CLMツールのおすすめ(目的別の早見表)
掲載5サービスは料金公開率0%、無料トライアルの明示も0%です。 金額を公開している会社はなく、公式にトライアルを明示している会社もありません。検討の入口が問い合わせしかないカテゴリです。
そのぶん、比べるべきは中身になります。そしてCLMと名乗っていても、ライフサイクルのどこに重心があるかはまるで違います。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 工程ごとにツールが分かれている | 作成・交渉・審査・承認WF・締結・管理・更新の全7フェーズをワンストップ | ContractS CLM |
| 審査の精度を上げたい | 契約審査AI(旧LegalForce)が中核。生成AI『プレイブック』で自社基準を自動化 | LegalOn Cloud |
| どれが最新版か分からなくなる | バージョン管理と変更履歴の追跡に強み。ISO27001とJIIMAの両認証 | Hubble |
| 案件が滞留している | 相談受付〜審査ステータスを可視化。リスク判別で自動振り分け | MNTSQ CLM |
| 基幹システムと繋ぎたい | Salesforce・SAP Ariba・Coupa連携。100以上の事前設定ワークフロー | DocuSign CLM |
CLMツールとは?
CLMツール(契約ライフサイクル管理)とは、契約書の作成から審査、承認、締結、管理、更新までの一連を1つの基盤で扱うシステムです。
工程ごとに別のツールを使っている状態を、1本にまとめます。 レビューはAIツール、締結は電子契約サービス、管理はExcelの台帳。この分断が、契約書の所在が分からなくなる原因になります。
「契約書」の検索需要は月平均64.6で、3月に高く12月に落ちる形を毎年繰り返しています。契約の締結が年度の区切りに集中するためです。
同じ「CLM」でも、出発点が違う
ここがこのカテゴリを読み解く鍵です。
| サービス | 重心 | 何から出発したか |
|---|---|---|
| ContractS CLM | 全7フェーズを等しく | 契約業務全体の一元化 |
| LegalOn Cloud | 審査 | 契約審査AI(旧LegalForce) |
| Hubble | バージョン管理・変更履歴 | 文書のやりとりそのもの |
| MNTSQ CLM | 案件管理 | 四大法律事務所のノウハウ |
| DocuSign CLM | 作成と締結 | 電子署名(世界約190万社) |
ContractS CLMだけが、作成・交渉・審査・承認ワークフロー・締結・管理・更新の全7フェーズを等しくカバーすると明示しています。他の4社は、それぞれ得意な工程から出発して周辺を広げた形です。
LegalOn Cloudは審査から出発しました。 契約審査AI(旧LegalForce)の高精度なリスクチェックが中核で、そこに案件管理・契約管理・リサーチを積み上げています。必要な機能を選んで構成できるため、審査だけで始めて後から広げられます。
Hubbleは文書のやりとりそのものから出発しています。 契約書は何度も版を重ね、相手方と往復するうちにどれが最新か分からなくなる。ファイル名に日付を付ける運用は、担当者が代わると崩れます。バージョン管理と変更履歴の追跡が中核です。
MNTSQ CLMは案件管理に重心があります。 契約件数が多い組織では、審査そのものより「案件が滞留していること」が問題になります。相談受付から審査ステータスの可視化まで扱い、リスク判別による自動振り分けで重い案件に時間を割けるようにします。
DocuSign CLMは締結から出発しました。 電子署名を基盤に、テンプレートと条項ライブラリによる作成、100以上の事前設定ワークフローによる承認自動化を備えます。
自社で最も詰まっている工程がどこかから逆算してください。
DocuSign CLMには日本語未提供の機能がある
見落としやすい注意点です。
DocuSign CLMは、AI機能など日本国内・日本語で提供されていない機能がある旨を公式に明記しています。
海外の製品情報や事例で紹介されている機能が、日本で同じように使えるとは限りません。必要な機能の提供状況を、導入前に一覧で確認してください。
他の4サービスは国内企業が提供しています。Hubbleは管理データベースの自動生成が日英に対応するため、英文契約が混在していても同じ仕組みで扱えます。
セキュリティ認証の公表状況に差がある
契約書は機密性の最も高い文書のひとつです。
| サービス | 認証 |
|---|---|
| Hubble | ISO/IEC 27001+JIIMA(電子帳簿保存法対応)/2要素認証・SSO・IP制限 |
| ContractS CLM | ISMS/ISO27001:2022(登録番号ITGOV40186) |
| MNTSQ CLM | ISO/IEC 27001(IS 798405)/SSO・IP制限を標準提供 |
| LegalOn Cloud | 多要素認証を標準搭載(認証番号は要確認) |
| DocuSign CLM | 公式CLMページに具体的認証の明記なし |
Hubbleだけが ISO/IEC 27001 とJIIMA の両方を持ちます。情報セキュリティと電子帳簿保存法の双方を、第三者の認証で確かめられます。
ContractS CLMとMNTSQ CLMは、認証の登録番号まで公表しています。認証の実在を自分で照会できる状態です。
DocuSign CLMは公式のCLMページに具体的な認証の明記がありません。 DocuSignとしては各種の国際認証を保有していますが、CLM製品としての範囲は確認が必要です。
基幹システムとつながるか
CLMは契約業務の外側ともつながります。
DocuSign CLMはSalesforce・SAP Ariba・Coupaと連携します。調達や営業の基盤とつながるため、契約を業務プロセスの中に組み込めます。掲載5サービスの中でこの領域の連携を具体的に掲げているのは本サービスです。
HubbleはSlack・メール・電子契約サービス・電帳法対応システム・Salesforceと連携します。法務への依頼がSlackで来る運用のまま、システムにつなげられます(Salesforce Venturesが出資しています)。
MNTSQ CLMはDocuSign・クラウドサイン・SharePoint・Google Drive・Boxに対応します。契約書が既存のストレージに散らばっている状態からつなげられます。
ContractS CLMはAPIガイドラインを公開しています。連携の可否を問い合わせる前に、公開資料で仕様の見当をつけられます。
掲載5サービスはいずれもAPIを備えます。
規模で選ぶべきものが変わる
CLMは全社に展開するほど効果が出ますが、規模によって求められるものが違います。
数万人規模での運用を前提に、案件の振り分けや権限設計が作り込まれている
部門単位から始めて広げられる。全社導入を前提としない選択肢がある
MNTSQ CLMはパナソニックが国内8万人規模で採用しています。掲載5サービスの中で最も大きな導入事例で、大企業・大手法律事務所を中心とした設計です。
HubbleはSoftBank・ニコン・パナソニックなど135社超に導入され、全社導入と部門単位導入の両方に対応します。法務部門から始めて広げる進め方が取れます。
ContractS CLMは130名から3,600名規模の導入事例を持ちます。ベンチャーから大企業までを対象としており、中堅企業でも検討しやすい層です。
LegalOn Cloudはグローバルで有償導入6,500社超で、法務部門を持つ企業から法務部門がない組織までを対象としています。
費用の構成を公表しているのは1社
料金公開率0%のカテゴリですが、費用の構成まで見ると差があります。
MNTSQ CLMは、初期費用(セットアップ・導入支援)と月額費用(利用・サポート)の2段階であることを公表しています。金額は非公開ですが、何にいくらかかる建て方なのかは分かります。
他の4サービスは、利用規模や機能に応じた個社見積りとしか示されていません。
LegalOn Cloudは、必要な機能・オプション(レビュー、契約管理、CLM、電子契約『サイン』など)を選んで構成する形です。全工程を最初から導入する必要がないため、予算に合わせて範囲を絞る余地があります。
各サービスの詳細
ContractS株式会社が提供する契約ライフサイクル管理ツールです。同社は2017年3月31日設立、資本金1億円の非上場企業で、東京都港区南青山のポーラ青山ビルディングに本社を置きます(長野県上田市にサテライトオフィス)。グループ会社に株式会社ディスラプターズ(東証6538)があります。
作成・交渉・審査・承認ワークフロー・締結・管理・更新という契約業務の全7フェーズを、ワンストップで一元化します。掲載5社の中で、ライフサイクルの全工程を等しくカバーすると明示しているのは本サービスです。他の4社は審査、バージョン管理、案件管理、締結といった特定の工程に重心があります。工程ごとにツールが分かれている状態を1本にまとめたい場合に向きます。
AI面では、AI Agent Platformがレビューから修正文の作成までを支援し、ContractS CLM AI Assist(生成AI)とAI-OCRによる契約情報の自動抽出を備えます。
外部システム連携機能とAPI連携を持ち、APIガイドラインを公開しています。自社システムとつなぐ前提で検討する場合、事前に実現可能性を確かめられる点は他社との差になります。
ISMS/ISO27001:2022(登録番号ITGOV40186)を取得しており、認証の登録番号まで公表しています。導入事例は130名から3,600名規模まであり、ベンチャーから大企業までを対象としています。料金は利用規模・機能に応じた個社見積りで非公開で、無料デモを提供します。
株式会社Hubbleが提供する契約ライフサイクル管理ツールです。同社は2016年4月設立、資本金16億6,696万4,578円(資本準備金を含む・2024年10月時点)の企業で、東京都渋谷区東の渋谷プロパティータワーに本社を置きます。DNX Ventures・JIC・Salesforce Ventures・Money Forwardなどが出資しています。
契約書のバージョン管理と変更履歴の追跡に強みを持ちます。契約書は何度も版を重ねます。相手方とやりとりするうちに、どれが最新でどこが変わったのか分からなくなる。ファイル名に日付を付けて管理する運用は、担当者が代わると崩れます。 本サービスはこの過程そのものをシステムに載せます。
審査・検討の過程がナレッジとして一元化される点も特徴です。なぜその条文を受け入れたのか、どこで揉めたのか。判断の経緯が残るため、次に似た契約が来たときに参照できます。
セキュリティ面では、掲載5社の中で唯一 ISO/IEC 27001 とJIIMA(電子帳簿保存法対応)の両方を取得し、2要素認証・SSO・IPアドレス制限を備えます。電帳法への対応まで含めて判断したい組織では、この点が候補を絞ります。
AIが契約情報を自動抽出して管理データベースを自動生成し、これは日英に対応します。Slack、メール、電子契約サービス、電帳法対応システム、Salesforceと連携します。SoftBank・ニコン・パナソニックなど135社超に導入され、全社導入と部門単位導入の両方に対応します。料金・トライアル条件とも問い合わせ制です。
MNTSQ株式会社が提供する契約ライフサイクル管理ツールです。同社は2018年11月設立、資本金1億円、従業員84名(2025年4月時点)の企業で、東京都中央区晴海のトリトンスクエアに本社を置きます。長島・大野・常松法律事務所、かんぽ生命・三菱UFJ・日揮の各CVCなどが出資しています。
四大法律事務所のノウハウと、契約に特化した自然言語処理を掛け合わせた基盤を持ちます。重心は案件管理にあります。 事業部門からの相談受付から、審査のステータスの可視化まで。誰がどの契約を抱えていて、どこで止まっているのかが見えます。契約件数が多い組織では、審査そのものより「案件が滞留していること」が問題になります。
AI面では、AI契約アシスタントが審査と相談を支援し、AIエージェントがナレッジ検索とチャットを担います。加えて台帳への管理項目の自動入力、リスク判別による自動振り分け、契約書の自動解析を備えます。すべての契約を同じ深さで見られない規模で効く機能です。
パナソニックが国内8万人規模で採用しており、大企業・大手法律事務所を中心としています。掲載5社の中で導入規模を人数で具体的に示している例です。
ISO/IEC 27001(IS 798405)を取得し、SSO・IP制限を標準提供、AWSでの暗号化を行います。DocuSign、クラウドサイン、SharePoint、Google Drive、Boxと連携します。料金は初期費用(セットアップ・導入支援)と月額費用(利用・サポート)の2段階で、金額は個社見積りです。
株式会社LegalOn Technologiesが提供する契約ライフサイクル管理ツールです。同社は2017年に森・濱田松本法律事務所出身の弁護士2名が創業した非上場企業で、資本金は201.5億円(資本準備金等含む・2025年11月時点)、東京都渋谷区に拠点を置きます。
契約審査AI(旧LegalForce)由来の高精度なリスクチェックが中核にあります。他の4社との違いは出発点が審査である点です。ContractS CLMが全工程の一元化、Hubbleがバージョン管理、MNTSQ CLMが案件管理、DocuSign CLMが作成と締結を軸にするのに対し、本サービスは「契約書のどこが危ないか」を見抜く機能から出発し、そこに案件管理・契約管理・CLM・リーガルリサーチを積み上げます。
AI面では、リスク条項と抜け漏れの自動検知と修正提案に加え、生成AI『プレイブック』が自社基準でのレビューを自動化します。Word上で使う『LegalOnアシスタント』とリーガルリサーチAIも備えます。
必要な機能・オプション(レビュー、契約管理、CLM、電子契約『サイン』など)を選んで構成する形のため、審査だけで始めて後から広げることもできます。電子契約『サイン』を使えば締結までワンストップになります。
多要素認証を標準搭載します。ただし具体的な認証番号の公表がなく、料金も機能・オプション別の個社見積りで非公開です。無料トライアルの明示もありません(サイン機能の12ヶ月分無料キャンペーンが公式に案内された実績はあります)。グローバルで有償導入6,500社超です。法務部門を持つ企業から法務部門がない組織までを対象としています。
ドキュサイン・ジャパン株式会社が提供する契約ライフサイクル管理ツールです。日本法人は2015年10月1日設立、資本金8,000万円で、東京都港区虎ノ門の城山トラストタワーに拠点を置きます。米国本社のDocuSign, Inc.はNASDAQに上場しています(ティッカーDOCU)。
世界約190万社が利用する電子署名を基盤に、作成から締結、管理、分析までをカバーします。テンプレートと条項ライブラリによる契約書の高速作成が特徴で、あらかじめ用意した条項を組み合わせて契約書を組み立てられるため、毎回ゼロから起案する必要がありません。100以上の事前設定ワークフローにより、承認と保管の流れを自動化できます。
基幹システムとの連携に強みがあります。 Salesforce、SAP Ariba、Coupaといった調達・営業の基盤とつながるため、契約を業務プロセスの中に組み込めます。掲載5社の中で、この領域の連携を具体的に掲げているのは本サービスです。
ただし注意点があります。 AI機能など、日本国内・日本語で提供されていない機能がある旨が公式に明記されています。海外の製品情報で紹介されている機能がそのまま使えるとは限らないため、必要な機能が日本語環境で動くかを個別に確認してください。
また公式のCLMページには、具体的なセキュリティ認証の明記がありません(DocuSignとして各種国際認証は保有)。料金はエンタープライズ向けの個社見積りで非公開、CLM製品の無料トライアルの記載もありません。調達・営業の基幹システムと契約を接続したい大企業に向きます。
よくある質問
CLMツールの料金はいくらですか?
掲載5サービスはすべて料金を公開しておらず、個社見積りです(料金公開率0%)。MNTSQ CLMは初期費用(セットアップ・導入支援)と月額費用(利用・サポート)の2段階であることを公表しています。ContractS CLMは利用規模・機能に応じた見積り、LegalOn Cloudは必要な機能・オプションに応じた見積り、HubbleとDocuSign CLMも個社見積りです。
無料で試せますか?
掲載5サービスはいずれも無料トライアルを公式に明示していません。ContractS CLMは無料デモを提供し、Hubbleはトライアルの案内があるものの条件・期間は問い合わせ制です。LegalOn Cloudは無料トライアルの明示がなく、サイン機能の12ヶ月分無料キャンペーンが公式に案内された実績があります。MNTSQ CLMとDocuSign CLMはトライアルの記載がありません。
契約書レビューや契約書管理のツールと何が違いますか?
CLMツールは、作成から審査、承認、締結、管理、更新までを1つの基盤で扱う点が違います。レビュー専用のツールは審査工程、契約書管理システムは締結後の台帳と更新管理に焦点があります。ただしCLMを名乗る製品でも重心は異なり、LegalOn Cloudは審査、Hubbleはバージョン管理と変更履歴、MNTSQ CLMは案件管理、DocuSign CLMは作成と締結が強みです。
日本語で全機能を使えますか?
DocuSign CLMは、AI機能など日本国内・日本語で未提供の機能がある旨を公式に明記しています。海外の製品情報で紹介されている機能がそのまま使えるとは限らないため、必要な機能の提供状況を個別に確認してください。他の4サービスは国内企業が提供し、Hubbleは管理データベースの自動生成が日英に対応します。
セキュリティ認証は取得していますか?
Hubbleは ISO/IEC 27001 とJIIMA(電子帳簿保存法対応)の両方を取得し、2要素認証・SSO・IP制限を備えます。ContractS CLMはISMS/ISO27001:2022(登録番号ITGOV40186)、MNTSQ CLMはISO/IEC 27001(IS 798405)を取得しSSO・IP制限を標準提供します。LegalOn Cloudは多要素認証を標準搭載します。DocuSign CLMは公式のCLMページに具体的な認証の明記がありません。
基幹システムと連携できますか?
できます。DocuSign CLMはSalesforce・SAP Ariba・Coupaといった基幹システムとの連携に強みを持ちます。HubbleはSlack・メール・電子契約サービス・電帳法対応システム・Salesforce、MNTSQ CLMはDocuSign・クラウドサイン・SharePoint・Google Drive・Boxと連携します。ContractS CLMは外部システム連携機能とAPI連携(APIガイドラインを公開)を備え、掲載5サービスはいずれもAPIを持ちます。