年末調整アウトソーシングのおすすめ(目的別の早見表)
年末調整アウトソーシングの料金は、月額ではなく「従業員1名あたり1回いくら」です。年に1回しか発生しない業務なので、毎月払い続けるシステムとは費用の性質が違います。
料金を公開している4サービスの単価は、最安500円・中央値1,095円・最高1,300円です(税込表記のサービスは税抜に換算)。当メディアの試算では、従業員100名の場合の費用は50,000円〜130,000円になります。
選ぶときの分かれ目は自社の従業員数です。ウェブゼイムは1〜3名から、エコミックは300名から、ラクラスは1,000名規模からと、公開されている料金表の対象がまったく違います。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 費用を最も抑えたい(freee人事労務を利用中) | AI代行・約500円/名 | freee人事労務 AI年末調整アウトソース |
| 数名〜50名の会社で依頼したい | 少人数対応・基本料金+単価 | ウェブゼイム 年末調整代行 |
| 300名以上で総額を先に確定したい | 基本料金込みの総額公開 | エコミック 簡単年調 |
| システム規模に合わせて設計したい | 処理単価+基本費用 | 日本アウトソーシングセンター 年末調整アウトソーシング |
| 1,000名以上の大企業で任せたい | 人事BPaaS系・個社見積り | ラクラス 年末調整BPOサービス(Mominoki) |
年末調整アウトソーシングとは?
年末調整アウトソーシングとは、年末調整の申告書の配布・回収から内容チェック、控除額の計算、法定調書・源泉徴収票の作成までを外部の専門業者へ委託するサービスです。
年末調整は、年に1回しか発生しないのに11月から1月にかけて業務が集中します。従業員から申告書を集め、記入漏れを指し戻し、控除の要件を確認し、期限までに源泉徴収票と法定調書を仕上げる。通常業務に上乗せされる季節的な負荷であり、しかも毎年やり方を思い出すところから始まります。
そして実際に時間を奪うのは、控除額の計算そのものよりも申告書の回収と記入内容の指し戻しです。「まだ出していない人への催促」「扶養の記載が足りない書類の差し戻し」といったやり取りが延々と続きます。委託範囲にこの部分が含まれるかどうかが、担当者に残る作業量を決めます。
年末調整アウトソーシングの料金は月額ではない
このカテゴリで最初に押さえるべき点です。料金は「従業員1名あたり1回いくら」で設定されます。
たとえば単価1,300円のサービスに100名で依頼すると、費用は130,000円です。これが毎月かかるわけではありません。給与計算アウトソーシング(月額)と並べて比較すると、費用感を大きく読み違えます。
必要なときだけ費用が発生することが、年末調整だけを切り出して委託できる理由でもあります。毎月の給与計算は自社で続けながら、繁忙期の1回分だけを外に出せます。
年末調整アウトソーシングの選び方(5つのポイント)
- 自社の従業員数が料金表の範囲に入るかを確認する。1〜3名から1,000名超まで、対象規模がサービスごとに違います
- 基本料金が単価に含まれるかを確認する。総額単価(エコミック)と別建て(ウェブゼイム・JOC)があります
- 既に使っている給与システムとの前提条件を見る。freeeの約500円はfreee人事労務の給与機能利用が前提です
- 申告書の回収と問い合わせ対応まで含むかを見る。時間を取られるのは計算より回収です
- 依頼の時期を逆算する。11月〜1月は委託先の受付枠も埋まります
年末調整アウトソーシングのタイプ別分類
案内・情報回収・内容確認までAIが代行。単価が大きく下がる
人数帯ごとに基本料金+単価を公開。1〜3名から依頼できる
基本料金・初期費用を含んだ総額単価を提示。300名から
1,000名規模からの個社見積り。人事業務全体の委託にも組み込める
年末調整アウトソーシングの料金相場(従業員1名あたり・年1回)
料金を公開している4サービスで集計しました。月額ではなく年1回の単価で、税込表記のサービスは税抜に換算して揃えています(ウェブゼイムは公式が税込1,320円表記のため税抜1,200円で集計)。
| 指標 | 金額 |
|---|---|
| 最低 | 500円 |
| 中央値 | 1,095円 |
| 最高 | 1,300円 |
料金公開率は100%(5社中5社)で、給与計算アウトソーシング(40%)より高い水準です。ただし内訳は全額公開3社・一部公開2社で、基本料金まで含めた総額を示しているのは限られます。
基本料金の扱いが3通りある
- 総額に含む:エコミックの990円/名は基本料金・初期費用込みの総額単価
- 別建て:ウェブゼイムは人数帯ごとの基本料金(31〜50名なら16,500円)+単価1,320円(税込)
- システム規模で変わる:日本アウトソーシングセンターは処理単価1,300円〜+システムユーザー数に応じた基本費用
単価が近くても総額は変わります。単価だけを並べた比較は成立しません。
年末調整アウトソーシングの企業規模別費用(10名・50名・100名)
当メディアが年1回の処理費用を試算しました(基本料金は含みません。税込表記のサービスは税抜に換算)。
| 従業員数 | freee AI年末調整 | エコミック 簡単年調 | ウェブゼイム | 日本アウトソーシングセンター |
|---|---|---|---|---|
| 10名 | 5,000円 | 9,900円 | 12,000円 | 13,000円 |
| 50名 | 25,000円 | 49,500円 | 60,000円 | 65,000円 |
| 100名 | 50,000円 | 99,000円 | 120,000円 | 130,000円 |
freeeのAI年末調整アウトソースが他社の半分以下です。ただしfreee人事労務の給与機能利用が前提なので、給与システムが別なら利用できません。ウェブゼイムは公式が税込1,320円表記のため、上表では税抜1,200円に換算しています。
エコミックとラクラスは、公開料金表の対象がそれぞれ300名から・1,000名規模からのため、この表には含めていません。300名以上での比較は次の通りです。
| 対象人数 | エコミック 簡単年調 | ラクラス 年末調整BPO |
|---|---|---|
| 300名 | 総額502,000円(990円/名) | — |
| 1,000名 | 総額1,220,000円(940円/名) | 総額180万〜200万円程度(1,800〜2,000円/名相当) |
| 2,000名 | 総額2,200,000円(830円/名) | — |
| 3,000名 | 要問い合わせ | 総額390万〜420万円程度(1,300〜1,400円/名相当) |
同じ1,000名規模でも金額の水準に差があります。委託範囲が異なるため、何が含まれるかを揃えて見積りを取る必要があります。
年末調整アウトソーシングの比較表(主要5サービス)
| サービス | 単価(1名・年1回) | 基本料金 | 対象規模 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| freee人事労務 AI年末調整アウトソース | 約500円 | — | freee人事労務 利用企業 | 案内・回収・確認をAIが代行。従来の約5分の1 |
| ウェブゼイム 年末調整代行 | 1,320〜1,650円(税込) | 人数帯ごと6,600〜16,500円(1〜3名は一律11,000円) | 1〜50名(51名〜要見積り) | 少人数から料金を公開 |
| エコミック 簡単年調 | 830〜990円 | 総額に込み | 300〜2,000名(超は要問い合わせ) | 基本料金・初期費用込みの総額公開 |
| 日本アウトソーシングセンター | 1,300円〜 | システムユーザー数に応じ別途 | 個社見積り | 処理単価+基本費用の従量型 |
| ラクラス 年末調整BPO(Mominoki) | 1,300〜2,000円相当 | 個社見積り | 1,000名以上 | 人事BPaaSの一部として組み込める |
おすすめの年末調整アウトソーシング5選
- 概要:案内・情報回収・内容確認までをAIで代行する年末調整アウトソース。従業員1名あたり約500円と掲載中で最も安い水準です。
- 特徴:
- 年末調整で時間を奪う「回収と指し戻し」が代行範囲に含まれる
- 従来の約5分の1の水準(有人代行の通常プランは1,900円/ID〜)
- 給与データがシステム内にあるため、外部へのデータ受け渡しが不要
- 料金:従業員1名あたり約500円。当メディアの試算では100名50,000円。
- 注意点:freee人事労務の給与機能利用が前提です。給与システムが別の会社は利用できません。
- こんな企業に向いている:すでにfreee人事労務で給与計算をしている会社。
- 概要:1〜3名の基本料金一律11,000円(税込)から対応する少人数向けの年末調整代行です。
- 特徴:
- 4〜10名は基本料金6,600円+1名1,650円(税込)
- 11〜20名は基本料金8,800円+1,540円、31〜50名は16,500円+1,320円
- 人数帯が上がるほど単価は下がり、基本料金は上がる
- 料金:人数帯ごとの基本料金+1名あたり単価(税込表示)。
- 注意点:51名以上は要見積りです。金額は税込表示なので、税抜の他社と並べるときは条件を揃えてください。
- こんな企業に向いている:数名〜50名で年末調整だけを外に出したい会社。
- 概要:基本料金・初期費用を含んだ総額単価を公開する年末調整代行です。
- 特徴:
- 対象300名で総額502,000円(990円/名)
- 1,000名で1,220,000円(940円/名)、2,000名で2,200,000円(830円/名)
- 規模が大きいほど1名あたり単価が下がる
- 料金:基本料金・初期費用込みの総額表示。2,000名超は要問い合わせ。
- 注意点:公開料金表は300名からです。数十名規模の会社には当てはまりません。
- こんな企業に向いている:300名以上で、予算を先に確定させたい会社。
- 概要:処理単価1名1,300円〜の年末調整アウトソーシング。基本費用はシステムユーザー数に応じて別途かかります。
- 特徴:
- 処理する従業員数とシステム規模の両方で費用が決まる
- 当メディアの試算では処理費用のみで100名130,000円
- 年末調整だけを切り出して委託できる
- 料金:スタンダードプラン 処理単価1,300円〜/名+基本費用(別途)。
- 注意点:公開されているのは単価までで、基本費用は個別見積りです。総額を知るには問い合わせが必要です。
- こんな企業に向いている:システムの利用範囲に合わせて設計したい会社。
- 概要:1,000名規模で総額180万〜200万円程度が目安の大企業向け年末調整BPOです。
- 特徴:
- 3,000名では総額390万〜420万円程度(1,300〜1,400円/名相当)と単価が下がる
- 人事BPaaSの一部として、人事業務全体の委託に組み込める
- 大規模組織の申告書回収を前提とした体制
- 料金:個社見積り(規模ごとの目安を公開)。
- 注意点:対象は1,000名規模からです。数十名〜数百名の会社は他社が候補になります。
- こんな企業に向いている:1,000名以上で、人事業務全体の委託も視野に入れる企業。
規模別のおすすめ
〜50名:ウェブゼイムが現実的な選択肢です(1〜3名は一律11,000円・税込)。freee人事労務を使っているなら、AI年末調整アウトソースが約500円/名で最も安く済みます。
51〜300名:ウェブゼイムは要見積り、エコミックの料金表は300名からとなり、公開料金で比較しにくい帯です。freee利用中なら100名50,000円、日本アウトソーシングセンターなら処理費用130,000円+基本費用が目安になります。
300〜2,000名:エコミックが総額を公開しています(300名502,000円・1,000名1,220,000円・2,000名2,200,000円)。予算を先に固めたい場合に適します。
1,000名以上:ラクラスの年末調整BPOが対象規模に合います。人事業務全体の委託を検討しているなら、年末調整だけを切り出すより一貫して任せるほうが運用は単純になります。
年末調整アウトソーシングのデメリット・注意点
- 単価だけでは総額が出ない:基本料金が別建てのサービスがあります
- 前提条件がある場合がある:freeeの約500円はfreee人事労務の給与機能利用が前提です
- 対象規模から外れると比較できない:公開料金表の範囲が1〜3名から1,000名超までばらばらです
- 繁忙期は受付枠が埋まる:11月〜1月は委託先も集中するため、秋のうちの相談が要ります
- 税抜・税込の表示が混在する:ウェブゼイムは税込表示です
年末調整アウトソーシング導入の流れ
- 自社の従業員数を確認する:どのサービスの料金表の範囲に入るかで候補が決まります
- 委託範囲を決める:申告書の回収と内容確認まで含めるか、計算だけか
- 給与システムの条件を確認する:freeeのAI代行は給与機能の利用が前提です
- 総額で見積りを取る:基本料金を含めた金額を揃えて比較します
- 秋のうちに依頼する:11月〜1月は受付枠が埋まるため、逆算して動きます
年末調整アウトソーシングのよくある質問
料金相場はいくら?
料金を公開している4サービスで、1名あたりの処理単価は最安500円・中央値1,095円・最高1,300円でした(税込表記のサービスは税抜に換算)。月額ではなく年1回の単価です。100名の場合の費用は50,000円〜130,000円になります。
月額料金ではないの?
違います。年末調整は年に1回だけ発生する業務なので、料金も「1名あたり1回いくら」です。給与計算アウトソーシング(月額)と並べると費用感を読み違えます。
小規模な会社でも依頼できる?
できます。ウェブゼイムは1〜3名で基本料金一律11,000円(税込)、4〜10名で6,600円+1名1,650円(税込)です。エコミックは300名から、ラクラスは1,000名規模からなので、規模で候補が分かれます。
申告書の回収も任せられる?
サービスによります。freeeのAI年末調整アウトソースは案内・情報回収・内容確認までを代行します。時間を奪うのは計算より回収なので、この範囲を確認してください。
給与計算は自社でやっていても依頼できる?
できます。年末調整だけを切り出して委託するのは一般的です。ただしfreeeのAI代行はfreee人事労務の給与機能利用が前提です。
いつまでに依頼すればよい?
11月〜1月は委託先の受付枠も埋まります。データの受け渡しや様式の確認に準備期間が必要なので、秋のうちに問い合わせると選択肢が残ります。
まとめ
年末調整アウトソーシングは、自社の従業員数がどの料金表の範囲に入るかでほぼ候補が決まります。
数名〜50名ならウェブゼイム(1〜3名は一律11,000円・税込)、300名以上で総額を先に固めたいならエコミック(300名502,000円)、1,000名以上ならラクラスです。そしてfreee人事労務を使っているなら、AI年末調整アウトソースの約500円/名が他社の半分以下になります。
料金が月額ではなく年1回の単価であること、基本料金の扱いが3通りあることの2点を押さえれば、単価の比較で判断を誤ることはなくなります。
料金・仕様は変更される場合があります。契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。