CDP(カスタマーデータプラットフォーム)
CDP(カスタマーデータプラットフォーム)は、社内外に散らばった顧客データを1か所に統合し、マーケティング施策に使える形にするための基盤です。掲載5サービスのうち金額を公開しているのは1サービスだけで、その公開値は月額50万円〜です。
CDP(カスタマーデータプラットフォーム)とは
CDPは顧客データの統合基盤です。Webの行動履歴、購買データ、基幹システムの顧客情報、広告の接触履歴といった別々に貯まっているデータを1つのIDに紐づけ、セグメントの抽出や施策への連携ができる状態にします。掲載5サービスはいずれもクラウドで提供されます。
料金の情報はほとんど公開されていません。掲載5サービスのうち金額を示しているのはRtoaster insight+のみで、公式には月額50万円〜(データ量・データ処理用によって変動)と記載されています。年額に換算すると600万円からです。残る4サービスは個社見積りで、Treasure Data CDP、b→dash、KARTE Datahub、INTEGRAL-CORE はいずれも要問い合わせとなっています。
無料プランと無料トライアルは掲載5サービスすべてで提供されていません。導入前の確認はデモや問い合わせを通じて行う形になります。対象規模も中堅企業以上が中心で、Treasure Data CDPとb→dashはエンタープライズ中心、Rtoaster insight+・KARTE Datahub・INTEGRAL-COREは中堅〜大企業を対象としています。
見落としやすいのが、CDP単体では施策を打てないという点です。メール配信やレコメンド、Web接客といった実行側の機能を内包するのか、別製品を足すのか、外部ツールに連携するのかでサービスごとに考え方が違います。Rtoasterの場合、CDPのinsight+とレコメンドのaction+は別製品で、公式にはいずれも月額50万円〜と記載されています。
CDP(カスタマーデータプラットフォーム)の検索需要トレンド
「CDP」の検索指数は直近25か月で49〜73の間を推移し、平均は59.6です。前半12か月の平均60.9に対し後半12か月は57.8で、ほぼ横ばいのまま推移しています。最大は起点の2024年7月の73、最小は2025年10月の49でした。なお「CDP」は他分野でも使われる略語のため、この指数にはCDP以外の文脈も含まれる可能性があります。(出典:Googleトレンド/キーワード「CDP」)
CDP(カスタマーデータプラットフォーム)の選び方の要点
掲載5サービスで金額を公開しているのはRtoaster insight+だけで、公式の記載は月額50万円〜(データ量・データ処理用によって変動)です。年額では600万円からになります。他の4サービスは金額を公開していませんが、いずれも中堅企業以上を対象としたエンタープライズ寄りの製品であり、対象規模から見て同じ帯にあると考えるのが自然です。掲載5サービスに中小企業向けの低価格帯は含まれておらず、無料プランも無料トライアルも提供されていません。まず予算の桁を把握したうえで検討に入る必要があります。
CDPはデータを統合する基盤であり、それ自体がメールを送ったりレコメンドを出したりするわけではありません。掲載5サービスは実行側との関係が異なります。b→dashはMA・シナリオ配信のScenarioとレコメンドのRecommendを同じ製品群に持ち、ノーコードでのデータ加工・統合と合わせて使えます。Rtoasterはレコメンド・パーソナライズがaction+という別製品で、公式にはinsight+と同じく月額50万円〜と記載されています。KARTE DatahubはKARTE本体のプロダクトと組み合わせて利用する前提です。Treasure Data CDPはMA・メール配信や広告プラットフォームへのコネクタを豊富に持ち、外部ツールと連携する構成です。総額はCDP単体の金額では決まりません。
扱うのが顧客の個人データである以上、基盤の置き方が選定条件になる場合があります。Treasure Data CDPは国内でのデータ管理とエンタープライズ向けセキュリティに対応しています。INTEGRAL-COREはセキュアな専用環境での運用オプションとして専用環境プランを用意しており、共用環境では要件を満たせない場合の選択肢になります。KARTE DatahubはBigQueryを基盤としており、大規模データの分析をそのまま扱えます。金融など要件が厳しい業種では、機能よりも先にこの条件で候補が絞られることがあります。
掲載5サービスは想定する業種に違いがあります。Treasure Data CDPは小売・EC、消費財・メーカー、金融、エンタメ・玩具などの大手企業を中心としています。b→dashは流通・小売、金融、宿泊・ホテルといった大手BtoC企業向けです。Rtoaster insight+は小売・百貨店、化粧品・消費財、EC、メディアなど、多くのアイテムやコンテンツを扱う企業を対象としています。KARTE Datahubはアパレル、コスメ、EC・小売といった顧客接点の多いBtoC企業向け、INTEGRAL-COREは製造・メーカー、小売、不動産、宿泊、メディアと幅広い業界を挙げています。自社と近い業種での実績があるかは、導入時の設計の進めやすさに直結します。
CDPの導入で工数がかかるのはデータの取り込みと加工です。掲載5サービスはこの部分の考え方が分かれます。Treasure Data CDPは豊富なコネクタによる社内外データ連携をノーコードで行えるとしており、専任サポートとプロフェッショナルサービスを提供します。b→dashもノーコードでのデータ加工・統合を掲げ、外部AIツール連携としてMCPに対応しています。INTEGRAL-COREはID生成のBridgeSignalとGA4データ抽出のJetJunctionという専用のコンポーネントを持ちます。KARTE Datahubはジョブフローによる処理の自動化に対応します。社内にデータエンジニアがいるかどうかで、必要な支援の範囲が変わります。
CDP(カスタマーデータプラットフォーム)の比較一覧(全5サービス)
Rtoaster insight+(CDP)
月額500,000円〜データ活用のパイオニア・ブレインパッドが提供するCDP。Rtoasterシリーズの『insight+』が多種多様な顧客データを顧客軸で一元管理・統合し、『action+』のレコメンド/パーソナライズや広告・LINE・MA連携につなぐ。17年以上の運用実績。料金は非公開。
Treasure Data CDP
要問い合わせ国内CDP市場で9年連続シェア1位・導入400社超を公表するエンタープライズ向けCDP。ノーコード/豊富なコネクタで社内外の顧客データを統合し、セグメント・カスタマージャーニー・予測モデリング等にAIを組み込んで、MA・広告・接客へ連携する。料金は個社見積りで非公開。
b→dash CDP
要問い合わせ『AI Driven CDP / for Enterprise BtoC』を掲げる大企業BtoC向けのデータマーケティング基盤。ノーコードでのデータ加工・統合(CDP)に、AI機能(Concierge/Recommend/Scenario/Copilot)やBI・CX機能を統合し、自然言語でAIに指示できる。料金は非公開。
KARTE Datahub
要問い合わせ東証グロース上場プレイドのCXプラットフォームKARTEのデータ基盤製品。社内基幹システムや外部サービスの顧客・行動・オフラインデータを統合し、BigQuery基盤で大規模データを高速分析。KARTE Web/Message等の接客ツールへ連携する。料金は非公開。
INTEGRAL-CORE
要問い合わせSQLなしでGUIから顧客データを統合できる国産CDP。漏れなく重複なく個人プロファイル化するSCV機能とリアルタイムデータ処理、専用環境プランを備え、製造・小売・不動産・宿泊・メディア等で導入。関連ツールにBridgeSignal・JetJunction。料金は非公開。
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