リモートアクセス
リモートアクセスとは、自宅や外出先の端末から、オフィスに置いたPCや社内システムへインターネット経由で接続し、社内にいるのと同じように業務を行う仕組みです。VPNを自前で構築する代わりに、画面転送やエージェント接続、サンドボックス化した専用アプリといった方式で、手元の端末にデータを残さずに社内の環境へ入れるようにします。
リモートアクセスとは
掲載5社は全社が円建てで料金を公開しており、料金公開率は100%です。1ユーザーあたりの月額は300円から1,500円まで並び、単価だけを見れば5.0倍の開きがあります。ただしこの単価をそのまま比べると判断を誤ります。数えている対象が5社とも違ううえ、人数に比例しない固定費を持つサービスがあるためです。
課金の対象は、1ユーザー(Splashtop)、1アカウント=ID/端末(MagicConnect)、接続先PC1台=1ライセンス(RemoteView)、10ユーザー単位のライセンス(CACHATTO)、1ID(moconavi)と分かれます。さらにCACHATTOは会社ID単位のサービス基本利用料が年額120,000円、moconaviはクラウド基本料が月額15,000円/テナントで、これらは人数が何人でも同額です。
この固定費があるかどうかで、規模によって順位が入れ替わります。従業員10名の年間コストはRemoteViewの135,000円が最安で、moconaviの266,400円が最も高く1.97倍の差です。ところが50名ではCACHATTOの300,000円が最安になり、moconaviは612,000円で2番目まで上がります。10名で最安だったRemoteViewは675,000円で3番目です。
理由は固定費が人数で薄まることにあります。moconaviのクラウド基本料は年額180,000円なので、10名なら1人あたり18,000円ですが、50名では3,600円、100名では1,800円まで下がります。人数比例のサービスに対してmoconaviが安くなる境目は、Splashtopが20人目、MagicConnectが32人目、RemoteViewが38人目です。まず自社の利用人数を決めてから料金表を見てください。
リモートアクセスの検索需要トレンド
「リモートアクセス」の検索需要は25か月を通じて47〜72の範囲に収まり、平均は61.4。2026年3月の47を底に7月には68まで戻し、起点の2024年7月の63を上回った。在宅勤務の可否が見直されるたびに問い合わせが立ち上がる、波のある動きが続いている。(出典:Googleトレンド/キーワード「リモートアクセス」)
リモートアクセスの料金相場
当メディアが掲載5サービスを調査した、最安有料プラン(1ユーザー月額・税抜/年払い換算)の料金相場です。単価は横並びでも、最低月額や無料条件で規模別の実額は変わります。
| 企業規模 | 年間コスト(最安) | 業界中央値 |
|---|---|---|
| 従業員10名 | 135,000円/年〜 | 中央値 156,000円/年 |
| 従業員50名 | 300,000円/年〜 | 中央値 675,000円/年 |
| 従業員100名 | 480,000円/年〜 | 中央値 1,350,000円/年 |
※最安有料プラン・1ユーザー月額・税抜/年払い換算。無料プランあり:0/5サービス/無料トライアル:5/5サービス・平均22日。集計対象5件・2026.07時点・当メディア調べ。
リモートアクセスの選び方の要点
掲載5社の1ユーザー月額は300円から1,500円で5.0倍の開きがありますが、実額の順位はこれと一致しません。最安単価のCACHATTO(300円)は従業員10名の年間コストでは156,000円で3番目、単価が3番目のRemoteView(1,125円)が135,000円で最安になります。会社ID単位の基本料や10ユーザー単位という購入条件が単価の外にあるためです。
CACHATTOは会社ID単位のサービス基本利用料が年額120,000円、moconaviはクラウド基本料が月額15,000円/テナントで、いずれも人数によらず発生します。この固定費は人数が増えるほど薄まるため、少人数では割高に、人数が多いほど有利に働きます。moconaviの年額180,000円は10名で1人あたり18,000円、100名では1,800円と10分の1になります。
Splashtopは1ユーザーで接続先を10台まで登録でき、接続元の台数に制限がありません。RemoteViewは逆に接続先PC1台につき1ライセンスで、接続元は台数無制限です。1人が複数のPCへ接続するならSplashtop、1台のPCを複数人で使い回すならRemoteViewが有利になります。MagicConnectはID/端末単位、moconaviは1ID、CACHATTOは10ライセンス単位です。
掲載5社で初期費用を明示しているのはMagicConnectで、アカウント種別により1IDあたり5,000円から15,000円かかります。アプリ型ライトを10名で使う場合は50,000円が初年度に上乗せされ、年額144,000円が初年度194,000円になります。またmoconaviは最小契約が10ID、CACHATTOはライセンス購入が新規・追加を問わず10ライセンス単位です。
在宅から自席のPCへ接続する運用では、そのPCの電源が落ちていると接続できません。SplashtopはWake-on-LANを標準で備え、MagicConnectはWOLオプション(年額3,600円/台・初期費用1,000円/台)で、RemoteViewはRemoteWOL(36,000円/台・税抜)またはRemoteViewBOX(148,000円/台・税抜)で対応します。出社した誰かに電源を入れてもらう運用を避けたいなら、ここは先に確認してください。
リモートアクセスの比較一覧(全5サービス)
CACHATTO(キャッチ)
月額300円〜手元端末にデータを残さないセキュアアクセスを軸としたハイブリッドワークプラットフォーム。セキュアブラウザ・セキュアコンテナ・リモートデスクトップなど複数のアクセス手段を1つのプラットフォームで提供し、社外から社内システム・PCへ安全に接続する。料金は非公開。
moconavi(モコナビ)
月額720円〜端末にデータを残さないセキュアアクセスを軸に、VPN不要で社内システム・PCへリモートアクセスできるクラウドMAM/リモートアクセス基盤。ビジネスチャット・電話帳・メール/カレンダー連携なども統合。クラウド基本料+ID課金で、最低10IDから利用する。
RemoteView(リモートビュー)
月額1,125円〜接続先PC1台ごとにライセンスを購入する法人向けリモートアクセス。接続元はブラウザから台数無制限で利用でき、外出先・自宅から社内PCへ安全に接続できる。Enterprise(年額13,500円/ライセンス)を公式公開し、大規模向けの同時接続プランや法人パックも提供する。
MagicConnect(マジックコネクト)
月額1,200円〜USBキーを挿すだけ、またはアプリ導入で社内PCへ接続できる純国産のリモートアクセスサービス。接続先PCにデータを残さない画面転送方式で、テレワークの安全な社内アクセスを実現。USB型・アプリ型・専用端末型などをID/端末単位で選べる。
Splashtop(リモートアクセス)
月額1,500円〜自宅や外出先の端末から社内・自席のPCへ高速にリモートアクセスできるリモートデスクトップサービス。接続元デバイス数は無制限、接続先は1ライセンスあたり最大10台まで。4Kストリーミングは最大60fpsに対応し、FPSはPro 60・Performance 240(設定時)。SOC 2・SOC 3認証を取得している。
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