結論:単価はほぼ同じ。見るべきは最低利用金額とスクリーニング単価
セルフ型のネットリサーチは、単価で差がつきません。本ページ掲載5サービスのうち金額を公開している4サービスは、いずれも国内調査が1問1サンプル10円前後で並びます。
差が出るのは、その手前と先にある条件です。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| まず少額で試したい | 最低利用金額500円(税抜・1問×50人)から。スクリーニングは1問1人1円 | Freeasy(フリージー) |
| 海外でも調査したい | 世界24ヶ国に対応。AI設問作成サポートと翻訳機能を標準搭載 | Surveroid(サーベロイド) |
| 固定費なしで規模を選びたい | 設問数×回答人数×11円(税込)のみ。最低調査費用の明示なし | QiQUMO(キクモ) |
| 作りながら検討したい | アンケート作成は無料アカウントで可能。配信・回収時のみ従量課金 | Questantパネル調査(マクロミル) |
| 品質チェックまで任せたい | リサーチャーによる品質チェックとデータクリーニング。約700万人のモニター | Fastask(ファストアスク) |
「1問10円」の横並びを見た後に確認すべきなのは、最低利用金額とスクリーニングの単価です。
セルフ型ネットリサーチとは
調査会社が保有するモニター(パネル)に対して、自分で設計したアンケートを配信し、回答を集めるサービスです。調査会社に設計から分析まで依頼する従来型に対し、設問づくりから配信まで自社で行うのがセルフ型です。
料金は基本的に「設問数 × 回収サンプル数 × 単価」で決まる完全従量課金です。月額の固定費や初期費用がかからず、調査を実施したときだけ費用が発生します。契約期間の縛りもありません。
多くの調査では、まずスクリーニング(事前調査)で条件に合う人を絞り込み、その後に本調査を行います。この2段階があるため、本調査の単価だけでは総額が読めません。
選び方
1. 単価は横並び。最低利用金額を見る
国内調査の単価を並べると次のようになります。
- Freeasy:本調査 1問1人 10円(税抜)
- Surveroid:国内 1問1人 10円(税別)
- QiQUMO:設問数×回答人数×11円(税込)
- Questantパネル調査:実質1問1サンプル 10円(税抜)
ほぼ同額です。(QiQUMOの11円は税込表記のため、税抜10円と実質的に同水準)
一方、最低利用金額には大きな差があります。
- Freeasy:500円(税抜・1問×50人)
- Questantパネル調査:本調査 10,000円(税抜・100サンプル×5問)/事前調査 6,000円(税抜)
- Surveroid:国内ベーシック 10,000円/アドバンスト 15,000円(いずれも税別)
- QiQUMO:最低調査費用の明示なし(設問数と回答人数の掛け算で算出)
Freeasyの500円は突出して低く、小さく試したい場合の選択肢になります。
2. 税込表示と税抜表示を揃えてから比べる
QiQUMOは11円(税込)、他の3サービスは10円(税抜または税別)で表示しています。
数字だけを見ると11円が高く見えますが、税抜10円は税込11円にあたるため実質的には同じ水準です。単価の差が小さい分野では、税表示の違いがそのまま順位の違いに見えてしまいます。
3. スクリーニングの単価が総額を左右する
特定の条件に当てはまる人だけに回答してもらう調査では、事前に大量の人へスクリーニングを配信して対象者を絞り込みます。対象者が少ない属性を狙うほど、この配信数が膨らみます。
- Freeasy:スクリーニング 1問1人 1円(税抜・1,000人単位)=本調査の10分の1
- Questantパネル調査:事前調査 1,000サンプル×5問で 6,000円(税抜)から/最大10問・50,000サンプル
Surveroid・QiQUMOはスクリーニングの別単価について公式ページ上に記載がありません。
本調査の単価が同じでも、スクリーニングの条件次第で総額は変わります。珍しい属性を対象とする調査ほど、この部分を先に確認しておく必要があります。
4. 海外調査の対応と単価
海外での調査が必要な場合、対応の有無と単価を確認してください。
- Surveroid:海外24ヶ国・1問1人 20円(税別)/最低調査費用 ベーシック20,000円・アドバンスト30,000円(税別)
- QiQUMO:Global QiQUMO・実施国にかかわらず1サンプル1問 20円(税抜)から
- Freeasy:Freeasy Globalとして提供
いずれも国内の約2倍の単価です。国内と同じ感覚で見積もると差が出ます。
5. オプションと上限を確認する
Freeasyは調査本体とは別にオプションを用意しています。
- データクリーニング:1人 15円(税抜)
- 画面作成代行:1問 2,000円(税抜)
- 郵便番号配信:30,000円(税抜)
- 画像回収:1枚 200円(税抜)
データクリーニングの1人15円は、本調査の1問1人10円より高い単価です。利用する場合は総額が変わります。
Questantパネル調査は上限を明示しています。本調査は最大30問・2,500サンプル(2,500サンプル×30問で750,000円・税抜)、事前調査は最大10問・50,000サンプル(50,000サンプル×10問で550,000円・税抜)です。これを超える規模は、マクロミル本体の総合ネットリサーチ(有人調査)へ移る形になります。
6. 設問設計や品質チェックの支援があるか
セルフ型は自分で設問を作るため、調査設計の経験がないと結果の質が落ちます。各社の支援の形は次のとおりです。
- Surveroid:AI設問作成サポートと翻訳機能を標準搭載
- Fastask:リサーチャーによる品質チェック、データ集計・クリーニング、分析レポート自動生成
- Freeasy:画面作成代行(1問2,000円・税抜のオプション)
- QiQUMO:有人調査への切り替えが可能
- Questantパネル調査:マクロミル本体の総合ネットリサーチへステップアップ可能
Fastaskは専門家の確認が入る構成ですが、料金はオンライン見積制で公式に公開されていません。
タイプ別に見る
最低500円(税抜)から。3軸クロス集計とアフターコーディングも備える
世界24ヶ国に対応。設問分岐に対応するアドバンストモードも用意
最低調査費用の明示がなく設問数と回答人数の掛け算のみ。リアルタイム集計ダッシュボード
事前調査は最大10問・50,000サンプルまで対応。作成は無料アカウントで可能
リサーチャーの品質チェックと分析レポート自動生成。リアルタイムインタビューも
本ページ独自のまとめ
掲載5サービスを調べたうえで、見積り前に押さえておきたい点を挙げます。
このカテゴリは単価での比較が成立しません。金額を公開している4サービスの国内単価は1問1サンプル10円前後で並び、税表示を揃えると実質的に同水準です。単価表を作っても差が出ないため、判断の材料になりません。
最低利用金額に60倍の開きがあります。Freeasyの500円(税抜)に対し、Surveroidのアドバンストモードは15,000円(税別)です。「試しに50人に1問だけ聞いてみる」ができるのはFreeasyだけで、他は1万円前後がスタートラインになります。
スクリーニングの単価を公開しているのは2サービスだけです。Freeasyの1問1人1円とQuestantパネル調査の事前調査6,000円からという条件は公開されていますが、Surveroid・QiQUMOには別単価の記載がありません。珍しい属性を対象とする調査では、この部分が本調査より高くつくことがあります。
「セルフ型」でも支援の形は各社で違います。SurveroidのAI設問作成サポートは標準搭載、Freeasyの画面作成代行は有料オプション、Fastaskはリサーチャーの品質チェックが付きます。QiQUMOとQuestantパネル調査は、行き詰まったときに有人調査へ移れる導線を持ちます。調査設計の経験が社内にあるかどうかで、必要な支援が変わります。
@card 掲載5サービスの料金公開状況|料金を公開:4サービス(80%)/オンライン見積制で非公開:1サービス(Fastask)/国内の単価:1問1サンプル10円前後で横並び/最低利用金額:500円(Freeasy)〜15,000円(Surveroid アドバンスト)/初期費用・月額固定費:公開4サービスとも0円
各サービスの詳細
アイブリッジ株式会社が提供するセルフ型のネットリサーチサービスです。同社は1999年8月26日設立、資本金3,046万5,610円の企業で、大阪府大阪市福島区福島のJプロ福島ビルに拠点を置きます。国内1,300万人超のアンケートモニターを持ち、3,000社以上に導入されています。
料金は完全従量課金で、本調査が1問1人10円(税抜)です。特徴は最低利用金額の低さで、500円(税抜・1問×50人)から実施できます。 掲載5社の中で最も小さい単位から始められる構成で、Surveroidの10,000円、Questantパネル調査の10,000円と比べると桁が違います。初期費用と月額固定費はいずれも0円で、契約期間の縛りもありません。
スクリーニング調査は1問1人1円(税抜)で、本調査の10分の1に設定されています。1,000人単位で指定する形式です。特定の条件に当てはまる人を探す調査では、この単価の差が総額に効いてきます。
オプションとして、データクリーニングが1人15円、画面作成代行が1問2,000円、郵便番号配信が30,000円、画像回収が1枚200円(いずれも税抜)で用意されています。データクリーニングは本調査の単価(1問1人10円)より高いため、利用する場合は総額が変わります。
クロス集計ツール(3軸クロス・アフターコーディング)やオンラインインタビュー、海外調査のFreeasy Globalも提供しています。運営会社はISO/IEC 27001:2022(ISMS)認証を取得しています。
株式会社マーケティングアプリケーションズが提供するセルフ型のネットリサーチサービスです。同社は2022年5月26日設立(現法人)、資本金1億円、従業員30名(2025年9月30日時点)の企業で、東京都渋谷区千駄ヶ谷のリンクスクエア新宿に拠点を置きます。国内600万人のモニターを持ち、利用者は1万人を超えています。
国内モニターアンケートは1問1人10円(税別)で、モードによって最低調査費用が変わります。ベーシックモードが10,000円、設問の分岐やロジックに対応するアドバンストモードが15,000円(いずれも税別)からです。初期費用と月額費用はかからず、契約期間の縛りもありません。
海外モニターアンケートは世界24ヶ国に対応し、1問1人20円(税別)です。最低調査費用はベーシックモードが20,000円、アドバンストモードが30,000円(いずれも税別)となります。国内と海外を1つのツールで実施できる点が特徴です。
AIによる設問作成サポートと翻訳機能を標準で搭載しています。設問の設計に慣れていない場合や、海外調査で言語の壁がある場合に使えます。掲載5社の中でAIによる設問作成支援を標準搭載しているのは本サービスです。
インタビュー調査は30分1名20,000円、60分1名30,000円(いずれも税別)で提供されています。定量と定性を同じ窓口で扱えます。
株式会社クロス・マーケティングが提供するセルフ型のネットリサーチサービスです。同社は2003年4月設立、資本金1億円で、東京都新宿区西新宿の東京オペラシティタワーに本社を置きます。親会社のクロス・マーケティンググループは東証スタンダード市場に上場しています(証券コード3675)。2017年からの提供です。
料金は設問数×回答人数×11円(税込)で算出する完全従量課金です。年額・月額の固定費はかかりません。11円という数字は他社より高く見えますが税込表記であり、税抜10円と実質的には同じ水準です。
最低調査費用の明示がなく、設問数と回答人数の掛け算で費用が決まります。小さな調査から大規模なものまで、必要な規模に応じて実施できる構成です。最低額のあるSurveroid(10,000円)やQuestantパネル調査(10,000円)とは、少額での使い勝手が異なります。
アンケートはドラッグ&ドロップで作成でき、結果はリアルタイムの集計ダッシュボードで確認できます。
海外調査はGlobal QiQUMOとして提供され、実施国にかかわらず1サンプル1問20円(税抜)からです。国ごとに単価が変わらないため、複数国での調査でも見積りが立てやすくなります。セルフ型で進めるのが難しい場合は、クロス・マーケティングによる有人調査への切り替えもできます。アクティブパネルは約1,000万人(グループ全体1,200万人超)です。
株式会社マクロミルが提供するセルフ型のネットリサーチです。同社は2000年設立、資本金3億円(2025年11月1日時点)、従業員は連結2,262名・単体1,183名(2025年6月末時点)で、東京都港区港南の品川イーストワンタワーに本社を置きます。2025年6月17日に東証プライム市場の上場を廃止しています(旧証券コード3978)。
アンケート作成ツールのQuestantから、マクロミルのパネルへ配信して回答を集めます。アンケートの作成自体は無料アカウントで行え、パネルへの配信と回収の際に従量課金が発生します。 設問を作り込んでから配信を判断できるため、費用が発生する前に内容を固められます。
本調査は100サンプル×5問で10,000円(税抜)からで、実質1問1サンプル10円(税抜)です。事前(スクリーニング)調査は1,000サンプル×5問で6,000円(税抜)からです。対象者を絞り込んでから本調査を行う流れに対応しています。
上限が明示されている点が他と異なります。 本調査は最大30問・2,500サンプル(2,500サンプル×30問で750,000円・税抜)、事前調査は最大10問・50,000サンプル(50,000サンプル×10問で550,000円・税抜)です。これを超える規模やより本格的な調査は、マクロミル本体の総合ネットリサーチ(有人調査)へ移る形になります。
マクロミルグループ約2,500万人のパネル(自社モニタ130万人規模を含む)を使えます。セルフ型で始めて、必要になったら有人調査へ連続的に移れる点は、調査の規模が読めない段階で効きます。
株式会社ジャストシステムが提供するセルフ型のネットリサーチサービスです。同社は1981年6月2日法人化、資本金101億4,600万円、従業員302名(2026年3月時点)で、徳島県徳島市川内町に登記上本店、東京本社を港区赤坂に置き、東京証券取引所プライム市場に上場しています(証券コード4686)。アクティブな回答モニターは約700万人とされています。
料金は公式サイトで公開されておらず、オンライン見積によって費用を算出する形式です。見積書はPDFで即座に発行されます。掲載5社の中で単価を公開していないのは本サービスですが、見積り自体はその場で取れるため、問い合わせを待つ必要はありません。
特徴は調査の品質に関わる部分を提供している点です。リサーチャーによる品質チェック、データの集計とクリーニング、分析レポートの自動生成に対応します。セルフ型でありながら、専門家の確認が入る構成となっています。Freeasyではデータクリーニングが1人15円のオプションであるのに対し、こちらは提供内容に含まれます。
定量調査に加えてリアルタイムインタビューという定性の機能も備えています。数値だけでなく回答者の声を直接聞きたい場合に使えます。
低予算のスポット調査から利用できるとしていますが、単価が公開されていないため他社と並べるには見積りが前提になります。無料トライアルの提供は明示されていません。
よくある質問
最も少額から試せるのはどのサービスですか。
Freeasyが最低利用金額500円(税抜・1問×50人)で、掲載5サービスの中で最も小さい単位から実施できます。Questantパネル調査は本調査が10,000円(税抜・100サンプル×5問)から、Surveroidは国内ベーシックモードが10,000円(税別)からです。QiQUMOは最低調査費用の明示がなく、設問数と回答人数の掛け算で算出されます。
単価はどれくらい違いますか。
国内調査は金額を公開している4サービスとも1問1サンプル10円前後で横並びです。Freeasy・Surveroid・Questantパネル調査が10円(税抜または税別)、QiQUMOが11円(税込)で、税表示を揃えると実質的に同じ水準になります。Fastaskはオンライン見積制で公式に金額を公開していません。
特定の条件の人だけに聞きたい場合はどうなりますか。
事前にスクリーニング調査を行って対象者を絞り込みます。Freeasyはスクリーニングが1問1人1円(税抜・1,000人単位)で本調査の10分の1です。Questantパネル調査の事前調査は1,000サンプル×5問で6,000円(税抜)から、最大10問・50,000サンプルまで対応します。対象者が少ない属性ほど配信数が増えるため、この費用を含めて見積もる必要があります。
海外での調査もできますか。
Surveroidは海外24ヶ国に対応し1問1人20円(税別)、最低調査費用はベーシック20,000円・アドバンスト30,000円(いずれも税別)です。QiQUMOのGlobal QiQUMOは実施国にかかわらず1サンプル1問20円(税抜)から、FreeasyもFreeasy Globalを提供しています。いずれも国内の約2倍の単価です。
月額や初期費用はかかりますか。
Freeasy・Surveroid・QiQUMO・Questantパネル調査はいずれも初期費用と月額固定費がかからず、調査を実施したときだけ費用が発生します。契約期間の縛りもありません。Fastaskはオンライン見積制で、月額固定や初期費用の明示はありません。
設問の作り方がわからない場合のサポートはありますか。
SurveroidはAIによる設問作成サポートと翻訳機能を標準で備えています。Freeasyは画面作成代行を1問2,000円(税抜)のオプションで提供しています。Fastaskはリサーチャーによる品質チェックとデータ集計・クリーニングを提供し、分析レポートの自動生成にも対応します。QiQUMOは有人調査への切り替え、Questantパネル調査はマクロミル本体の総合ネットリサーチへのステップアップが可能です。
調査の規模に上限はありますか。
Questantパネル調査は本調査が最大30問・2,500サンプル、事前調査が最大10問・50,000サンプルという上限を明示しています。これを超える規模はマクロミル本体の総合ネットリサーチへ移る形です。他の4サービスは公式ページ上に上限の明記がありません。