結論:何を1単位として数えるかで、有利なサービスが逆転する
SNS管理ツールの課金は、数える対象が3通りに分かれます。
- チャネル(SNSアカウント)単位:Buffer
- ユーザー(席)単位:Hootsuite
- プランごとにアカウント数と人数が決まる:SocialDog、Statusbrew
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 使う人が多くアカウントも多い | 1チャネル月5ドル(年払い)から。Teamプランはユーザー数が無制限 | Buffer |
| 国内サービスを円建てで使いたい | 唯一の国産・円建て。Personalは年払いで月1,480円(税抜)から | SocialDog |
| アカウント数を気にせず使いたい | Professional以上でSNS無制限。1ユーザー月99ドル(年払い)から | Hootsuite |
| 代理店として複数社を管理したい | 代理店向けAgencyプランを持つ。Liteは月6,400円でAI感情分析とリスニングも | Statusbrew |
| 世の中のクチコミまで拾いたい | 12媒体に対応しソーシャルリスニングが主機能。料金は資料請求制 | Social Insight |
アカウントが多いのか、使う人が多いのか。ここで有利なサービスが入れ替わります。
SNS管理ツールとは
複数のSNSアカウントの投稿・分析・コメント対応を、1つの画面でまとめて行うためのツールです。
企業がX・Instagram・Facebook・TikTokなどを並行して運用する場合、それぞれの管理画面を開いて投稿するのは手間がかかります。SNS管理ツールは予約投稿を一括で設定し、反応を横断して確認できる状態にします。
主な機能は予約投稿、投稿の管理と承認、アカウントの分析、コメントやDMの一元対応です。ここに競合の分析やクチコミの収集(ソーシャルリスニング)が加わるものもあります。
選び方
1. チャネル単位か、ユーザー単位か
Bufferは1チャネルあたりの課金です。
- Essentials:1チャネル月 5ドル(年払い・月払いは6ドル)
- Team:1チャネル月 10ドル(年払い・月払いは12ドル)/ユーザー数は無制限
Hootsuiteは1ユーザーあたりの席課金です。
- Standard:1ユーザー月 99ドル(年払い)/SNS10アカウントまで
- Professional:1ユーザー月 199ドル(年払い)/SNS無制限
- Advanced:1ユーザー月 399ドル(年払い)/SNS無制限
BufferのTeamはユーザー数が無制限なので、使う人が増えても契約したチャネル数だけで金額が決まります。逆にHootsuiteは人数が増えるとその分だけ費用が上がりますが、Professional以上ならアカウント数を気にせずに済みます。
運用する体制を先に決めてから比べてください。
2. SocialDogはXが各プラン1個までという制限がある
SocialDogはプランごとに使えるSNSアカウント数が決まっています。
- Free・Personal:2個/1人
- Professional:3個/1人
- Business:5個/最大5人
- Enterprise:10個/最大20人
ただしX(旧Twitter)については各プランで1個までという制限があります。
Xを複数アカウントで運用したい場合、上位プランに上げてもこの制限は解決しません。掲載5サービスの中で特定のSNSに個別の上限を設けているのは同サービスです。Xの運用が中心なら、事前に確認しておくべき条件です。
3. 円建てか外貨建てか
掲載5サービスのうち円建てで提供されるのはSocialDogとSocial Insightです。
Buffer・Hootsuite・StatusbrewはいずれもUSD建てで、契約後も為替の影響を受けます。
SocialDogはPersonalが年払いで月1,480円(税抜)、Professionalが4,980円、Businessが19,800円と円建てで示されています。月払いを選ぶとそれぞれ1,980円、9,800円、29,800円です。年度の予算を円で固定したい場合、この違いが判断材料になります。
4. 対応するSNSの数
- Social Insight:12媒体(Instagram・X・Facebook・YouTube・TikTok・LINE・note・Pinterest・Threads・mixi・LinkedIn・Bluesky)
- Buffer:11媒体(Mastodon・Googleビジネスプロフィールを含む)
- SocialDog:7媒体
- Hootsuite:7媒体
Social Insightが最も広くカバーします。noteやmixi、Blueskyといった国内・新興の媒体を含む点が特徴です。運用しているSNSがすべて対象に含まれているかを確認してください。
5. 投稿管理だけか、クチコミ分析まで含むか
Social Insightはクチコミ分析(ソーシャルリスニング)が主機能です。自社や競合のアカウント分析に加えて、世の中の投稿を収集して分析します。
StatusbrewもPremiumプラン(月35,000円)でAI感情分析やリスニング、競合ベンチマークに対応します。
BufferとSocialDogは予約投稿と分析が中心の構成です。
自社の発信を管理したいのか、世の中の反応を拾いたいのかで必要な範囲が変わります。後者を求める場合、対応するサービスは限られます。
6. 代理店として使うか
Statusbrewは代理店向けのAgencyプランを持ちます。無制限のスペースと共有カレンダー、レポートに対応します(金額は要問い合わせ)。
掲載5サービスの中で代理店向けの専用プランを明示しているのは同サービスです。複数のクライアントを並行して管理する場合、通常のプランとは別の構成が用意されています。
7. 無料で使えるか、試せるか
無料プランがあるのは2サービスです。
- SocialDog Free:SNS2個(Xは1個)・予約各10件・分析最大2週間・1人
- Buffer Free:3チャネル・各10件の予約・1ユーザー・30日の基本分析
無料トライアルはStatusbrewが14日間(カード不要)、Bufferが14日間、Hootsuiteが14日間(カード不要・1日あたりの投稿数に制限あり)、SocialDogが7日間です。Social Insightは公式に記載がなく資料請求制となります。
タイプ別に見る
Teamプランはユーザー無制限。11媒体対応でAIアシスタントとコミュニティインボックスも
Freeプランあり。ライティングアシストAIとフォロワー分析・キーワードモニター
Professional以上でSNS無制限。一元ダッシュボードで投稿と反応をまとめて扱う
Agencyプランで無制限スペースと共有カレンダー。EnterpriseはHubSpot・Salesforce連携
12媒体対応。承認ワークフローとSNSキャンペーン管理まで扱う
本ページ独自のまとめ
掲載5サービスを調べたうえで、選定時に押さえておきたい点を挙げます。
料金公開率は掲載5サービス中4サービス(80%)です。Social Insightのみが資料請求制で、他は金額を公開しています。ただし課金の単位が揃っていないため、そのままでは比較できません。
BufferとHootsuiteは課金の考え方が正反対です。Bufferはチャネル単位でユーザー無制限(Team)、Hootsuiteはユーザー単位でアカウント無制限(Professional以上)。アカウントが多く使う人が少ないならBuffer、使う人が多くアカウント数も多いならHootsuiteというように、自社の体制によって有利な方が変わります。
SocialDogのXの制限は、料金表からは読み取りにくい条件です。「SNS2個」「3個」という数字だけを見ると上位プランで解決するように見えますが、Xは各プラン1個までです。Xの運用が中心の企業には影響が大きい制約です。
クチコミ分析まで求めるなら候補が絞られます。Social Insightのソーシャルリスニング、StatusbrewのPremium以上のAI感情分析が該当します。予約投稿だけが目的なら、より安価な選択肢があります。
@card 掲載5サービスの料金公開状況|料金を公開:4サービス(80%)/資料請求制:1サービス(Social Insight)/課金の単位:チャネル単位1・ユーザー単位1・プラン別のアカウント数と人数2/円建て:2サービス(SocialDog・Social Insight)/無料プランあり:2サービス(40%)/無料トライアルあり:4サービス(80%)
各サービスの詳細
Buffer, Inc.が提供するSNS管理ツールです。2010年設立、米国サンフランシスコに拠点を置く企業で、フルリモート・分散型の組織です。
課金の単位がSNSのチャネル(アカウント)である点が特徴で、使う人数によって金額が変わりません。席課金のHootsuiteとは対照的な構成です。
料金はEssentialsが1チャネルあたり月5ドル(年払い・月払いは6ドル)、Teamが1チャネルあたり月10ドル(年払い・月払いは12ドル)です。Teamプランはユーザー数が無制限で、承認権限の設定にも対応します。チャネル数が増えるとボリューム割引が適用されます。
無料のFreeプランもあり、3チャネル・各10件の予約・1ユーザー・30日間の基本分析まで使えます。まず無料で試してから有料に移るという進め方が取れます。有料プランには14日間の無料トライアルもあります。
対応するSNSは11媒体で、X・Instagram・Facebook・LinkedIn・TikTok・YouTube・Pinterest・Threads・Bluesky・Mastodon・Googleビジネスプロフィールをカバーします。予約投稿と投稿管理に加えて、コンテンツアイデアの管理、AIアシスタント、コミュニティインボックスを備えます。アカウント数が少なく、担当者が多い組織に向きます。
株式会社SocialDogが提供するSNS管理ツールです。同社は2016年7月25日設立、資本金4,477万円(資本準備金含む)、従業員34名(アルバイト・業務委託含む)の企業で、東京都渋谷区幡ヶ谷に拠点を置きます。登録アカウント数100万を突破しています。
掲載5社の中で唯一の国内サービスで、料金も円建てで示されています。為替の影響を受けずに予算を組めます。
プランはFree(無料)、Personal(年払いで月1,480円・税抜)、Professional(同4,980円)、Business(同19,800円)、Enterprise(要問い合わせ)です。月払いを選ぶとPersonalが1,980円、Professionalが9,800円、Businessが29,800円となります。年払いと月払いでProfessionalは約2倍の差があります。
使えるSNSアカウント数はFreeとPersonalが2個、Professionalが3個、Businessが5個、Enterpriseが10個です。人数はPersonalとProfessionalが1人、Businessが最大5人、Enterpriseが最大20人となります。
注意が必要なのは、X(旧Twitter)が各プランで1個までという制限があることです。Xを複数アカウントで運用したい場合、上位プランに上げてもこの制限は解決しません。対応するSNSはX・Instagram・Facebook・YouTube・Threads・TikTok・LINEの7媒体です。ISO/IEC 27001認証を取得しており、有料プランの初回申込時に7日間の無料トライアルがあります。
Hootsuite Inc.が提供するSNS管理ツールです。2008年設立、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに本社を置く企業で、従業員は約1,000名超(グローバル)です。
課金の単位が利用するユーザー(席)である点が特徴で、Bufferのチャネル課金とは対照的な構成です。
料金はStandardが1ユーザーあたり月99ドル(年払い)でSNS10アカウントまで、Professionalが199ドル、Advancedが399ドルで、ProfessionalとAdvancedはSNSアカウントが無制限になります。Enterpriseはユーザー数とアカウント数がカスタムで、デモが提供されます。
アカウントを多く運用する場合はProfessional以上で無制限になるため上限を気にせずに済みますが、使う人数が増えるとその分だけ費用が上がります。1人あたり月99ドルからという水準は、掲載5社の中では高い部類です。アカウント数が多く、担当者が少ない組織に向きます。
対応するSNSはX・Facebook・Instagram・LinkedIn・Pinterest・YouTube・TikTokの7媒体です。予約投稿と一元ダッシュボードによる管理、分析とレポート、コメントやメッセージのエンゲージメント管理を扱います。
14日間の無料トライアル(カード不要)がありますが、トライアル中は1日あたりの投稿数に制限があります。
Statusbrew Private Limitedが提供するSNS管理ツールです。2011年設立(法人は2016年1月インド登記)で、インド・パンジャブ州アムリトサルに拠点を置きます(米国拠点はデラウェア州ウィルミントンのStatusbrew Inc)。
ユーザー数とソーシャルプロフィール数の組み合わせでプランが決まります。料金は公式サイトの円建て表示で、Liteが月6,400円(1ユーザー/5ソーシャルプロファイル)、Standardが月15,000円(3ユーザー/10プロファイル)、Premiumが月35,000円(6ユーザー/15プロファイル・拡張可)です。いずれも年払い前提の月額表示です。Enterpriseはユーザーとプロフィールが無制限で、専任アカウントマネージャー、HubSpotやSalesforceとの連携、SAML SSO、APIに対応します。
掲載5社の中で代理店向けの専用プランを持つ点が特徴です。Agencyプランでは無制限のスペースと共有カレンダー、レポートを利用でき、複数のクライアントを並行して管理する構成に対応します(金額は要問い合わせ)。
機能面ではPremium以上でAI感情分析、ワークフロー、競合ベンチマーク、ソーシャルリスニングに対応します。Standardからはレポートとチャットサポート、Googleビジネスプロフィールが加わります。サポートはLiteがメール、Standard以上がチャット、Enterpriseが専任アカウントマネージャーです。14日間の無料トライアル(クレジットカード不要)が用意されています。
株式会社ユーザーローカルが提供するSNS分析・管理ツールです。同社は2005年9月26日設立、資本金2億5,200万円、従業員は単体112名(臨時24名)で、東京都港区芝浦に本社を置き、東京証券取引所に上場しています(証券コード3984)。
掲載5社の中で対応する媒体が最も多く、12のSNSをカバーします。対象はInstagram・X・Facebook・YouTube・TikTok・LINEに加えて、note・Pinterest・Threads・mixi・LinkedIn・Blueskyです。運用しているSNSが多岐にわたる場合、対応範囲の広さが選定の理由になります。
機能の中心はクチコミ分析(ソーシャルリスニング)です。自社や競合のアカウント分析に加えて、世の中の投稿を収集して分析します。自社の発信を管理するだけでなく、外部の反応を拾う用途に対応します。投稿の予約管理が主目的の他社とは、重心が違います。
複数アカウントの投稿予約・管理、承認ワークフロー、SNSキャンペーン管理も扱います。承認フローがあるため、複数人でチェックしてから投稿する運用に対応できます。
料金はビジネス版とエンタープライズ版がありますが、いずれも金額は非公開で資料請求制です。掲載5社の中で金額を公開していないのは本サービスです。公式の料金ページに無料トライアルの記載は確認できていません。
よくある質問
料金の目安はどれくらいですか。
課金の単位が異なります。Bufferは1チャネルあたりEssentialsが月5ドル(年払い)、Teamが10ドルです。Hootsuiteは1ユーザーあたりStandardが月99ドル、Professionalが199ドル、Advancedが399ドル(いずれも年払い)です。SocialDogは年払いでPersonalが月1,480円(税抜)、Professionalが4,980円、Businessが19,800円です。StatusbrewはLiteが月6,400円、Standardが15,000円、Premiumが35,000円(いずれも年払い前提の月額表示)です。Social Insightは金額を公開していません。
使う人数が多い場合はどれが向いていますか。
BufferのTeamプランはユーザー数が無制限で、1チャネルあたり月10ドル(年払い)です。使う人が増えても金額は変わりません。Hootsuiteは1ユーザーあたりの席課金のため、人数が増えるとその分だけ費用が上がります。SocialDogはBusinessが最大5人、Enterpriseが最大20人という上限があります。
無料で使えるサービスはありますか。
SocialDogのFreeプランはSNS2個(Xは1個)・予約各10件・分析最大2週間・1人まで無料で使えます。BufferのFreeプランは3チャネル・各10件の予約・1ユーザー・30日の基本分析までです。他の3サービスに無料プランはありません。
無料トライアルはありますか。
Statusbrewが14日間(クレジットカード不要)、Bufferが14日間、Hootsuiteが14日間(カード不要・1日あたりの投稿数に制限あり)、SocialDogが7日間の無料トライアルを用意しています。Social Insightは公式の料金ページに無料トライアルの記載が確認できず、資料請求制となっています。
多くのSNSに対応しているのはどれですか。
Social Insightが12媒体に対応し最も広くカバーします。Instagram・X・Facebook・YouTube・TikTok・LINEに加えて、note・Pinterest・Threads・mixi・LinkedIn・Blueskyが対象です。Bufferは11媒体でMastodonやGoogleビジネスプロフィールを含みます。SocialDogとHootsuiteは7媒体です。
代理店として複数のクライアントを管理できますか。
StatusbrewはAgencyプランを用意しており、無制限のスペースと共有カレンダー、レポートに対応します(金額は要問い合わせ)。掲載5サービスの中で代理店向けの専用プランを持つのは同サービスです。
Xを複数アカウント運用したい場合はどうすればよいですか。
SocialDogはX(旧Twitter)が各プランで1個までという制限があるため、上位プランに上げても複数運用はできません。Buffer・Hootsuite・Statusbrewは特定のSNSに個別の上限を設けておらず、契約したチャネル数やアカウント数の範囲で運用できます。