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PIM比較5選|商品数課金かエディション年額かで分かれる

商品情報管理システムは課金の基準がSKU数・エディション年額・ユーザー数で分かれます。Plytixは無償で500SKU・ユーザー無制限、Pimcoreは年額固定、PlaPiは月1万円からの国内クラウドです。

結論:課金の基準が3通りある

商品情報管理システム(PIM)は、何を基準に課金するかが各社で違います。掲載5サービスは次のように分かれます。

  • 商品数(SKU)で決まる:Plytix
  • エディションごとの年額固定:Pimcore、Akeneo
  • 基本料金+ユーザー追加:PlaPi
  • 非公開(パッケージライセンス+保守):eBASE
導入目的おすすめのタイプ主なサービス
費用をかけずに始めたい無償のStandardで500SKU・ユーザー無制限。SaaSなのでそのまま業務に使えるPlytix
商品点数が多いエディション年額固定で商品数では課金されない。PIM・DAM・MDM・CDPを一基盤で扱うPimcore
国内で小さく始めたい月額1万円からの国内クラウド。30日間の無料トライアルで最短1週間導入PlaPi(プラピ)
オープンソースから試したいCommunity Editionは無償。AIによる商品説明生成と多言語対応Akeneo(Product Cloud)
取引先とデータ交換したいサーバー型パッケージ。国内流通のデータプール『商材えびす』と連携eBASE

自社の商品点数と、誰が何人で使うのかを整理してから比べてください。

商品情報管理システム(PIM)とは

商品の名称・仕様・価格・画像といった情報を一元管理し、ECサイトやモール、カタログといった複数の出力先へ配信するための仕組みです。

同じ商品でも、自社ECとモールと紙カタログでは求められる項目や形式が違います。それぞれで別々に管理していると、仕様変更のたびに全箇所を直す必要があり、抜け漏れが起きます。PIMは元データを1か所に集めて、そこから各チャネルへ流すという形にします。

商品点数が多い、扱う項目が商品カテゴリごとに違う、多言語や複数チャネルに展開している——といった条件が重なるほど必要性が上がります。

選び方

1. 課金の基準が「商品数」か「エディション」か「ユーザー数」か

これが費用を最も左右します。

Plytixは扱う商品数(SKU)で決まります。Standardが無償で500SKU、Proが月€499で50,000SKU、Enterpriseが商品数無制限のカスタム見積りです。ユーザー数は全プラン無制限で、何人で使っても金額は変わりません。

Pimcoreはエディション別の年額固定です。Community Editionが無償、Professional Editionが年額9,900ドル(月額換算825ドル)、Enterprise Editionが年額29,900ドル(同2,492ドル)、PaaS Editionが年額39,900ドルから(同3,325ドルから)です。商品数でもユーザー数でも変わりません。

PlaPiは基本料金にユーザー追加とオプションを積む構成で、月額1万円からです。

商品点数が多いのか、使う人が多いのか。どちらが自社の課題かで、有利な方式が入れ替わります。

2. 無償版の中身が3サービスで違う

無償で使える版を持つのはAkeneo・Pimcore・Plytixの3サービスですが、性質がまったく違います。

  • Plytix Standard:SaaSで無償。500SKU・ユーザー無制限。そのまま業務に使える
  • Akeneo Community Edition:オープンソースのセルフホスト。機能は限定的
  • Pimcore Community Edition:オープンソース。実験・非商用向けという位置づけ

自社でサーバーを用意する必要があるか、そのまま使えるかという違いがあります。試すだけならどれでも構いませんが、そのまま運用に乗せられるのはPlytixのStandardです。

3. オンプレミスが必要かどうか

社内にデータを置く要件がある場合、選べる先が絞られます。

  • eBASE:サーバー型パッケージ(オンプレミス前提)
  • Pimcore:セルフホスト(Community)/オンプレミス(Professional・Enterprise)/マネージドクラウド(PaaS)から選択
  • Akeneo:Community Editionはセルフホスト、SaaS版はクラウド
  • Plytix・PlaPi:クラウド提供

Pimcoreは提供形態を選べる点が特徴で、最初はオンプレミスで始めて後からPaaSへ移るといった判断ができます。

4. 国内サービスか海外サービスか

掲載5サービスのうち日本の企業が提供するのはPlaPi(株式会社JSOL)とeBASE(eBASE株式会社)です。

PlaPiは月額1万円からと円建てで、30日間の無料トライアルを用意しています。掲載5サービスの中でトライアルの日数を明示しているのは同サービスです。

eBASEは国内の流通業界に根ざしています。企業間のデータ交換を担うデータプール『商材えびす』と連携し、食品・ドラッグストア・ホームセンターといった小売や卸、メーカーの間で商品情報をやり取りできます。取引先とのデータ交換が業務に組み込まれている企業では、この連携が実務に直結します。

PimcoreはUSD建て、Plytixはユーロ建てで、契約後も為替の影響を受けます。

5. PIM以外の機能をどこまで含むか

Pimcoreは範囲が最も広く、商品情報管理に加えてデジタルアセット管理(DAM)、マスタデータ管理(MDM)、顧客データ基盤(CDP)、デジタル体験・コマースまでを一つの基盤で扱います。

PlytixもPIMとDAM、ブランドポータルを備えます。Akeneoは商品データの管理とAIによる商品説明生成、多言語対応が中心です。eBASEは画像・CAD・文書といった関連ファイルの管理とWeb・EC・DTPへの出力を扱います。

必要な範囲が広いほど、統合された基盤の価値が出ます。逆に商品情報の管理だけが目的なら、範囲の狭いサービスのほうが扱いやすくなります。

6. 試せる条件を確認する

  • PlaPi:30日間の無料トライアル(最短1週間で導入可能)
  • Plytix:無償のStandardに加えて、Pro・Enterpriseで期間の制限がない無料パイロット
  • Akeneo:無料トライアルあり(日数の明記なし)/Community Editionで試用可
  • Pimcore:Community Editionで試用(ホスト版の期間限定トライアルは公式明記なし)
  • eBASE:無料トライアルの記載なし

Plytixの「期間無制限の無料パイロット」は他に例がありません。急かされずに検証できる条件です。

タイプ別に見る

商品数が数百点でまず試したい

無償Standardは500SKU・ユーザー無制限。月単位契約でいつでも解約できる

Plytix
複数領域をまとめたい

PIM・DAM・MDM・CDP・コマースを一基盤で。提供形態はオンプレとPaaSから選べる

Pimcore
PIMの導入が初めて

ノーコードで構築・設定変更。連携先追加やデータ変換もノーコードで行える

PlaPi(プラピ)
多言語・多チャネルに展開する

AIで商品説明を生成し翻訳にも対応。Shopify・Magento・BigCommerceと連携

Akeneo(Product Cloud)
小売・卸との取引が中心

『商材えびす』で企業間データ交換。画像・CAD・文書も一元管理しWeb・EC・DTPへ出力

eBASE

本ページ独自のまとめ

掲載5サービスを調べたうえで、選定時に押さえておきたい点を挙げます。

料金公開率は掲載5サービス中4サービス(80%)です。PimcoreとPlytixが金額を明示し、AkeneoとPlaPiが一部を公開、eBASEが非公開です。海外のPIMベンダーは金額を出す傾向があり、比較しやすい分野といえます。

「無償版あり」の3サービスは、無償の意味が違います。そのまま業務に使えるのはPlytixのStandardだけで、AkeneoとPimcoreのCommunity Editionはセルフホストか非商用向けです。無償という言葉だけで並べると実態を見誤ります。

ユーザー数で課金されないサービスが2つあります。PlytixとPimcoreは人数で金額が変わりません。商品情報の入力や確認に多くの人が関わる組織では、この条件が総額を左右します。逆にPlaPiはユーザー追加がオプションです。

国内の流通向けにはeBASEという特殊な選択肢があります。『商材えびす』を通じた企業間データ交換は他の4サービスにない機能で、取引先が同じ仕組みを使っているかどうかが選定の決め手になります。汎用のPIMとは検討の軸が異なります。

@card 掲載5サービスの料金公開状況|料金を公開:4サービス(80%・うち一部のみ公開:2サービス)/非公開:1サービス(eBASE)/無償版あり:3サービス(60%・そのまま業務に使えるのは1サービス)/ユーザー数無制限:2サービス(Plytix・Pimcore)/トライアル日数を明示:1サービス(PlaPi 30日間)

各サービスの詳細

Plytix

SKU数で課金しユーザーは無制限。無償のStandardは500SKUまで商用可

公式サイト ↗

Plytix ApSが提供する商品情報管理システムです。2014年設立、デンマーク・ノーボーに本社を置く非上場企業で、スペイン・マラガとデンマーク・コペンハーゲンにオフィスがあります。従業員は約90名規模(第三者情報)です。中小から中堅の企業を主な対象としています。

扱う商品数(SKU)を基準に料金が決まります。 Standardは無償で500SKU・月500クレジット・毎時5,000APIコールまで使え、ユーザー数に制限がありません。SaaSとして提供されるため自社でサーバーを用意する必要がなく、無償のまま業務に使えます。 Proは月€499で50,000SKU・毎時15,000APIコール、Enterpriseは商品数無制限のカスタム見積りです。

全プランでユーザー数が無制限である点が特徴です。 商品情報の入力や確認に多くの人が関わる組織でも、人数によって費用が増えることがありません。商品部・マーケティング・EC担当が同じデータを触る体制でも、アカウント数を気にせず配れます。

契約は月単位で長期の縛りがなく、いつでも解約できます。 年額固定のPimcoreとは、始めるときと止めるときの負担が異なります。

PIMに加えてデジタルアセット管理(DAM)、ブランドポータル、商品フィードやProduct Data Sheetsによる配信、AIによるコンテンツ生成と画像編集を扱います。ShopifyやBigCommerceと連携し、全プランに人的サポートが含まれます。オンボーディングは選択制で、Standardは無償、Purpleが€3,000、フルマネージドはカスタム見積りです。ユーロ建てのため為替の影響を受けます。

Pimcore

エディション年額固定。PIM・DAM・MDM・CDPを一つの基盤で扱う

公式サイト ↗

Pimcore GmbHが提供するオープンソースベースのプラットフォームです。オーストリアに本社を置く非上場企業です。商品情報管理(PIM)だけでなく、デジタルアセット管理(DAM)、マスタデータ管理(MDM)、顧客データ基盤(CDP)、デジタル体験・コマースまでを一つの基盤で扱います。

料金はエディションごとの年額固定です。Community Editionが無償(実験・非商用向け)、Professional Editionが年額9,900ドル(月額換算825ドル)、Enterprise Editionが年額29,900ドル(同2,492ドル)、フルマネージドクラウドのPaaS Editionが年額39,900ドルから(同3,325ドルから)です。いずれも米ドル建てとなります。

商品数やユーザー数を課金の基準としていないため、扱う点数が増えても料金体系は変わりません。 SKU数で課金するPlytixとは、規模が大きくなったときの伸び方が逆になります。商品数が数十万点に及ぶ組織では、この設計が効いてきます。

エディションによって提供形態が分かれ、Professional・Enterpriseはオンプレミス、PaaS Editionは4段階のサイズから選ぶマネージドクラウドです。自社で運用するか任せるかを選べます。

Enterprise EditionではLTS(長期サポート)と24時間サポートが提供されます。REST APIによる連携のほか、Experience PortalsやCDP、Copilotといったエンタープライズ向けの拡張が用意されています。なおCommunity Editionは実験・非商用向けとされているため、商用利用には有償エディションが前提です。

PlaPi(プラピ)

月額1万円から始められる国内クラウド。30日間の無料トライアルあり

公式サイト ↗

株式会社JSOLが提供する商品情報管理システムです。同社は東京都千代田区九段南の九段会館テラスに拠点を置きます。掲載5社の中で、クラウドで提供される国内サービスは本サービスです。

料金は基本料金が月額1万円からで、円建てとなります。海外サービスがユーロ建て・米ドル建てであるのに対し、為替の影響を受けずに予算を組めます。基本料金は3種類あるとされていますが、各プランの金額と上位プランについては要問い合わせです。ユーザー追加やプレミアムサポート、追加ストレージ(最大2TB)はオプションとして提供されます。

初期費用を抑えて最短1週間で導入できるとしており、30日間の無料トライアルが用意されています。掲載5社の中でトライアルの日数を明示しているのは本サービスです。

ノーコードでのシステム構築と設定変更に対応し、連携先の追加やデータのマッピング・変換もノーコードで行えます。PIMは項目設計や連携の作り込みで工数がかかりやすい領域ですが、そこを開発なしで回せる構成です。

画像・動画・文書など多様な形式のファイルを扱え、PIMの導入が初めての組織でも進めやすい構成を掲げています。標準サポートに加えて、メール・電話・Web会議に対応するプレミアムサポートが別料金で用意されています。導入コンサルやデータ移行も別途です。

Akeneo(Product Cloud)

オープンソース版から始められる。AIによる商品説明生成と多言語対応

公式サイト ↗

Akeneo SASが提供する商品情報管理システムです。2013年設立、フランス・ナントに本社を置く非上場企業で、米・英・独・伊・蘭・豪にオフィスがあります。従業員は400名超です。

オープンソースのCommunity Editionと、SaaSで提供されるGrowth・Advanced・Premiumのエディションがあります。Community Editionは無償ですが、セルフホストで機能は限定的とされています。SaaS版のGrowthは公式の比較ページで年額0ドル開始と表示され、配信チャネルが1つ含まれます。AdvancedはコラボレーションワークフローなどSaaSの機能が加わり、PremiumはPX Insights・SIEM連携・24時間365日のサポートを備えます。AdvancedとPremiumは要見積りです。

機能面では商品データの集約と一元管理、属性設計とデータ品質管理に加えて、AIによる商品説明の生成やアセット抽出、翻訳による多言語対応を扱います。複数言語で商品を展開する組織では、翻訳まで同じ基盤で回せる点が効きます。 複数チャネルへの配信にも対応します。

Shopify・Magento・BigCommerceといったECプラットフォームやERP、DAMと連携でき、App Storeを通じて各種コネクタが提供されます。必要な連携を後から足していける構成です。

日本ではパートナー経由での導入支援となります。日本語での問い合わせや保守を求める場合は、パートナーの体制も含めて確認してください。無料トライアルがありますが日数の明記はありません。

eBASE

サーバー型パッケージ。国内流通のデータプール『商材えびす』と連携

公式サイト ↗

eBASE株式会社が提供する商品情報管理システムです。同社は2001年10月設立、資本金1億9,000万円、従業員は連結478名/単体175名で、大阪市北区豊崎に本社を置き、東京証券取引所プライム市場に上場しています(証券コード3835)。

掲載5社の中で唯一、サーバー型のパッケージとして提供され、オンプレミスでの運用が前提となります。クラウドでの提供を前提とする他4社とは、導入と運用の考え方が異なります。

特徴は国内の流通業界に根ざしている点です。企業間のデータ交換を担うデータプール『商材えびす』と連携し、食品・ドラッグストア・ホームセンターといった小売や卸、メーカーの間で商品情報をやり取りできます。取引先とのデータ交換が業務に組み込まれている企業では、この連携が実務に直結します。 海外発のPIMには存在しない、国内の商流に合わせた仕組みです。

商品情報だけでなく、画像・CAD・文書といった関連ファイルを一元管理できます。ノンプログラミングでのデータ構造の拡張やカテゴリー別の構造定義に対応し、Web・EC・DTPへの出力を扱います。紙のカタログを作る業務が残っている企業では、DTP出力まで扱える点が判断材料になります。

料金は公式に公開されておらず、パッケージライセンスと保守による個社見積りです。無料トライアルの記載もありません。国内での保守サポートが提供されます。

よくある質問

無料で使えるサービスはありますか。

掲載5サービスのうち3サービスに無償版があります。PlytixのStandardはSaaSとして無償提供され、500SKU・500クレジット/月・ユーザー無制限で利用できます。AkeneoのCommunity Editionはオープンソースのセルフホストで機能が限定的、PimcoreのCommunity Editionは実験・非商用向けです。そのまま業務で使えるという点ではPlytixのStandardが該当します。

料金の目安はどれくらいですか。

Plytixは月€499(Pro・50,000SKU)、Pimcoreは年額9,900ドル(Professional)から29,900ドル(Enterprise)、PaaS Editionが年額39,900ドルからです。PlaPiは月額1万円からで、上位プランは要問い合わせです。AkeneoはGrowthが公式比較ページで年額0ドル開始と表示され、AdvancedとPremiumは要見積りです。eBASEは料金を公開していません。

商品点数が多い場合はどうなりますか。

PlytixはSKU数でプランが決まるため、Standardの500SKU、Proの50,000SKUを超えるとEnterpriseのカスタム見積りになります。PimcoreとPlaPiは商品数を課金の基準としていないため、点数が増えても料金体系は変わりません。扱う商品が数万点を超える場合は、SKU課金以外の方式のほうが見通しを立てやすくなります。

使う人数が多い場合はどうなりますか。

PlytixはStandard・Proともユーザー数が無制限で、何人で使っても金額は変わりません。Pimcoreもエディション別の年額固定です。PlaPiはユーザー追加がオプションとなるため、人数が増えると加算されます。

オンプレミスで使えますか。

eBASEはサーバー型パッケージとして提供され、オンプレミスでの運用が前提です。PimcoreはCommunity Editionのセルフホスト、Professional・Enterprise Editionのオンプレミス、PaaS Editionのマネージドクラウドから選べます。AkeneoもCommunity Editionはセルフホストです。Plytix・PlaPiはクラウド提供です。

導入前に試すことはできますか。

PlaPiは30日間の無料トライアルを用意し、最短1週間で導入できるとしています。Plytixは無償のStandardに加えて、ProとEnterpriseで期間の制限がない無料パイロットを提供しています。Akeneoも無料トライアルがありますが日数の明記はありません。Pimcoreは無償のCommunity Editionで試す形です。

取引先と商品データをやり取りしたい場合はどうすればよいですか。

eBASEはデータプール『商材えびす』と連携し、企業間での商品情報のやり取りに対応します。食品・ドラッグストア・ホームセンターといった国内の流通業界で使われている仕組みで、取引先が同じ環境を使っている場合に効果を発揮します。他の4サービスはAPIや商品フィードによる連携が中心です。

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