AIコーチングツール
AIコーチングツールとは、AIとの対話で内省や目標達成を支援するサービスです。AIだけで完結するものと、人間のプロコーチを組み合わせるもの、上司と部下の1on1そのものを支援するものに分かれます。
AIコーチングツールとは
コーチングは長く「経営層や幹部の特権」でした。プロのコーチを1人つけるには相応の費用がかかり、対象は限られます。AIコーチングは、この制約を外して全従業員に配れるようにすることを狙ったものです。
そのぶん費用の幅が極端です。掲載サービスの1名あたり月額は最安834円・最高40,000円で、48倍の開きがあります(いずれも税抜換算。ZaPASS AIコーチングの公式表記は税込1,100円、年払いなら税込917円です)。当メディアの試算では、10名の年間コストはZaPASS AIコーチングで110,040円、mento for Businessで4,800,000円です。
この相場にKakeai(カケアイ)は入れていません。課金の対象が従業員ではなくマネジャー権限ユーザーで、部下は課金対象外だからです(1名あたり月額25,000円・税別)。全従業員に配る前提の他社と同じ「1名あたり」として並べると、数える相手が違うまま比べることになります。
この差はAIだけで完結するのか、人間のプロコーチが付くのかによるものです。同じ「コーチング」という言葉でも、解こうとしている問題が違います。安いほうが劣るという話ではなく、用途が別だと考えたほうが選びやすくなります。
AIコーチングツールの検索需要トレンド
「コーチング」への関心は高い水準で安定しており、大きな波がないのが特徴です。一時の流行ではなく、人材育成の手法として定着していることを示しています。AIの活用によって対象を全社員に広げられるようになったことが、いま検討が増えている背景にあります。(出典:Googleトレンド/キーワード「コーチング」)
AIコーチングツールの料金相場
当メディアが掲載5サービスを調査した、最安有料プラン(1ユーザー月額・税抜/年払い換算・税込表記のサービスは税抜に換算・うち1件は公式に税区分の記載がなく表示額のまま)の料金相場です。単価は横並びでも、最低月額や無料条件で規模別の実額は変わります。
| 企業規模 | 年間コスト(最安) | 業界中央値 |
|---|---|---|
| 従業員10名 | 100,080円/年〜 | 中央値 2,450,040円/年 |
| 従業員50名 | 500,400円/年〜 | 中央値 12,250,200円/年 |
| 従業員100名 | 1,000,800円/年〜 | 中央値 24,500,400円/年 |
※最安有料プラン・1ユーザー月額・税抜/年払い換算・税込表記のサービスは税抜に換算・うち1件は公式に税区分の記載がなく表示額のまま。無料プランあり:0/5サービス/無料トライアル:1/5サービス。集計対象5件・2026.07時点・当メディア調べ。
AIコーチングツールの選び方の要点
ZaPASS AIコーチングはAIとの対話で内省と言語化を支援し、月額1,100円(税込)です。mento for Business、CoachHub AIMY、BetterUpは人間のプロコーチとAIを組み合わせます。Kakeaiはコーチを付けるのではなく、上司と部下の1on1そのものをAIで支援します(マネジャー権限ユーザー1名あたり月額25,000円・税別)。誰が誰を支えるのかという構造が3つに分かれます。
mento for Businessは部課長層を中心に、役員クラスからリーダー層までが対象で、1名あたり月額40,000円〜に加えて導入サポート費50,000円/人とプロジェクト進行費50,000円/人〜がかかります。一方CoachHub AIMYは従来の管理職・経営層中心から非管理職・若手にも対象を広げ、BetterUpは経営層から現場チームまでを対象にします。全社に配るなら1人あたりの単価が効いてきます。Kakeaiは数え方自体が違い、課金対象はマネジャー権限ユーザーだけで部下は無料ですが、マネジャー20名以上が利用条件のため最低でも月500,000円(税別)からです。
別のアプリを開かせる形では使われません。BetterUpはSlackとMicrosoft Teamsに連携し、コンテキストを切り替えずにコーチングへアクセスできます。CoachHub AIMYはMicrosoft Teams(プレミアム機能)とWorkday(従業員のノミネート連携)に対応します。KakeaiはOPTION 03の業務データ連携でTeams・Slack・Outlook・Googleに対応します(β版・無償提供)。日常の業務の中で使える形かどうかが定着を分けます。
人間のコーチが付く場合、その質が成果を左右します。mento for Businessは国際基準に準拠した審査を通過したプロコーチで、合格率は10%以下です。CoachHub AIMYは世界3,500名以上の認定コーチのネットワークを持ち、AIMYは人間コーチを置き換えない補完ツールという位置づけです。BetterUpは行動科学の知見で設計され、必要に応じてプロコーチへ引き継ぎます。
海外発のサービスでは言語の対応状況が実務上の制約になります。CoachHub AIMYは音声・テキスト認識が日本語を含む多言語に対応する一方、AIアシスタントの初期リリースは英語・ドイツ語・フランス語で日本語は順次対応予定とされています。80言語以上でのコーチングに対応しますが、機能によって対応状況が異なるため確認が必要です。
AIコーチングツールの比較一覧(全5サービス)
ZaPASS AIコーチング × AIエージェント
月額917円〜思考整理を助けるAIコーチングと、課題解決に役立つ情報提供を行うAIエージェントを組み合わせたセルフサーブ型サービス。AIが適切な問いかけで内省と言語化を促し、整理後はAI検索でリアルタイム情報を提供する。個人向けは月額1,100円(税込)から、法人利用も相談可能。
Kakeai(カケアイ)
月額25,000円〜外部コーチを付けるのではなく、社内の上司と部下の1on1そのものをAIで支援するマネジメントインテリジェンス。現行のサービス名はKakeai AI 1on1で、話題の選び手・実施中のライブ書記・終了後の自動要約・月次の「データの鏡」までを16人のAIスタッフが受け持つ。料金はマネジャー権限ユーザー1名あたり月額25,000円(税別)で、マネジャー20名以上の組織が対象。部下は課金対象外。
mento for Business
月額40,000円〜管理職の行動変容を促すプロのビジネスコーチ(マネジメントコーチ)と、週1回の対話でマネジメント課題の解決を支援するマネジメントAIを組み合わせた、人とAIのハイブリッド型マネジメント支援プラットフォーム。AIサマリーで振り返りと行動変容を促進する。部課長層を中心に役員〜リーダー層が対象。
行動科学と組織固有の洞察に基づく会話型AIコーチ。目標設定と進捗追跡、動画ロールプレイ、パーソナライズされたコーチングを提供する。世界で3,500名以上の認定コーチとのネットワークを持ち、AIMYは人間コーチを置き換えるのではなく、全従業員にコーチングを届けるための補完ツールとして位置づけられる。
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