資金繰り管理システム
資金繰り管理システムとは、入出金の予定と実績を集めて資金繰り表を自動で作り、将来の資金不足を早めに把握するためのサービスです。会計ソフトが過去を記録するのに対し、こちらは先の資金の動きを見るための道具です。
資金繰り管理システムとは
黒字でも現金が尽きれば会社は続きません。売上が立つのは請求のとき、入金は数ヶ月後、その間に仕入と給与の支払いが来る。このズレを把握できていないと、資金が足りないと気づいた時点で打つ手が限られます。資金繰り管理システムは、このズレを表にして先を見せる仕組みです。
料金は月1,458円から6,666円(税抜換算)に分かれます。最低はmilestone(マイルストーン)の年払い月額換算1,458円(年17,500円・税抜)、最高は社長の安心の年額88,000円(税込)=月額換算7,333円(税抜6,666円)で、税抜に揃えた中央値は月2,500円です。掲載5サービスの価格公開率は100%です。
差が出るのはデータをどうやって入れるかです。銀行・カードと自動連携して入出金を取得できるのはマネーフォワード クラウド会計だけで、milestone・GUULY(グーリー)・社長の安心はCSVでの取り込みが中心です。bixidは会計ソフトを変えずに仕訳データを連携する特許技術を持ちます。
資金繰り管理システムの検索需要トレンド
「資金繰り」の検索需要は月平均72.2で高い水準を保っています。直近25か月では2024年11月の84が山、2025年12月の59が底で、2026年に入ってからは6月80・7月82と再び上がっています。資金の見通しを立てる必要が続いていることがうかがえます。(出典:Googleトレンド/キーワード「資金繰り」)
資金繰り管理システムの選び方の要点
資金繰り表は入力が続かなければ意味を持ちません。マネーフォワード クラウド会計は銀行口座やクレジットカードと自動連携し、入出金データを自動で取得します。bixidは独自の特許技術で、会計ソフトを変えずに仕訳データを連携できます(freee会計・勘定奉行などに対応)。対してmilestone、GUULY、社長の安心はCSVの取り込みが中心で、銀行連携については料金・サービスページ上に記載がありません。自社で毎月データを入れられるかどうかで、続くかどうかが決まります。
マネーフォワード クラウド会計の資金繰り・キャッシュフローは、会計ソフトのレポート機能として提供されます。資金繰りだけを切り出した価格はありません。 ひとり法人プランが年払いで月額換算2,480円、スモールビジネスプランが4,480円、ビジネスプランが6,480円という会計ソフトのプラン料金に内包される形です。基本料金に含まれるアカウント数はひとり法人が1名、他2プランが3名までで、4名以上は1名につき月300円(税抜)が加わります。すでに同社の会計を使っているなら追加費用なしで使えますが、資金繰りだけが欲しい場合は専業のサービスのほうが安く収まります。
人数の扱いは各社で違います。milestoneはスタンダードプランに2名まで含まれ、3名以上は1名あたり月500円(税込550円)が加算されます。社長の安心は5ユーザーIDまで同一料金で、5ユーザーを超えると5ユーザー追加ごとに月880円(税込)が加わります。マネーフォワード クラウド会計は3名まで(ひとり法人は1名)が基本料金に含まれ、4名以上は1名あたり月300円(税抜)です。bixidの資金繰りオプションはアカウント無制限で、人数が増えても金額が変わりません。GUULYはプレミアムプランがグループユーザー無制限で、無料プランは1グループ1ユーザーまでです。経理と経営者だけが見るのか、部門の担当者も入力するのかで有利なサービスが変わります。
無料プランがあるのは掲載5サービスのうち2社(40%)ですが、中身が違います。GUULYの無料プランは日次・月次の資金繰り表を作成できてPDFでも出せますが、1グループ1ユーザーまでで、伝票データの保存は3か月です。年次の資金繰り表・予実管理・口座残高一覧表/推移表・取引先別推移表・Excel/CSV出力・CSVインポートは使えません。対してbixidのフリープラン(0円)は基本帳票の閲覧・借入金管理・企業ドック・データ共有が対象で、資金繰り機能は含まれません。資金繰りを使うには月3,000円(税抜)のオプションが必要で、オプションにはお試し期間もないため無料で試すこともできません。無料と書かれていても、目的の機能が入っているかを確認してください。
過去の資金繰り表を作るだけでは、打ち手を決められません。bixidは向こう1年の資金需要と不足するタイミングを自動で可視化する将来資金予測を備えます。社長の安心はUndo/Redoに対応したシミュレーション機能を持ち、条件を戻しながら試せます。マネーフォワード クラウド会計は予定実現機能で未実現の取引を予測値として扱え、営業・投資・財務の3区分でキャッシュフロー表を月次12ヶ月ぶん出力します。milestoneは口座別の日次と取引先別の月次に両対応し、残高調整機能で特許を取得しています。
資金繰り管理システムの比較一覧(全5サービス)
milestone(マイルストーン)
月額1,458円〜資金繰り管理に特化したクラウドサービス。簿記入力不要で、支払・入金予定の登録、定期取引の一括登録、確定/未確定のステータス管理、口座別の日次資金繰り表、取引先別・科目別の月次資金繰り表を作成できる。残高調整機能は特許取得。月額1,750円(税込1,925円)から。
マネーフォワード クラウド会計(資金繰り/キャッシュフロー)
月額2,480円〜クラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド会計」のレポート機能として資金繰り・キャッシュフローを管理するタイプ。営業/投資/財務の3区分で月単位12ヶ月のキャッシュフロー表を出力し、未実現取引を予定として活用できる。資金繰り単体の価格はなく、会計ソフトの法人プラン(年払い月2,480円税抜〜)に内包される付属機能。3名までは基本料金に含まれ4名以上は1名につき月300円(税抜)の従量課金、キャッシュフロー表のCSV出力はビジネスプランのみ。
GUULY(グーリー)
月額2,750円〜WEB上で使える資金繰り管理・資金繰り表作成ツール。入出金予定表(繰り返し伝票対応)、現預金出納帳の自動作成、日次・月次・年次の資金繰り表を自動生成し、PDF・Excel出力に対応。無料プランでも日次・月次の資金繰り表とPDF出力は使えるが、1グループ1ユーザーまで・保存3か月・年次の表やExcel/CSV出力は不可。有料のプレミアムプランは月2,750円(税込)でグループユーザー無制限。
bixid(ビサイド)資金繰り
月額3,000円〜経営支援クラウドbixidの資金繰りサービス。会計ソフトのデータを独自の特許技術で連携し、資金繰り表を自動生成、当初予定と実績の比較、日繰り表、向こう1年の将来資金予測までを可視化する。資金繰り機能は月3,000円(税抜)・初期費用なし・アカウント無制限のオプションとして提供され、0円のフリープランには含まれず、オプションにはお試し期間もない。
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