結論:見るべきは「何エンジン」「何プロンプト」追えるか
AI検索での自社の見え方を測るツールは、プランを分ける基準が主に2つです。追跡できるAIエンジンの数と、追跡できるプロンプト(質問)の数です。
そしてエンジンの扱い方が2通りに分かれます。
- プランによって使える数が変わる:Profound(Starterは1エンジン、Growthで3、Enterpriseで最大10)/Scrunch AI(Coreで4、Enterpriseで9)
- アドオンで足す:Otterly.AI(全プラン4エンジン+Google AI Modeなどが月9ドル)
| 導入目的 | おすすめのタイプ | 主なサービス |
|---|---|---|
| 円建てで低コストに始めたい | 月7,980円(税抜)で主要6プラットフォームに対応。7日間トライアル | Brand UP(ブランドアップ) |
| 使うエンジンを絞って安く抑えたい | Liteは月29ドル。エンジンはアドオンで必要な分だけ追加する | Otterly.AI |
| 対応エンジンを最大限に広げたい | Enterpriseで最大10エンジン。SSO/SAML・SOC2にも対応 | Profound |
| 5人で使って費用を固定したい | Coreは月250ドルに5ユーザーライセンス込み。125プロンプト・月5回のサイト監査 | Scrunch AI |
| 国内向けに日本語で運用したい | LLMモニタリングとAIOレポート。監視キーワード数に応じた個社見積り | ミエルカGEO |
追いたいAIが決まっているなら、それがどのプランで使えるかを先に確認してください。
AIO・LLMO対策サービスとは
ChatGPTやGoogle AI Overviewsのような生成AIが回答をつくるとき、自社のブランドやサイトがどう扱われているかを計測するサービスです。
従来の検索では「検索結果の何位に表示されるか」が指標でしたが、生成AIは回答文をつくって返します。そこで自社が言及されているか、引用されているか、まったく登場しないかが新しい指標になります。
計測の方法は、追跡したい質問(プロンプト)をあらかじめ登録し、それをAIに投げて回答を集め、自社の登場状況を記録するというものです。登録できる質問の数と、投げられるAIの数がプランの基準になるのはこのためです。
なお「LLMO」という言葉自体が新しく、Googleトレンドでは2025年3月まで指数が0でした。分野そのものがここ1〜2年で立ち上がっています。
選び方
1. AIエンジンの扱い方が2通りある
ここが最も金額に効きます。
プラン依存型(Profound)
- Starter(月99ドル):ChatGPTの1エンジンのみ/プロンプト50・月1,500レスポンス・1シート
- Growth(月399ドル):3エンジン(ChatGPT・Perplexity・Google AI Overviews)/プロンプト100
- Enterprise:最大10エンジン(Gemini・Claude・Grok・Microsoft Copilot・Meta AI・DeepSeek等)
月99ドルでChatGPT1つだけという点は、契約前に確認しておくべき条件です。
アドオン型(Otterly.AI)
全プランでChatGPT・Google AI Overviews・Perplexity・Microsoft Copilotの4エンジンに対応し、Google AI ModeやGeminiは月9ドルのアドオンで追加します。使うエンジンを絞れば費用を抑えられます。
プラン依存型(Scrunch AI)
Coreは4エンジン(ChatGPT・Perplexity・Google AI Overviews・Copilot)、Enterpriseで9エンジンに広がります。Enterpriseの金額は非公開のため、5エンジン目以降が要るなら見積りが必要です。
2. 追跡できるプロンプト数を確認する
プロンプトとは、AIに投げかける質問のことです。「〇〇 おすすめ」のような質問を登録し、その回答に自社が登場するかを追跡します。
- Otterly.AI:Lite 15/Standard 100/Premium 400
- Profound:Starter 50/Growth 100
- Scrunch AI:Core 125/Enterprise カスタム
Scrunch AIのCoreは125プロンプトで、これを超えると金額非公開のEnterpriseになります。追跡したい質問が多いほど、上位プランが必要になります。
3. 円建てか外貨建てか
掲載5サービスのうち円建てはBrand UPとミエルカGEOです。
Brand UPはベーシックが月7,980円(税抜)で、ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilot・Google AI Overviews・Google AI Modeの主要6プラットフォームに対応します。掲載5サービスの中で最も低い金額から始められます。プロは月50,000円(税抜)です。
ミエルカGEOは個社見積りで、監視キーワード数・機能・企業規模に応じた価格設定です。
Profound・Otterly.AI・Scrunch AIはUSD建てで、契約後も為替の影響を受けます。
4. 年払いの割引率を比べる
海外の3サービスはいずれも年払いの割引を用意しています。
- Profound:年払いで2ヶ月分無料(Starter 実質月82.5ドル/Growth 実質月332.5ドル)
- Otterly.AI:年払いで15%オフ(Lite 月25ドル/Standard 月160ドル/Premium 月422ドル)
- Scrunch AI:月払いと年払いの区別が現行の料金ページに表記なし
いずれも月契約も選べるため、まず短期で試してから年払いに移るという進め方も取れます。
5. 無料トライアルの条件を比べる
掲載5サービスに無料プランはありませんが、4サービスが無料トライアルを用意しています。
- Otterly.AI:7日間(新規ユーザー向け・クレジットカード不要)
- Scrunch AI:7日間(クレジットカード不要)
- Brand UP:7日間(クレジットカード不要・3ステップで開始)
- Profound:Growthプランで提供(日数の明記なし)
- ミエルカGEO:無料デモと相談
カード登録なしで7日間試せるサービスが3つあります。Brand UPは別途、無料のサイト診断も提供しています。
6. 外部ツールとの連携を確認する
計測したデータを他のツールで扱いたい場合、連携の可否が判断材料になります。
Otterly.AIはStandard(月189ドル)からAPI・MCP・Looker Studio連携が使え、APIリクエストは月2,000(Standard)から5,000(Premium)です。
ProfoundはEnterpriseでAPIとSSO/SAML、SOC2に対応します。Scrunch AIはEnterpriseでSAML/OIDCとEnterprise Data APIが加わります。
下位プランでは連携が使えない場合があるため、既存の分析基盤へデータを流したいなら該当するプランを確認してください。
タイプ別に見る
引用率・言及率をKPIとして計測。対応プラットフォームは順次拡大予定
チームメンバーは全プラン無制限。GEO URL監査はLiteで月1,000まで
SSO/SAML・SOC2に対応し複数ブランドの管理も可能。専任Slackサポート
ペルソナ設定とページ監査に対応。Coreは月5回のサイト監査
対話型AIでの指名・推奨を定点観測。AI Overviews対象のAIOレポート
本ページ独自のまとめ
掲載5サービスを調べたうえで、契約前に押さえておきたい点を挙げます。
料金公開率は掲載5サービス中4サービス(80%)です。個社見積りはミエルカGEOのみで、海外3社とBrand UPは金額を公開しています。セルフサーブ型のサービスが多く、月契約から始められる点も含めて情報が得やすい分野です。
「月99ドル」がChatGPT1エンジンだけという例があります。ProfoundのStarterは金額だけを見ればOtterly.AIのStandard(月189ドル)より安いのですが、追跡できるのはChatGPTのみです。エンジン数を確認せずに金額だけで比べると、想定と異なる結果になります。
エンジンの扱い方が費用構造を決めます。追いたいAIが2〜3個ならOtterly.AIのアドオン方式が効率的ですが、多くのAIを横断して見たいならScrunch AIのEnterpriseか、ProfoundのEnterpriseが対象になります。先に追跡対象を決めてから料金表を見てください。
分野そのものが新しく、対応エンジンは今後も変わります。「LLMO」はGoogleトレンドで2025年3月まで指数が0だった言葉です。Brand UPは対応プラットフォームを順次拡大する予定とし、ミエルカGEOは搭載モデルを随時最新へ更新するとしています。現時点の対応状況だけでなく、更新の方針も確認する価値があります。
@card 掲載5サービスの料金公開状況|料金を公開:4サービス(80%)/個社見積り:1サービス(ミエルカGEO)/円建て:2サービス(Brand UP・ミエルカGEO)/USD建て:3サービス/無料プラン:0サービス/無料トライアルあり:4サービス(80%・うちカード不要の7日間が3サービス)
各サービスの詳細
株式会社Wanokuniが提供するAI検索対策サービスです。同社は2024年10月4日設立、資本金100万円の企業で、東京都目黒区中目黒に拠点を置きます。
掲載5社の中で最も低い金額から始められ、円建てで提供されます。ベーシックプランは月7,980円(税抜)で、ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilot・Google AI Overviews・Google AI Modeの主要6プラットフォームに対応します。AI検索でのKPI(引用率・言及率)を計測し分析できます。
海外サービスは最安でも月29ドル(Otterly.AI)、多くは月99〜300ドルの水準です。円建てで為替の影響を受けず、1万円を切る価格で6プラットフォームを見られる点は、まず現状を把握したい段階で効きます。対応プラットフォームは今後も順次拡大する予定とされています。
プロプランは月50,000円(税抜)で、AIアシスタント(Beta)などの上位機能が加わります。エンタープライズは個社見積りです。ベーシックとプロで6.27倍の開きがあるため、必要な機能を絞ってから選んでください。
7日間の無料トライアルがあり、クレジットカードの登録なしで3ステップで開始できます。別途、無料のサイト診断も提供されています。2024年設立の新興サービスのため、運用実績の蓄積という点では他社との比較になります。
Otterly.AI(OtterlyAI GmbH)が提供するAI検索可視性の計測サービスです。2024年設立、オーストリアに本社を置く企業です(商業登記 FN 647749)。公式サイトでは世界30,000人超のマーケターが利用し、Gartner Cool Vendor for AI in Marketing(2025)に選出されたと記載されています。
掲載5社の中で海外サービスとしては最も低い金額から始められます。Liteは月29ドル(年払いで月25ドル)でプロンプト15、Standardは月189ドル(同160ドル)でプロンプト100、Premiumは月489ドル(同422ドル)でプロンプト400です。年払いを選ぶと15%オフとなります。チームメンバーは全プランで無制限です。
エンジンの扱い方に特徴があります。全プランでChatGPT・Google AI Overviews・Perplexity・Microsoft Copilotの4エンジンに対応し、Google AI ModeやGeminiは月9ドル、Claudeも別途のアドオンとして追加します。使うエンジンを絞れば費用を抑えられる構成で、全エンジンを一律で持たされる方式とは考え方が違います。
GEO URL監査はLiteで月1,000、Standardで5,000、Premiumで10,000まで対応します。StandardからはAPIとMCP、Looker Studio連携が使え、APIリクエストは月2,000(Standard)から5,000(Premium)です。
7日間の無料トライアルがクレジットカード不要で提供されます。個人・中小企業・マーケティング代理店を主な対象としています。
Profound(米国)が提供するAI検索可視性の計測サービスです。2024年設立、米国ニューヨーク市に拠点を置く企業で、従業員は約165名(第三者情報)です。公式サイトにTarget・Walmart・Ramp・MongoDBなどの顧客ロゴを掲載しています。
対応できるAIエンジンの数が掲載5社の中で最も多く、Enterpriseでは最大10エンジンに対応します(Gemini・Claude・Grok・Microsoft Copilot・Meta AI・DeepSeekなどを含む)。
料金はStarterが月99ドル(年払いで実質月82.5ドル)、Growthが月399ドル(同332.5ドル)、Enterpriseは要見積りです。年払いを選ぶと2ヶ月分が無料になります。
注意が必要なのはStarterの対応エンジンです。月99ドルでありながらChatGPTの1エンジンのみで、プロンプトは50、月1,500レスポンス、1シートという構成です。ChatGPT・Perplexity・Google AI Overviewsの3エンジンを使うにはGrowth(月399ドル)が必要となります。月29ドルで4エンジンに対応するOtterly.AIと比べると、入り口の設計が大きく違います。
Enterpriseでは複数ブランドの管理、カスタムの言語・地域設定、SSO/SAML、SOC2、API、専任のSlackサポートに対応します。SOC2に対応するのは掲載5社で本サービスです。Growthプランで無料トライアルの提供が記載されていますが、日数は公式ページに明記がありません。
Scrunch AI(米国)が提供するAI検索可視性の計測サービスです。2023年設立、米ユタ州ソルトレイクシティに本社を置く企業です。公式サイトで500社超に利用されていると記載されています。
対応エンジンはプランで変わります。Coreが4種(ChatGPT・Perplexity・Google AI Overviews・Copilot)、Enterpriseが9種です。下位プランでエンジンが絞られる点はProfoundと同じ構造で、Enterpriseの金額は非公開です。
料金はCoreが月250ドル、Enterpriseは要見積りです。月払いと年払いの区別は現行の料金ページに表記がありません。
Coreに含まれるのは125のカスタムプロンプトと、月5回のサイト監査、1ブランドワークスペースです。シートは5ユーザーライセンスが込みで、1ユーザーあたりの単価ではありません。人数ではなくプロンプト数と監査数で金額が決まります。
ペルソナの設定とページ監査に対応しており、どんな人がどう質問するかを分けて計測できます。EnterpriseではSAML/OIDC、Enterprise Data API、専任のアカウントチームが加わり、プロンプト数・ワークスペース数・ライセンス数もカスタムになります。7日間の無料トライアルがあり、クレジットカードの登録は不要です。
株式会社Faber Companyが提供するAI検索対策ツールです。同社は2005年10月24日設立、資本金1億円、従業員80名(2025年9月末)で、東京都港区虎ノ門の神谷町トラストタワーに本社を置き、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています(証券コード220A・2024年7月上場)。本サービスは2026年1月にリリースされました。
料金は監視するキーワード数や機能、企業規模に応じた個社見積りで、公式に金額は公開されていません。掲載5社の中で金額を公開していないのは本サービスです。年間契約が標準とされています。
対応するAIエンジンはChatGPT・Gemini・Google AI Mode・Google AI Overviewsで、搭載モデルは随時最新へ更新されるとしています。対話型AIでの指名や推奨の状況を定点観測するLLMモニタリングと、AI Overviewsを対象としたAIOレポートを扱います。
GA連携によるAI検索流入レポートにも対応します。生成AI経由でどれだけ流入があったかを、既存のアクセス解析と突き合わせて見られる構成です。
同社はSEOツールのミエルカSEOも提供しており(1,700社超の顧客基盤)、検索対策とAI検索対策を同じ提供元で揃えられます。既存のSEO施策と地続きで進めたい場合に候補になります。
無料のデモと相談が用意されていますが、無料トライアルの提供については公式で確認できていません。金額も非公開のため、他社と並べるには問い合わせが前提になります。
よくある質問
AIO・LLMO対策サービスとは何ですか。
ChatGPTやGoogle AI Overviewsのような生成AIが回答をつくるとき、自社のブランドやサイトがどう扱われているかを計測するサービスです。言及されているか、引用されているか、あるいはまったく登場しないかを追跡し、改善につなげます。従来の検索順位とは別の指標を扱う点が特徴です。
料金の目安はどれくらいですか。
Brand UPがベーシック月7,980円(税抜)、プロが月50,000円(税抜)です。海外サービスではOtterly.AIがLite月29ドル・Standard月189ドル・Premium月489ドル、ProfoundがStarter月99ドル・Growth月399ドル、Scrunch AIがCore月250ドル(Enterpriseは非公開)です。ミエルカGEOは個社見積りで金額を公開していません。
どのAIエンジンに対応していますか。
Scrunch AIはCoreがChatGPT・Perplexity・Google AI Overviews・Copilotの4エンジンで、Enterpriseで9エンジンに広がります。Otterly.AIは全プランでChatGPT・Google AI Overviews・Perplexity・Microsoft Copilotに対応し、Google AI ModeやGeminiは月9ドルのアドオンです。ProfoundはStarterがChatGPTのみ、Growthで3エンジン、Enterpriseで最大10エンジンとなります。Brand UPは主要6プラットフォーム、ミエルカGEOはChatGPT・Gemini・Google AI Mode・Google AI Overviewsに対応します。
無料で試すことはできますか。
掲載5サービスに無料プランはありませんが、4サービスが無料トライアルを用意しています。Otterly.AI・Scrunch AI・Brand UPがいずれも7日間でクレジットカードの登録が不要です。ProfoundはGrowthプランでの提供が記載されていますが日数の明記はありません。ミエルカGEOは無料デモと相談を提供しています。
年払いにすると安くなりますか。
海外3サービスのうち2つに年払いの割引があります。Profoundは2ヶ月分が無料(Starterが実質月82.5ドル)、Otterly.AIは15%オフ(Liteが月25ドル)です。Scrunch AIは月払いと年払いの区別が現行の料金ページに表記されていません。いずれも月契約を選ぶこともできます。
国内サービスはありますか。
Brand UP(株式会社Wanokuni)とミエルカGEO(株式会社Faber Company)が国内のサービスです。いずれも円建てで、Brand UPはベーシックが月7,980円(税抜)、ミエルカGEOは個社見積りとなります。ミエルカGEOは監視キーワード数や機能、企業規模に応じた価格設定です。
計測したデータを他のツールで使えますか。
Otterly.AIはStandard(月189ドル)からAPI・MCP・Looker Studio連携に対応し、APIリクエストは月2,000から5,000です。ProfoundはEnterpriseでAPIとSSO/SAML、SOC2に対応します。Scrunch AIはEnterpriseでSAML/OIDCとEnterprise Data APIが加わります。下位プランでは連携が使えない場合があるため、必要であればプランを確認してください。