業務可視化ツール
業務可視化ツールとは、PCの操作ログやアプリ・Webの利用状況を自動で取得し、誰がどの業務にどれだけ時間を使っているかを可視化するSaaSです。自己申告の勤怠と実際の稼働時間の乖離を検知したり、工数を手入力なしで集計したりでき、情報漏洩対策を主目的とする製品もあります。
業務可視化ツールとは
業務可視化ツールが解こうとしているのは、「働いた時間と申告した時間が合っているか分からない」「どの業務に時間がかかっているか説明できない」という状態です。PCの起動・終了やアプリの利用状況といったログを自動で取れば、申告との突合も工数の集計も手入力なしで行えます。長時間労働の把握や、業務改善の材料づくりに使われます。
このカテゴリで最初に決めるべきは、従業員をどこまで見るかです。掲載5サービスの中でも姿勢が分かれます。MITERAS仕事可視化は「画面キャプチャ機能はありません」と公式に明記し、客観ログによる労務適正化に振り切っています。一方でF-Chair+は1時間に6回、PC画面をランダムで自動撮影し、働いている内容までマネジメント側が確認できます(撮影解像度は高/低/超低/なしから選択可)。どちらが良いかではなく、自社の目的と従業員への説明のしやすさで選ぶ部分です。
出自も2系統に分かれます。情報漏洩対策のログ管理から入ってきた製品(Eye"247" Work Smart Cloud、MylogStar Cloud)と、労務管理・工数管理から入ってきた製品(MITERAS仕事可視化、Qasee、F-Chair+)です。前者は外部記憶媒体の制限やIT資産管理まで含み、後者は勤怠との突合や工数の自動仕分けに強みがあります。料金を公開しているのは5サービス中4つで、1ライセンス月額は500円〜800円です。
業務可視化ツールの検索需要トレンド
「業務効率化」への関心は2026年に入って上昇が続き、直近2年で最も高い水準にあります。人手が増やせないなかで既存の業務をどう減らすかが課題になっていることがうかがえます。年度末から年度初めにかけて特に高まる傾向があります。(出典:Googleトレンド/キーワード「業務効率化」)
業務可視化ツールの料金相場
当メディアが掲載5サービスを調査した、最安有料プラン(1ユーザー月額・税抜/年払い換算)の料金相場です。単価は横並びでも、最低月額や無料条件で規模別の実額は変わります。
| 企業規模 | 年間コスト(最安) | 業界中央値 |
|---|---|---|
| 従業員10名 | 60,000円/年〜 | 中央値 96,000円/年 |
| 従業員50名 | 300,000円/年〜 | 中央値 480,000円/年 |
| 従業員100名 | 600,000円/年〜 | 中央値 960,000円/年 |
※最安有料プラン・1ユーザー月額・税抜/年払い換算。無料プランあり:0/5サービス/無料トライアル:4/5サービス・平均34日。集計対象5件・2026.07時点・当メディア調べ。
業務可視化ツールの選び方の要点
従業員のPC画面を撮影するかどうかは、導入時の説明のしやすさと現場の受け止め方を大きく変えます。MITERAS仕事可視化は「画面キャプチャ機能はありません」と公式に明記し、稼働ログだけで労務適正化を行う設計です。F-Chair+は1時間に6回ランダムで撮影し、解像度を高/低/超低/なしから選べるため監視色を調整できます。MylogStar Cloudは画面キャプチャをオプションで提供します。
勤怠の乖離検知や工数管理が目的ならMITERAS仕事可視化・Qasee・F-Chair+、情報漏洩対策が主目的ならEye"247" Work Smart Cloud・MylogStar Cloudが出発点になります。後者は外部記憶媒体や印刷の制限、IT資産管理まで一体で提供します。MylogStar Cloudは上位のPlusで業務分析レポートが加わり、可視化にも踏み込めます。
料金を公開している4サービスのうち、1ライセンス月額はEye"247" Work Smart Cloudが500円(50ライセンス以上)、MylogStar CloudがStandard 800円・Plus 1,600円です。当メディアの試算では、100名の年間コストは600,000円〜960,000円になります。他のSaaSと比べて単価が高いカテゴリなので、全社に入れるのか対象部門に絞るのかで総額が大きく変わります。
課金の単位がサービスごとに違います。Eye"247" Work Smart Cloudは1台あたり、MylogStar CloudとF-Chair+は1ライセンス(1ユーザー)あたりの月額です。F-Chair+は31名以上でボリュームディスカウントが効き、人数帯別の単価表では1,000〜1,999名で500円まで下がります。ただし最低利用料金が月10,000円(税込11,000円)あるため、10名未満では1人あたりが割高になります。MITERAS仕事可視化は人数帯で単価が変わる見積り型です。
このカテゴリは従業員の受け止め方が導入の成否を左右するため、試用期間の長さが役に立ちます。F-Chair+は最大2か月(10名まで)、MylogStar Cloudは30日間(評価環境では最大90日の案内あり)、MITERAS仕事可視化は1か月、Eye"247" Work Smart Cloudは14日間です。Qaseeは無料トライアルの有無を公式で確認できず、デモ・見積り依頼からの検討になります。
業務可視化ツールの比較一覧(全5サービス)
Eye"247" Work Smart Cloud
月額500円〜PC操作ログを自動取得し、業務可視化・労務管理・情報漏洩対策・IT資産管理までを1つで担うクラウドツール。50ライセンス以上なら月額500円/台・初期費用0円で導入できる。
MylogStar Cloud
月額800円〜PC操作ログ管理の専業メーカーが提供するクラウド型ログ管理サービス。Standard月額800円/ライセンスで情報漏洩対策ログ、Plus月額1,600円で業務分析レポートまで利用でき、初期費用0円・最大90日の評価が可能。
F-Chair+(エフチェアプラス)
月額1,000円〜PC画面の自動キャプチャで、テレワーク中の「働いている時間・内容・場所」を見える化する特許取得済みの勤務マネジメントツール。1ユーザー月額1,000円(税抜)から、初期費用0円。31名以上はボリュームディスカウントが効く。
MITERAS仕事可視化
要問い合わせPCの稼働ログと勤怠データを突合し、勤怠申告と実態のズレ(サービス残業・休日の隠れ作業)を検知する労務適正化型の業務可視化ツール。画面キャプチャは行わず、ログベースで長時間労働を抑制する。
Qasee(カシー)
要問い合わせ業務PCの操作ログを自動取得し、工数の自動仕分け・自動勤怠打刻・AI業務診断・組織分析まで行う業務可視化/工数管理システム。料金は利用人数に応じた個別見積りで非公開。
「このカテゴリに掲載してほしい」「料金改定を反映してほしい」といったご相談は、 編集部が内容を確認したうえで掲載・訂正します。掲載中のサービスの情報更新も同じ窓口です。