目安は、質問が20〜30個を超える、週1回以上の確認が重い、複数顧客を持つときです。絶対的な基準はなく、記録漏れと報告作業の増加で判断します。
移行時は既存の質問文を登録し、過去画像は日付付きで保存してください。測定方法が変わった日を記録しておけば、前後の差をツールの違いと混同せずに済みます。

稟議では通貨・契約期間と複数顧客の総額を比べる
比較軸は、対応AI、日本語の計測精度、質問数上限、競合比較、料金、円建て可否です。AI OverviewとGemini、AIモードは別の対象なので、名称を分けて確認しましょう。
日本語対応の表記だけでは、精度は分かりません。実際に使う質問で、社名の表記揺れや同名企業の混同、引用URLの対応を試してください。
海外ツールの利用者には、質問生成で言語が混ざるという声もあります。すべての海外製品に共通するとは限らないため、自社の質問セットで確かめるのが妥当です。
円建てでも月額だけでは決めない
稟議には月額に加え、追加AI、初期費用、最低契約期間、請求書払いの可否を記載します。ドル建ては円換算額が変わるため、社内で使う為替条件も添えてください。
請求書払いなど、公開情報で確認できない条件は問い合わせが必要です。無料試用で測定結果と出力形式を確認してから、継続契約を判断しましょう。
支援会社はクライアント数×質問数で見る
複数顧客を扱う場合は、サイト数と質問数の上限を別々に見ます。「顧客数×各社の質問数」に、対象AIと計測頻度による追加課金があるかも確認してください。
AI順位ウォッチでは、5サイト・30キーワードの枠と、10サイト・100キーワードの枠を比較できます。各社に上限いっぱいの質問を設定できるという意味ではありません。
アカウントをまとめられても、顧客別に共有できるとは限りません。出力形式や共有権限まで確認すると、報告書を作り直す手間を見積もれます。
月次報告は露出・言及・流入を1枚にまとめる
検索順位は維持しているのに、流入や問い合わせが減る。その理由を説明できないことが、担当者の負担になっています。
月次報告では、次の項目を同じ質問群・同じ期間で並べてください。観測できなかった回数は、未言及と混ぜずに残します。
- AIO出現率は、観測したGoogle検索のうちAI Overviewが出た割合。
- AI言及率は、AIごとの観測回答のうち自社名が登場した割合。引用URLの有無は別に記載。
- AI経由流入は、GA4で判別できたAIアシスタントからの訪問数。問い合わせ完了も併記。
報告書には、対象質問・期間・前月との差・競合の引用ページ・実施した改修・次の確認事項を記入します。施策日の記録があれば、引用状況の変化と並べた振り返りが可能です。
引用があるのに流入がない場合も、計測の失敗とは限りません。回答内で情報収集が終わった可能性と、参照元を判別できない可能性を分けて扱いましょう。
ツールを入れるだけで引用は増えません。競合ページとの情報差を確認し、自社ページを改善して再計測するための道具です。
流入減もAIだけが原因とは断定できません。通常検索の順位・表示回数・クリック率と検索画面の変化を併せて確認してください。
よくある質問と、最初に選ぶ計測の範囲
無料だけで測れますか?
Google内の表示回数と、判別できるAI経由の訪問は無料で確認できます。回答内の自社・競合の扱いを継続保存する部分は、手動作業が残ります。
Search Consoleのレポートが出ないのはなぜですか?
生成AI機能での表示回数が十分でない可能性があります。レポートがないことだけで、引用ゼロとは判断しないでください。
AI Overviewの順位は測れますか?
生成AI専用レポートでは順位を取得できません。専用ツールが示す引用順や表示順は、通常検索の順位と区別し、引用率や出現率と併用します。
改善の効果が出るまで、どれくらいかかりますか?
一律の期間は示せません。ページ更新の反映や回答の変動があるため、施策日を残し、同じ質問で継続観測する必要があります。
AI順位ウォッチは小さく定点観測を始める選択肢
診断や記事制作まで一体で使うなら、その範囲を含むサービスが候補です。AI順位ウォッチは、円建ての固定料金で日次記録を残したい企業・支援会社に向いています。
まず質問セットを作り、手動確認にかかる時間を記録してください。継続観測を任せたい場合は、AI順位ウォッチの料金と申込内容を確認すると、必要なサイト数と質問枠を選べます。