結論:数えるのが「営業の人数」か「同時に商談できる部屋の数」かで金額が変わる
営業担当者が20人いても、同時に進んでいる商談が5件なら、必要な「部屋」は5つで足ります。オンライン商談ツールの料金は、ここをどう数えるかで決まります。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 少人数・低予算で始めたい | ユーザー課金1,980円/人とルーム課金5,500円/ルームを選べる。初期0円・無料プランあり | クラウド商談どこでもSHOWBY |
| 金融や自治体の窓口でも使いたい | ルーム35,000円+アカウント3,000円。ISO27001取得・最大4拠点・電子契約と連携 | B-Room(ROOMS) |
| 商談の中身を記録して営業を標準化したい | 電話からも接続できる。商談録画とトークスクリプト、AIによるSalesforce連携 | bellFace(ベルフェイス) |
| 名刺交換や捺印までオンラインで済ませたい | URL発行だけで接続。名刺表示・契約書捺印・文字起こしに対応 | meet in(ミートイン) |
ただし、金額を公開しているのは掲載4サービスのうち2サービスだけです。bellFaceとmeet inは問い合わせが前提になります。
オンライン商談ツールとは
営業担当者と見込み客をオンラインでつなぎ、商談を進めるためのツールです。汎用のWeb会議ツールと違うのは、相手が何も準備していない状態から始まることを前提にしている点です。
掲載4サービスはいずれも、相手側にアプリのインストールやアカウント登録を求めません。URLを送るだけ、あるいは電話をかけるだけで接続できます。商談の相手にツールの使い方を説明するところから始めなくて済む、というのが基本的な価値です。
さらに商談の場で必要になる機能が加わります。商談内容の録画、トークスクリプトの表示、名刺の表示、契約書への捺印、電子契約との連携などです。単に顔を見て話すだけなら汎用のWeb会議ツールでも足りるため、これらの機能を使うかどうかが導入判断の分かれ目になります。
選び方
1. 課金の単位が「人」か「部屋」かを確認する
これが金額を最も大きく左右します。
クラウド商談どこでもSHOWBYは、どちらかを選べます。ユーザー課金タイプが1人あたり月1,980円、ルーム課金タイプが商談ルーム1つあたり月5,500円で、ルーム課金ではユーザーの追加が無料です。営業が20人いても同時商談が5件なら、ルーム課金を選ぶことで人数分の課金を避けられます。
B-Room(ROOMS)は、両方がかかります。ルーム料金が1ルーム月35,000円(税抜)、アカウント料金が1アカウント月3,000円(税抜)で、これらが合算されます。
bellFaceは初期費用と利用ID数に応じた月額定額、meet inはアカウント課金とされていますが、いずれも金額は公開されていません。
見積りを取る前に、自社で同時に走る商談の件数を数えておいてください。営業の人数とこの件数が離れているほど、課金方式の違いが効きます。
2. 金額が公開されているかを確認する
掲載4サービスのうち、公式サイトで金額を確認できるのはクラウド商談どこでもSHOWBYとB-Roomの2サービスです。
bellFaceは構成(初期費用+利用ID数に応じた月額定額)は示されているものの金額は非公開、meet inも金額の記載がありません。この2サービスを候補に入れる場合は、資料請求や商談の時間を検討スケジュールに見込んでおく必要があります。
3. 初期費用の有無を見る
- クラウド商談どこでもSHOWBY:全プラン初期費用0円
- B-Room(ROOMS):初回契約時のみ初期設定料100,000円(税抜)
- bellFace:初期費用あり(金額は非公開)
- meet in:公式サイトに記載なし
月額だけを比べると初年度に必要な金額を見誤ります。
4. B-Roomはルーム数をまとめるほど単価が下がる
B-Roomのルーム料金は次のように設定されています。
- 1ルーム:月35,000円(税抜)
- 3ルーム:月69,000円(税抜/1ルームあたり23,000円)
- 10ルーム:月215,000円(税抜/1ルームあたり21,500円)
- 20ルーム:月400,000円(税抜/1ルームあたり20,000円)
1ルームだけの契約が最も割高になる構成です。必要なルーム数を先に見積もったうえで検討しないと、1ルームの単価だけを見て他社と比べることになります。なお、契約ルーム数にかかわらずユーザー登録数は無制限です(アカウント料金は利用する人数分がかかります)。
5. 試せる範囲を確認する
クラウド商談どこでもSHOWBYには無料プランがあり、月20商談まで(1回5分未満はノーカウント)を無料で使い続けられます。有料プランにも90日間の無料期間があり、この間は全機能を利用できます。さらに契約の縛りがなく、日単位課金でいつでも解約できるとされています。
他の3サービスは公式サイトに無料トライアルの明示がありません。B-Roomもデモや導入相談は問い合わせでの対応となります。
6. 商談で何をしたいかで必要な機能が変わる
つなぐだけでよいのか、商談の中身を記録したいのか、その場で契約まで進めたいのかで選ぶものが変わります。
bellFaceは商談の記録と分析に寄っています。商談録画とトークスクリプトの表示に加えて、商談データを構造化してSalesforceなどのSFA/CRMへ連携するbellSalesAIを中核に据えています。また掲載4サービスの中で唯一、電話からの接続に対応しており、相手がブラウザを使えない状況でも商談を始められます。
meet inは商談の場での手続きに寄っています。名刺の表示と契約書への捺印に対応し、議事録の文字起こしと録画も備えます。接続はP2P方式です。
B-Roomは契約までの流れに寄っています。電子契約のREMOTE SIGNや資料動画化のSPOKESといった自社サービスと連携します。高画質・高音質のビデオコーデックを採用し、最大4拠点からの同時接続に対応します。
タイプ別に見る
ルーム課金5,500円/ルームでユーザー追加が無料。初期0円で日単位解約に対応
ISO/IEC 27001:2022を取得。最大4拠点同時接続と電子契約REMOTE SIGN連携
トークスクリプト表示と商談録画。bellSalesAIが商談データを構造化してSFA/CRMへ連携
URL発行だけで接続でき名刺表示・捺印まで対応。P2P方式で通信する
本ページ独自のまとめ
掲載4サービスを調べたうえで、見積り前に押さえておきたい点を挙げます。
同じ「1ルーム」でも金額に6倍以上の開きがあります。クラウド商談どこでもSHOWBYのルーム課金は月5,500円、B-Roomのルーム料金は1ルーム月35,000円(税抜)です。ただしB-Roomは最大4拠点の同時接続、高画質・高音質のビデオコーデック、電子契約との連携、ISO/IEC 27001:2022の取得という条件を備えており、金額だけを取り出して比べられるものではありません。
「無料」で使い続けられるのは掲載4サービス中1サービスだけです。クラウド商談どこでもSHOWBYの無料プラン(月20商談まで)が該当します。90日間の無料期間も含めると、費用をかけずに検証できる範囲は同サービスが突出しています。
料金公開率は掲載4サービス中2サービス(50%)です。商談ツールは利用ID数や機材構成による差が小さいはずですが、それでも半数が非公開という状況です。検討には問い合わせの時間を織り込む必要があります。
契約期間の条件は表に出ていません。クラウド商談どこでもSHOWBYの「縛りなし・日単位課金」は公式に示されていますが、他の3サービスは最低契約期間の記載がありません。これも問い合わせでの確認事項になります。
@card 掲載4サービスの料金公開状況|料金を公開:2サービス(50%・どこでもSHOWBY/B-Room)/料金非公開:2サービス(bellFace/meet in)/無料プランあり:1サービス(25%)/無料期間の明示あり:1サービス(25%・90日間)
各サービスの詳細
株式会社かんざしが提供するオンライン商談ツールです。同社は2016年8月31日設立、資本金1,000万円の企業で、東京都千代田区神田神保町の丸元ビルに拠点を置きます(株式会社エアトリの傘下)。
掲載4社の中で、課金の方式を用途に応じて選べる点が特徴です。 ユーザー課金タイプは1人あたり月額1,980円、ルーム課金タイプは商談ルーム1つあたり月額5,500円でユーザーの追加は無料です。
営業担当者が多くても、同時に進む商談の件数が少ない組織であれば、ルーム課金を選ぶことで費用を抑えられます。 10人の営業がいてもルームが2つで足りるなら、ユーザー課金では19,800円、ルーム課金では11,000円です。逆に商談が同時多発する組織ではユーザー課金が有利になります。どちらのタイプも初期費用は0円です。
無料プランも用意されており、月20商談まで(1回5分未満はノーカウント)であれば費用をかけずに使い続けられます。有料プランには90日間の無料期間があり、この間は全機能を利用できます。掲載4社の中でトライアル期間を明示しているのは本サービスで、3か月というのは他社と比べても長い設定です。
契約の縛りはなく、日単位課金でいつでも解約できるとされています。相手側はSHOWBY IDのワンタイム発行で接続するためアプリのインストールは不要です。運営元の株式会社かんざしはISO/IEC 27001(ISMS)を取得しています。
株式会社Bloom Actが提供するオンライン商談ツールです。同社は2018年7月設立、資本金5,000万円の企業で、茨城県つくば市竹園のつくばビルディングに拠点を置きます。銀行・保険・自治体・小売などでの導入実績があり、窓口業務のDX用途にも使われています。
料金はルーム料金とアカウント料金の合算です。ルーム料金は1ルーム月35,000円で、3ルームなら69,000円(1室23,000円)、10ルームなら215,000円(同21,500円)、20ルームなら400,000円(同20,000円)(いずれも税抜)と、まとめるほど1ルームあたりの単価が下がります。アカウント料金は1アカウントあたり月3,000円(税抜)で、これがルーム料金に加算されます。
初回契約時のみ初期設定料100,000円(税抜)がかかります。 掲載4社の中で初期費用を明示しているのは本サービスで、初期0円のどこでもSHOWBYとは前提が異なります。
契約ルーム数にかかわらずユーザー登録数は無制限で、最大4拠点からの同時接続に対応します。相手側はアプリのインストールが不要です。高画質・高音質のビデオコーデックを採用しています。
電子契約のREMOTE SIGNや資料動画化のSPOKESといった自社サービスとの連携があり、商談から契約までを同じ流れで進められます。提供元の株式会社Bloom ActはISO/IEC 27001:2022を取得しています。
ベルフェイスシステム株式会社が提供するオンライン営業システムです。同社は2015年4月27日設立、資本金9,148百万円(資本準備金含む)で、東京都港区新橋のPMO新橋に拠点を置きます。株式会社ピアズ(東証グロース・7066)の完全子会社です。
特徴は接続方法にあります。相手側はアプリのインストールも登録も不要で、電話とブラウザの両方から接続できます。 掲載4社の中で電話からの接続に対応しているのは本サービスです。相手が電話しか使えない状況でも商談を始められるため、法人相手の営業だけでなく個人向けのリテール営業でも成立します。
商談の録画とトークスクリプトの表示に対応しており、営業品質を標準化する用途を想定しています。誰が対応しても同じ説明ができる状態を作りたい組織に向きます。
さらに商談データを構造化してSalesforceなどのSFA/CRMへ連携するbellSalesAIを中核に据えており、商談の内容を営業の資産として蓄積する設計です。録画して終わりではなく、データとして次の営業に使う方向です。
料金は公式サイトで公開されておらず、初期費用と利用ID数に応じた月額定額という構成が示されているのみです。無料トライアルの明示もないため、デモや導入相談は問い合わせでの対応となります。金融のリテール営業を含む幅広い業種で使われています。
株式会社meet inが提供するオンライン商談ツールです。同社は2017年1月27日設立、資本金1,000万円(2021年3月31日現在)の企業で、東京都品川区上大崎のoak meguroに拠点を置きます。公式サイトでは2019年以降11,000社以上が利用しているとされています。
ログインもアプリのダウンロードも不要で、URLを発行するだけで接続できます。 相手に準備を求めない点は、初回商談での離脱を減らします。
商談の場で必要になる機能を備えている点が特徴です。名刺の表示や契約書への捺印に対応しており、対面での商談で行っていた手続きをオンラインでも進められます。掲載4社の中で名刺表示と捺印の両方を挙げているのは本サービスです。チャット、議事録の文字起こし、録画も利用できます。
接続はP2P方式を採用しており、サーバーを経由しない通信によってセキュリティ上のリスクを抑える設計とされています。公式サイト上に第三者認証の明示は確認できませんが、この方式によるセキュリティ配慮を訴求しています。ISO/IEC 27001を取得しているどこでもSHOWBYやB-Roomとは、示し方が異なります。
料金は公式サイトで公開されておらず、アカウント課金とされているものの金額の記載はありません。 無料トライアルの明示もないため、デモや導入相談は問い合わせでの対応となります。
よくある質問
Web会議ツールではなく専用ツールを使う意味はありますか。
掲載4サービスはいずれも、相手側がアプリのインストールやアカウント登録をしていない状態で接続できることを前提にしています。加えてbellFaceは商談録画とトークスクリプト表示、meet inは名刺表示と契約書捺印、B-Roomは電子契約との連携というように、商談の場で必要になる機能を備えています。顔を見て話すだけであれば汎用のWeb会議ツールでも足りますが、商談の記録や契約手続きまで含めるかどうかが判断の分かれ目です。
費用をかけずに試せるものはありますか。
クラウド商談どこでもSHOWBYに無料プランがあり、月20商談まで(1回5分未満はノーカウント)を無料で使い続けられます。有料プランにも90日間の無料期間があり、全機能を利用できます。掲載4サービスの中で無料プランがあるのは同サービスのみです。
料金が公開されていないのはどのサービスですか。
bellFaceとmeet inです。bellFaceは初期費用と利用ID数に応じた月額定額という構成が示されていますが金額は非公開、meet inもアカウント課金とされているものの金額の記載がありません。
相手がパソコンに不慣れでも使えますか。
bellFaceは電話とブラウザの両方から接続でき、掲載4サービスの中で電話からの接続に対応しているのは同サービスです。meet inはURLの発行だけ、クラウド商談どこでもSHOWBYはワンタイムのSHOWBY ID、B-Roomはアプリ不要での接続に対応します。いずれも相手側のインストール作業は不要です。
契約期間の縛りはありますか。
クラウド商談どこでもSHOWBYは縛りがなく、日単位課金でいつでも解約できるとされています。他の3サービスは公式ページ上に最低契約期間の記載がないため、問い合わせでの確認が必要です。
セキュリティ認証を取得しているサービスはありますか。
B-Roomは提供元の株式会社Bloom ActがISO/IEC 27001:2022を取得しています。クラウド商談どこでもSHOWBYは製品ページ上に認証の明示はありませんが、運営元の株式会社かんざしが会社概要ページでISO/IEC 27001(ISMS)の取得を示しています。bellFaceとmeet inは公式サイト上に認証の明示が確認できず、meet inはP2P方式によるセキュリティ配慮を訴求しています。