結論:「SEOツール」に4種類が含まれている
SEOツールと呼ばれるものは、実際にやることが分かれます。同じ棚に並んでいますが、価格帯も役割も別物です。
- キーワード調査:ラッコキーワード(無料〜税込2,475円)
- 順位計測(インストール型):GRC(月495円〜2,475円)
- 順位計測(クラウド型):Nobilista(税込990円〜5,940円)
- 総合SEO・被リンク分析:Ahrefs(月4,460円〜230,900円)
- 総合SEO・コンテンツ支援:ミエルカSEO(個社見積り)
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 記事を書く前に調べたいだけ | フリープランはメールアドレスのみで利用可。有料は税込660円から | ラッコキーワード |
| 大量のキーワードを追いたい | プロは月1,980円で検索語500,000・URL5,000。ただしWindowsアプリ | GRC |
| PCを起動せずに計測したい | クラウド型でインストール不要。税込990円で150キーワード・3サイト | Nobilista |
| 被リンクや競合まで分析したい | 大規模な被リンクインデックス。Starterは月4,460円から | Ahrefs |
| 記事の制作まで支援してほしい | AI記事生成・リライトとGA4連携。AI検索対応(GEO/LLMO)も | ミエルカSEO |
順位を記録したいだけなのに総合型を契約すると、使わない機能に費用を払うことになります。
SEOツールとは
検索エンジンからの流入を増やすための作業を支援するツールです。ただし「SEOの作業」は複数の工程に分かれており、ツールによってカバーする範囲が違います。
調べる工程では、どんなキーワードが検索されているか、競合がどんな記事を書いているかを把握します。作る工程では、その調査をもとに記事を作ります。測る工程では、公開した後に順位がどう動いたかを追います。直す工程では、サイトの技術的な問題や被リンクの状況を確認します。
自社がどの工程で詰まっているのかを決めると、必要なツールが絞れます。
選び方
1. 順位計測・キーワード調査・総合分析のどれが必要か
順位計測に特化しているのがGRCとNobilistaです。登録したキーワードの順位を毎日記録します。
キーワード調査に特化しているのがラッコキーワードです。サジェスト・関連キーワード・共起語の取得、上位記事の見出し抽出などを扱います。
総合型がAhrefsとミエルカSEOですが、この2つも重点が違います。Ahrefsは被リンク分析を強みとし、ミエルカSEOはコンテンツ制作支援まで含みます。
2. 順位計測なら月495円から
順位を記録するだけであれば、費用は大きく抑えられます。
GRC
- ベーシック:月 495円(年額4,950円)/検索語500・URL5
- スタンダード:月990円(年額9,900円)/検索語5,000・URL50
- エキスパート:月1,485円/検索語50,000・URL500
- プロ:月1,980円/検索語500,000・URL5,000
Nobilista
- パーソナル:税込 990円/150キーワード・3サイト・競合3
- ビジネス:税込1,290円から/200キーワード・10サイト・競合10(最大1,000キーワードで税込5,940円)
GRCのプロプランは月1,980円で検索語を500,000まで登録できます。容量あたりの金額では突出しています。
3. インストール型かクラウドかで運用が変わる
ここは金額以上に重要な違いです。
GRCはWindowsのデスクトップアプリで、インストールして使います。検索語ごとの順位を毎日自動で記録できますが、パソコンを起動している必要があります。端末が動いていない時間帯の計測はできません。
Nobilistaはクラウド型でインストールが不要です。ブラウザからアクセスする形で、パソコンの状態に関係なく計測が進みます。
毎日の記録を途切れさせたくないなら、端末に依存しない構成が向きます。GRCの容量あたりの安さは魅力ですが、運用の前提が違います。
4. 円建てか外貨建てか
掲載5サービスのうち、Ahrefsのみ料金がUSD建てです。
- Starter:月 4,460円
- Lite:月19,900円/5プロジェクト・追跡キーワード750(追加ユーザーは1人月6,160円・2名まで)
- Standard:月38,400円/20プロジェクト・追跡キーワード2,000(追加ユーザーは1人月9,240円・5名まで)
- Advanced:月68,900円/50プロジェクト・追跡キーワード5,000(追加ユーザーは1人月12,320円)
- Enterprise:月230,900円(年間契約が必要・API上限撤廃・SSO対応)
契約後も為替の影響を受けます。GRC・Nobilista・ラッコキーワードは円建て、ミエルカSEOも国内企業による個社見積りです。
5. 無料で使える範囲を確認する
掲載5サービスのうち3サービスに無料で使える形があります。
- ラッコキーワード:フリープラン(メールアドレスのみ・取得回数などに制限)
- GRC:機能制限つきの無料版
- Ahrefs:Ahrefs Free/Webmaster Tools
Nobilistaは7日間の無料お試しがあり、トライアル中に登録したデータは有料プランへ移行しても引き継げます。試した内容が無駄にならない設計です。
ミエルカSEOも申込制の無料トライアルとデモンストレーションを提供していますが、日数の明記はありません。
6. AI検索への対応を求めるか
生成AIによる検索が広がるなかで、従来のSEOとは別の対策が話題になっています。
ミエルカSEOはGEO(生成エンジン最適化)・LLMO・AI Overviews対策に関する機能を持ちます。掲載5サービスの中でこの領域を明示しているのは同サービスです。
また同サービスはAIによる記事生成・リライト、GA4連携のアクセス解析、ヒートマップ分析まで扱うため、調べる・作る・測るを1つでカバーしたい場合の選択肢になります。料金は個社見積りです。
タイプ別に見る
サジェスト・共起語・上位記事の見出しを取得。月間検索数も確認できる
容量あたりの金額が低い。順位変動の履歴をグラフ化し推移を分析できる
クラウド型で端末に依存しない。スマホとPCの順位に対応し競合も監視できる
Site Explorer・Keywords Explorer・Site Audit・Rank Trackerを備える
検索意図分析とAI記事生成。ヒートマップとGA4連携で公開後も追える
本ページ独自のまとめ
掲載5サービスを調べたうえで、選定時に押さえておきたい点を挙げます。
料金公開率は掲載5サービス中4サービス(80%)です。個社見積りはミエルカSEOのみで、他は金額を公開しています。ただし役割が違うため、金額の比較はそのままでは成立しません。
月495円と月230,900円は、買っているものが違います。GRCのベーシックは「登録した検索語の順位を毎日記録する」機能、AhrefsのEnterpriseは「世界規模の被リンクインデックスへのアクセスとAPI」です。年払い月額換算で413円と230,900円、559倍の価格差は、機能の差というより種類の差です。
インストール型かどうかは金額表に載りません。GRCの容量あたりの安さは他に例がありませんが、パソコンを起動していないと計測されないという前提があります。毎日の記録を途切れさせたくない運用では、この条件が結論を変えます。
無料の選択肢が3つあります。ラッコキーワードのフリープラン、GRCの無料版、AhrefsのWebmaster Toolsです。いずれも制限はありますが、まず何に困っているのかを確かめる段階では、無料の範囲で十分な場合があります。
@card 掲載5サービスの料金公開状況|料金を公開:4サービス(80%)/個社見積り:1サービス(ミエルカSEO)/無料で使える形あり:3サービス(60%)/無料トライアルあり:2サービス(Nobilista 7日間・ミエルカSEO 日数非公開)/円建て:4サービス/USD建て:1サービス(Ahrefs)
各サービスの詳細
ラッコ株式会社が提供するキーワード調査ツールです。同社は2015年11月19日設立、資本金1億円(資本準備金含む)、従業員28名+業務委託5名(2026年5月時点)の企業で、福岡市中央区舞鶴の祐徳ビル2号館に拠点を置きます。
掲載5社の中でキーワード調査に絞った構成をとっています。順位計測も被リンク分析も扱わないぶん、価格が低く抑えられています。
フリープランがあり、メールアドレスのみで利用を開始できます。 取得回数などに制限はありますが、費用をかけずに始められます。有料プランはエントリーが税込660円(年額7,920円)、ライトが税込990円(年額11,880円)、スタンダードが税込2,475円(年額29,700円)です。上位のプロとエンタープライズは見積書のダウンロードまたは問い合わせでの確認となります。
機能はサジェスト・関連キーワード・共起語の取得、Q&Aサイトの質問からユーザーニーズを抽出する機能、上位記事の見出し(構成)の抽出、月間検索数の確認です。記事を作る前の調査に必要な範囲がまとまっています。
順位計測や被リンク分析は扱わないため、それらが必要な場合は他のツールと組み合わせることになります。GRCやNobilistaと併用しても、合計で月2,000円を切る構成が組めます。
有限会社シェルウェアが提供する検索順位計測ツールです。2004年からGRCを提供しており、静岡県静岡市に拠点を置く非上場企業です。
Windowsのデスクトップアプリとしてインストールして使う形をとっています。
容量によってライセンスが分かれます。 ベーシックが月495円(年額4,950円)で検索語500・URL5・項目5、スタンダードが月990円(年額9,900円)で検索語5,000・URL50・項目50、エキスパートが月1,485円(年額14,850円)で検索語50,000・URL500・項目500、プロが月1,980円(年額19,800円)で検索語500,000・URL5,000・項目5,000、アルティメットが月2,475円(年額24,750円)で最上位の容量です。
容量あたりの金額が低い点が特徴です。 プロプランの月1,980円で検索語を500,000まで登録できるため、大量のキーワードを追う場合の選択肢になります。Nobilistaの最大1,000キーワード・税込5,940円と比べると、扱える規模が桁違いです。
ただしインストール型のため、パソコンを起動している必要があります。 検索語ごとの順位を毎日自動で記録してグラフ化できますが、端末が動いていない時間帯の計測はできません。 ノートPCを持ち歩く運用や、担当者が休んだ日の計測をどうするかは事前に決めておいてください。
モバイル順位向けのGRCモバイルや多言語向けのGRC-Wといった派生製品もあり、機能制限つきの無料版が用意されています。
株式会社IIPが提供する検索順位計測ツールです。同社は2020年1月24日設立、資本金1,000万円の企業で、大阪府大阪市北区中崎西のアインズビル梅田に拠点を置きます。
クラウドで提供されるためインストールが不要で、ブラウザから利用できます。インストール型のGRCと違い、パソコンを起動していなくても計測が進みます。端末の状態に関係なく順位を追える点が実務上の利点です。
パーソナルプランは税込990円で150キーワード・3サイト・競合3が対象です。ビジネスプランは税込1,290円から始まり、200キーワード・10サイト・競合10が含まれます。上位はキーワード数に応じた段階設定で、最大1,000キーワード・月額5,940円(税込)までです。1,000キーワードを超える場合や大規模なデータベース型サイトはエンタープライズとして相談になります。
スマートフォンとパソコンの検索順位に対応し、競合サイトの順位モニタリング、共有・レポート機能を備えます。チームで共有する前提なら、クラウド型のほうが扱いやすくなります。
7日間の無料お試しがあり、トライアル中に登録したデータは有料プランへ移行しても引き継げます。 設定をやり直さずに本番へ移れる点は、キーワードを大量に登録する検証で効きます。
Ahrefs Pte. Ltd.が提供する総合的なSEOツールです。2010年頃の設立で、シンガポールに拠点を置く非上場企業です。
大規模な被リンクインデックスを持つ点が最大の特徴で、被リンクと競合の分析を強みとしています。他の4社が扱わない領域です。
料金は公式サイトの円建て表示で、Starterが月4,460円、Liteが月19,900円、Standardが月38,400円、Advancedが月68,900円、Enterpriseが月230,900円(年間契約が必要)です。Lite以上は追加ユーザーが別料金で、Liteが1人あたり月6,160円(2名まで)、Standardが9,240円(5名まで)、Advancedが12,320円です。複数人で使う場合は、この加算を見込んでください。
プランによって扱える規模が変わります。Liteが5プロジェクト・追跡キーワード750、Standardが20プロジェクト・追跡キーワード2,000、Advancedが50プロジェクト・追跡キーワード5,000です。EnterpriseではAPIの上限が撤廃されSSOにも対応します。
機能は被リンク・競合分析のSite Explorer、キーワード調査のKeywords Explorer、テクニカルSEO監査のSite Audit、順位追跡のRank Trackerです。1つで一通り揃うぶん、単機能のツールを組み合わせるより高くなります。 無料のAhrefs FreeやWebmaster Toolsによって基本的な機能を試すこともできます。
株式会社Faber Companyが提供する総合的なSEOツールです。同社は2005年10月24日設立、資本金1億円、従業員80名(2025年9月末)で、東京都港区虎ノ門の神谷町トラストタワーに本社を置き、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています(証券コード220A・2024年7月上場)。
キーワード分析だけでなく、コンテンツの制作支援まで含む点が特徴です。機能はキーワード分析・検索意図分析・競合分析に加えて、コンテンツ制作支援とAIによる記事生成・リライト、GA4連携のアクセス解析、ヒートマップ分析です。調べるところから作るところまでを1つのツールで扱えます。
AI検索への対応機能も備えています。 GEO(生成エンジン最適化)やLLMO、AI Overviews対策に関する機能を持ち、検索のあり方が変わるなかでの施策を扱います。掲載5社の中でこの領域を明示しているのは本サービスです。
料金は企業規模と課題感に応じた個社見積りで、公式に金額は公開されていません。 掲載5社の料金公開率は80%で、非公開はこの1社にあたります。他社と並べるには問い合わせが前提になります。
申込制の無料トライアルとデモンストレーションが用意されていますが、トライアルの日数については明記がありません。同社はMEOツールのローカルミエルカやAI検索対策のミエルカGEOも提供しており、検索まわりを同じ提供元で揃えられます。
よくある質問
順位計測だけならいくらくらいですか。
GRCはベーシックが月495円(年額4,950円)で検索語500・URL5、スタンダードが月990円(年額9,900円)で検索語5,000・URL50です。Nobilistaはパーソナルが税込990円で150キーワード・3サイト、ビジネスが税込1,290円からです。いずれも順位計測に特化しているため、総合型のツールより低い金額で始められます。
GRCとNobilistaの違いは何ですか。
GRCはWindowsのデスクトップアプリで、インストールして使います。パソコンを起動している必要がある一方、容量あたりの金額が低く、プロプラン(月1,980円)では検索語500,000・URL5,000まで登録できます。Nobilistaはクラウドで提供されインストールが不要なため、端末の状態に関係なく計測が進みます。
無料で使えるサービスはありますか。
ラッコキーワードにフリープランがあり、メールアドレスのみで利用できます(取得回数などに制限あり)。GRCは機能制限つきの無料版、AhrefsはAhrefs FreeやWebmaster Toolsによって基本機能を試せます。Nobilistaは7日間の無料お試し、ミエルカSEOは申込制の無料トライアルを提供しています。
被リンクや競合の分析までしたい場合はどれですか。
Ahrefsが該当します。大規模な被リンクインデックスによるSite Explorer、キーワード調査のKeywords Explorer、テクニカルSEO監査のSite Audit、順位追跡のRank Trackerを備えます。料金はStarterが月4,460円、Liteが19,900円、Standardが38,400円、Advancedが68,900円、Enterpriseが230,900円(年間契約が必要)です。Lite以上は追加ユーザーが別料金になります。
記事の制作まで支援してくれるサービスはありますか。
ミエルカSEOがコンテンツ制作支援とAIによる記事生成・リライトに対応します。キーワード分析や検索意図分析、競合分析に加えて、GA4連携のアクセス解析やヒートマップ分析も扱います。AI検索への対応(GEO/LLMO/AI Overviews対策)機能も備えています。料金は企業規模と課題に応じた個社見積りです。
キーワードを調べたいだけの場合はどれですか。
ラッコキーワードがキーワード調査に特化しています。サジェスト・関連キーワード・共起語の取得、Q&Aサイトからのユーザーニーズ抽出、上位記事の見出し抽出、月間検索数の確認に対応します。フリープランのほか、エントリーが税込660円、ライトが990円、スタンダードが2,475円です。
試したデータは契約後も使えますか。
Nobilistaは7日間の無料お試し中に登録したデータを、有料プランへ移行した後も継続して利用できるとしています。試用の段階で設定した内容が無駄にならない構成です。他のサービスについては公式に明記がないため、確認が必要です。