結論:年に何回実施するかで、定額と都度が逆転する
SNSキャンペーンツールは、実施回数によって費用の考え方が変わります。
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 継続的に実施して月額を抑えたい | 年間契約なら月50,000円(税込55,000円)で回数無制限。初期費用100,000円 | PARKLoT(パークロット) |
| 初期費用をかけずに始めたい | 初期0円で月10万円から使い放題。X・Instagram・LINEに対応 | OWNLY(オウンリー) |
| 運用を任せたい | キャンペーン業務を一括委託する『まるっとおまかせプラン』。2ヶ月からのスポット利用も | キャンつく |
| Xで本格運用したい | インスタントウィン・ハッシュタグ返信・消込型クーポン。カスタムなら単月から | echoes(エコーズ) |
| TikTokでも実施したい | X・Instagram・TikTokに対応。応募収集から抽選・当選連絡・分析まで | ATELU(アテル) |
月額定額で回数無制限のものと、単発で使える都度課金のものがあります。年に1回か2回しか実施しないなら、定額を払い続けるより都度契約のほうが総額を抑えられます。
SNSキャンペーンツールとは
X(旧Twitter)やInstagramでのプレゼントキャンペーンを、応募の受付から抽選、当選連絡まで自動化するためのツールです。
代表的なのがインスタントウィンで、フォローとリポストをした人にその場で当落を通知する仕組みです。手作業でやろうとすると、応募者の抽出、重複の確認、抽選、当選者へのDM送付をすべて人が行うことになります。応募が数千件を超えると現実的ではありません。
このほかハッシュタグ投稿の収集、写真投稿コンテスト、クイズや診断コンテンツなど、企画の型に応じた機能が用意されています。
選び方
1. 実施回数で定額と都度のどちらが有利かが変わる
月額定額で回数無制限
- PARKLoT:6ヶ月契約 月60,000円(税込66,000円)/年間契約 月50,000円(税込55,000円)
- OWNLY:月10万円(使い放題)/月30万円
- ATELU:スタンダードプラン(金額非公開・複数アカウント可)
単発で使える
- ATELU:ショットプラン
- キャンつく:スポット利用(2ヶ月から)
- echoes:カスタムプラン(単月から可)
年に1回か2回しか実施しないのであれば、定額を毎月払い続けるより都度の契約のほうが総額を抑えられます。まず自社の年間の実施回数を見積もってください。
2. 初期費用と月額のバランスを見る
金額を公開している2サービスは、初期費用と月額が逆の関係にあります。
- PARKLoT:初期費用 100,000円(税込110,000円)/月額 50,000円から
- OWNLY:初期費用 0円/月額 100,000円から
使う期間が短いほど初期費用のないOWNLYが有利になり、長く使うほどPARKLoTの月額の低さが効いてきます。契約期間を決めてから総額で比べる必要があります。
なおPARKLoTは年間契約を選ぶと月額が10,000円下がります(60,000円→50,000円/いずれも税抜)。
3. 最低契約期間を確認する
- PARKLoT:最低6ヶ月(年間契約で月額割引)
- echoes:月額プランは最低6ヶ月/カスタムは単月から可
- キャンつく:2ヶ月からのスポット利用が可能
- OWNLY・ATELU:公式に最低契約期間の明記なし
短期間だけ使いたい場合、選べる先は限られます。echoesのカスタムプランとキャンつくのスポット利用が該当します。
4. 実施したいSNSに対応しているか
対応するSNSは各社で異なります。
- OWNLY:X・Instagram・LINE
- ATELU:X・Instagram・TikTok
- キャンつく:X・Instagram
- echoes:X主軸(Instagram・YouTube・TikTok・LINEへの誘導機能)
- PARKLoT:X中心(Instagram・LINEは一部の機能で対応)
TikTokでのキャンペーンを想定しているならATELU、LINEを含めるならOWNLYというように、対象のSNSから候補を絞れます。echoesは他のSNSへの「誘導」であり、そのSNS上でキャンペーンを完結させる機能とは異なる点に注意が必要です。
5. 自社で運用するか、委託するか
掲載5サービスの多くは自社で運用するSaaSですが、支援の形が異なります。
キャンつくは『まるっとおまかせプラン』としてキャンペーン業務の一括委託に対応しています。社内に運用できる担当がいない場合でも実施できる構成です。セルフ運用の場合も、電話やZoom、マニュアルによるサポートが用意されています。
ATELUは応募の収集から抽選、当選連絡(DM送付)、分析までを一連で扱い、キャンペーン事務局の省力化を想定した構成です。
社内に運用できる担当がいるかどうかで、必要な支援の度合いが変わります。
6. UGCの二次活用まで含めるか
キャンペーンで集まった投稿(UGC)を、その後のマーケティングに使うかどうかも判断材料です。
- OWNLY:UGC収集と二次活用に対応(月10万円プランは収集上限あり、月30万円プランは制限なし)
- echoes:UGCの収集・検索・ダウンロードに対応
OWNLYの2つのプランの差は、主にUGC収集の上限とSNS自動返信数の制限です。集める投稿の量が多いなら上位プランが必要になります。
タイプ別に見る
回数無制限で年間契約なら月50,000円。スクラッチ・QRコード抽選・ギフト券自動送付にも対応
初期0円。投票・クイズ・診断コンテンツとInstagramコメント収集にも対応
一括委託のプランあり。セルフ運用でも電話・Zoom・マニュアルで支援
消込型クーポンとオートリプライ。Instagram・YouTube・TikTok・LINEへ誘導できる
Web型とDM型のインスタントウィンに対応。抽選から当選連絡・分析まで自動化
本ページ独自のまとめ
掲載5サービスを調べたうえで、選定時に押さえておきたい点を挙げます。
料金公開率は掲載5サービス中2サービス(40%)です。PARKLoTとOWNLYが金額を公開し、ATELU・キャンつく・echoesは問い合わせが前提です。キャンペーンは企画の内容によって必要な機能が変わるため、金額を一律に示しにくい面はあります。
初期費用の有無で有利不利が入れ替わります。PARKLoTは初期費用100,000円で月額50,000円から、OWNLYは初期費用0円で月額100,000円からです。使う期間を決めずに月額だけを比べると、判断を誤ります。
「回数無制限」の価値は実施回数に比例します。年に10回以上実施するならPARKLoTやOWNLYの定額が効きますが、年に1〜2回ならATELUのショットプランやキャンつくのスポット利用のほうが総額を抑えられます。まず年間の実施計画を立ててから比較してください。
掲載5サービスに無料プラン・無料トライアルはありません。いずれも問い合わせや資料請求から始まります。事前に試して判断するという進め方が取れないため、対応SNSと企画の型が自社の要件に合うかを、資料の段階で確認しておく必要があります。
@card 掲載5サービスの料金公開状況|料金を公開:2サービス(40%・PARKLoT/OWNLY)/非公開:3サービス/初期費用が0円:1サービス(OWNLY)/単発利用の選択肢あり:3サービス(ATELU・キャンつく・echoes)/無料プラン・無料トライアル:0サービス
各サービスの詳細
株式会社X-HACKが提供するSNSキャンペーンツールです。同社は2018年3月14日設立、資本金1,000,000円の企業で、東京都港区南青山のMINOWA表参道に拠点を置きます。X(旧Twitter)を中心としたキャンペーンの実施を低コストで継続できることを掲げています。
料金は月額定額で、6ヶ月契約が月60,000円(税込66,000円)、年間契約が月50,000円(税込55,000円)です。いずれも初期費用100,000円(税込110,000円)がかかり、最低契約期間は6ヶ月です。キャンペーンの実施回数に制限はなく、都度の課金もありません。
掲載5社の中で公開されている月額としては低い水準ですが、初期費用がかかる点は総額に含めて考える必要があります。年間契約を選ぶと月額が10,000円下がるため、12か月なら120,000円の差になります。
対応するキャンペーンの種類が幅広く、インスタントウィン、フォロー&リポスト(即時抽選・後日抽選)、フォロー&いいね、引用リポスト、クーポン配布、ハッシュタグ投稿収集、スクラッチ・スロット、QRコード抽選、クイズ・診断・ミニゲーム、ギフト券の自動送付に対応します。
SNSはXが中心で、InstagramとLINEは一部の機能で対応します。Instagram主体のキャンペーンを考えているなら、対応範囲を確認してください。無料トライアルの明記はありません。
スマートシェア株式会社が提供するSNSキャンペーンツールです。同社は2011年2月設立の企業で、東京都渋谷区東のロゼ氷川に拠点を置きます。
料金は月10万円の使い放題プランと月30万円のプランがあり、いずれも初期費用は0円です。実施回数に制限はありません。10万円のプランはUGC収集の上限とSNS自動返信数に制限があり、30万円のプランではその制限がなくなります。
初期費用がかからないため、短期間で終える予定であれば総額を抑えやすい構成です。掲載5社の中で初期費用0円を明示しているのは本サービスです。PARKLoTと比べると月額は倍ですが、初期100,000円がかからないため、短期では逆転する場面があります。
X・Instagram・LINEに対応し、インスタントウィン、フォロー&リポスト、ハッシュタグ投稿収集、写真投稿コンテスト、投票、クイズ・診断コンテンツ、Instagramのコメント収集を扱えます。
集めたUGC(ユーザー生成コンテンツ)を二次活用するマーケティングにも対応します。キャンペーンを実施して終わりではなく、集まった投稿を広告やサイトに使う前提の構成です。無料トライアルの記載はありません。
株式会社ピクルスが提供するSNSキャンペーンツールです。同社は2003年9月19日設立、資本金1,000万円、従業員22名(2023年12月時点)の企業で、東京都品川区東五反田のTHE CASK GOTANDAに拠点を置きます。
特徴は運用の支援体制です。 セルフ運用のプランに加えて、キャンペーン業務を一括委託する『まるっとおまかせプラン』を用意しています。社内に運用できる担当がいない場合でも実施できる構成です。セルフ運用の場合も、電話やZoom、マニュアルによるサポートが提供されます。
料金は公式に公開されておらず、月額のセルフ運用プラン、スポット利用、まるっとおまかせプランのいずれも問い合わせが前提です。2ヶ月からのスポット利用が可能とされているため、単発のキャンペーンだけを実施したい場合の選択肢になります。
X・Instagramに対応し、フォロー&リポスト、インスタントウィン、ハッシュタグ投稿、写真投稿コンテスト、O2Oキャンペーンを扱えます。O2Oに対応する点は、店舗への送客を狙う施策で効きます。
初めて自社でキャンペーンを行う企業から代理店までを対象としています。無料トライアルの記載はありません。
アライドアーキテクツ株式会社が提供するSNSキャンペーンツールです。同社は2005年8月30日設立、資本金886,930,516円(2024年12月31日時点)、従業員159名(2025年12月31日時点)で、東京都渋谷区恵比寿のウノサワ東急ビルに本社を置き、東京証券取引所に上場しています(証券コード6081)。
X(旧Twitter)でのマーケティングを本格的に運用する企業や代理店を対象としています。
料金はベーシックとスタンダードが月額固定で、いずれも最低6ヶ月契約です。金額は公開されていません。カスタムプランは都度見積りで、単月からの利用も可能です。短期間だけ使いたい場合はカスタムが選択肢になります。
機能はXを主軸としており、インスタントウィン、ハッシュタグ返信(echoes HS)、リポスト応募(echoes RT)、オートリプライ、消込型クーポンを扱います。消込型クーポンは、配って終わりではなく実際に使われたかを追える形です。UGCの収集・検索・ダウンロードにも対応し、集めた投稿を二次活用できます。
Instagram・YouTube・TikTok・LINEについては、Xからそれぞれのアカウントへ誘導する機能を持ちます。それぞれでキャンペーンを実施するのではなく、Xを起点に他のチャネルへつなげる運用を想定した構成です。無料トライアルの記載はありません。
株式会社コムニコが提供するSNSキャンペーンツールです。同社は2008年11月5日設立、資本金1,800万円(資本準備金含む)、従業員約140名の企業で、東京都港区虎ノ門のプライムテラス神谷町に拠点を置きます。親会社の株式会社ラバブルマーケティンググループは東京証券取引所グロース市場に上場しています。
対応SNSはX・Instagram・TikTokで、掲載5社の中でTikTokでのキャンペーン実施に対応するサービスの一つです。TikTokを施策の対象に含めるなら、候補が絞られます。フォロー&リポスト、インスタントウィン(Web型・DM型)、フォロー&コメント、フォトコンテストを扱えます。
応募の収集から抽選、当選連絡(DM送付)、分析までを一連で扱う点が特徴です。手作業で行うと負担の大きい当選者への連絡を自動化できます。応募数が多いキャンペーンほど、この工程の重さが効いてきます。
料金は公式に公開されていません。 プランは月額定額で何度でも実施できるスタンダードプラン、単発利用向けのショットプラン、Xのインスタントウィンに対応するインスタントウィンプランがあります。スタンダードプランは複数アカウントに対応するため、ブランドごとにアカウントを分けている企業でも1契約で扱えます。
キャンペーン事務局の省力化を求める企業や代理店を対象としています。無料トライアルの記載はありません。
よくある質問
料金の目安はどれくらいですか。
金額を公開しているのは2サービスです。PARKLoTは6ヶ月契約で月60,000円(税込66,000円)、年間契約なら月50,000円(税込55,000円)で、初期費用100,000円(税込110,000円)がかかります。OWNLYは月10万円と月30万円のプランがあり、初期費用は0円です。ATELU・キャンつく・echoesは金額を公開していません。
実施回数に制限はありますか。
PARKLoTとOWNLYはいずれも月額定額で回数無制限です。ATELUのスタンダードプランも月額定額で何度でも実施でき、複数アカウントに対応します。単発で使いたい場合は、ATELUのショットプランやキャンつくのスポット利用という選択肢があります。
最低契約期間はどれくらいですか。
PARKLoTは最低6ヶ月契約で、年間契約を選ぶと月額が下がります。echoesも月額プランは最低6ヶ月ですが、カスタムプランは単月から利用できます。キャンつくは2ヶ月からのスポット利用が可能とされています。OWNLYとATELUについては公式に最低契約期間の明記がありません。
TikTokやLINEでもキャンペーンを実施できますか。
ATELUはX・Instagram・TikTokに対応します。OWNLYはX・Instagram・LINEです。echoesはXを主軸としながらInstagram・YouTube・TikTok・LINEへの誘導機能を持ちます。キャンつくはX・Instagram、PARKLoTはXが中心でInstagramとLINEは一部の機能での対応となります。
キャンペーンの運用を委託できますか。
キャンつくが『まるっとおまかせプラン』としてキャンペーン業務の一括委託に対応しています。セルフ運用の場合も電話やZoom、マニュアルによるサポートが用意されています。他のサービスは自社で運用するSaaSが基本です。
インスタントウィンには対応していますか。
掲載5サービスはいずれもインスタントウィンに対応します。ATELUはWeb型とDM型の両方を扱い、PARKLoTは即時抽選と後日抽選のフォロー&リポストに加えてスクラッチやスロット、QRコード抽選にも対応します。echoesはインスタントウィンのほかハッシュタグ返信やリポスト応募を扱います。
集まった投稿をあとから使えますか。
OWNLYはUGCの収集と二次活用に対応しています。月10万円のプランは収集の上限とSNS自動返信数に制限があり、月30万円のプランでは制限がなくなります。echoesもUGCの収集・検索・ダウンロードに対応しており、集めた投稿を検索して取り出せます。