結論:記帳代行の料金は月5,000〜30,000円を基準に、枚数と年間総額で比べる
記帳代行の料金相場は、月5,000〜30,000円程度です。金額はおもに仕訳数、依頼先、どこまで任せるかで決まります。
税理士は月6,000〜40,000円で、顧問契約とセットになりやすい依頼先です。記帳代行会社は1仕訳100円前後、フリーランスは1仕訳60円前後を目安にしてください。
領収書が月30〜100枚の個人事業主なら、記帳だけであれば月1万円未満に収まる余地があります。
ただし実際には、通帳やカード明細の行数、初期費用、上限超過、決算・申告の費用も加わります。月額表だけで決めると、判断を誤りかねません。
記帳代行で頼めるのは、領収書や明細を帳簿に入力する作業までです。申告書の作成・提出は自分で行うか、税理士に依頼してください。
まずは月の領収書枚数を数え、年間でいくらかかるかを計算しましょう。そのうえで、2〜3社の公開料金表を確認してください。
なお、この記事の価格情報は、公式サイトで確認できた2026年10月時点の内容に基づいています。

領収書の枚数別|月30枚・50枚・100枚の料金目安
記帳代行の料金表は「仕訳数」で書かれることが多いですが、依頼する側が知りたいのは領収書の枚数です。領収書1枚は基本的に1仕訳ですが、通帳やカード明細の行数が加わると実際の仕訳数は増えます。
まずは月30枚なら30仕訳前後、月50枚なら50仕訳前後、月100枚なら100仕訳前後と置いてください。カード決済や口座引落が多い人は、明細分を別に数えておくと見積もりが実際に近づきます。
| 月の領収書枚数 | 仕訳数の目安 | 1仕訳60円の場合 | 1仕訳100円の場合 | 年間の記帳費用目安 |
|---|---|---|---|---|
| 30枚 | 30仕訳前後 | 月1,800円 | 月3,000円 | 21,600〜36,000円 |
| 50枚 | 50仕訳前後 | 月3,000円 | 月5,000円 | 36,000〜60,000円 |
| 100枚 | 100仕訳前後 | 月6,000円 | 月10,000円 | 72,000〜120,000円 |
公式料金を確認できたサービスでは、100仕訳で月5,400〜22,000円の幅がありました。TMK記帳代行サービスは100仕訳以下で月5,400円、記帳代行ドットコムは100仕訳で月6,600円、KANBEI記帳代行は100プランで月22,000円です。
この差は、入力だけか、会計ソフトへの登録まで行うか、通帳・カード明細を含むかで生まれます。安い月額だけで決めるより、100枚に増えた月の扱いを確認するほうが安全です。

依頼先別の料金相場|税理士・記帳代行会社・フリーランス
依頼先は大きく、税理士事務所、記帳代行会社、フリーランスに分かれます。同じ「記帳代行」でも、申告まで頼めるか、顧問契約が必要かで年間総額が変わります。
| 依頼先 | 料金の目安 | 顧問契約 | 申告対応 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 税理士事務所 | 月6,000〜40,000円 | セットになりやすい | 税理士のみ対応可 | 相談や申告まで任せたい人 |
| 記帳代行会社 | 1仕訳100円前後 | 不要な場合あり | 提携税理士対応の場合あり | 記帳だけ外注したい人 |
| フリーランス | 1仕訳60円前後 | 不要な場合あり | 原則として不可 | 少量を安く頼みたい人 |
税理士が高くなりやすいのは、記帳だけでなく税務相談や決算・申告とつながるためです。年26万円ほどかかるという声もあり、申告まで安心して任せたい人には選択肢になります。
一方で、領収書入力だけを外に出したい人には負担が大きいことがあります。月1万円未満を狙うなら、記帳代行会社の小口プランか、フリーランスへの依頼が現実的です。
ただし、安さだけで選ぶと不安も残ります。現場の声では、前払い後の連絡への不安、納品遅延、重複計上、私費混入を心配する意見が出ています。
処理状況を見られるか、納期が明確か、データを返してもらえるかを確認しましょう。
料金の決まり方と追加費用|月額だけで見ない
記帳代行の料金は、初期費用、月額、従量課金、オプションの組み合わせで決まります。月額が安く見えても、初回登録料や超過料金で総額が変わることがあります。
別料金になりやすいのは、上限超過、通帳・カード明細、数か月分の遡り入力、申告直前の特急対応、インボイス登録番号の確認です。紙の原本を郵送する場合は、郵送料が利用者負担になることもあるでしょう。
| 見る項目 | 確認すること |
|---|---|
| 初期費用 | 登録料や初月費用があるか |
| 月額 | 何仕訳・何枚まで含むか |
| 超過料金 | 1仕訳あたりの追加単価 |
| 遡り入力 | 溜めた分をまとめて頼めるか |
| 決算・申告 | 記帳費用とは別か |
| 納期 | 通常納期と繁忙期の扱い |
年間総額は「記帳12か月分+初期費用+超過分+決算・申告関連」で計算してください。記帳だけなら月5,000円でも、申告を別で依頼すれば総額は変わります。
「記帳だけ外注し、申告は自分で会計ソフトから行う」形なら、記帳12か月分が主な費用です。月5,000円なら年60,000円、月10,000円なら年120,000円になります。

記帳代行で頼めること・頼めないこと
記帳代行で頼めるのは、領収書、請求書、通帳、カード明細などを見て帳簿に入力する作業です。会計ソフトに取り込めるデータを作る場合もあります。
頼めないのは、確定申告書の作成・提出や税務相談です。記帳代行そのものは税理士でなくてもできますが、申告代理は税理士だけが行えます。
丸投げしても、帳簿の責任は本人に残ります。電子帳簿保存法に関わる証憑が自分の側でどう保管されるかも、確認が必要です。
現場の悩みは、入力時間だけにとどまりません。科目、支払先、品目の分け方、税率を、1枚ごとに判断しなければなりません。
申告前に1年分を抱えると、心理的な負担も大きくなります。スキャンや自動仕訳を使っても、読み取りミスや科目のズレを直す作業が残ることがあります。
外注を選ぶなら、入力後に自分がどこを確認すればよいかまで見ておきましょう。
freee・マネーフォワード・弥生を使っている人の確認点
すでにfreee、マネーフォワード、弥生を契約している人は、会計ソフトを変えずに頼めるかを確認しましょう。業者指定ソフトへの乗り換えが必要だと、ソフト代と代行料が二重に見えることがあります。
確認したいのは、自分のアカウントに直接入力してもらうのか、CSVで受け取って自分で取り込むのかです。CSV納品なら、今の会計ソフトを使い続けやすくなります。
領収書の渡し方も確認してください。スマホ撮影、メール、郵送、封筒ごと送付では、手間も納期も変わってくるでしょう。
溜めた領収書をまとめて頼みたい人は、月額内で処理できるか、遡り入力として別料金になるかを確認しましょう。感熱紙の印字が薄れる前に渡せる仕組みのほうが、後の確認は楽になります。
自分で入力する場合との損益分岐
外注が得かどうかは、次の式で考えてください。
1枚あたりの入力時間 × 月の枚数 × 自分の時間単価
この記事で使うのは式だけで、時間単価は置いていません。月100枚を数時間かけて入力しているなら、その時間を本業に戻せる価値と月額を比べるのが判断の早道でしょう。
外注しないほうがよい場合もあります。領収書が少なく、口座やカード明細の自動取込だけでほぼ済んでいるなら、代行費用のほうが高くつくことがあります。
送るだけ記帳代行の料金と対応範囲
送るだけ記帳代行では、領収書をLINEまたはメールで送ると、翌営業日に会計ソフトへ取り込めるCSVを受け取れます。現在、事前登録受付中です。
料金は、個人事業主・フリーランス向けのライトが月100枚まで月額3,000円(税込)です。初期費用はなく、事前登録は無料で、登録時点では料金は発生しません。
| プラン | 月額・税込 | 枚数 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| ライト | 3,000円 | 月100枚まで | 個人事業主・フリーランス |
| スタンダード | 7,800円 | 月300枚まで | 小規模法人 |
| 事務所プラン | 19,800円 | 月1,000枚まで | 税理士・会計事務所 |
入力する項目は、日付、金額、支払先、勘定科目、税率区分、インボイス登録番号です。freee、マネーフォワード クラウド、弥生会計の取込形式に合わせたCSVで納品します。
対象は経費の領収書・レシートです。売上請求書、通帳の記帳、決算、申告は含みません。
会計ソフトは変えず、紙の領収書入力だけを外に出したい人に向いています。
よくある質問とまとめ|自分の枚数で年間総額を出す
記帳代行の料金は経費にできますか?
事業に関する記帳代行費用は、一般に経費として扱います。勘定科目は支払手数料などで処理されることがありますが、迷う場合は税理士に確認してください。
年に1回、申告前にまとめて頼めますか?
対応している事業者もあります。ただし、数か月分の遡り入力や申告直前の特急対応は、追加費用や納期遅れの原因になりがちです。
格安の記帳代行に頼んでも違法ではありませんか?
記帳代行自体は税理士でなくてもできます。違法性の面で注意が必要なのは、税理士でない人が申告書作成や税務相談まで行うケースです。
途中で解約した場合、データはどうなりますか?
会計ソフトに入ったデータ、CSV、領収書画像の扱いを契約前に確認しましょう。乗り換える可能性がある人ほど、データを返してもらえる形式が大切です。
記帳代行の料金は、全体では月5,000〜30,000円程度です。税理士は月6,000〜40,000円、記帳代行会社は1仕訳100円前後、フリーランスは1仕訳60円前後を目安にしてください。
領収書が月30〜100枚なら、記帳だけを外注して申告は自分で行う形も現実的です。
まず月の枚数を数え、年間総額を出しましょう。そのうえで、料金表が明確で、範囲と納期を確認できる依頼先を選んでください。