制作ツール(CMS)を活用したスマートなウェブサイトの作り方

テクノロジーのめまぐるしい進歩により、ウェブサイトの作り方はここ数年で大きく変貌を遂げました。
手組みでコーディングを行う時代は終わりを迎え、
今ではWordPressをはじめとする便利なウェブサイト制作ツール(CMS)を活用して作るのが主流になっています。
そこで今回は、制作ツール(CMS)を有効に活用して賢くウェブサイトを作るためのコツをご紹介します。

 

ウェブサイトは
制作ツール(CMS)で作る時代

何百万円もかけて手組みでコーディングするのは過去の話。

テクノロジーの進歩により、豊富な機能をもったウェブサイト制作ツール(CMS)が次々と誕生しています。

少し前まではウェブサイトを作るとなると莫大なお金や時間をかけて手組みでコーディングするのが主流でしたが、WordPressを筆頭に、Jimdo、Wix、Squarespaceといった制作ツールが次々と登場し、今ではほとんどのウェブサイトが制作ツールを活用して作られるようになりました。

制作ツールには、あらかじめテンプレート(レイアウトやデザインのベースとなるもの)や機能パーツ(問い合わせフォームやギャラリー等)、SEO対策といった、ウェブサイトに求められる機能のほとんどが備わっているので、それらを有効活用することでこれまでとは比べものにならないほど安く、早くウェブサイトを形にすることが可能になっています。

デザインと構築(コーディング)の分業は時代遅れ

デザインと構築を同時並行的に進めるのが今どきの制作プロセス。

制作ツールの台頭に伴い、ウェブサイトの制作プロセスも大きく変える必要がでてきます。

これまでは、グラフィックデザイナーがPhotoshopやXDといったデザインツールで作成したレイアウト・デザイン案を指示書として、エンジニアがホームページの構築(コーディング)を行っていました。
手組みでコーディングを行っていた時代であればこのようなプロセスで問題無かったのですが、制作ツールにはあらかじめテンプレート(レイアウトやデザインのベースとなるもの)や機能パーツ(問い合わせフォームやギャラリー等)が備わっているため、デザイナーの指示を正確に再現するためには、それらのカスタマイズで対応する必要があり、手組みと同様か、場合によってはそれ以上の手間がかかってしまうケースもあります。
本来であればデザイナーが制作ツールの仕様を深く理解し、制作ツールのカスタマイズを最小限に抑えるようなレイアウトやデザインを提案しなければなりません。
しかし、多くのウェブサイト制作会社ではデザイナーとエンジニアの分業体制が敷かれており、それがコスト増の大きな要因となっています。
制作ツールの仕様に明るくないデザイナーが作成した無邪気なレイアウト・デザイン案でクライアントの承認を取ってしまったため、エンジニアが膨大な工数をかけてでも制作ツールをカスタマイズしなければならなくなってしまうという構図ですね。
ウェブサイト制作会社に限らず、Lancers等のクラウドソーシングサイトを見ても、「デザインはあるのでそれを構築してほしい」、「構築は別途行うのでデザインだけ作成してほしい」等の案件が多数見られます。
お金や時間が潤沢にあるのであれば、従来型の分業体制でも問題ないのですが、せっかく制作ツールを活用するのにもったいないですよね。

そもそも制作ツールでウェブサイトを作る場合、デザイナーがレイアウト・デザイン案を作成するのと同程度のスピードで実際のウェブサイトの構築までできてしまうことがほとんどです。
最近は、制作ツールの仕様に精通し、構築までワンストップで対応できるデザイナーも増えてきましたが、制作を依頼するクライアント側がそのような進め方に慣れていない(そもそも想像できない)ため、非効率な状態が依然として蔓延してしまっています。
スマートなウェブサイト制作にはクライアント側も意識を変える必要があります。

shori

Squarespace認定トレーナー

国内唯一のSquarespace認定トレーナーとしてSquarespaceの使い方ワークショップや個別コンサルティング、制作代行を行っています。
経営コンサルティング、グラフィックデザインの経験が豊富なので、ウェブサイト制作の企画からデザイン・実装までをワンストップで支援できます。
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カスタマイズを最小限に抑え
ツールの力を最大限に引き出す

ウェブサイトのゴールを定義し、達成に不要な要件はあきらめることも重要。

制作ツールのカスタマイズを最小限に抑えると聞くと、どのウェブサイトも同じようなものになってしまって他の商品やサービスと差別化ができないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしそんなことはありません。
制作ツールには、数えきれないほどのテンプレート(レイアウトやデザインのベースとなるもの)や機能パーツ(問い合わせフォームやギャラリー等)が備わっています。
これらはただやみくもに用意されているわけではなく、世界中のホームページで採用されているレイアウトやデザイン、機能のトレンドがベースとなっており、しかも定期的に最新のものにアップデートされています。
ほとんどのウェブサイトに必要なデザインや機能(=要件)はあらかじめ制作ツール側で用意されており、逆にツール側で用意されていないということは、一般的でない、もしくは時代遅れの要件と考えたほうが良いでしょう。
つまり、多くのカスタマイズを加えずとも、世の中のトレンドに沿ったオリジナルのウェブサイトを作成することができるのです。

とはいえどうしても実現したい要件は存在しますよね。
その際はウェブサイトのゴールは何なのかをしっかり定義し、そのゴール達成への影響度合いを考えてカスタイマイズの要否を判断するのがおすすめです。

世の中のウェブサイトに共通と思われる要件のほとんどは制作ツール側であらかじめ用意されているのでそれらを有効活用します。
ならではのオリジナルな要件がある場合は、ゴール達成に影響を与えるもののみカスタマイズ、ゴール達成に影響を与えない、もしくは影響が軽微と思われるものは思い切ってあきらめることが重要です。

カスタマイズは行えば行うほど制作にかかる費用や時間がかさむばかりか、ウェブサイトを運用していく上で発生する軽微な改修にも想定外の対応が発生し、その度に大きな手間がかかってしまいます。
カスタマイズにカスタマイズを重ねた結果、ウェブサイトの裏側のコードが複雑になり、ちょっとした改修にも莫大な費用がかかってしまい、身動きが取れなくなってしまうといったケースも多々見られます。

せっかくウェブサイト制作ツールを使うのですから、まずはそのツールが提供しているテンプレートや機能パーツありきで考え、本当に必要なものだけカスタマイズを加えるというスタイルがスマートです。

 

図1:要件整理の考え方

ウェブサイトのゴールと要件を整理する。
ゴールの達成に影響しないならではの要件はただのこだわり。
思い切ってあきらめるという判断をすることもスマートにウェブサイトを作る上でのポイント。

 

スマートなウェブサイト制作には
ツールの選定が肝になる

制作会社に任せてはだめ。
各ツールの特性を理解した上で正しい選択を行おう。

制作ツールの提供しているテンプレート(レイアウトやデザインのベースとなるもの)や機能パーツ(問い合わせフォームやギャラリー等)を最大限に活用してウェブサイトを制作するとなると、ツール選びがとても重要になってきます。

数年前まではWordPress一択でしたが、今はそうではありません。
最新のテクノロジー企業が次々と魅力的な制作ツールをリリースしています。

多くの制作会社は昔から使い続けているWordPressが慣れているためついついWordPressを推しがちが、ここは一度立ち止まって、しっかり比較検討することをおすすめします。

特定のツールが最も良いということは無く、例えば、WordPressは柔軟なカスタマイズが可能だが品質や安定性が乏しい、Wixは操作は簡単だがテンプレートや機能パーツの品質がいまいち、Squarespaceはテンプレートや機能パーツの品質は高いがカスタマイズの柔軟性が乏しいといった具合に、どのツールもそれぞれ魅力的な面がある一方で課題も抱えています。
それらを天秤にかけて、自分にとってもっとも最適なツールを選択する必要があるのです。

ウェブサイト制作ツールは以下の記事で詳しく比較しています。ぜひご覧ください。

2019年版|ウェブサイト制作ツール徹底比較(前編)
2019年版|ウェブサイト制作ツール徹底比較(後編)

 

ウェブサイトを作るには、制作の依頼先の選定はもちろん、
制作に使用するツールの選定や、要件の取捨選択等、やるべきことがたくさんあります。
ウェブサイトのゴールは何なのかをしっかり定義し、ゴールに照らし合わせて適切な意思決定を行うことが、
スマートにウェブサイトを手に入れるためのコツです。

shori

Squarespace認定トレーナー

国内唯一のSquarespace認定トレーナーとしてSquarespaceの使い方ワークショップや個別コンサルティング、制作代行を行っています。
経営コンサルティング、グラフィックデザインの経験が豊富なので、ウェブサイト制作の企画からデザイン・実装までをワンストップで支援できます。
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