バーチャルオフィスツール(仮想オフィス・常時接続の居場所)
バーチャルオフィスツールは、二次元の仮想空間にアバターを置き、近づくだけで会話が始まる常時接続の職場をつくるツールです。当メディアが掲載5社を調べたところ料金公開率は100%(5/5)で、無料プランを持つのは4社(80%)でした。ただし課金の対象が同時接続人数と登録メンバー数に分かれるため、比べる前に自社の使い方を決める必要があります。
バーチャルオフィスツール(仮想オフィス・常時接続の居場所)とは
バーチャルオフィスツールを比べるとき、最初に確認したいのは金額ではなく課金の対象です。掲載5社のうちoVice・MetaLife・SpatialChatは同時接続やスペース単位の定額、VoicePingは登録ユーザー数と利用分数の帯、Gatherは登録メンバー1人あたりの月額です。
この違いは、たまにしか使わない人がいる組織で効いてきます。同時接続50人のプランなら、登録が100人いても同時に入るのが50人までなら足ります。一方でメンバー課金なら、月に1度しか入らない人も1人分として数えます。
Gatherは現行の2.0で同時接続数課金を廃止し、チーム(メンバー)に対して課金する方式へ変更しています。同じカテゴリの中で課金の考え方が変わった例です。
円建てで50人規模を比べると、MetaLifeのビジネスが年額契約時に月19,800円(税込・同時接続50人)、VoicePingのプレミアムが年払い月33,000円(税込・50ユーザー)、oViceのBusiness Starterが年払い月36,300円(税込)で、約1.8倍の開きがあります。この記事では公開されている数値だけを使って整理しました。
バーチャルオフィスツール(仮想オフィス・常時接続の居場所)の検索需要トレンド
「バーチャルオフィス」の検索指数は直近25か月で65〜84の範囲を推移し、平均は74.8でした。前半12か月の平均73.2に対し後半12か月は76.7で、やや上向きです。最大は直近の2026年7月の84、最小は2025年12月の65です。掲載5社が属する仮想オフィスツールのカテゴリでは検索数が十分に取れないため、住所貸しのサービスも含む広い語で傾向を見ています。(出典:Googleトレンド/キーワード「バーチャルオフィス」)
バーチャルオフィスツール(仮想オフィス・常時接続の居場所)の選び方の要点
掲載5社の課金の考え方は次のように分かれます。 同時接続・スペース単位の定額なのはoVice(スペースサイズ+同時接続人数帯)とMetaLife(同時接続25人・50人・300人の帯)です。SpatialChatは無料プランが同時12ユーザー、Virtual Office Businessが50ユーザー単位のパッケージです。 登録ユーザー数と利用分数の帯なのはVoicePingです。無料が1ユーザー(5リスナー)で90分/月、スモールが15ユーザー、プレミアムが50ユーザーという構成です。 登録メンバー1人あたりの月額なのはGatherです。現行のGather 2.0は同時接続数課金を廃止し、チームに対して課金する方式へ変更しています。 月に1度しか入らない人が多い組織では同時接続ベース、全員が毎日使う組織ではメンバーベースでも差が出にくくなります。使い方を先に決めることになります。
円建てで金額を公開しているのはoVice、MetaLife、VoicePingの3社です。いずれも税込表記です。 50人規模で比べると、MetaLifeのビジネスが年額契約時に月19,800円(同時接続50人)、VoicePingのプレミアムが年払い月33,000円(50ユーザー)、oViceのBusiness Starterが年払い月36,300円です。最安と最高では36,300 ÷ 19,800 = 約1.8倍の開きです。 10人前後ではVoicePingのスモールプラン(15ユーザー・年払い月4,125円)がもっとも低い水準になります。oViceのEntry-Sは年払い月7,315円(推奨10人)、MetaLifeのビジネスは19,800円です。 当メディアの集計による年間コスト(税抜換算)はoViceが79,800円、MetaLifeが216,000円で、216,000 ÷ 79,800 = 約2.7倍となります。人数の前提が違うため、自社の規模で計算し直す必要があります。
当メディアの調査では、掲載5社のうち無料プランがあるのは4社(80%)です。ただし制限の内容が異なります。 MetaLifeのスタンダードは同時接続25人まで(推奨18人)で、音声通信は無制限ですがビデオ・画面共有は1ユーザーあたり1日40分までです。掲載5社の無料プランの中で同時接続数がもっとも多い設定です。 SpatialChatのFreeは同時12ユーザー・1日2時間まで・4ルームで、期限なしで使えます。oViceのFreeは同時最大5人・スペース1つです。VoicePingの無料プランは1ユーザー(5リスナー)で利用時間90分/月、ストレージ500MBです。 Gatherは恒常的な無料プランを持たず、30日間の無料トライアルで評価します。クレジットカード不要で最大50名を招待できます。 人数で試したいならMetaLife、時間をかけて試したいならGatherという選び方になります。
同じ仮想オフィスでも、何を中心に据えているかが異なります。 SpatialChatは距離に応じて音量が変わる空間音声(プロキシミティオーディオ)が特徴です。近づいた相手とだけ自然に会話でき、二次元空間に人が散らばっている状態を音で表現します。 Gatherはレトロゲーム風の二次元マップにアバターを配置し、近づくと自動で音声・ビデオ通話が始まります。oViceとMetaLifeもアバターを近づけると通話が始まる方式です。 VoicePingは音声認識AIを前面に置いています。会話をリアルタイムに文字起こしし、会議ごとに議事録を自動でデータベース化します。リアルタイム翻訳・話者識別・会議分析も備えます。掲載5社の中で文字起こしと翻訳を中核に据えているのはVoicePingです。 雑談のしやすさを重視するのか、会議の記録まで自動化したいのかで選択肢が変わります。
全社に配る前提なら、認証と契約の条件も見ておく必要があります。 ISO/IEC 27001を取得しているのはoViceとVoicePingの2社です。MetaLifeはビジネスプラン以上でSSOとIPアドレス制限に対応しますが、認証の取得状況は公式で確認できませんでした。SpatialChatは上位プランでSAML SSOに対応します。GatherとSpatialChatの認証取得状況は料金ページ上で確認できませんでした。 契約条件では、oViceのBusiness Starterが柔軟な契約、Businessが年間契約のみです。VoicePingのEnterpriseは年間契約かつ50アカウント以上が条件で、1アカウント月額990円(年払い・税込)となります。ただし50人ならプレミアムプラン(年払い月33,000円)のほうが低い金額です。Enterpriseは文字起こしと翻訳が無制限になる点が違いです。 Gatherは月払いと年払いを選べ、年払いで20%オフです。MetaLifeとSpatialChatも年額のほうが割安になります。
バーチャルオフィスツール(仮想オフィス・常時接続の居場所)の比較一覧(全5サービス)
Gather(ギャザー)
月額9円〜米Gather Presence, Inc.が提供する、ゲーム風の二次元マップ上に自分のキャラクターを配置して常時つながるバーチャルオフィス。近づくと自動で音声・ビデオ通話が始まる。料金は登録メンバー1人あたり月額のUSD建てで、Essentialが$12/メンバー/月(年払いで20%オフ)。
VoicePing(ボイスピング)
月額3,163円〜VoicePing株式会社が提供する、リアルタイム文字起こし・音声翻訳を備えた仮想オフィスツール。仮想空間で常時つながりながら会話を自動で文字起こし・議事録化する。料金はプランごとの人数帯+利用分数帯の定額(税込)で、個人プラン¥3,163/月から。Enterpriseは¥990/人/月(年払い)の1アカウント課金。
oVice(オヴィス)
月額7,315円〜国内約4,000社の導入実績を持つバーチャルオフィス(仮想空間)プラットフォーム。二次元の仮想オフィス上でアバターを動かし、近づくだけで音声・ビデオ・画面共有の会話が始まる。料金はスペースサイズと同時接続人数帯で決まる企業単位の定額で、個人・小規模向けEntry-Sが年払い月換算¥7,315(税込)から。
MetaLife(メタライフ)
月額22,000円〜学研ホールディングス子会社の株式会社ベンドが提供する二次元メタバースのバーチャルオフィス。PCを開いて5秒で出社でき、アバターを近づけるだけで通話が始まる。料金はスペース単位(同時接続人数帯)の定額で、無料プラン(同時25人)とビジネス¥22,000/月(税込)から。
海外発の仮想空間コミュニケーションプラットフォーム。二次元の空間上で距離に応じて音量が変化する『空間音声』により、近づいた相手と自然に会話できる。バーチャルオフィス用途のプランは50ユーザー単位のパッケージ定額(USD建て)で、Virtual Office Businessが$399/月(50ユーザー)。
掲載は無料掲載と有料掲載の2つです。無料掲載は1カテゴリまでで、相互リンクのご協力が必要。 有料掲載は月額20,000円(税抜)で相互リンクが不要になり、この一覧とおすすめ比較記事の最上部に固定して掲載します。 「料金改定を反映してほしい」といった訂正のご相談も同じ窓口で、こちらは費用はかかりません。