予算管理システムのおすすめ(目的別の早見表)
このカテゴリで最初に押さえるべきは、掲載5サービスの価格公開率が0%だという点です。5社とも金額を公開しておらず、いずれも個社見積りになります。
したがって比べるべきは対象規模と対応範囲、そして表計算ソフトとの向き合い方です。DIGGLE(ディグル)は脱エクセルを掲げ、Sactona(サクトナ)はExcel感覚のUI、BizForecast(ビズフォーキャスト)は「活Excel」と、思想が正反対に分かれます。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 60名規模から使いたい | 60名〜1,500名の実績。MF/freee/勘定奉行とAPI連携、無料デモあり | Manageboard(マネージボード) |
| Excelから完全に離れたい | 脱エクセル。予実突合・集計を独自技術で自動化。101名〜1,001名以上 | DIGGLE(ディグル) |
| 上場・IPO準備で管理を固めたい | 予実管理特化。多軸分析・連結業績管理、人員計画/設備投資計画も | Loglass(ログラス) |
| 慣れた操作を残したい | Excel感覚のUI+多次元DB。連結経営管理・多段階配賦、導入1000社以上 | Sactona(サクトナ) |
| 海外子会社まで含めたい | 「活Excel」。多言語・多通貨のグループ経営管理、Standard/Enterpriseの2版 | BizForecast(ビズフォーキャスト) |
予算管理システムとは?
予算管理システムとは、事業部ごとに作られる予算を集約し、実績と見込を突き合わせて経営の判断材料を作るサービスです。
予算管理が重いのは、集計そのものではなく集めるまでの工程です。事業部ごとに様式の違う表計算ファイルが返ってきて、貼り合わせて、数字が合わずに差し戻す。月次で締めるころには、経営が判断したい時期を過ぎています。
予算管理システムは、この収集と突合を仕組みの側で引き受けます。会計システムから実績を自動で取り込み、予算・実績・見込を同じ形で並べます。
5社とも料金は非公開
| サービス | 料金の構成 |
|---|---|
| BizForecast(ビズフォーキャスト) | サブスクリプション費用(SaaS利用料)+初期設定支援費用(Standard Edition・公式記載)。金額は非公開 |
| Manageboard(マネージボード) | 月額料金+初期費用。金額は非公開 |
| DIGGLE(ディグル) | 月額利用料+初期費用+オプション。金額は非公開 |
| Loglass(ログラス) | 利用機能・規模に応じた個社見積り。金額は非公開 |
| Sactona(サクトナ) | 構成・規模に応じた個社見積り(クラウド/オンプレミス)。金額は非公開 |
価格公開率は0%です。 金額を示しているサービスはありません。ただしBizForecastのStandard Editionは料金の構成を公式に示しており、何にお金がかかるのかは分かります。
無料プランと無料トライアルもありません(いずれも0%)。ただしManageboardは無料デモで操作を体験できます。
対象とする企業規模で候補が絞られる
| サービス | 対象規模 |
|---|---|
| Manageboard(マネージボード) | 中小企業・中堅企業(60名〜1,500名の導入実績) |
| BizForecast(ビズフォーキャスト) | Standard:SMB・成長企業・IPO準備企業/Enterprise:大手・中堅・グローバル |
| DIGGLE(ディグル) | 中堅企業・大企業(101名〜1,001名以上の導入実績) |
| Loglass(ログラス) | 中堅企業・大企業・上場企業/IPO準備企業 |
| Sactona(サクトナ) | 中堅企業・大企業・グローバル展開する企業グループ |
掲載5サービスの中で最も小さい規模から対応するのはManageboardで、60名からの導入実績があります。大企業向けのシステムを縮小して使う形にはなりません。
「脱Excel」か「活Excel」かで現場の受け入れが変わる
| サービス | 表計算ソフトとの関係 |
|---|---|
| DIGGLE(ディグル) | 脱エクセル。予実突合・集計を独自技術で自動化 |
| Sactona(サクトナ) | Excel感覚のUIで予算編成・予実管理を一元化 |
| BizForecast(ビズフォーキャスト) | 「活Excel」。表計算ソフトの操作性を残して管理会計 |
| Loglass(ログラス) | 表計算ソフト連携で事業部横断の予算策定 |
| Manageboard(マネージボード) | CSV/スプレッドシート取り込みに対応 |
予算管理システムは、現場が使い続けられなければ意味を持ちません。入力する人が多い組織ほど、この思想の違いが定着率に効いてきます。
事業部の担当者が月に1度だけ触る画面なら、慣れた操作を残すほうが回ります。逆に経営企画が主に使い、集計の自動化を最優先するなら脱エクセルが合います。
連結・グローバルまで必要かで分かれる
- Sactona(サクトナ):多次元データベースによる連結経営管理と多段階配賦。製品収支・需給・設備投資・人的資本・研究開発の管理まで
- BizForecast(ビズフォーキャスト):多言語・多通貨。異なる会計基準・会計システムを使う国内外グループ各社のデータを一元管理
- Loglass(ログラス):連結・グループ業績管理に対応。人員計画・設備投資計画は追加製品
- Manageboard(マネージボード):財務三表からKPIまで一元管理。ワンクリックの業績予測シミュレーション
- DIGGLE(ディグル):予算策定・予実管理・着地見込・差異分析・レポート(BIエクスポート)
海外子会社を持つなら多言語・多通貨への対応が要ります。ここがなければ、結局は手作業での集約が残ります。
予算管理システムの選び方(5つのポイント)
- 想定している企業規模を確かめる。60名からと1,001名以上では前提が違います
- 「脱Excel」か「活Excel」かで現場の受け入れが変わる。入力する人が多いほど効いてきます
- 連結・グループ経営管理まで必要かを決める。多言語・多通貨の有無が分かれ目です
- 実績データをどこから取り込むかを見る。使っている会計ソフトが連携先にあるかを確認します
- 予算以外の計画まで扱うかを確認する。人員計画や設備投資計画まで含むものがあります
予算管理システムのタイプ別分類
60名〜1,500名。MF/freee/勘定奉行とAPI連携、業績予測をワンクリック、無料デモあり
予実突合と集計を独自技術で自動化。ERP/SFA/販売管理連携、Standard/Enterprise
多軸分析と連結業績管理。人員計画・設備投資計画・AI IRを追加製品で提供
多次元DBで即時集計。連結経営管理・多段階配賦、導入1000社以上、オンプレ対応
多言語・多通貨でグループ経営管理。人員計画/設備投資/プロジェクト管理まで
おすすめの予算管理システム5選
- 概要:掲載5社で最も小さい規模から対応し、主要な会計ソフトとAPI連携できます。
- 特徴:
- 60名〜1,500名規模の導入実績(中小企業・中堅企業が対象)
- マネーフォワードクラウド会計・freee会計・勘定奉行クラウドとAPI連携。CSV/スプレッドシート取り込みも可
- ワンクリックの業績予測シミュレーション。ドリルダウン分析・タグ分析、財務三表からKPIまで一元管理
- 料金:月額料金+初期費用の個社見積り。金額は非公開です。
- 注意点:金額は非公開です。ただし無料デモで操作を体験できます。
- こんな企業に向いている:中小〜中堅企業、主要な会計クラウドを使っている会社。
- 概要:脱エクセルを掲げ、予実の突合と集計を独自技術で自動化する予実管理クラウドです。
- 特徴:
- 脱エクセル。予実突合・集計を独自技術で自動化し、締めから報告までの日数を縮める
- 101名〜1,001名以上の導入実績(中堅企業・大企業が対象)
- ERP・SFA・販売管理など多様なデータ連携。レポートはBIエクスポート・コメント・スナップショットに対応
- 料金:月額利用料+初期費用+オプションの個社見積り。金額は非公開です。
- 注意点:API連携はオプションです。初期費用は目標すり合わせ・現状フロー整理といった導入支援として発生します(金額非公開)。
- こんな企業に向いている:事業部の数が多い会社、集計の自動化を最優先したい会社。
- 概要:予実管理に特化した経営管理クラウドで、上場企業やIPO準備企業も対象にします。
- 特徴:
- 予実管理に特化(会計や販売管理の付属機能ではない)
- 表計算ソフト連携で事業部横断の予算策定。多軸分析(事業別・製品別)と連結・グループ業績管理
- 人員計画・設備投資計画を追加製品で提供。AI IRなどの製品も展開
- 料金:利用機能・規模に応じた個社見積り。金額は非公開です。
- 注意点:初期費用と最低契約期間についても公式に記載がありません。中堅・大企業が中心の想定です。
- こんな企業に向いている:上場企業・IPO準備企業、予算から人員計画まで広げたい会社。
- 概要:Excel感覚のUIと多次元データベースで、高度な管理会計まで扱える経営管理システムです。
- 特徴:
- Excel感覚のUIで移行の負担を下げる。内部は多次元データベースで即時集計
- 連結経営管理・多段階配賦に対応。製品収支・需給・設備投資・人的資本・研究開発の管理まで
- 導入1000社以上。クラウド/オンプレミス両対応、ERP連携で実績データを自動取込
- 料金:構成・規模に応じた個社見積り。金額は非公開です。
- 注意点:金額も初期費用も最低契約期間も非公開です。クラウドとオンプレミスで構成が変わります。
- こんな企業に向いている:共通費の配賦が複雑な会社、社内にデータを置きたい会社、製造業。
- 概要:「活Excel」で表計算ソフトの操作性を残し、多言語・多通貨のグループ経営管理まで扱えます。
- 特徴:
- 「活Excel」で表計算ソフトの操作性を残したまま管理会計を行う
- 多言語・多通貨。異なる会計基準・会計システムを使う国内外グループ各社のデータを一元管理
- Standard(SMB・成長企業・IPO準備)/Enterprise(大手・中堅・グローバル)の2エディション
- 料金:非公開。ただしStandard Editionはサブスクリプション費用(SaaS利用料)+初期設定支援費用という構成が公式に示されています。
- 注意点:金額は非公開で、初期費用と最低契約期間も公式に記載がありません。
- こんな企業に向いている:海外子会社を持つ会社、人員計画やプロジェクト管理まで含めたい会社。
状況別のおすすめ
60名規模から使いたい:Manageboardです。掲載5社で最も小さい規模から対応します。
主要な会計クラウドを使っている:Manageboardです。マネーフォワード・freee・勘定奉行とAPI連携します。
Excelから完全に離れたい:DIGGLEです。脱エクセルを掲げ、突合と集計を自動化します。
慣れた操作を残したい:SactonaまたはBizForecastです。Excelの操作性を前提に設計されています。
上場・IPO準備で管理を固めたい:Loglassです。多軸分析と連結業績管理に対応します。
共通費の配賦が複雑:Sactonaです。多段階配賦に対応します。
海外子会社がある:BizForecastです。多言語・多通貨に対応します。
予算管理システムのデメリット・注意点
- 料金が1社も公開されていない:価格公開率は0%です
- 無料プランもトライアルもない:掲載5サービスとも0%です(Manageboardは無料デモあり)
- 初期費用が別途かかる:導入支援や初期設定の費用が加わります
- API連携がオプションの場合がある:DIGGLEはオプション扱いです
- 対象規模のズレが効く:60名からと1,001名以上では前提となる組織像が違います
- 現場が使わなければ回らない:脱Excelか活Excelかは、入力する人の数で判断してください
予算管理システム導入の流れ
- 自社の規模を候補と突き合わせる:60名からと1,001名以上では対象が違います
- 予算を入力する人の数を数える:脱Excelか活Excelかの判断材料になります
- 連結・海外の要否を決める:多言語・多通貨が要るかどうかで候補が絞られます
- 使っている会計システムを確認する:API連携できるか、オプションかを見ます
- デモで実際の画面を確認する:Manageboardは無料デモを用意しています
予算管理システムのよくある質問
料金相場はいくら?
掲載5サービスの価格公開率は0%で、5社とも金額を公開していません。いずれも個社見積りです。料金の構成についてはBizForecastのStandard Editionがサブスクリプション費用(SaaS利用料)と初期設定支援費用で構成されると公式に示しています。
中小企業でも導入できる?
できます。Manageboardは60名から1,500名規模の導入実績があり、BizForecastのStandard EditionはSMB・成長企業・IPO準備企業向けです。DIGGLEは101名から、LoglassとSactonaは中堅・大企業が中心の想定です。
Excelを使い続けられる?
サービスによって思想が違います。SactonaはExcel感覚のUI、BizForecastは「活Excel」で操作性を残します。Loglassは表計算ソフト連携で予算策定を扱います。対してDIGGLEは脱エクセルを掲げます。
連結やグループ経営管理にも対応している?
Sactonaは多次元データベースによる連結経営管理と多段階配賦、BizForecastは多言語・多通貨での国内外グループ各社のデータ一元管理に対応します。Loglassも連結・グループ業績管理に対応します。
使っている会計ソフトと連携できる?
Manageboardはマネーフォワードクラウド会計・freee会計・勘定奉行クラウドとAPI連携し、CSV/スプレッドシートにも対応します。DIGGLEはERP・SFA・販売管理などに対応しますがAPI連携はオプション、SactonaはERP連携で実績を自動取込します。
無料で試せる?
無料プランと無料トライアルは掲載5サービスにありません(いずれも0%)。ただしManageboardは無料デモで操作を体験できます。
まとめ
予算管理システムは、掲載5社とも料金を公開していません(価格公開率0%)。金額での比較はできないため、見積りを取るまで総額は分かりません。
比べるべきは3点です。対象規模では、Manageboardが60名〜1,500名と最も小さい規模から、DIGGLEが101名〜1,001名以上、Loglass・Sactona・BizForecast Enterpriseが中堅〜大企業を想定します。
表計算ソフトとの関係では、DIGGLEが脱エクセル、SactonaがExcel感覚のUI、BizForecastが「活Excel」と思想が正反対です。入力する人が多い組織ほど、この違いが定着率に効いてきます。
対応範囲では、連結経営管理と多段階配賦ならSactona、多言語・多通貨のグループ経営管理ならBizForecast、上場・IPO準備で予実管理を固めるならLoglassが候補になります。使っている会計クラウドとの連携を重視するならManageboardです。