システム運用・管理
システム運用・管理のツールは、同じ名前で呼ばれていても「サーバーやサービスが動いているかを見るもの」と「社員が使うPC・スマートフォンを管理するもの」に分かれます。本ページ掲載5サービスも、Mackerel・Site24x7・Datadogが前者、Optimal Biz・LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版が後者です。課金の対象が「サーバーの台数」と「社員の端末の台数」で違うため、単価を横並びにしても意味のある比較になりません。まず自社が困っているのがどちらなのかを決めてから、その中で選んでください。
システム運用・管理とは
監視側の3サービスは、料金の考え方がさらに二手に分かれます。Mackerelは監視する1ホストごとに課金する従量制で、スタンダードホストが月2,180円(税込)、CPUやメモリの小さいマイクロホストが月660円(税込)です。Datadogも1ホストあたりの課金ですが金額はUSD建てで、Infrastructure Proが1ホスト月18.75ドル(年払い)となっています。これに対しSite24x7は定額パッケージで、Professionalは月10,420円(年契約・税抜)の中にサーバー5台・ネットワーク機器2台・ログ2GB・APM1・URL監視20・ステータスページ10が含まれます。
この違いは「何種類のものを監視したいか」で効いてきます。サーバーだけを台数分見たいなら、必要な数だけ足していく従量制のほうが素直です。一方でサーバーもネットワーク機器もWebサイトの外形監視もログもまとめて1つで見たいなら、それらを最初から内包しているパッケージのほうが積み上げずに済みます。
端末管理側の2サービスは、月々の単価よりも最初にかかる費用の付き方が分かれます。Optimal Bizは初期費用が1契約あたり45,000円(税抜)で、端末が何台でも変わりません。LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版のプランⅠは登録料が1台あたり6,800円(税抜)で、台数に比例して増えます。台数が多い会社ほど、この差は年額の差より大きくなります。
無料で試せる範囲にも傾向があります。掲載5サービスのうち無料プランがあるのはMackerel・Datadog・Site24x7の3サービスで、いずれも監視側です。端末管理側の2サービスに無料プランはありませんが、LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版は60日間の無料体験版を用意しており、掲載5サービスの中で最も長く試せます。
システム運用・管理の検索需要トレンド
「IT資産管理」の検索需要は月ごとの振れが大きく、月平均は43.8です。最も高いのは2024年09月の71で、2025年09月は0まで落ち込んでいます。直近の2026年も24〜70の幅で上下しており、特定の季節に需要が集中する語ではありません。決算期や年度替わりに合わせて検討が動くというよりは、端末の入れ替えや監査対応など、社内で個別に事情が生じたタイミングで調べられていると読めます。(出典:Googleトレンド/キーワード「IT資産管理」)
システム運用・管理の選び方の要点
本ページ掲載5サービスは、Mackerel・Site24x7・Datadogがサーバーやクラウド、Webサービスの稼働を見るもの、Optimal Biz・LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版が社員のPCやスマートフォンを管理するものです。前者は「サービスが落ちていないか、遅くなっていないか」を、後者は「誰がどの端末で何をしているか、紛失時に消せるか」を扱います。どちらも運用・管理と呼ばれますが、解決する困りごとは別物です。サーバーの障害検知が目的なら端末管理の3サービスを見る必要はありませんし、逆に社給スマートフォンの紛失対策が目的なら監視の3サービスでは要件を満たせません。
Mackerelは1ホスト単位の従量課金で、スタンダードホストが月2,180円(税込)、マイクロホストが月660円(税込)です。メトリックは月11円、トレーススパンは1Mスパンあたり330円(いずれも税込)と、使った分だけ加算されます。Site24x7は逆に定額パッケージで、Professionalの月10,420円(年契約・税抜)にサーバー5台・ネットワーク機器2台・ログ2GB・APM1・URL監視20・RUM月10万PVが含まれます。サーバーの台数だけが増えていく使い方なら従量制、ネットワーク機器や外形監視も一緒に見たいならパッケージのほうが計算しやすくなります。
Optimal Bizの初期費用は1契約あたり45,000円(税抜)で、対象端末が10台でも1,000台でも同じです。月額はAndroid・iOS・iPadOSが1台300円、Windows・macOSが1台500円(いずれも税抜)となっています。LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版のプランⅠは登録料が1台あたり6,800円(税抜)で、年額はベーシックが1台3,600円です。同じ「初期費用」という言葉でも、契約単位でかかるものと台数分かかるものでは、導入時に必要な予算がまったく違います。
同サービスには登録料型のプランⅠと初期費用型のプランⅡがあり、プランⅠはベーシックが1台年3,600円+登録料6,800円/台、プランⅡはベーシックが1台年6,000円+初期費用30,000円/社(いずれも税抜)です。プランⅡは初期費用が契約単位で軽い代わりに年額が高く、公式に短期利用向けと位置づけられています。使う期間が読めているなら、登録料を先に払って年額を抑えるか、年額が高くても初期を軽くするかを選べるということです。契約時にどちらを選ぶかで、数年後の総額が入れ替わります。
本ページ掲載5サービスのうち、Datadogだけは料金がUSD建てで、日本語の料金ページにも円建ての表記がありません。Infrastructure Proが1ホスト月18.75ドル(年払い)、Enterpriseが28.75ドル(年払い)、APMは1ホスト月38.75ドル(年払い)と、機能ごとに別の単価が積み上がる構成です。残る4サービスは円建てのため、契約後に為替で支払額が動くことはありません。年度予算を固定したい場合は、この違いが実務上の判断材料になります。
システム運用・管理の比較一覧(全5サービス)
Optimal Biz(OPTiM Biz)
月額300円〜オプティムが提供するMDM/端末管理SaaS。iOS/Android/Windows/macを1台あたり月額で一元管理し、遠隔ロック・一括キッティング・アプリ配信などに対応する。
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版
月額300円〜PC・スマホの資産情報を自動取得して一元管理するIT資産管理/MDMのSaaS。操作ログ管理やデバイス制御、iOS/Android/Windows/mac対応のモバイル管理まで1台あたり月額でカバーする。
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